18: ホワイトベアー :2021/10/26(火) 21:52:00 HOST:163-139-151-176.tokyo.fdn.vectant.ne.jp
Muv-Luv Alternative The Melancholy of Admirals 
小ネタ 1984年 主要国 戦術機 アメリカ・西欧諸国編

アメリカ合衆国
陸軍
◾F-20 タイガーシャーク
アメリカ合衆国の主力戦術機であるF-1 カゲロウの後継機を求める米軍の要求を得て、初の国産戦術機としてF-105を開発し、F-1のライセンス生産も行っているカモミールと、F-2及びF-5のライセンス生産を行っているボーイングが共同で開発した第三世代戦術機。

もともと、米陸軍はF-1 カゲロウの後継機としてはF-3 シンデンを、F-2 シラヌイの後継機として三菱とロッキード・マーティンを中心として国際開発が進められている第3世代戦術機であるF-35 ライトニングⅡを採用する予定であった。しかし、アクティブ・ステルスの技術が国外に流出する事を嫌った帝国議会がF-3及びF-6をフルスペックで輸出する事を規制したことを受け、対日依存度を減らしたい米国国防総省の一派と、売上を上げる事を狙う戦術機メーカーが熱心に国産戦術機の開発を訴えたことで開発された。

本機はカモミールが主導する形で開発された事から、F-105と同様の小型・軽量で運用・維持が比較的容易な機体と言うコンセプトの基に開発されている。その一方で、M3Sやオペレーション・バイ・ライトなどの最新技術の導入を前提として設計が施されており、さらに新素材を使用したより軽量な複合装甲により機体の重量を増加させ機動性や運動性を損なうことなく防御力の向上が図られている。

当然ながら各種センサーやアビオニクス等の電子装備も最新のものが搭載されており、従来機よりも遥かに索敵・目標補足能力や操縦性も強化されている。また、跳躍ユニットにはゼネラル・エレクトリック社が独自開発した小型・高推力のエンジンであるF404-GE-100を搭載しており、これもF-105譲りの極めて高い運動性や運動性の獲得に一役買っている。

コスト、兵装積載能力、作戦稼働時間、機動性及び運動性のバランスが極めて良好で、遠距離砲撃戦や機動砲撃戦から近接格闘戦まで多様な任務に投入可能な多用途戦術機として完成した本機であるが、その一方で突出した面の少ない無難な機体特性となっており、口さがない衛士からのは「特長がないのが特徴」とも揶揄されている。

1984年より実戦配備が開始された最新鋭機であり、第65戦闘教導団を始めとした米本土内の教導団では配備が進んでいるものの、現状はいまだに一般部隊では未だに配備された部隊はない。そんな状態ではあるが、EF-2 ミラージュに対抗するために欧州連合諸国にEF-105トーネードの後継機として積極的に売り込まれている。


主なバリエーション
  • F-20A
初期生産型。初期不良の洗い出しの為に教導部隊に配備が進められている。



欧州連合
◾EF-105E/G/I IDS トーネード
西欧諸国の依頼を受け、アメリカ合衆国で開発されたF-105 フリーダムファイターを基に西欧諸国向けにカモミールとボーイングが共同で開発し、英独伊三カ国が共同出資したパナヴィア・エアクラフト社(現ユーロファイター社)がライセンス生産している第1世代型戦術機。

F-105を母体としているものの、STOL性や、運動性に加え、最高速度を向上させるために跳躍ユニットには可変翼機構を搭載しており、主機自体も稼働時間の短いJ85-GE-5ではなく専用に開発されたRB199-34Rを搭載している。
また、機体制御システムとしてオペレーション・バイ・ワイヤが一部に採用されており、制御OSも日米の運用する第2世代戦術機用の機体制御OSであるM2Sを採用。

これらにより本機は第1世代機の改修機でありながら第2世代機に準じた機動性と運動性を有しており、さらに兵装制御システムや各種センサーの能力向上と肩部ウェポンラックの増設が行われ、第1世代機では運用不可能なミサイルコンテナの運用が可能となっている。

IDS(阻止攻撃型)の名の通り、砲撃戦を主体とした日米に近いドクトリンの下に設計されている本機であるが、レーザーヤークトにも投入可能なように両前腕部にスパーカーボン製の可動式ブレードベーンを、脚部及び跳躍ユニットには戦車級を意識して固定式ブレードベーンなどの固定武装も追加装備可能なようにしている。

また、通信能力と探知能力向上の為に頭部通信アンテア及び前方赤外線監視装置が日本製のF-104のものに換装されており、消費電力の増加や主機出力の増大による稼働時間の低下を起こさぬように脚部の延長と大型化が図られている。

これらの改装により本機は、安価な第1世代機を母体としながらも第2世代機に匹敵する機体性能を有する有力な戦術機となり、1979年には実戦配備が開始されると、F-104を超える軽快な運動性と高い多任務汎用性、第2世代期に匹敵するポテンシャルの高さにより欧州連合やエジプトなどアフリカ諸国で主力戦術機として運用されることになる。

19: ホワイトベアー :2021/10/26(火) 21:52:39 HOST:163-139-151-176.tokyo.fdn.vectant.ne.jp
主なバリエーション
イギリス
  • EF-105E
イギリス陸軍向けのトーネード。基本的にコックピットに湯沸かし器がある。

  • EF-105E GR.1
イギリス陸軍がレーザーヤークト用にFE-105Eを改装した機体。近接格闘戦を可能とするために固定兵装が追加装備されている他、背部兵装担架を長刀が搭載可能なものへと改装されている機体もある。コックピット内の湯沸かし器は健在。

  • EF-105E GR.2
BETA支配地域に単独もしくは少数で侵入し、現地地域やBETA群の情報を収集する偵察任務用のバリエーション。肩部ウェポンラックに音紋観測用機材と振動感知センサーを搭載し、頭部ユニット通信アンテアを換装し通信機能を強化、推進剤容量の増大による航続力の延長が図られている。

主にUAV(無人偵察機)の不足を補うための戦術偵察に用いられたが、広域データリンクによる戦域管制が不十分だった場合には簡易管制任務に就く事もあるので複座型機となっている。

  • EF-105EN
イギリス海軍向けの機体。戦術機母艦として改造されたインヴィンシブル級やジブラルタル級、クィーン・エリザベス級などで運用されている。

  • EF-105I
イタリア陸軍向けの機体。山岳部が多いイタリアでの使用が前提のため、NOE(匍匐飛行)能力が重視されている。

  • EF-105G
西ドイツ軍向けの機体。コックピットに湯沸かし器がない以外はE型と同様。なお、スペインやオーストリア、オランダ、デンマークなど西ドイツ以外の欧州西側諸国にも輸出され、主力機として配備されている事から欧州標準戦術機とも呼ばれている。

  • EF-105 VTN
レーザーヤークト用の機体。紅茶用の湯沸かし器がコックピットにない以外はEF-105E GR.1と同様の機体となっている。



◾J-35 ドラケン
アメリカで開発されたF-105フリーダムファイターを基に、サーブ社がライセンスで国内開発した第1世代戦術機。

山がちな地形であるスカンジナビア半島での運用を前提としており、山間部でのNOE(匍匐飛行)能力と、それを補佐するための地形追随レーダー類の能力が重視されている。そのために跳躍ユニットの主機をJ85-GE-21Aからより出力の高いRM6Cに変更、機体制御システムを山間部での匍匐飛行を適正に行うための姿勢制御能力重視の独自のものに変更している。

兵装麺では日米で運用されているミサイルコンテナを使用できるように兵装制御システムや各種センサーの能力向上、肩部ウェポンラックの増設が行われている他、長刀用に開発された背部兵装担架、近接格闘戦を重視する運用思想に対応した各関節とマニュピレータの強化が行われている。

20: ホワイトベアー :2021/10/26(火) 21:56:35 HOST:163-139-151-176.tokyo.fdn.vectant.ne.jp
◾EF-2 ミラージュ
三菱重工が開発した第2世代戦術機であるF-2A/B 不知火を基にフランスのダッソー社と三菱重工が共同で開発した第2世代機。

小型・軽量ゆえの高い機動性と運動性、素直な操縦性、さらに月面戦線での戦訓を活かした多任務汎用性と各性能のバランスの高さを備えたEF-105 IDS トーネードの登場は、他国の戦術機メーカーを見下していた日本の戦術機メーカーを驚愕させた。無論、EF-105の性能は帝国各軍にて活躍する日本製第2世代戦術機と比べると劣るものであるが、それでも帝国がアフリカ諸国や南米・アジア各国に輸出しているF-104と比べると遥かに勝っていたのだ。

このままでは海外市場を奪われかねないと考えた日本の戦術機メーカーと、欧州連合とは離れた正面装備の確保によるある程度のフランス軍の主体性の確率を望むフランスのダッソー社が共同で開発したのが本機である。

本機は不知火の問題の1つであった小型故の稼働時間の短さや長躯進攻能力の欠如を補うべく、機体各部に出力効率が高く消費電力が少ない新開発のパーツが組み込まれ、跳躍ユニットの主機も石川島播磨重工が開発した高出力低燃費を特徴とする最新のF110-IHI-132(フランス名アター9B)を搭載している。加えて、さらなる稼働時間の延長の為に肩部装甲ブロックと脚部の延長と大型化による推進剤容量の増大が図られている。

また、日本陸軍と国防総省技術研究本部が共同で行った先導技術実験機計画の機密データの開示が許可された事により、ナイフシーケンスが膝部から腕部に移されるなど機体形状もより空力形状が改善し、近距離格闘戦能力が向上している。

これらの改良により第2.5世代機としての性能を獲得した本機であったが、そのコストはEF-105を超えてしまい、さらにアメリカが第3世代機であるF-20を売り込んでいたことでフランスや東ドイツ以外の欧州諸国には売れなかった。

しかし、中東戦線を担当するオスマン帝国軍やイラン帝国、イラク共和国などの中東諸国では高い機動性と運動性、近接格闘戦能力と比較的安いコストにより主力機として採用された他、南アフリカ共和国を筆頭としたいくつかのアフリカ国家が配備をしている。

また、本機の開発データは帝国陸軍で採用された他、東アジアや東亜連合でも主力機として採用されている三菱F-2C/Dの開発にも流用され、さらにフランス国産第三世代戦術機であるダッソー・ラファールの開発にも大きく貢献する。

主なバリエーション
  • EF-1A
陸軍向けの単座型

  • EF-2B
陸軍向けの複座型

  • EF-2M
海軍向けの単座型

  • EF-2N
海軍向けの複座型

  • EF-2R
偵察型。肩部ウェポンラックに音紋観測用機材と振動感知センサーを搭載し、背後のウェポンラックにも各種センサーが搭載されている。

21: ホワイトベアー :2021/10/26(火) 21:57:26 HOST:163-139-151-176.tokyo.fdn.vectant.ne.jp
以上、欧米西側諸国製の戦術機紹介となります。wikiへの転載はOKです。

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最終更新:2021年10月31日 11:39