526: ホワイトベアー :2021/11/01(月) 17:55:13 HOST:om126158230115.30.openmobile.ne.jp
大陸SRWネタ 未来編 IF 新統合宇宙政府
◾新統合宇宙政府
第一次星間大戦後に地球統合軍とゼントラーディ軍残党を再編して誕生した連邦共和制国家。
宇宙移民政策により銀河系の約半分をその支配領域としている星間国家ではあるが、2050年代に反統合テロ組織と新統合軍の一部によるクーデターにより発足した地方分権政権により分裂・解体の可能性がささやかれるレベルまで組織が弱体化していた。
幸いにして、ギャラクシー船団の暴走を例とするバジュラ戦役での対応の不味さや惑星フロンティアの消滅、エビル・
シリーズの封印されている惑星ウロボロスでのVF-Xの暴走とウロボロスの消滅の責任を取らされる形で地方分権派政権は引きずり降ろされ、2060年には中央集権派が再び政権を担うことになる。しかし、地方分権派政権の負債は極めて大きく、新統合政府の体制は崩壊半歩前な状態で、政局は不安定を極めていた。
こうした事態に対して、中央集権派は政権を握ると即座に各地方自治政府に対して委譲していた新統合軍移民船団護衛艦隊及び現地駐留軍の指揮権を剥奪する法案を統合議会両院で可決させることで軍事力の独占を図り、
さらに自身の牙城であった新統合政府中央捜査局や新統合政府中央情報局、新統合軍憲兵隊を使い不穏分子であるビンディランスに所属していた人間や支援していた人間の逮捕もしくは殺害を実施。合わせてビンディランスを後援していた企業や団体の解体も開始する。
新統合政府は大半の元ビンディランス構成員やその支援者は拘束もしくは殺害に成功するも、レイヴンズ総司令官エイジス・フォッカーや元ビンディランスのリーダーだったテレーズ・ジーナスなどを筆頭に少なくない数の人間を取り逃してしまいビンディランスの残党や元支援組織が反統合勢力化。
さらに地方分権化・民営化の下に権益得ていた人間や企業が中央集権派の政策や姿勢に反発し、ビンディランス残党に合流することで一大反統合勢力が誕生。その後、彼らによる新統合政府勢力圏各地で暴動や反乱、植民惑星系の独立運動が続発し、後に第三次統合戦争と呼ばれる戦乱を招いてしまう。
幸いにして、大半の新統合軍駐留部隊や船団護衛艦隊は反統合勢力に加わらずに日和見を決め込んだり、新統合政府の命令に従いこれらへの鎮圧を開始した事や、新統合軍本隊が鎮圧にあたりVF-29やVF-24、AIF-9Vなどの最新鋭機や次元兵器・反応兵器などの戦略兵器を容赦なく投入することで圧倒的な数と質を誇る新統合軍に対して、反統合勢力は母数で劣る上に各地でバラバラにゲリラ戦を行っていた事や最高戦力がVF-19やVF-22、主力機がVF-11といった具合で、数・質ともに劣っていた。
そんな状態であってもビンディランス残党はゲリラ戦で新統合軍に抵抗するものの、新統合軍の容赦のない攻撃により各個撃破されていき、最終的には天才マックスこと
マクシミリアン・ジーナス少将率いる討伐部隊が旧ビンディランス残党を壊滅させた事で、第三次統合戦争はわずか1年弱と言う短期間で中央集権派の勝利の下に終結した。
余談であるが、この第三次統合戦争の主戦場が新統合政府勢力圏の中枢に近かった事やブリージンガル球状星団からも多くの戦力を引き抜いていた事、プロトデビルンの遺産とその同型自動工廠を新統合軍が手に入れ、フォールドクォーツの無限入手が可能となった事など複数の事情か重なった事で、新統合政府は大きく価値を低下させたウィンダミアⅣへの関心をなくしており、戦中にウィンダミア王国から提案された条約改正要求および新統合軍の撤退要求を新統合政府は快諾。
その後、ウィンダミア王国は鎖国状態になったが、新統合政府は体制立て直しに注力したため、以後新統合政府にとってウィンダミア王国は過去の国家となって忘れ去られている。
閑話休題
第三次統合戦争終結後、新統合政府は国内の立て直しに注力するために一時的な銀河播種計画の凍結を発表。
前地方分権派政権の非介入主義のせいで混乱や紛争が続く惑星などでの紛争解決及び復興支援の開始・地方分権の名の下に見捨てられていた開拓惑星の支援再開・独自の行動を行っていた地方や移民船団、各企業への統制の強化・過度に民営化された社会資本の再公営化・新統合政府の規定する最低条件を下回る過酷な労働を現地住民や移民者に強いる企業や地方自治政府への締付けなど中央集権の名の下に国内の体制立て直しと、惑星駐留軍や移民船団護衛艦隊など地方自治政府に指揮権が移譲された結果、指揮系統や練度がバラバラになっていた新統合軍の再編成及び綱紀粛正に注力していく。
527: ホワイトベアー :2021/11/01(月) 17:55:58 HOST:om126158230115.30.openmobile.ne.jp
新統合政府および軍の立て直しは政治家や全中央省庁、それにいくつもの地方自治政府の残業と睡眠時間、頭皮および胃を犠牲に捧げた結果、2067年頃にはようやく効果が現れ始めていた。しかし、幸か不幸かそのタイミングで新統合政府は銀河系ごと魔のSRW宇宙に転移させられ、新統合政府は再び激務に追われることになる。
転移後、時間をおかず洗礼とばかりにゼントラーディやガトランティス残党を筆頭とする宇宙蛮族や、宇宙海賊、宇宙生物、野生機械が銀河系に次々と来襲。多くの勢力は野良基幹艦隊により星間物質に返還されたものの、少なくない数の勢力が新統合政府勢力圏に侵入したことで、第三次統合戦争から10年と経たず後に第二次星間大戦と新統合政府が名付ける戦乱の時代に突入する。
新統合軍は各地方自治軍やPMCを編入してこれの対処に当たるが、種の存続を目的に広く薄く領土を拡張してきたことが仇となり転移当初は防衛線を次々と突破され、第二次星間大戦初期は多数の植民惑星から撤退を余儀なくされた。しかし、支配領域が減ったことで新統合軍の宙域あたりの戦力は向上。さらに戦時体制に移行した事で全力稼働した自動工廠群や各企業の工廠から供給される圧倒的な数の可変戦闘機やゴースト、艦艇、急造された無人艦艇、時空振動弾や次元兵器、反応兵器兵器が次々とロールアウトしていき、これらを投入する事で転移から半年間が経つ頃には戦線の安定化に成功。転移から9ヶ月が経つ頃には反攻作戦であるレコンキスタ作戦を実施するにいたった。
この作戦は運良く地球統合の調査艦隊の銀河到着とほぼ同時に開始された事も合わさり無人兵器が全損、通常兵力も少なくない被害を受けるという対価を払ったものの各勢力を新統合政府勢力圏から撃退、もしくは新統合政府に降伏させる事に成功。新統合政府は軍民問わず多くの犠牲を払ったものの、失った支配領域の奪還と国家存続に成功した。
第二次星間大戦やその後の地球連合からのレクチャーは明確かつ強大な外敵の存在とを新統合政府および市民に教えると同時に、それに統一軍として戦い抜いたことで地方分権政権により崩壊寸前まで言っていた統一国家としての意識を再び国民に浸透させるに十分な衝撃と経験であった。
これらと、戦争の被害は本当の意味での統一国家として再編に成功する原動力となる。いや、それを通り越して現在の新統合軍の狂ったようなの大軍拡の原動力にすらなった。
銀河の半分を支配している事やプロトカルチャー由来の多数の自動工廠(プロトデビルンの遺産の同種も含む)やそのコピーを保有している事から極めて高い工業能力を有しており、これにより強力かつ大規模な軍事力を保有している。
その一方で、人口不足と言う問題も抱えており、これの解消の為に積極的なはぐれゼントラーディやゼントラーディ基幹艦隊の同化やそれまでタブーであったAI搭載兵器の研究・開発・生産・配備、クローンの製造再開などを行っているものの、依然として人的資源に問題を抱えている。そのため、表向きな国力は銀河共和国やボラー連邦、ゼニー共和国と同程度を維持しているが、人口不足が足を引っ張り、潜在国力としてはこれらの星間国家と比べると一歩劣っている。
現在では次元波動エンジンなど第二次星間大戦で得た複数の残骸からいくつかの新技術を獲得した事で銀河外宇宙への進出が可能となっているが、新たな脅威に対抗するために新統合軍の拡大と再編、第二次星間大戦で被害を負った被害惑星の復興、防衛体制の再構築、さらには国内の開発や未だに未開拓な銀河の半数の開拓を優先しているので銀河外宙域へと本格的な進出をするつもりはない。しかし、外敵の情報収集の為に機関を波動エンジンに換装した艦艇で編成される調査艦隊を複数銀河外宙域に派遣したことや、第二次星間大戦末期に地球連合→フォーリナー→ヴォルガーラの順に3大列強と接触した事で他の銀河系の勢力とも外交関係の構築している。
現在ではマクロス政府が加盟する地球連合と友好関係を築いている他、銀河共和国を中核とし、新統合政府本体が移転する前にこちらに来ていた多数の移民船団も加盟する銀河連合自由同盟や、その友好国であるガミラス・ボラー・ゼニーによる協商連合とも友好的な関係を構築している。
特に銀河連合自由同盟には大ウルップ連
合に対する盾として期待しており、人的資源の不足を補うためにドロイド関連の技術やクローン技術を対価としてだが、VF-19やVF-22、VF-171EXなどの可変戦闘機やAIF-7Sなどの無人戦闘機、クァドラン・レア、一〇四式リガード、スーパー・グラージなどのゼントラーディ系を基にした機動兵器を筆頭に多くの軍需品を大量かつ安価で販売しており、さらに民間軍事会社の名目で教導隊やVF-Xを送り込んだりするなど軍事支援を実施している。
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また、少しでも盾を増やすために近隣の中小国家を相手にVF-171やVF-11などの旧式化した可変戦闘機をアームド級やオーベルト級宇宙駆逐艦とセットで安価な価格で販売する事で影響力を強めている。
戦力
主な戦力として新統合政府直轄の新統合軍を有しているものの、それだけでは戦力が足りず、地方自治政府軍や民間軍事会社なども一定の戦力を保有している。
これらは有事の際には新統合政府の指揮下に置かれることになるが、基本的に地方自治政府軍は各地方自治政府が指揮を行い、民間軍事会社は各企業や地方自治政府との契約の下に動く。
新統合軍
新統合政府の直轄の軍隊であり、宇宙軍・地上軍・海兵隊の3軍種からなる常備軍と、平時は通商路警備を主とする法執行機関として機能している星間警備隊を含めた4軍種から構成されている。
この中で最大の規模を誇るのは宇宙軍であった。
移転前から規模が拡張されつつあった宇宙軍だが、第二次星間大戦の勃発によりその勢いは急激に加速。第二次星間大戦終結後も地球連合やその他の友好的な勢力から教えて貰った脅威の数々に対抗するために、第二次星間大戦時やその後に引き入れた多くのはぐれゼントラーディや銀河共和国から手に入れたドロイド技術を発展させたアンドロイドの実用化なども投入して軍拡を続けている。
そのため、現在では各有人惑星の防衛艦隊や警備区域の防衛を担う星域艦隊、有事の際に即応派遣される特派艦隊、移民船団護衛艦隊などの規模が増強が図られた他、1個艦隊だけでも万単位の艦艇を運用する序数艦隊の新規創設が統合議会を通過し、既存の部隊の増強の他に15個の序数艦隊の編成を目的とした軍備整備計画も進められている。
次点は海兵隊であり、依然として宇宙軍よりは規模は小さいものの、大量のはぐれゼントラーディが新統合軍に参加したことから海兵隊の規模も拡大している。
組織的にはゼントラーディを主体とした部隊が多く、高い戦闘能力と士気を誇る部隊が多くいる一方で、文化に馴染めない部隊も多く存在しており、部隊ごとのバラつきが大きい。
現在では宇宙軍と共同で航路防衛や惑星地上の制圧任務など従来の任務に当たるほか、定期的に勢力圏内に現れる宇宙蛮族や宇宙海賊の討伐や害獣、野良機械などの駆除に動員されている。
主力機動兵器は可変戦闘機は星間警備隊を除く新統合軍全軍においてVF-171やVF-19、VF-22からVF-29及びVF-24に、ゴーストもAIF-9Wに機種転換が完了しているなど急ピッチで戦力の近代化と増強が行われている。
機動兵器の更新が済んでいる一方で、急速な規模拡大に艦艇の更新は追いついておらず、運用艦艇としてもバトル級大型可変ステルス攻撃空母やツーサード級可変攻撃宇宙空母・ウラガ級護衛宇宙空母・グァンタナモ級宇宙空母 ・ウィチタ級ステルス宇宙巡洋艦・ノーザンプトン級ステルスフリゲートなど統合軍標準艦やそれらの機関を波動エンジンに換装した新型艦艇を主力としているものの、スヴァール・サラン級標準戦艦やケアドウル・マグドミラ級艦隊指揮用戦艦などゼントラーディ軍から鹵獲したものも多く運用されている。
戦略兵器として可変戦闘機に搭載可能かつ惑星を破壊できる威力を誇る戦略次元爆弾が量産されている他、上記したとおり時空振動弾も実用化しているなど、一定以上の能力がある。
地方自治政府軍
各有人惑星において編成が認められている軍隊。通常時に地方自治政府の指揮下で治安維持(暴動鎮圧)や災害救援などにあたる郷土防衛隊としての側面と、有事において新統合軍の指揮下に入る、新統合軍の予備役部隊としての側面を兼ね備えている。
規模として地上部隊のみの小規模なものから、新統合軍から払い下げられたVF-171EXやVF-19EF、アームド級宇宙空母、オーベルト級宇宙駆逐艦からなる宇宙艦隊を保有する大規模なものまである。
民間軍事会社
SMSやケイオス軍事部門など企業が保有する軍隊。規模は新統合軍に劣るものの、一部のSMSやケイオスなどの大手は小規模ながら宇宙艦隊を保有するなど、無視できない戦力を保有している。
平時は金銭での依頼を受け、惑星や移民船団の防衛、航路の先行調査などを行っているもののわ有事の際には地方自治政府軍同様に新統合軍に編入される事から新統合軍の予備役部隊としての側面を兼ね備えている。
529: ホワイトベアー :2021/11/01(月) 17:58:44 HOST:om126158230115.30.openmobile.ne.jp
用語紹介
新統合軍が地球統合軍に開発した戦術兵器。新統合軍の切り札的兵器の1つであり、その威力から銀河条約で使用には地球の新統合軍総司令部の許可が必要となっている。
原作では設定同様に純粋水爆に近い兵器と説明があったり(マクロス・クロニクル)、対消滅爆弾と説明があったり(マクロスF 小説版)設定が固まっていないが。本統合政府の反応兵器はマクロス・クロニクルに準じている。
マクロス世界の超時空航行技術に用いるフォールド・エネルギーを兵器に転用したものの総称。
基本的に起爆の際に重量子核崩壊をおこすことで擬似ブラックホールを発生させ、威力圏内の全物質を取り込んだあと、強制フォールドさせるフォールド爆弾の事を指しておりガンポッドまたはミサイル弾頭型、搭載爆弾型などのバリエーションがある。また、その他にもその他にもMDEビームなど光学兵器も存在している。
新統合軍の誇る切り札の1つであり、マクロス世界でも最強クラスの威力を誇っているが、それ故に配備には新統合軍総司令部並び新統合政府大統領の許可が必要。また、生産には良質なフォールド・クォーツを必要としており、プロトデビルンの遺産を有する新統合政府以外での量産は難しい。
新統合軍が次元兵器の上位兵器として開発した終末兵器であり、莫大なエネルギーで次元の境界線を破壊し、歪み(穴)を発生させることであらゆる物を別の時空へ飛ばし、世界から消滅させる兵器である。
一発で基幹艦隊を殲滅させられる威力を誇る規格外の威力を有しており、新統合軍直轄星系にのみ貯蔵されている。
その威力から使用には新統合軍総司令部による許可と新統合政府大統領、両院議会議長、最高裁判所長官の三権の長の承認が必要であり、第二次星間大戦では切り札として多数が使用された。
現在は3大列強の1つである地球連合との交渉により残存する全弾と製造プラントが地球連合に引き渡されており、新統合政府は公的には保有していない。
マクロス・ザ・ライドで登場したプロトカルチャーの自動工廠の1つ。超空間ゲートを通じて高次元空間(サブ・ユニバース)のエネルギーを直接引き出すことにより、質量保存の法則を無視して、生物以外のあらゆる兵器を無制限に複製することができると言う神の御業を体現できる装置。
元々はプロトデビルンが使用しており、バローダ軍の装備の製造に利用された事から名付けられた。
現在、新統合政府では同種の自動工廠を複数確保しており、惑星フロンティアの消滅やウィンダミアからの撤退後もフォールド・クォーツの安定供給に成功している。
530: ホワイトベアー :2021/11/01(月) 18:06:00 HOST:om126158230115.30.openmobile.ne.jp
以上になります。
正直、原作の新統合政府がこの魔境に耐えられるとは思えなったので、ビンディランス政権を歴史のゴミ箱に送り込んでラクテンス君に復活してもらい、さらに、ラクテンス君が秘匿していたプロトデビルンの遺産などを複数個用意するなど、いくらか強化させていただきました。
これだけ用意してようやく生き延びれる中堅国家になれると言う絶望っぷりよ・・・。本当にSRW宇宙は修羅の世界だぜ(白目)
最終更新:2021年11月04日 20:38