190: 影真似 :2021/09/08(水) 11:31:07 HOST:121-87-49-188f1.hyg2.eonet.ne.jp
……久しぶりの方は、お久しぶりです。誰もいないようなので投下させて頂きます。

漆黒アメリカルート 小ネタ 「学生闘争 海外編」

70年代に起こった「学生闘争」と呼ばれる左派運動が日本では圧倒的マイノリティであった。
しかし、それとは対照的に世界各国では急激な増加によってマジョリティとなっていった。
後に海外では「ノイジーマジョリティーによる狂気の十年間」と学生闘争を最大級の汚点としているが、欧州を中心として旧フランス・ヌーベルフランス・ベルギー・バルカン連邦領、制圧及び「掃討」が完了したことで目の前の明らかな脅威が激減したことや、それに伴ってWWWを知らない世代の若い反抗心が燻ったことや、密かに民間団体に「莫大な資金提供」がされていたこと、夢幻会のような国内統制への莫大な影響力を持つ組織がない事実から拡大を防ぐことは困難であった。

最初は目溢しされていた運動が、徐々に過激なリベラル主張を繰り返すようになり、70年代末にはWWWで一致団結したことで解決に向かっていた人種差別やLGBT問題をほじくり返すようなデモ等が各地で行われ、治安悪化を招いていた。

風向きが変わったのは、1980年に日本で起きた「清水谷学生集団屠殺事件」であり、欧州での左派運動に政府が本格介入するきっかけとなった。その結果判明したのが、米合の後継者たちが欧州各地に潜んでおり、リベラル団体に資金提供を行っていたという特大の爆弾であり、日本でリベラル勢力が盛大な内ゲバを行って自滅していたのとは対照的に、各国が特殊部隊や帝国警備を始めとするPMCを総動員した短期の掃討戦に移行。各国のリベラル勢力は問答無用で拘束、抵抗する場合は即座に射殺されることとなり、民間人を人質にするケースに対してはイギリスでのフィンガル事件の教訓が大いに役立つこととなった。

しかし、この時の隙をついて米合勢力はリベラル勢力に支援をしていた拠点をダミーとして、本命である後に「ドロップアウター」と呼ばれる論理観を無視するほどの好奇心を抑えきれない科学者や権力者を取り込む土台を作り上げたと後の研究で判明している。

こうして、日本ではくすぶり続けて最後に自爆したのとは対照的に、密かに放火され燃え続けていたのを強制的に鎮火する人類側に隠れて、文字通りの火事場泥棒を行った米合勢力が隠れた勝者となったのが海外における「学生闘争」の顛末である。

191: 影真似 :2021/09/08(水) 11:31:37 HOST:121-87-49-188f1.hyg2.eonet.ne.jp
以上です。

以前の投降から創作意欲が全く湧かずにいた状況に、転職活動が合わさって長らく離れていましたが、久々にここを覗かせて頂いてやり残したことがあったと思い、投稿させて頂きました。
今後も今盛り上がってる大鎖国ネタなどに便乗する形ですが細々と投稿出来ればなと思います。

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最終更新:2021年09月11日 13:48