792: 冷石 :2021/08/23(月) 12:36:22 HOST:p0288671-vcngn.gifu.nt.ngn.ppp.ocn.ne.jp
 日本大陸ネタss 引きこもり万歳世界線における夢幻会暴走事始め2

 徳川家に集った転生者たちの暴走は、この世界における日本が列島でなく大陸であり、地下資源が豊富にあるという事が判明してから始まった。

「なんでこの時代にすでに反射炉があるんだよ」
「前世でアラスカやシベリアの地下資源の調査した奴らに言わせると、この日本って列島じゃないうえに東北のほうの資源埋蔵量が凄いことになってるぞ」
「種子島の鉄砲伝来より前に中国の大砲製造技術が入ってきて実用化されてるぞ」
「なぁ、この世界俺らの常識が通用しないんじゃね…」
「「「………」」」
「………ここまで技術関係の歴史が違うんなら、自重しなくていいんじゃね」
「「「………せやな」」」

この瞬間転生者たちにあった自重という言葉は遥か彼方に放り棄てられた。


「よし、大砲は実用化されてるんだ、信管作って榴弾作るぞ!」
「種子島銃も火縄なんて使わずフリントロック式にして薬莢の導入早めて後装銃を作るんだ!」
「確か遠江にそのままでもガソリンとして使えた石油が埋蔵されてたはず!」
「蒸気機関なら今でも作れる、その石油使えば内燃機関も夢じゃない!」
「戦車!戦車!」
「オブイェークト!」
「待てまずは金属加工のための工作機械からだ!」
「確かに、基礎技術をおろそかにはできん」
「と、いうわけで」
「「「辻、予算を」」」

どこか逝っちゃった目で辻(本多)正信を見つめる夢幻会の面々
さしもの辻もその逝っちゃった目にたじろぐ。

「待ってくださいよ、前にも言いましたが我々が使うことができる、嶋田さんの直轄地はそんなに多いわけじゃないんですよ、
領地を増やしてもそのすべてを殿の直轄地にするってわけにもいかないんですよ
まずは軍事上の優位を確保するために通信の強化からです。
無線の開発と椀木通信網の整備から手を付けましょう」

「なんだその椀木通信というのは?」

「18世紀にフランスで使われた通信網ですよ、腕のようにつけた木を傾けることで情報を伝える、手旗信号みたいなものです
天気がいい時ならカレーからパリまで2時間で通信ができたと言いますよ」

「確かにタイムラグなしに軍を動かせる無線機が有るのと無いのでは大きく違ってくるからな」

「あと並行して蒸気機関の開発と改良にも予算を出しましょう
蒸気機関車があれば軍や物資の移動がかなり楽になりますから
兵站を考えるうえで駄獣に頼るやり方では破綻をきたしますからね」

「そういや、よくなろう系の戦国時代を扱った小説だと粗銅の精錬技術が未熟だから金や銀が混じってたってのはどうなんだ」

「あまりあてにはできませんね、反射炉があるくらいですよ、そっちもかなりのレベルにあると考えたほうがいいでしょうね
まあ、ダメもとで調べるだけ調べますが」

「よし、無線機だけならば材料として真空管さえ製造できればそれほど高度な技術もいらない、幕末に無線機を見ただけで製造できたくらいだからな
通信網の整備と並行して無線機の開発にまずは力を注いでいくぞ」

「「「異議なし!」」」

かくて、自重を捨てた夢幻会によって世紀単位で進んだ技術がこの大陸日本に生まれることとなる。

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最終更新:2021年08月27日 14:04