129: 635 :2021/07/30(金) 19:10:47 HOST:119-171-250-56.rev.home.ne.jp

銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの先は神崎島もヤルバーンも無いようですその五十一


スーパーロボット冥王星大戦に月丘らの目が釘付けになってる頃。
展開した一つの画面の中では例の記者会見特番を放映しておりタレントや専門家気取りが先程まで好き勝手なことを言っていた。



「対馬の人々は憲法守る為に韓国に自ら進んで全員殺されるべきだった。どれだけ惨たらしく殺されても。彼らは生き残るべきではなかったんですよ。」



一般人は眉を顰め、向こう側の人間は腸が煮えくり返る程の怒りを覚えたその瞬間、スタジオの照明が落ちる。
出演者の内好き勝手言ってた人間らが何もない筈空間の一点を見つめ黒い少女がいると叫び指差すと恐れ慄き狂乱、喚き散らし始めた。
スタッフや周囲の人間が取り押さえ宥めるが狂乱したまま身体のリミッターが外れた馬鹿力で人間を放り投げた。


「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。」

「ゆるしてください。ゆるしてください。ゆるしてください。ゆるしてください。ゆるしてください。ゆるしてください。」


そして幾度も幾度も自らの頭を打ち付け叫ぶように謝罪し続け、最後には血の涙を流し全身の穴という穴から汚物とを撒き散らす。
視聴者からは暗いスタジオから謝罪と狂乱の声のみが聞こえてくる。
スタジオの照明が回復するとその顔を顰めたくなるような姿が露わとなりスタッフがカメラを止めろと叫ぶ。
しかしながら何故かカメラは止まらずスタジオそのものの電源を落とすまで暫しその姿を全国のお茶の間に晒すこととなった。
そして他にもヨウツウバー等少なくない数が同様の姿を晒した。

この番組を視聴していた見えると言われる者は口を揃えて言った。
黒い巫女服の鬼がいたと。




「汚物は消毒せねばなるまい…。なんか向こうも大変ね…。」

「まあ自業自得ですし、神様としては優しい方なんじゃないですか?」


汚物を消毒したくなるような特番の映像が早速録画され投稿されたている動画共有サイトの動画を見つめる夕張の呟きに月岡は答える。


「神として優しい方(かた)だ。彼女は人をいう種を心底愛しているのだな…あの程度、警告で終わらせてあげるとは…。」

「あんなのに情け掛けるのもどうかと思うけど、俺の知ってるオリュンポスの神ならあの程度じゃ終わらない。殺して殺して殺して魂もすり潰すだろうさ。」

「…そのカッコで言っても説得力ゼロよ…。」


その声に振り向けばマカリオスとゾルダートK、なんとかタリア様が首から『私は敗北主義者です』と書かれた板を首から下げて正座していた。
きついのか正座している足がプルプルし、プリルとネメアがちょんちょんと両名の足を突くと悶絶した。
その隣ではナヨさんも正座し同様の板を下げて苦笑いを浮かべる。
冥王星基地臨時しれえの多川某からの懲罰である。


「死者や神を冒涜すれば報復は受けるものよ。警告程度でまだ良かったと思うべきよ彼らは。」


総理が神様って言ってたのにと言う夕張、それらは人知で計れないというのに。
プリルとネメアも話へと加わる。

130: 635 :2021/07/30(金) 19:11:19 HOST:119-171-250-56.rev.home.ne.jp


「彼ら(神)については肯定である。欧州大戦東部戦線での日本・神崎島帝政連合政体との遭遇と協力は度々、合議が停止することが度々ある程の衝撃の連続であった。」

「神サマはゼスサンでもそうなるレベルでしたか…。というか帝政?」

「肯定であるプリ子、日本・神崎島の政治体制について我々は神授帝政と定義している。」

「何ですかその体制!?」

「神より国土の管理を付託さた皇帝が存在しているからだが、何か問題が?」

「いや、間違ってはいないんですけど…。」


会見場を映す画面の中ではアナスタシアが言葉を紡ぐ。


『対馬は幽世より出づる夜海ノ海、変色海域に覆われ常人(ただびと)であれば辿り着けぬ地と成り果てました。 』

『それを覆すべく日本は持ち得る全ての神器と呪術的祭祀を投入、70数年振りであり、史上初となる呪術的国家総力戦へと挑むこととなりました。』


主画面の中では各地の寺院、教会、社の祭祀の様子が映され、
纏め上げられたそれら祈りと北斗七星の陣により制御された日本総ての龍脈の力を受け止め血を吐く扶桑の姿が人々の目に止まる。


『二人の天津日嗣がお纏めになられた日本総ての祈りと霊地を繋いだ龍脈の力、それは日本の美称の名を持つ彼女、戦艦扶桑の器を以てしても多大な負担を強いるものでした。』


某動画サイトのワクワク生放送相当では陛下スゲエー!とかコメントが流れてる。
そしてその動画共有サイトの生放送、
扶桑が背後に神功皇后をペルソナかスタンドかというが如く浮かび上がらせ輝く星の聖剣ぽいのというか布都御魂を大上段に構える。


【扶桑の背後のあれは新手のスタンドか!?】
【いやペルソナかもしれない】
【めっちゃ剣が輝いてるんですけど…】


『扶桑はその身に神、神功皇后を降ろし対馬を覆う夜海を払い航路を切り開くべく神剣布都御魂を振るいました。』


【布都御魂って神様でガチな神剣じゃねえか!?】
【神功皇后ってだれだっけ?】
【三韓征伐で有名な人やで今回のにうってつけな方】
【扶桑が話始めた】

131: 635 :2021/07/30(金) 19:12:08 HOST:119-171-250-56.rev.home.ne.jp


『共に戦う者は勇者である、心の善い者に振るってはならない、是は、誉れ高き戦いである』


【円卓決議すっか!?】
【デシジョンスタートするんか!?】
【ここに来てFate要素キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!】!


『是は、邪悪との戦いである。是は、私欲なき戦いである…是はッ!…世界を救う戦いであるッ!!』


【どう見ても星の聖剣です。ありがとうございました】
【うわあ光が走ってる…】
【コレ対馬吹き飛んだんじゃ…】



そんなコメントを背に突入した聯合艦隊と深海棲艦との間に始まった艦隊決戦。
各国の報道番組や人々は多くは絶句し或いは自尊心を傷つけられ地団駄を踏む。
自尊心の強い隣国は東郷元帥の纏め上げる集結した各国と日本・神崎島の聯合艦隊が朝日の光と非理法権天の旗の下にあるという現実に喚いている。

相対する対州要塞姫側の艦艇に比べれば圧倒的寡兵、絶望的なまでの戦力差。
しかしこちら側の艦艇を優に超える速力、装甲そして打撃力を以て数十、いや数百倍の敵艦隊を食い破る。
その光景に人民の解放と名付けられた党ある国のキャスターは言葉を失い同様に、いやもっと容易く溶けていく自軍の姿を幻視する。

夕張は左派やそれらの国の反応を見ながらつまらなさそうに番組を変える。
あのソッチ系やつらやの国の反応は想定済みなんかこうもっとまともな反応が欲しかった。
画面の中ではその場で三隻の戦艦が戦艦ドリフト所ではない、最早超信地旋回と謂うべきそれをこちらの常識では考えられない速度で行う。


『『左舷重力錨起動!!左舷推進機全力後進、右舷全力前進!取舵回頭180度!!『艦首』展開用意!!』


「凄い動きですなあ…。」

「海自の船もあんな動き出来るんやろか?」


回したチャンネルの先、日本の関西地方のローカル局の特番のスタジオがざわつく。


「そうそうコレコレ。こんな反応でよいのよ。」


夕張が呟く。この特番何故かなんちゃら委員会に出てきそうな人たちとか集めてやってて他の番組より反響が良かったり。
そして画面の中三隻の戦艦の船体に光が走り艦首が変形する。


「戦艦が変形しおったで!?」


次の瞬間スタジオの彼らは理解する変形したその理由を…。


『縮退炉出力臨海!』

『重力子チェンバー圧力正常!』

『仮想砲身安定化完了!行けます!』

『超重力砲撃てぇ――――!』


東郷平八郎の号令と共に放たれた重力子の奔流、極光は反転し漆黒の光が敵艦隊全てを飲み込む。
唖然とするスタジオの人間達。

132: 635 :2021/07/30(金) 19:12:49 HOST:119-171-250-56.rev.home.ne.jp


「波動砲でしょうか…?」

「あれか?あの三笠ちゅう船第二次世界大戦のやし宇宙戦艦なったのみたく大マゼラン下りまで行けるんやろか?」


自らの知識の中で該当するものを例に上げるがなど余りありはしない。
この場にいる者が共通して分かりやすい対象などそれくらいなものだろう。


「いやあマトモな反応もあると安心しますね…。」


ともづるの艦橋月丘は呟く。あんなの反応ばかりだったで食傷気味だったから口直しに丁度良い。
そして今度は空母より旭龍や旭光ⅡにF-2HMに加え可変翼の戦闘機、烈風が空へと登る。
SFチックな機体が飛ぶ中で見慣れたスタイルのF-2HMや烈風の姿は目を引く。


「アレ、アレやんか!ホレ、アメさんの戦闘機映画の!!」

「トップガンのF-14戦闘機のことですか?」

「そう、それや!向こうさんの海自にも配備されとるんやなあ。」

「いやアレ神崎島の空母じゃ?」


そんな中、対機動兵器用ミサイルにロックオンされた烈風が中間形態、ロボット形態に三段変形を行いミサイルを躱す様にスタジオがざわつく。
その中で戦場を掛けるロッテを組む四機の部隊番号501と描かれた烈風の姿を乗員の声と共に再生される。


『宮藤!ついて来ているか!?』

『はい!坂本さん!!』

『エイラ!そっちにいったよ!!』

『サーニャ!まかセロ!』


「女子供まで戦場にいるなんてホントに総力戦なんやなあ…。」

「いや説明だと妖精とかいう存在だから見た目や声と年齢があっていないようですよ?」

「妖精ってあれかチョウチョみたいな羽がヒラヒラぁって?」


噺家をやっている関西人が手を蝶のようにヒラヒラさせ戯けてみせるがその瞳は真剣だ。
その目は語る向こうであったことを見届けなければなるまいと。

133: 635 :2021/07/30(金) 19:15:35 HOST:119-171-250-56.rev.home.ne.jp
以上になります。転載はご自由にどうぞ。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2021年08月02日 10:12