438: 名無しさん :2021/10/03(日) 04:45:08 HOST:p384156-ipbf503imazuka.yamagata.ocn.ne.jp
【ネタ】OGクロス会話集・ファンタジールート編 【時系列デタラメ】 改訂版
「おや、トレーディングカードじゃないか」
「別府副大臣もこういう物に興味がおありで?」
「子供の頃は集めていた。
それにこういったマニアがいるものは、商社に勤めていた頃いろいろと勉強したよ。
プライベート路線を敷いている、鉄道マニアの富豪なんかもいたしね」
怪獣事変で政権交代した日本と交渉に来た、大洋日本の別府副大臣との伝手ができる伊丹。
「これが新型……」
「その通り。これが大洋製オーラバトラー、オウカオーとナナジンだ。
私がオウカオー、鈴木中尉がナナジンのテストを行う。
坂本臨時大尉は、モビルファイターとの比較実験のデータ取りに付き合ってもらいたい。
大野臨時少尉はEWACアッシマー・カスタムでサポートだ」
「了解」
「了解しました」
迫水真次郎中佐を隊長とする実験部隊に、オーラバトラーが引き渡される。
「彼らがオーラバトラーとかいう機体をテストする実験部隊ですか?」
「ああ。隊長の迫水中佐と鈴木中尉は6000機以上の撃墜数を誇るエースだ」
「……は? ちょ、マジですか?」
「マジだよ。同等、もしくは上回る撃墜数を誇るのエースもいる。
君たちの教官をしているリンクスの中にも複数いるし、白い流星、赤い彗星、白い流星の再来に赤い彗星の再来なんかがそうだ。他には赤い稲妻に青い稲妻、ギルダー君や段間君、本田君なんかもそうかな? 他にも――」
知り合いの大洋軍士官から、延々と連合のエースたちの話を聞かされる伊丹。
「今の情勢でゲートの向こう側への渡航は許可できません」
「どうしてもですか? 我々宗教家にとっては大切なことなのです」
「何度も申し上げましたが、現地は非常に危険な情勢なのです」
どこかからゲートの向こうの話を聞いた連合の宗教家たち、大洋外務省に押しかける。
ローマ時代の信仰がそのまま続いていると聞いて、我慢できなかった模様。
「これが扶桑か……」
「迫水中佐はたしか……」
「ああ……大洋日本とは別の日本の、この時代に生まれ育った」
欧州へ向かう途中で寄港した扶桑の街並みを見て、前世を思い出す元特攻隊員の迫水中佐。
439: 名無しさん :2021/10/03(日) 04:45:43 HOST:p384156-ipbf503imazuka.yamagata.ocn.ne.jp
「どうしたんです坂本大尉?」
「休憩していた扶桑の士官が、『ギヤナイスのアフターに、エスエー無しでゴーしたらパンドして困った』と言っていた。その意味が分からなくてな……」
「そ、そ、それは、その――言えません!!」
海軍用語に首をひねる坂本光、自覚無しにと坂本美緒にセクハラをしてしまう。
「なあトッド。お前もう少し口の利き方何とかならないか?
特に坂本大尉に対して」
「あのでかいのにか?」
「そうだ。かんきのうはかいパンチ食らったり、ヒトコプターで空を飛んだり、さけるチーズみたいに裂かれたくないだろう?」
トッドに注意する鈴木エイサップ中尉。
ファルマート帝国が攻め込んできた時、色々見てしまったらしい。
「……あれ、本当に人間?」
「ASの計器でちょっと調べたら、時速300キロを超えてましたよ……」
「亜神以上の身体能力を持ってるなんて、何者なのよぉ……」
ロードワーク中の坂本光にドン引きする伊丹達。
「お前は特撮ヒーローに守られているのか? それとも夢の国に住んでるのか?
お花畑の頭で考えた言葉を垂れ流すのは、自分の国にいる時だけにしろ」
「何を言うんですっ! 私は少年兵であるウィッチを――」
「誰かの父親だったり、誰かの息子だったり、誰かの兄弟だったりする兵士たちはどうでもいいのか?
自分より下だと思っている人たちの所にずかずかと入り込んで偉そうに講釈をたれるなぞ、クラスメイトに相手をされない中学生が、公園で遊んでいる小学生に対してガキ大将気取るレベルで恥ずかしいと理解できないのか?」
召喚された日本からきた若手議員の高慢な態度に、さすがに腹を立てる坂本光。
このやり取りは若手議員の暴言とともに、録画、録音されていた。
「では、我々の考えに賛同していただけぬと?」
「ええ。ウィッチは彼らにとって将棋の飛車角、チェスのクィーンです。
他国の国民感情で取り上げられては、たまったものではないでしょう。
彼女たちの力も借りつつできる限り早く戦いを終わらせる事が、全てを解決すると我々は考えております」
「……まあ、そういう考え方もあるでしょうな」
「加えるなら長期戦になれば、各国の戦時国債が莫大な金額になります。そうなれば首が回らなくなった各国が、人間同士の戦争を始めかねません。それが望ましくないのは大洋だけでは無いでしょう。
……今度はこちらから質問してもかまいませんか?」
「どうぞ」
「転移する前の地球にも少年兵はいたと思われますが、あなた方は今回と同じように――ああ、答えずとも結構です。
……あちらの少年兵とこちらのウィッチ、どう違うというのです?」
大洋側と召喚日本側との交渉。
440: 名無しさん :2021/10/03(日) 04:46:30 HOST:p384156-ipbf503imazuka.yamagata.ocn.ne.jp
「すごいけど……動きがちょっと気持ち悪い」
「見せてほしいと頼んでおいて、その言い方は無いでしょ!」
「これが旋風駆けという歩法だ。気を使ったホバー移動だな。
これをある程度のレベルまで使いこなせるようになると、こう――」
「うわっ! 本当に飛んだ!」
「なんと、まあ……」
「舞空術という飛行術を使えるようになる。
旋風駆けに二年、舞空術に一年かかった。基礎も含めれば六年か。
ストライカーユニットの方が手軽だ……」
ロードワークで海上を走っている際、アンナ・フェラーラと彼女にしごかれているウィッチたちと接触する坂本光。
道具なしでの飛行ができると言ったら疑われたため、実際にやって見せた。
「まだ撃つ――なにっ!?」
「ろ、老人が!?」
「何を――って、なんだとおおお!?」
「ネウロイを――蹴り飛ばした!?」
戦場に居たターニャ、中型ネウロイを100m以上蹴り飛ばす老人を見てしまう。
「お久しぶりです、師匠。ですが、なぜここに?」
「ふん、加藤の奴に頼まれてな。人手が足りんから、お前も手伝えと。
でもってたまたまお前が近くに来ているという話を聞いて、ちょいと寄ってみたのさ」
「臨時大尉の師匠ね……納得の強さだ」
「すみません。MMAのフライ級で活躍した東方さんですよね?
サインお願いできますか?」
師匠である東方流玄と、久々に再開する坂本光。
「あなたは――大洋連邦から来た方でしたな」
「……使えそうな連中だから、縁を繋いでおこうって考えか。露骨すぎる」
「そ、そんなことは――」(か、勘のいいやつ!)
村雨研究所所属の大野雄大少尉、ターニャ・デグレチャフの考えを察する。
441: 名無しさん :2021/10/03(日) 04:47:10 HOST:p384156-ipbf503imazuka.yamagata.ocn.ne.jp
人物設定
坂本 光
非転生者の
夢幻会会員。父と祖父は、医療、製薬関係の会社の社長と会長で転生者。
生まれた時から強い気の力を持ち、5歳の時に押しかけ師匠である東方流玄から武術とともに力の制御方法を学ぶ。
14歳で免許皆伝の許しを得た後は、得意なことで生活していこうと総合格闘家を目指す。
高校に入ってから、ボクシングやレスリングなどを学び始めて大学でプロデビュー。
身長213cm121kgとコーディネーターだらけのスーパーヘビー級では小柄であるが、気功を封印した上でメジャー団体の王者になる。
その後L5戦役時に敵の攻撃で動けなくなった輸送トレーラーが搭載していたプロトタイプシャイニングガンダム、「ヤマトガンダム」で戦ったのが切っ掛けでタイトルを返上して異星人との戦いに身を投じるいことになった。
現在はゴッドガンダム2号機を本人に合わせて微調整してメタリックレッドを基調に塗装した、通称「バーニングガンダム」を基本的に使用している。
計量の時にコスプレし、入場曲にOPテーマを流すほどの仮面ライダーオタク。
最近の悩みは、外見と言動から転生者にジュリエッタというあだ名をつけられたこと。
大野 雄大
村雨研究所に所属するニュータイプ。階級は臨時少尉。
仕事はできるが完璧主義者でヒステリー持ちの母と、面倒ごとからは逃げる父に虐待されて育つ。
10歳の時に耐え切れずに家出。その後は警察署でヒステリーを起こした母に暴力を受けたり、父に愛人がいることが発覚したり話が大きくなって、親族会議が開かれ父方の祖父母に引き取られる事になった。
引き取った祖父に体を鍛えたらどうかと言われ、中学一年のころにボクシング、二年のころにムエタイ、三年のころに総合格闘技を学ぶ。そして高校一年生の時にとある団体が開催しているアマチュア大会に優勝してプロ資格を得る。
プロ格闘家として大成し、祖父母に恩返しをしようと考えていた矢先にL5戦役が勃発。
祖父母を失い軍に保護されてから、検査でニュータイプ能力があることが判明。
村雨研究所に送られ、異星人との戦いに参加することとなった。
普段はおとなしいが過去の暴力や冷遇、そして恐怖、そこから来る防衛本能によって産まれた好戦的な部分が常に心の奥にあり時々顔をのぞかせる。
最近の悩みは、英語圏の人間に名前をからかわれること。
別府 学
二人いる大洋日本の外務副大臣の一人。
実年齢より若く見え、女性の人気が高い。
鋭敏な頭脳と広大な人脈を持ち、数多くの言語を操る。
強い意志とな肉体、ゆるがない冷静さ、そして誰とでも打ち解けられる包容力を併せ持つ。
そして国益を忘れぬものの、関わった人々の境遇に涙する優しさを有している。
政界に入る前に商社時代に鍛え上げられた交渉力は、夢幻会も認めている。
商社時代、テロリストに捕まり自力で脱出した経験を持つ。
姉が坂本家に嫁いでおり、坂本光は甥にあたる。
東方 流玄(ひがしかた りゅうげん)
転生者の武術家で坂本光の師。
一見気難しそうで、実際はそれ以上に偏屈で過激な小柄な老人。
修行と称して、10年ほど総合格闘技界を荒らしまわったこともある。
自分の家に伝わる気功術を含む古武術と、いくつかの近代格闘技を修め、それ組み立てなおした武術を使う。前世の記憶にある漫画、アニメなどの技も再現し、組み込んでいる。
東方不敗と加藤保憲とは知り合い。
東方不敗と一緒にお互いの弟子を鍛えたり、加藤保憲に仕事を手伝わされたりしている。
坂本光の悪党に対する容赦のなさは彼譲り。
無類の酒好きで、笊を超えて枠呼ばわりされるほど強い。
60近い歳だが、気功術の鍛錬により頭髪が真っ白ではあるが30代の肉体を維持している。
442: 名無しさん :2021/10/03(日) 04:49:11 HOST:p384156-ipbf503imazuka.yamagata.ocn.ne.jp
以上です。
きちんと修正できたかな?
443: 名無しさん :2021/10/03(日) 05:47:46 HOST:p384156-ipbf503imazuka.yamagata.ocn.ne.jp
訂正
70近い→60近い
最終更新:2021年10月07日 20:56