153: トゥ!ヘァ! :2021/09/04(土) 19:17:21 HOST:FL1-118-109-175-6.kng.mesh.ad.jp
スパロボクロス 未来編 連合国家中央議会
〇連合中央議会
連合中央議会とは連合(地球圏を中心とする隣星域及び多次元連邦を盟主とする多種族銀河統一連合)の国家方針を決める議会のことである。
通称が連合議会。
連合へ加盟している各国が送り出した代表議員により構成されている議会であり、連合が今後動くための大方針から、連合内におけるグローバル経済、大規模ワープ網などのインフラ整備、各種犯罪への多国間協力など連合全域及び多国間に関わる大事業出来事を議論し、その方向性と示すのが仕事となる。
連合という宇宙に名立たる列強国家の今後を動かすために多くの利権が絡み、更に数多くの国が関わる大議会のため一見すると中々議論が進まないイメージがあるが、実際には事前の根回しが重視されており、当日の議会ではスムーズに議題が進むことが多い。
これは議論が踊り、議題が進まなくなった場合、盟主たる地球が強制的に重要議題の結論を決定し、政策を推し進めることが可能だからである。
これは連合議会の権威、権力といったものが盟主である地球の武力によって保障されている点が大きい。
このため議会が機能不全に陥ると最悪は「連合」が「帝国」に代わる可能性が常に存在している。
加盟国から選出された代表議員たちは祖国の安寧を願うのならば、常に己たちの責務を自覚し、真っ当しなければならない。
実質地球の善意で保たれている関係であるが、それ故に現在の盟主と議会の関係は非常に良好。
両者が互いに敬意を表している現状は理想的な関係と言える。
〇連合議会と盟主地球の関係
先ほどの語ったように連合議会は盟主である地球の武力によって、その権威、権力、権利が保障されている(盟主による三権の保証と言われる)
対して地球が議会に求めるのは責任と責務である。
議会開設時の演説内容を乱暴に訳すと
「列強と呼べる国の国政に関わらせてあげるよ。だがその分責務は共に背負え。出来なければ口を噤むか、連合から出ていけばいい。しかし責務を共に背負う限りは盟主地球の名において君たちの繁栄と守護を約束する」
といった感じとなる。
これは盟主地球による連合議会への基本スタンスを表しており、権力を握るなら相応の責任と義務を背負えということである。
盟主地球による議会及びそれに参加している加盟国への強制力は当然強い。
議会に属する加盟国が地球の政策を拒否することは理論上可能であるが、盟主地球は連合における武力の過半を握っており(正規軍の指揮権は未だに地球がほぼ全てを握っている)、これら巨大な戦力を有する地球の動きを物理的に防ぐことが出来る勢力は連合内には存在しない。
そもそも論として地球の動きに抵抗できるような力があれば最初から独立勢力として動いているであろう。
154: トゥ!ヘァ! :2021/09/04(土) 19:18:14 HOST:FL1-118-109-175-6.kng.mesh.ad.jp
更に言えば最初から盟主である地球に従う気がないのなら、同じ列強のフォーリナーかヴォルガーラの方に行けばいいだけの話であり、よしんば連合議会が両国に保護を求めても、実際の動く可能性は非常に低い。
フォーリナー、ヴォルガーラ両国が重要視しているのは地球の恐るべき武力であり、それによって権利を保障されている議会ではないためである。
言ってしまえば連合議会とは地球により権力が保証され、初めて機能する組織なのである。
このため連合議会は連合全体の方針を決定する力はあるが、盟主である地球の動きを決定する力はなく、地球に動いてもらいたい場合は連合議会による要請(お願い)により伺うこととなる。
今のところ地球は議会の要請を快く受け入れてくれている。地球からすれば余程過大な内容でなければ受け入れるし、議会からしても余程馬鹿でない限りは地球が拒否するような要請内容を出さないからである。
上で解説したように議会が機能不全に陥る、もしくは暴走した際には盟主地球の武力がセーフティとして発動する
しかし逆に地球が暴走した際のセーフティはほぼ存在していない。
これは根本的な関係として地球が上位者であり、加盟国はその庇護を受ける下位者という力関係であるため。
強いて言えば地球人の善意と認識こそがセーフティと言える。
この認識とは、この100年で培ってきた自由と弱者の庇護者という誇りであり、それを損なう行為を地球人は非常に嫌う。
またこの意識は地球の人間や軍人にも強く浸透しており、政府が過激な行動をしようとしても、国民や中には一部軍人までその動きに反する可能性がある。
この認識や姿勢こそが盟主地球が暴走することへのセーフティと言っても過言ではないないであろう。
しかし、ここで間違えてはいけないのが「盟主地球や地球人は決して暴力を嫌う平和主義者の集まりではない」という点である。
彼等は自由と弱者の庇護者を誇りとしているのであって、それが害されることについては容赦がない。
つまるところ連合加盟国が攻撃された場合は非情とも言える報復行為を平気な顔して行う。
この部分を誤解した国の大半は手痛いしっぺ返しをくらっており、加盟国間においては常識となっている。
むしろ地球のこの苛烈な部分こそが自分達を守っていると敬意を持っている加盟国も少なくない。
155: トゥ!ヘァ! :2021/09/04(土) 19:18:52 HOST:FL1-118-109-175-6.kng.mesh.ad.jp
〇連合政府
連合政府とは連合議会から選ばれた議員たちによって組閣された政治主導組織である。
各閣僚の任期は大凡10年。10年ごとに連合議会が主導する選挙によって新たな内閣と閣僚が誕生する。
連合では長命種も存在するため、30年以上内閣閣僚を連続で務めることはできない決まりがある。
政府と名を打っているが実際の業務は内外への外交交渉がメインとなる。
また連合加盟国間における広域事業などの主導を行うことも仕事の一つ(大規模インフラ整備や広域捜査など)
最も軍事は地球政府が持ち、加盟国に関しては多数の派閥が揃う連合議会の方が影響力が強い。
このため連合政府自体に関しては左程大きな権力はなく、連合内における権力という意味では名誉職に近い位置づけとなっており、専ら広域事業における旗振り役と責任者になるのが仕事。
しかし控えめな権力と反比例して名誉職ながらも連合という看板を背負うため、責任は一般議員よりも非常に重い。
先に書いた通り連合政府閣僚というのは連合内州のみならず、連合外の各国との交渉も主要業務の一つとなる。
つまりは連合という国の看板を背負い、顔となりながら外国と渡り合うのである。
連合の面子を背負って出向くため、背負う責任や一般議員の比ではなく、彼らの成功、失敗一つ一つが連合という国の実益から治安にまで影響する非常に大きな意味合いを持つ。
時には未知なる勢力との交渉も行うため、死ぬことすらあり得る。
このため、この仕事を任期いっぱいやり遂げた人物及びその祖国については非常に強い敬意がもたらされる。
具体的に議会や地球政府が色々便宜を図ってくれる。
逆に現役閣僚が犯罪を犯す、致命的な失態を犯すなどの事態となった場合は彼等を送り出した議会の派閥及び母国も非常に厳しい視線にさらされる。
無論閣僚が犯した犯罪や失態と送り出した派閥や母国が直接的な繋がりがない場合は罰せられることはない。
最も信用を失うため様々なデメリットが発生する。少なくとも次の新閣僚発表の時期には自派閥や母国からは閣僚候補を送り出すことはできなくなる。
連合の面子を背負う人材にろくでもない人物を送り込んだとなれば評価も下がろうというものである。
このように見事務めあげれば最大級の賛辞が、失敗すれば所属している勢力や国にも大きなダメージがいくなど、総じて権力は強くないがデメリット、メリットがはっきりした職種と言える。
なお何かしらの理由にて閣僚が決定されない、もしくは後継がいないまま穴あきとなった場合は地球政府の方から閣僚となる人員が送り込まれる。
連合政府大統領:連合の顔となる閣僚。初代がパワードスーツ乗り回してドンパチしていたせいなのか、毎度大統領になる人物は戦闘力が高い傾向にある。
軍務大臣:実際の軍事に関しては地球政府が殆ど采配しているので、ハンコ押しと段取り確認と内外への発表が主な仕事。
外務大臣:外国とのやり取りを行う閣僚。政府内では最も実務が多い。
内務大臣:連合内加盟国相手の交渉担当。実際の仕事は議会への根回しや事前交渉と実務における旗振り役。
文化大臣:連合内における文化やらを保全、普及、維持するのがお仕事。
海賊版、悪質な無断盗用、ライン越えの転売などと日夜戦っており、専門の実行部隊を有する。
連合捜査局長官:連合警察機構のトップ。各加盟国の治安維持は州警察が主体のため、専らFBIやインターポールのような広域捜査警察組織。
環境保全長官:連合内における貴重環境及び生物保護を目的とした環境保全省のトップ。密猟者相手の専門部隊を保有する。
司法長官:連合内における裁判各種を扱っている部署。州ごとの法令や慣例も含めて様々な判例の擦り合わせと仲裁がお仕事。名誉職の強い連合政府閣僚の中では一番の激務として有名。
156: トゥ!ヘァ! :2021/09/04(土) 19:19:22 HOST:FL1-118-109-175-6.kng.mesh.ad.jp
〇連合加盟国
加盟国は基本として代表議員を選出し、連合議会へ送り込むことが義務とされている。
これは盟主地球及びそれが率いる連合という国の庇護下に入るための条件の一つである。
議員を議会へと送り出し、連合という国家における責任の一端を担ってようやく正式な加盟国となると言っても過言ではない。
正規加盟国以外では議員を輩出できるほど文明が進んでいないか、何かしらの戦乱で荒廃して復興中などの国々を指す保護国などが存在する。
他勢力でよく見られる準加盟国や見なし加盟国などは基本存在しない。
連合における加盟国という看板は軽い物ではないからだ。
保護国か加盟国か。厳しい処置であるが、連合においては基本この二つしかない。
この他となると国の独立を捨て、連合加盟国のどこかの領土に編入されるという道も一応存在しているが、大抵の場合は何かしら特殊な事情によることが多い。
また独立主権を捨て他の連合加盟国へ編入される場合は、先んじて受け入れ先となる国家の存在が前提となっており、この受け入れ先が見つからない場合は主権を捨てることができない。
また連合内では同じ連合加盟国間における独立放棄と編入の強制は基本禁止されており、
逆に主権を捨ててどこぞの国へ編入という名の寄生することも禁止されている。
自由や利益を得たいのなら責務を果たせというのが連合という国の基本スタンスだからだ。
例外としては加盟国でありながらも、何かしら重大な失態、国家ぐるみの大犯罪を犯した場合にのみ行われる連合追放命令が存在する。
この場合連合内におけるありとあらゆる主権、保証が剥奪され追放処分となる。
追放処分となった場合、その国は連合視点では何物でもない空白地帯扱いとなり、大概は治安維持のためという大義名分のもとで連合正規軍による強制進出と駐留が行われる。
この際追放処分国側が武力によって抵抗する場合もあるが、大概は正規軍により蹴散らされて終わる。
正規軍による制圧が終わった後は旧現地国家の資産や土地などは連合政府が接収。
接収された土地の大半は連合政府主導の下で近隣の加盟国へ売り渡されるか、一部では大企業が買い取り私有地とすることもある。
重要な資源もしくは交通地帯であった場合は連合政府or盟主地球預かりの直轄領になることもある。
接収された資産に関しても同様で余程重要なもの以外は連合政府主導の公営オークションに出品され、加盟国や企業、資産家などにより買い取られることとなる。
現地に住んでいた住民は一旦連合政府管轄化に置かれ、その後は個々人の希望の下で新たに土地を受け入れた近隣国の住民になるか、また別の国へ引っ越すかの選択肢が与えられる。
場合によっては現地住民の代表により新しい国が興されることもある。
この際には連合が接収した土地をある程度解放して住まわせるか、新たにコロニーなどを与えるかなどが連合議会などで話し合われる。
157: トゥ!ヘァ! :2021/09/04(土) 19:19:52 HOST:FL1-118-109-175-6.kng.mesh.ad.jp
話を戻して主権放棄の手続きが進んだ場合は、連合議会に置いて正式に議題に取り上げられ加盟国議員たちが承認となり、主権の放棄と受け入れ先国への編入が見届けられることとなる。
議会による宣誓により主権を放棄した側も、受け入れた側も決して無理強いした結果ではないという証明になるのだ。
ではここで逆に正規加盟国になる場合の利点を説明する。
まず連合の加盟国及び保護国になった場合の最大の利点は、加盟国の防衛は連合が請け負ってくれるという点だ。
危険な存在が多いこの宇宙では全宇宙に名立たる列強の一角が正式に守護してくれるというのは途轍もないアドバンテージである。
最も守護を受ける側も所得に応じて幾らかの費用負担が生じる。
最もこの点は国家の経済状況によって左右されており、左程無茶な金額は要求されない。
国家防衛の点以外にも、連合経済への正式参入と、国家運営における投資と補助の確約、各種基本技術(医療、インフラ、ワープ技術)の無料提供などが行われる。
また企業連や傭兵ギルドへ口聞きや、場合によってはフォーリナーやヴォルガーラといった他銀河国家との外交パイプ構築の手助けもしてもらえるなど
この他にも州軍や警察機構を設立する際にも人員や知識、技術、機材などの補助も存在する。
なお州軍設立の場合は内宇宙軍との共同作戦への参加、警察機構の場合は連合警察機構への協力などの義務が発生する。
大概の国は自前の州軍と警察を保有しているが、一部の都市国家レベルの小国では軍ではなく警察機構の方へ武装組織を統一している国も存在している。
158: トゥ!ヘァ! :2021/09/04(土) 19:20:44 HOST:FL1-118-109-175-6.kng.mesh.ad.jp
〇代表議員
加盟国らが連合議会に送り込む自国の代表的な人物のこと。
連合において代表議員とは、その国における最も優秀で信用できる人物を送るのが通例となっており、代表議員の質が=でその国の評価に繋がると言っても過言ではない。
逆にろくでもない人物や半端な人物を代表として送り込んでしまった場合は、その国はそれ以上の人材が存在しえない国という評価が下されてしまう。
つまるところ連合議会に置いて低評価とみられている代表議員と同レベルかそれ以下しかいない国という認識が連合全域に広まってしまうのだ。
このため加盟国各国は連合議会でも通用する人材の育成に躍起になり、何かしら失態を犯した際の手助けを期待して、常日頃からパイプ作りに万進している。
議員には出身惑星、政治体制、種族、倫理観、宗教、その場のノリなどによって様々な派閥が存在しており、大概の議員は何かしらの派閥に属している。
これらの派閥同士の合議の末に連合政府組閣時の各閣僚が選出されることになる。
この際に派閥の影響力次第で送り出せる閣僚の重要度や数が決まってくるため、閣僚選出時の季節となると連合議会が慌しくなる。
159: トゥ!ヘァ! :2021/09/04(土) 19:21:27 HOST:FL1-118-109-175-6.kng.mesh.ad.jp
〇まとめ
連合の各加盟国が代表議員を出して組織した議会。主に連合の舵取り決定をするが、力関係は地球政府の方が上。
議会から選ばれた議員が閣僚になって組織される連合の顔。政府であるが余り強い権力はなく、それに反して仕事はどれも激務。連合内では尊敬されるお仕事。
連合の盟主。正規軍の過半を握っているため議会や政府より上。その軍事力で議会や政府の権威を保証している存在。現状は両組織との仲は良好。
各加盟国の代表。通例としてその国の最も優秀な人間が代表となるため、下手に妥協してポンコツを送ると、そのラインがその国のラインと思われるため代表選出は慎重に行われる。
連合外宇宙軍と内宇宙軍がいる。外宇宙軍は連合領外で活動し、内宇宙軍は連合領内で活動をしている。
どちらも命令系統の過半は地球政府が握っている。
正規軍とは別に加盟国が独自に組織し、保有している軍隊。その加盟国における正規軍のこと。
軍備の上限は戦略級兵器の研究、保有が禁止されている程度なので、理論上やろうと思えば正規軍並みの戦力を揃えることも可能。
だが連合正規軍並の質と量を揃えようとしたら大概破産するので、ほとんど国は自国防衛に必要な範囲でのみ整備している。
治安地目的の州警察と連合領全土を股に掛ける連合警察機構の二つがある。
また海賊版撲滅のための文化省実行部隊や希少生物保護のための環境保全省の機動保護部隊なども存在しており、州警察や警察機構と連携して日夜犯罪者と戦っている。
正式名称は連合銀河傭兵管理機構。誰も元の名前を憶えていないので傭兵ギルドと呼称されている。
トップランカー級になると州軍でさえ保有が禁止されている戦略級兵器の使用許可が下りるなど、結構超法規的な存在。
管理、運営は地球政府がやっている。
160: トゥ!ヘァ! :2021/09/04(土) 19:22:15 HOST:FL1-118-109-175-6.kng.mesh.ad.jp
投下終了
前に話題に上がった連合議会や政府の仕組みと地球との関係についてと諸々の設定を。
最終更新:2021年09月06日 10:19