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日米枢軸ルート 小ネタ『時津風型汎用駆逐艦』(リメイク版)

時津風型汎用駆逐艦
時津風型汎用駆逐艦(ときつかぜがたはんようくちくかん)は大日本帝国海軍の汎用駆逐艦の艦型のひとつ。900隻艦隊計画で大日本帝国海軍だけでも148隻が運用されているほか、ハワイ条約機構加盟国でも多数運用されている。

時津風型汎用駆逐艦
基準排水量:7,300トン
満載排水量:9,800トン
全長   :165m
全幅   :20.8 m
主機   :三菱ⅩⅥ型高温超伝導モーター×2基
電源   :MT81ガスタービン発電機 ×2基
      (発電量:60MW)
     :KM850ガスタービン発電機×2基
      (12MW)
     :非常用ディーゼル発電機×複数
推進機  :スクリュープロペラ×2軸
速力   :最大30kt(公称)
航続距離 :ーー
乗員   :128名
兵装
◾主砲
     :62口径127mm速射砲×1基
      (初期建造型)
     :62口径127mm単装電磁投射砲×1基
      (中期建造型以降。初期建造型も近代化改修で装備)
◾対空火器
     :20ミリ多連装機関砲×4基
     :単装対空高出力戦術レーザー砲×2基
     :50口径12.7mm遠隔式無人機関砲銃座×6基
     :垂直発射型ミサイル発射管×64セル
      ・長・中・短距離艦対空ミサイル
      ・艦対潜ミサイル
      ・巡航ミサイル
      ・対艦ミサイル
◾対潜兵装
     :三連装短魚雷発射管×2基
◾対艦兵装
     :4連装艦対艦発射筒×2基

艦載機
     :回転翼哨戒機×1機
同型艦×148隻

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585 : ホワイトベアー sage 2023/10/12(木) 21:04:29
概要
時津風型汎用駆逐艦は大日本帝国海軍が冷戦時に実施した900隻艦隊計画に基づき建造された汎用駆逐艦。
汎用駆逐艦ながらもイージスシステムを搭載していることから艦隊防空も担える艦艇として建造された。
2020年代まで帝国海軍の汎用駆逐艦として、伊吹型ミサイル巡洋艦、夕立型ミサイル駆逐艦とともに帝国海軍の艦隊基準構成艦として任務を遂行している。


来歴
1940年代から60年代にかけて、帝国海軍は6900トン型汎用駆逐艦(島風型)と5100トン型汎用駆逐艦(沖風型汎用駆逐艦)を艦隊の基準構成艦として整備してきた。
これらの艦艇はイージス・システムこそ搭載していなかったものの、システム化と優れた基礎設計、近代化改修による段階的な改装によって長く帝国海軍のワークホースを務めたが、流石にこの頃になると30年を超える艦齢の艦艇が出始め本格的な代艦の整備が検討される。

1973年9月には帝国海軍艦政審議委員会で新世代汎用駆逐艦の要求事項の研究が開始され、1978年には6,900トン型をベースに排水量を微増させた7,000トン級汎用駆逐艦が構想された。
しかし、当時の日本海軍は900隻艦隊計画に基づき秋月型ミサイル駆逐艦の後継艦として11,000トン級ミサイル駆逐艦(夕立型)の、3,300トン級巡防艦(沖縄型)の後継としてイージス・システムを搭載した5,100トン級巡防艦(択捉型)の大量建造を行っていた。
いくら900隻艦隊計画に基づき大規模な海軍予算の増額が行われているとは言え、それらと同時に7,000トンクラスの艦艇を150隻近く建造する余裕は流石の日本海軍にもなく、新型汎用駆逐艦は6,100トン型にまで規模を縮小させることが決定された。

船体の規模縮小を受けた帝国海軍艦政審議委員会は6,900トン型をベースとした案を撤回し、5,100トン型汎用駆逐艦をベースとした案の検討を開始。これによって設計されたのが本型であるのだが、しかし、あれもこれも詰め込んだ結果、最終的に7,300トン型まで肥大化してしまった


設計
船体は2層の全通甲板を有する乾舷の高い遮浪甲板型を引き続き採用。
後端部を切り欠いた長船首楼型となり、小型のステルス・マストや上部構造物の配置、傾斜角度などもレーダー反射断面積を意識して設計のベースとなった吹雪型汎用駆逐艦のものが踏襲された。
レーダー反射断面積を抑えるために艦載艇や対艦誘導弾の発射筒などは基本的に船体もしくは上部構造物内に収納する方式も踏襲されている。

一方で艦の設計にあたっては技術の進歩による装備の変更や生残性の向上が配慮されているほか、後日装備に備えた成長マージンを5パーセント確保していることから排水量は吹雪型より大幅に増加している。

艦橋構造物と後部構造物の上部壁面前後には対空用の多機能レーダーであるAAMD/PAR-6
が分散配置され、ステルス性の維持と全方位へのレーダー射界を両立させている。

主機方式には帝国海軍戦闘艦として初めて統合電気推進(IPS)方式を採用した。
IPS方式は航行用の主機と兵器や電子機器、その他船内サービス用の発電機を別々に搭載するのではなく、大出力の発電機によって発電した電力を推進用発動機や戦闘システム、艦内サービスに適時配分する。
これは試験艦「きねさき」に採用されて研究開発が行われていたもので、様々なデータを取得した後の採用であったので信頼性には影響はでないのを確認した後での採用であった。
主発電機には三菱重工業製のType-81ガスタービン発電機2基を、補助発電機としては川崎重工業製のModel850ガスタービン発電機2基を搭載し、その圧倒的な発電量から電磁投射砲や高出力戦術レーザー砲など大電力が必要な兵器の運用も可能としている。

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586 : ホワイトベアー sage 2023/10/12(木) 21:05:00
装備
戦闘艦艇の性能を決める戦術情報処理装置は、汎用駆逐艦ではあるものの三菱電機と日本帝国国防総省技術研究開発本部が共同で開発したイージス武器システム、その中でも最新のベースライン16を採用した。
これにより本級は設計時から共同交戦能力や対空戦機能とミサイル防衛機能を両立できる対空対弾道弾防衛機能(integrated air and missile defense:IAMD)を搭載し、
その事が原因でジェーン海軍年鑑を筆頭とした諸外国の分析分類では汎用駆逐艦(DD)ではなくミサイル駆逐艦(DDG)と分類されていたりもする。

イージスシステムの中心となる多機能レーダーには、三菱電機製の最新型アクティブ・フェーズド・アレイ多機能レーダーであるAAMD/PAR-6が採用された。
これは送受信モジュールの集合体であるRMAを組み合わせてアレイを構成する設計で、RMAを増減することでプラットフォームに合わせた規模のアレイを搭載する事ができる。
本型は37個のRMAで1面のアレイレーダーを構成し、艦橋構造物と後部構造物の上部壁面に前後分散して4面のアレイレーダーを配置している。
ミサイルイルミネーターにはAAMD/PAR-6の補完用レーダーとしても機能するFCS-50を4基搭載する従来の汎用駆逐艦の同様の形式を踏襲している。
対水上用レーダーには低空の脅威への対処も可能な東京芝浦電気株式会社製のOPS-12Bを搭載している。
この他、航海用レーダーとしてOPS-64も装備している。
ソナーシステムでは島風型汎用駆逐艦に搭載されていたOQQ-45を原型に曳航ソナーを最新のものに変更し、バイ/マルチ・スタティック対応機能を強化したOQQ-45Bが搭載されている。

ミサイル投射手段として艦首側と艦尾側にそれぞれ32セルのVLSを設置している。
VLS内には、通常は対空ミサイルとして広域防衛用に73式中距離艦対空誘導弾、61式長距離艦対空誘導弾を、個艦防衛用に88式個艦防空誘導弾を搭載している。
これに加えて大陸間弾道ミサイル迎撃用の57式長距離艦対空誘導弾やその後継の90式自律思考型弾道弾迎撃誘導弾もVLD内に搭載することができる
ミサイルによる対空攻撃が突破された場合に備えた近接防空兵器として、小型高速の目標を全自動で迎撃できる単装対空高出力戦術レーザー砲を2基、20ミリ多連装機関砲4基搭載しており、個艦防空能力にも力を入れている。

対地・対艦攻撃兵装としては8式極々超音速滑空弾や88式極超音速艦対地巡航誘導弾をVLS内に搭載することができるほか、対艦ミサイルとして87式極々長距離艦対艦誘導弾の四連装発射筒を艦中央部に装備している。

主砲は初期の頃に建造された艦は毎分40発という高い発射速度を誇る62口径127mm単装速射砲を前部甲板室に1基搭載していた。
中期建造型以降は対水上・対地艦砲射撃を重視した62口径127mm単装電磁投射砲が搭載され、127mm単装速射砲を装備していた艦も大規模な近代化改修で順次62口径127mm単装電磁加速砲に換装されていった。
これは62口径127mm単装速射砲と比べると発射速度は低く、お世辞にも対空射撃に優れているとは言えないものであった。
しかし当時の日本海軍は、対空戦闘はミサイルと戦術高出力レーザー兵器で対処すると割り切っていたこともあって、その長い射程距離と専用に開発された91式徹甲弾と91式榴弾により発揮する高い対艦・対地攻撃に重点をおいて開発された本砲を主砲として採用した。

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587 : ホワイトベアー sage 2023/10/12(木) 21:05:32
対潜兵装としては上記したVLS内の67式垂直発射魚雷投射ロケットを搭載するほか、324mm3連装短魚雷発射管を両舷各1基装備し、82式短距離魚雷(12式短距離魚雷)もしくは03式短距離魚雷が搭載可能である。
また、後部甲板はヘリコプターの発着艦を可能とした飛行甲板とヘリコプター1機を搭載可能な格納庫が設けられ、ヘリコプターを用いた対潜水艦戦闘も実施可能である。

自衛用装備としては、電子攻撃と電子支援の機能を兼ねるNOLQ-32電子戦システムを搭載するほか、デコイ発射機である27式6連装チャフ発射機を4基とAMD-33を搭載している。


運用
本型は帝国海軍のワークホースとして1976年度より三菱重工業横須賀造船所にて1番艦の建造が開始された。
これ以後1年間隔で12〜13隻が起工するという超スピードで建造が進められ、1987年までに150隻近くが起工された。
これは汎用駆逐艦としては世界大戦以後最大の同時建造数であり、西欧戦争以後の大日本帝国海軍汎用駆逐艦としては最大の建造数を誇る。
余談であるが、記録的な建造速度の背景には900隻艦隊計画を推し進める当時の本多正澄内閣の強い意向が存在し、当時の国防総省や艦政本部、軍令部、帝国艦隊司令部、各海軍基地の帝国海軍軍人および関係企業を巻き込んだデスマーチに支えられた。

そうして建造された本型であるがその性能の高さは折り紙付きで、ミサイル駆逐艦として同盟国であるオスマン帝国に8隻、オーストリア・ハンガリー連邦帝国に6隻、インドネシア連邦に6隻、ベトナム海軍に4隻、満州連邦海軍に6隻、フィリピン共和国海軍に4隻、ロシア帝国海軍に4隻、ブラジル海軍に3隻、アルゼンチン海軍に2隻、チリ海軍2隻の計41隻が各国のニーズに合わせた改修が施された上で売却もしくはライセンス建造され、ハワイ条約機構標準ミサイル駆逐艦としての座を確固たるものにしている。

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588 : ホワイトベアー sage 2023/10/12(木) 21:07:08
以上になります。
日米枢軸ルート(改訂版)での技術発展に合わせて時津風型の登場を早めさせていただきました。
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最終更新:2025年06月07日 22:51