955: 冷石 :2021/08/26(木) 22:33:29 HOST:p0288671-vcngn.gifu.nt.ngn.ppp.ocn.ne.jp
西暦1575年興国寺城近郊にて徳川軍9万対関東諸侯軍18万は対峙した。
「関東諸侯軍18万か、さすがに壮観ですな」
「奴バラをどう料理するか、腕がなりますな、殿」
勝ちを確信したかのような悠然とした家康の態度に勇気づけられた家臣たちは軽口をたたきながら軍議に臨んだ。
「この度の戦、勝つのが目的ではない」
開口一番家康はそう言った
「殲滅することである」
「おお」「そのための策はもうなっているという事か」
感嘆の声を上げる家臣団
「まあまて、そろそろ鳥居と向井から連絡がくるそれからだ」
ニヤリと笑い家康は伝令を招き入れる
「殿、向井様から報告です、伊豆沖の戦いで里見水軍を破ったとのことです」
「うむ、鳥居からの連絡は?」
「はっ、上杉北信諸侯軍が南下し深志城に攻め入る構えを見せているとのことです」
「よし、この戦勝ったぞ。半蔵」
「はっ」
「その方は関東軍に偽報を流せ、『上杉挙兵、深志城に20万の軍勢で攻め入った』と」
「殿!そのようなことをすれば関東勢が嵩にかかって攻めよせるのでは!」
「それが狙いよ、よいか、関東勢は連合軍で統率が取れていない、しかも地形が北は山南は海と、正面から平押しするしかない」
「カンナエですな殿」
ニヤリと笑いながら本多忠勝がそういう
徳川家は采配の例として古今の戦史を教育していたそのため即座にカンナエの戦いが出てきたのである。
「その通りだ忠勝。中郡中央を忠次、左方を教正、右方を忠世、右翼騎兵を忠勝、左翼騎兵を康政が率いよ。
関東勢を殲滅するぞ」
「「「おう!!」」」
一方関東勢
「それはまことか」
「はっ、上杉軍は20万の軍で深志城を攻めるとのことです」
「みなみな方聞いての通りです、この戦勝ちましたぞ」
「うむ、徳川も終わりですな、北條殿先陣は我が軍が」
「いや、我らが…」
もともとそれぞれが利を得ようと集まった軍勢である、数に勝り、勝ちが見えるやそれぞれが利をえんと動くのは当然であった
結局最大兵力を持つ北條軍が先陣を務めることになったがこの時点で関東勢の負けは決まっていたのである。
翌朝始まった戦いは史実、カンナエの戦いをなぞるかのように推移した。
弧を描き布陣された中軍中央に北條軍は吸引され、側面を石川、大久保勢に押さえられ、両翼に布陣した関東諸侯軍は本多、榊原に蹴散らされ
本多榊原勢によって包囲は完成した。
北條氏政ら北條軍の主だった将はこの戦いで討ち死に
朝に始まった戦いは昼には終わったのである。
開戦初期に蹴散らされ撤退した関東諸侯軍の運命も悲惨だった。
箱根を超えようとしたとき里見水軍を撃破した徳川水軍の艦砲射撃に散々打ちのめされ
追いついた本多榊原両騎兵に蹂躙され、ちりぢりになって撤退したのである
「関東勢は回復するのに十年単位でかかるだろう」
こう家康はこの戦いを締めくくった。
956: 冷石 :2021/08/26(木) 23:04:19 HOST:p0288671-vcngn.gifu.nt.ngn.ppp.ocn.ne.jp
関東勢を蹴散らした徳川勢は武田信盛を総大将に奉じて甲斐に攻め込んだ。
「信玄が諏訪でやった手を逆に打たれるか、泉下でどんな顔をしてみているやら」
関東勢を打ち破ったとの報に動揺した甲斐の国人たちはあっさり信君を見限った。
『武田』信君は相模に逃れようとしたが途中で小山田信茂にとらえられ、家康のもとに送られ即日切腹することになった。
こうして甲斐を取り戻した徳川勢は甲府に武田信盛と目付の大久保忠世を置いて、深志城へとむかった。
深志城は元忠の指揮と長射程の銃火器の効果もあり持ちこたえていた。
家康は野戦陣地を築くとともに謙信に和睦を申し入れた。
謙信はそれに応じ村上勢に佐久から撤退を飲ませて越後へと帰還した。
こうして足利義昭の言い逃れに始まった家康包囲網は失敗に終わったのである。
家康は駿府に帰還後信長に刈谷で会談を申し入れる。
刈谷城
「信長殿、今回の件…」
「うむ、わかっておる」
「安心しました」
「家康殿それで…」
「わかっております」
「で、あるか」
この刈谷での会談で語られたのはこれだけだったと、水野信元は語っている
会談後即座に京に上洛した信長は、義昭に折檻状をたたきつけ、将軍の器にあらずと義昭を追放
こうして室町幕府は終焉したのである。
957: 冷石 :2021/08/26(木) 23:06:59 HOST:p0288671-vcngn.gifu.nt.ngn.ppp.ocn.ne.jp
夢幻会暴走事始め10これにて終了です。
うーん、ちょっととんとん拍子に進みすぎたかな。
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駄文失礼しました。冷石でした。
最終更新:2025年04月05日 00:32