800: ホワイトベアー :2021/10/15(金) 20:31:50 HOST:163-139-151-176.tokyo.fdn.vectant.ne.jp
Muv-Luv Alternative The Melancholy of Admirals
第2話

西暦1984年1月3日 ドイツ民主共和国 首都 ベルリン

東西冷戦の最前線にして対BETA欧州戦線の東側諸国の最後方に位置しているドイツ民主共和国の首都であり、世界有数の諜報組織であるドイツ民主共和国国家保安省、通称シュタージのお膝元であるベルリンでは本来ならありえない光景が見られていた。

東ドイツの国軍である国家人民軍の攻撃ヘリであるMi-24(ハインド)が空を飛び、国家人民軍の主力戦術機であるMig-21(バラライカ)や主力戦車であるT-64やT-55が歩兵部隊と共にベルリン各地に展開。

東ドイツの独裁の象徴であったSED中央委員会本部は24機のMig-21とSPWやBMP-2などといった装甲車や歩兵部隊によりドイツ社会主義統一党の主要党員を中に監禁した上で封鎖され、共和国宮殿ではクーデター軍により拘束された人民議会議員たちが12機のMig-21とT-721個大隊、歩兵2個大隊の護衛(かんし)の下に監禁されていた。

東ドイツでは恐怖の代名詞であった国家保安省やドイツ国家人民軍を政治的に管理していた政治将校の本拠地である国家人民軍政治総本部に至っては人民軍の手で屠殺上へと様変わりしており、ここに務めていた多くの人間がクーデター軍の手により簡易裁判すら通さずに処刑され、白昼堂々とその死体が路上で燃やされていた。

「同志諸君。ベルリンは制圧できたが、独裁政権を支えた幾人かの人間が我々の拘束を逃れ続けている以上、革命はいまだになっていない気を引き締めていけ」

東ドイツのより良き明日のためにクーデター軍の率いベルリンを開放したアルフレート・シュトラハヴィッツ中将は臨時司令部の設置された人民宮殿の一室で集まったクーデター軍幹部を相手にそう宣言した。

クーデター軍の幹部が集まるだけあり、どこか厳かな雰囲気が占める部屋であるが、突然、扉が開き1人の男がリボンで髪をツインテールにまとめている少女を引き連れて入ってきた。

「おや、このような場所にいましたか同志中将。探しましたよ。共に革命の成功を祝おうではないですか」

「・・・これが素直に祝える状態かね? アクスマン中佐」

シュトラハヴィッツ中将やその場にいた人民軍の人間のほぼ全てが笑顔を浮かべるアクスマンを睨み付けていた。

何せ彼がシュタージュ・ファイルの確保と保全を優先して戦力を割いた結果、クーデター軍の一部が暴走し、国家保安省や政治本部が屠殺場へと様変わり、その混乱によりエーリヒ・シュミットやベアトリクス・ブレーメなどシュタージ内でも特に警戒度の高い人間の捕縛にクーデター軍は失敗しており、その結果クーデター軍が樹立した臨時政府はいまだに不安定な状態であった。

「たかだかネズミが数匹逃げた程度で、特段大きな問題はありません。彼らがベルリンを放棄した時点で我々の勝利は揺るぎないものなっています」

しかし、アクスマンは絶対的な確信を抱いた笑顔でこの場にいた者たちの懸念を笑い飛ばす。

「部下の統制も取れないのに随分と過剰な自信だな。自らを客観視できないものは戦場では早々に死ぬぞ」

「おや、でしたら私が死ぬのは最後になるでしょうな同志少将。何せ私の部下達は皆優秀で、どこぞの人民地上軍とは違い任務を完璧にこなしてくれましたよ。それに私は勝ち目のない戦いはしない主義でしてね。すぐにでも私の自信の源がわかるでしょう」

そうアクスマンが言い切った直後、まるでそれを待っていたかのように突然部屋の扉が勢いよく開かれた。

「同志中将、緊急事態です!!」
「なんだ!?今は会議中だぞ」

部屋にいた一人の将校が連絡士官に怒鳴りつけるが、通信士官は怒鳴られたことなど意に介さず、そんなことより大変だと言った感じで声を張り上げた。

801: ホワイトベアー :2021/10/15(金) 20:32:30 HOST:163-139-151-176.tokyo.fdn.vectant.ne.jp
「国連安全保障理事会において我々がドイツ民主共和国の正当なる政府と認められました! 合わせて国連外務事務次官と在西ドイツ大日本帝国全権大使、在西ドイツアメリカ合衆国全権大使が面会を求めております」

その報告に、室内にいた人間は一斉に唖然とした表情で、勝ち誇った顔をするアクスマンの方を見つめた。

「アクスマン中佐、これが君の自信の源かね?」

「まさか・・・、この程度ではあるはずがないでしょう同志少将。今、面会を求めている彼らからも伝えられるでしょうが、すでに内々にではあるものの西側諸国からはNATO加盟と欧州連合加盟に対しての賛同と支援の供与も取り付けております」

「・・・それは君の極東の友人からのプレゼントかね」

「極東と新大陸の友人からのプレゼントではなくシュタージュ・ファイルと言う対価があった取引ですよ。故に私はネズミよりもシュタージュファイルの確保に走ったわけです。いま必死に逃亡をしているネズミ達は国家保安省による恐怖とソ連の援助により我が国の政治を牛耳れておりました。しかし国家保安省が組織として崩壊し、ソ連のスポンサーが我々を東ドイツの正当な政府と認めた以上、彼らにできることなど負けを認め大人しく亡命する、または我々に捕縛されるかのどちらかしかありませんよ」

これから数日後、ドイツ民主共和国はWTO軍に提供しているドイツ国家人民軍部隊への理不尽な命令、エーリヒ・シュミットなどKGBによる深刻な内政干渉を理由に一方的にWTOからの脱退を宣言すると共に、西側諸国と共同でNATOおよび欧州連合への加盟を宣言。国連欧州方面軍および欧州連合軍、米軍の進駐を認めた。

こうした東ドイツの裏切りとも言える行為はポーランドを筆頭にWTOは諸国は声高に東ドイツ ベルリン臨時政府の非難を招くことになるが、安保理でベルリン臨時政府を正当なる東ドイツ政府と認める決議案を棄権したソ連はこうした動きに賛同も反対もせずただただ沈黙を貫き続けていた。

また、バルト海では北欧諸国との緊急の演習を名目として展開していた米第2艦隊と日第7常備艦隊所属の水上打撃群や母艦打撃群が睨みを効かせており、NATO即応部隊の一部がベルリン臨時政府の承諾の下に東ドイツに緊急展開を開始、さらに国境部では国家人民軍東方総軍が建設の進められていたオーデル・ナイセ要塞陣地群に展開していたことなどでそれ以上のことはできなかった。

なお、東ドイツがWTOを脱退し、NATOや欧州連合に加盟した直後に日米は「ソ連から戦術機輸出における契約違反問題を進捗させるための誠意ある対応があった」発表し、ソ連に課していた制裁の一部解除が行われた事から東欧ではソ連が東ドイツを西側に売り渡したと言う意見が出ることになり、ソ連と他のWTO諸国間の間で溝徐々にだが生まれていくことになる。

東側から西側に移った東ドイツは、西側の対BETA防衛線の最前線と言うこともあって、潤沢な支援と大量のNATO軍の駐留部隊が送り込まれていった。
その結果、オーデル・ナイセ要塞陣地群の各要塞陣地は戦艦の艦砲や戦車などの砲塔、BM-14などの旧式化したロケット砲を流用した無人砲台や大量のRWSが備え付けられ、3重のコンクリート製の防壁と5つの予備陣地が用意された頑強な要塞として強化工事が開始されており、国家人民軍では日米から供与された戦術機であるF-2C/D シラヌイやF-104E ハツナギやT45A6(45式主力戦車A6型)と言った第三世代主力戦車、AH-40D(40式攻撃ヘリコプター)を筆頭とした各種ヘリコプターなど大量の西側最新鋭装備が供与され、軍の近代化が急ピッチで進んでいた。
また、経済面でも日米はもちろん、BETA大戦以後国力が増強されていたカナダやメキシコ、さらに南米諸国からの手厚い支援があり、東ドイツが困窮することはなかった。

802: ホワイトベアー :2021/10/15(金) 20:33:03 HOST:163-139-151-176.tokyo.fdn.vectant.ne.jp
余談であるが、こうした東ドイツに対しての後方諸国からの潤沢な支援の背景には日米加豪などの後方有力国家群が締結したオタワ秘密協定により東ドイツの陥落後は西ドイツとフランスで戦略、戦術核による対BETA遅滞戦略の採用とイベリア半島以外の欧州の放棄、ピレネー山脈までの戦線縮小が決められていたからで、断じて原作知識のある夢幻会の俗な理由で支援をしているわけではなかったが、それでもNATOの手厚い支援は西側に対しての偏見を抱いていた多くの東ドイツ人の認識を変えていく大きな切っ掛けとなっていく。



西暦1984年9月12日 ドイツ民主共和国 首都 ベルリン

「どう言う事だ!?これでは国家保安省やドイツ社会主義統一党と何ら変わらんではないか!」

革命の樹立とワルシャワ条約機構からの脱退、北大西洋条約機構および欧州連合の加盟から数ヶ月経ったある日、国連や欧州連合の監視下で行われた東ドイツ初の自由投票で大統領に指名されたアルフレート・シュトラハヴィッツは、アルテス・シュタットハウス内の執務室で元国家保安省武装警察軍の幹部でありながら現在では東ドイツの自由民主主義の守護者と西側諸国で謳われ、東ドイツの外務長官にまで出世したアクスマンと東ドイツ国防長官となったフランツ・ハイムから出されたとんでもない提案に目を通し怒鳴り超えを上げる。

「同志大統領、何をそんなに驚いているのですか?」

「この旧武装警察軍所属軍人を主力とした懲罰部隊の創設と、それを中核とした東欧派遣軍を国連軍へと提供すると言う馬鹿げた提案は何だと聞いているんだ!?」

彼が激怒している提案。それは武装警察軍に所属しており、クーデター時に賛同しなかった結果、その後に国家人民軍や国連軍、NATO軍にテロリストとして捕らえられ、人道に対する罪、国家騒乱罪で拘束中の戦術機パイロットや将兵をまとめて懲罰部隊に叩き込み、それで編成された部隊を使い潰していい戦力として国連やWTOに提供すると言う自由主義的な思想を持つシュトラハヴィッツにとっては受け入れがたい提案であった。

「国内の不穏分子を一掃し、さらに時間も稼げる一石二鳥の策ですよ同志大統領。それに武装警察軍に所属していた将兵は人格はともかく練度と装備の質の高さは折り紙付きです。そんな彼らをただ拘束し続けるだけなのは、極東風に言えばもったいないでしょう」

「その発想が国家保安省と変わらんと言っているんだ外務長官。しかも君の部下たちは旧国家保安省関係者の家族を次々と捕らえ収容所に送り込んでいるそうではないか!」

「収容所送りとは誤解も甚だしいですなぁ。我々が行った情報公開に伴い、少なくない国家保安省関係者やその家族が市民からリンチにかけられる事態が多発したので保護する為にNATOや欧州連合の監視監督の下に運用されいる保護施設に送り込んでいるだけです」

革命後、ベルリン臨時政府はアクスマンのはんば独断とはいえ、国民のリスクを最小限に抑えるという名目で非公式協力者を除いた国家保安省の職員および武装警察軍の最低限のプロフィールをインターネットおよび書類で公開。
これにより国家保安省の被害者やその遺族によるリンチが東ドイツ各地で少なくない数行われたため、ベルリン臨時政府は国家保安省関係者の家族の安全を守るためと称して強制収容所への収容を決定し、国家人民軍やクーデターに参加した旧武装警察軍、現ドイツ民主共和国中央警察機動隊(※1)を使いかつて国家保安省が使用していた元強制収容所に順次収容していた。

「フランツ、君までこんな提案に賛同するとは思ってもいなかったよ」

アクスマンにこれ以上言っても無駄だと判断したのか、シュトラハヴィッツは話の矛先を国家人民軍時代からの盟友であったフランツ・ハイムに向ける。

803: ホワイトベアー :2021/10/15(金) 20:33:42 HOST:163-139-151-176.tokyo.fdn.vectant.ne.jp
「わかってくれ。今の我々が最も必要としているのは時間なんだ。軍の近代化や要塞陣地の強化は完遂できたら我が国の防衛力は飛躍的に向上する。だが、もし仮にこれらが終わる前にポーランドがBETAに蹂躙され、我が国が最前線国家となったら我が国は慣熟が終わらず能力を十分に発揮できない部隊と工事の為に防御力が低下している要塞陣地群で戦うことになる。それだけは何としても避けなければならない」

NATOや日本の支援の下に軍の近代化と要塞陣地群の改修に取り掛かった東ドイツであったが、それを完遂するまでには少なくない時間が必要であり、最低でもそれまでの間はポーランドやソ連欧州地域の陥落は避けなければならなかった。

「そして国家人民軍を装備の近代化と慣熟で動かせない以上、東欧に派遣できる練度をもったまとまった兵力となると旧武装警察軍ぐらいしかないんだ」

「それは・・・わかってはいるが」

一瞬の沈黙が執務室を支配する。

「同志大統領、何も私だって昔の同僚に死んで欲しい訳ではありません。ただ、合理的に考えて救援が欲しいとされている今、動かせるのは旧武装警察軍しかいないというだけです。
幸い、F-2 シラヌイを始めとした西側の第二世代機が人民軍に急速に行き渡っているので、Mig-23やMig-27と言ったソ連製第二世代戦術機が倉庫の肥やしになっています。それを彼らに与えて東欧派遣を行うべきです」

「・・・君たちの言いたいことはよくわかった。だが、仮に送り出したとして士気は維持できるのか?」

シュトラハヴィッツの質問は確かな懸念であった。何せ旧武装警察軍にとって彼らベルリン臨時政府は自らの祖国を西側に売り渡した売国奴であり、そんな者達の為に果たして命を賭けて戦ってくれるとは思えるはずもない。

しかし、彼の懸念はアクスマンやハイムも抱いており、短絡的ながらその解決策も一応は練っていた。

「それなら大丈夫です。旧武装警察軍には家族が我々の保護下にあることは伝わっていますし、各部隊にはお目付け役も付けるつもりです」

もっとも、その解決策とは家族を人質にとり、政治将校を派遣すると言う旧国家人民軍と同じ、いや、家族が収容所に送られているので旧国家人民軍以上の統制を持って士気を維持するというある意味東側伝統の手段であった。

「ッ・・・。国家保安省出身者はソレしかできんのか!!」

「常套手段と言うのは効果的だから常套手段となりうるのです。ああ、支持率や国際的な批判の心配はいりません。これは日米英仏政府の了承も得ておりますので」

大統領閣下、決断を。アクスマン(あくま)は微笑んでそうシュトラハヴィッツに決断を強いた。

「・・・わかった。旧武装警察軍の国家人民軍への編入および彼らを主体とした東欧派遣軍の編成を許可する」

そして、彼は政治家として、国家の長として最善の選択をとる。例えそれが人道的にも道義的にも誤ったことであっても。

「ありがとうございます同志大統領閣下。閣下の判断で多くの人間の命が助かることでしょう」

芝居がかった口調で、アクスマンは仰々しくシュトラハヴィッツに返す。

「それでは、私はこれから《セイバー・ジャンクション1984》に参加する部隊の見送りと新隊員の紹介がありますので、失礼いたします」

そういい、アクスマンは執務室を後にする。残された二人は苦虫を百匹ほど噛み砕いかような顔をし、アクスマンが消えていった扉を睨みつけていた。

「やつを同志にしたのは我々の間違えだったかもしれないな。どうだ、ヤツを解任したら」

「・・・できるならやってるよフランツ。だが、彼がいたからこそ革命もその後の外交もここまで上手く行ったのも事実だ。それに今、この国が大した対価も払わずに西側諸国から莫大な援助を享受でき、東側諸国から報復を受けいないのは彼の手腕によるものが大きい。何より西側諸国の受けがいい彼を何の失点もない状況で解任したら西側諸国に無用な疑心を生むだけだ」

「わかっているよ、言ってみただけだ」

さて、私も東側との調整があるのでそろそろ戻らせてもらおう。そういいハイムも去って行く。

804: ホワイトベアー :2021/10/15(金) 20:35:08 HOST:163-139-151-176.tokyo.fdn.vectant.ne.jp
結局、自分もシュタージュと同じ穴のムジナに過ぎないな。そんな思いが頭のなかによぎる。それでもせめて一人でも多くの同胞が再び生きて願わざるを得なかった。


旧武装警察軍を主力とした部隊は東欧戦線に投入される事になり、予定通りWTO軍や国連軍によってどれだけ損耗してもいい戦力として、常に対BETA戦の最前線に配置される事になった。そして、東側恒例の満足な物資もない状態で戦闘をさせられることになるが、それは機会があれば語ろう。


さて、アルテス・シュタットハウスを出たアクスマンは、金色の髪を白と水色のストライプのリボンで結んだした幼い顔立ちをし、国家人民軍の制服を纏った少女も乗った公用車を乗りその足で国家人民地上軍コッブス基地に向かう。

車が出ると直ぐに少女は口を開い

「予定よりだいぶ時間がかかりましたね」

「ああ、我らが大統領閣下を口説き落とすのは実に大変だったよ。全く、流石はカティアちゃんの父親だ」

「ハハハ、原作では彼女も相当頑固で、お人好しでしたからね。最も、カティアパパがここまで強固に反発したのは貴方の日頃の行いが悪いからと言うもの多分にあると思いますが」

「私は日夜善行しか積んでいないはずだからそれはないだろう。同志大統領の娘に似て善人で頭が固いだけだよ」

「ハハハ、同志外務長官はジョークのセンスがないのですね」

少女は自らの育ての親に近いアクスマンに毒を吐き、アクスマンもそれを平然と流す。

「それで会合からは君が望むのであれば日本に移民しても良いと言ってきているし、私も君が望むのであれば日本でもアメリカでも好きな後方国家に不自由しないだけの財産と共に移民させる気だが、本当にこの選択肢で良いのか?」

「・・・確かにそう言った生活も悪くないかもしれません。ですが、私はお兄ちゃんの隣に立っていたいのです」

そうか、アクスマンは天を仰いぎしばらく黙る。

「貴方には感謝はしています。もし仮に、貴方が私を保護してくれなければ、私はきっとお兄ちゃんを悲しませることになったでしょうから」

「君を保護したのは自分の為に行った事だ。感謝なんぞしなくていい。」

それでも、と少女は言う。彼女は彼が自らを守るために負わなくていいリスクを負ったこと知っているから。

「だが、それでも私への感謝を忘れないでいてくれるのなら、死なないでくれ。せっかく助けた少女に寿命以外で死なれるのは後味が悪すぎる」

アクスマンの言葉を最後に真面目な話は終わり、彼らは他愛もない雑談を始めた。もしかしたら、これが直接あって話す最後の会話になるのかも知れない。そんな考えが頭の片隅に浮かびながら。

805: ホワイトベアー :2021/10/15(金) 20:37:00 HOST:163-139-151-176.tokyo.fdn.vectant.ne.jp
以上になります。
東ドイツに視点を合わせた第2話では夢幻会や大陸日本の出番が少なかいですが、後々登場するのでヨシ

wikiへの転載はOKです。

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最終更新:2024年05月20日 12:26