149: 194 :2021/11/04(木) 22:25:30 HOST:ai126149069170.54.access-internet.ne.jp
現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件セカンドシーズン?番外編その40 超大陸世界の宇宙開発事情


さて、超大陸化の影響で仮にティ連が居なくても独力でスペースコロニーや軌道エレベーターを自力で建造可能な国力を持つに至った訳だが、当初はあくまで概要研究程度に
留まっていた。何せ列島時代と違い土地には余裕が有るので、住む場所に困る事は無い。しかも現実にはティ連も居るので、なおの事だ。
取り敢えず宇宙での工業・先端産業用のコロニー建設の話はある程度進めてはいた物の、まだまだ本腰を入れているとは言えない状態だった。
だが、ある現象の為に俄かに開発・研究が進められて行く事になった。その出来事とは、ウマ娘達が日本の神の手でこの世界に転移してきた事だ。
幸か不幸かウマ娘達の数はそこまで多くはないが、その家族やトレセン学園関係者にURA関係者達までもが此方にやって来たのだ。
数にしておよそ数百万。もし列島時代だったら、色々と問題が噴出していた事だろう。そういう意味では、超大陸化していてよかったとも言える。
だが、この先もこういう「事件」が起きないとは言い切れない。その時になって「受け入れられる土地が有りません」「食料を輸入しなければならなくなりました」となってからでは遅いのだ。
特に食料を輸入する事になったら、地球の食糧事情が破綻をきたしかねない。そういう声が出始める事となった。
まぁ実際にはティ連も居るので、そこまで問題にもならない気もするが、国家の安全保障上食料が自給出来る事に越した事は無い。
それに地球に万一の事が有った際の脱出手段の確保や、太陽系外の惑星への移民の為の移送手段という点からも、宇宙開発及び宇宙での居住地開発に本腰を入れられる事になった。
さて、問題はそのコロニー・・・いや植民地という言い方は流石にどうかという声が聞こえてきそうなので、Gセ〇バーで呼称されていたセツルメントと呼ぶべきか。そのセツルメントの基本となるコロニー船の形を
どうするかという事で、担当者は頭を悩ませていた。というのも、普通のコロニー船では無く以下の様な要求が出ていたのだ。具体的には

  • 入植地としてだけではなく、完全自給型の移民船を兼ねる事
  • 億単位の人間を乗せる事が出来る大きさを持つ事
  • 居住性にしっかり配慮する事
  • ストレスを感じない作りとする事(移民船として使用する場合、長期の航海となるのが確実な為)

となっている。
そうなると、ガン〇ムで見かける形の物では非常に厳しい。開放型では太陽にあたる恒星が必須になるし、密閉型ではどうしても閉塞感からストレスが溜まりがちとなるからだ。
砂時計型?どこがどう「効率のいい形」だと言うんだ!いい加減にしろ!!・・・少なくとも、億単位の人間を収納するとなると現実的ではない大きさになるだけだ。
ティ連の技術が有るので技術的には問題無い物の、今までに無い物という事も有り完全に煮詰まっていた。
あれこれ悩んだ末にその技術者は一旦気分を変えるべく、趣味であるアニメを見る事にした。この技術者、大のガン〇ムファンであり各作品のDVDも全て取り揃えている。
とはいえ宇宙世紀の奴はセツルメントが諸に出るので、仕事の事を思い出してしまって気分が萎えかねない。なのでそれ以外の、出来るなら頭を空っぽにして見れる物をという事で

「俺のこの手が光って唸る!」

な奴を見る事に。映像が流れ始めた所で、彼は勢い良く立ち上がりながら叫んだ。

「これだ!!」

と。後に当時の事を、彼はこう振り返っている。

「・・・連日の徹夜明けにあのアニメを見た結果だった。悪気は無かった。今は反省している(大本営発表)」

と。・・・この技術者も本当に大概な人物だったようだ。

150: 194 :2021/11/04(木) 22:26:20 HOST:ai126149069170.54.access-internet.ne.jp
かくして概要が決定し、良くも悪くも開き直った技術者達がお偉いさんを説き伏せた結果、宇宙に浮かんだのは・・・・・

それはそれは、巨大な「宇宙に浮かぶ日本列島」だった。

そう、彼はGガン〇ムに登場したネオジャ〇ンコロニーを見てぱk・・・ゲフンゲフンリスペクトした物を作り出したのだ。概要を見ていこう。
見た目は完全に、列島時代の日本そっくりな形をしている。違いとしては一部の地域・具体的には尖閣諸島や竹島等が人の住める大きさに変更されている事と、北方領土だけでなく
千島列島と南樺太も付属しているという事だ。
そんなこのコロニー船だが、原作以上のスペックとなっている。順に見て行こう。
まずは居住環境だが、日本の四季を完全再現しているだけでなく各地方の実際の気候を忠実に再現している。具体的に言うと北海道や東北は冬は大雪が降り、逆に沖縄では夏の気温が非常に高い
といった感じにだ。更に「季節の風物詩」として、台風すら作る事が出来る。これ等の天候は事前に取り決められており、このコロニー内での天気予報は「その日のお天気」を知らせる物と
なっており、余程の緊急事態が無い限りそれから外れる事は無い。また、変更となる場合は必ずアナウンスがされる。
わざわざこういう仕様となったのは、「宇宙の何処に居ようが、日本そのものを感じる事が出来る」という事が重要視された事と、他の惑星に移民する際、様々な環境に「慣れておく」という
利点が買われた形だ。
移動手段は、ティ連艦艇にも搭載されている空間振動波機関や斥力波動重力制御機関の大規模な物が内蔵されており、自力で亜光速にまで達する事も可能となっている。
そんなこのコロニー船の各都市等の外観だが、都市部は各種ビルやマンション等が忠実に再現されており、列島時代からの日本人達から見てどこか懐かしさすら感じさせる物となっている。
一方、農業関係や工業関係等は中々に変わっており、各種工業製品はこのコロニー船の地中にあたる部分に工場が作られており、そこで生産が為されている。なので、地表部分にある工場は
一種の鑑賞保存用の資料館みたいな形となっている。農業関係は一見するとビニールハウスなそれは、高性能の農業用プラントとなっており、完璧な環境下の元で各種作物を製造している。
水田や小麦畑の箇所は、そのビニールハウス風な建物の表面に米や麦が季節に応じて育っていく様がホログラフで映し出されているのだ。
他にも日本各地の鉱山等は、その採掘の様子を見学者達に伝える資料館と化している。例外は港で、こちらは各種小型宇宙船の発着場として使用されている。
そして一番の特徴は、このコロニー船に乗ったままで移民する惑星に直接着陸または着水が可能という点だ。まぁ港を引き続き活用する為に、大抵は水上に着水する事が推奨されているのだが。
しかも水上に浮かぶ形である以上、プレートを原因とした地震が発生しないというメリットもある。勿論噴火もだ。
因みに移民先の惑星へ向けて航行する際は、小型のディルフィルドゲートを牽引する事となっており、万が一のトラブルの際にも迅速に日本本国やティ連本国の支援が得られる様になっている。
一方で自衛用の武装は備わっておらず、地中部分のある各種ハッチから発進する艦載機(JF-4やJF-5・若しくは旭龍やグリーンオーガ等)が、最大の戦力となっている。その為、移民の際には
必ず艦隊が同行する事が決まりとなっており、超大陸世界の日本の宇宙軍の更なる増強を推し進める理由の一つとなっていく。
さて、肝心の移住する人間だが当初はそういう「物好き」な人間がどれだけ出るかに疑問が持たれていた。現状では、衣食住はどれも別段困ってはおらず、わざわざ移住する必要性が薄い。
そう見られていたのだが・・・。

151: 194 :2021/11/04(木) 22:26:50 HOST:ai126149069170.54.access-internet.ne.jp
蓋を開けてみると、宇宙に夢を見た者や新天地で一旗揚げようと試みた者、果ては「超大陸な日本の余りの大きさに逆に住み難さを感じた人間」といった者が随時集まり、10年間で1000万もの
人間が移住したのだ。何せどこかの星に移住するならともかく、現状では転送装置のおかげもあり本国との行き来も不自由しない。また、青い地球をその目で気軽に見れたり、眼前に広がる
宇宙空間といった景色をより身近に見れるといった事も有り、その物珍しさから移民まで行かなくても観光に来る人間は後を絶たない状態だ。
そうそう、上に挙げた「超大陸な日本の余りの大きさに逆に住み難さを感じた人間」だが、超大陸化によるスケールの大きさに付いて行けてない状態で「列島時代の方が、案外住みやすかったかも」
という人間がどうしても一定数いるのだ。その為、列島時代と同じ大きさなこのコロニー船の方が、勝手知ったるな状態なのだ。
そして住む場所は基本早い者勝ちという事も有るので、将来を見越して先に移住する人間もいたりする。
なおティ連での評価だが、「ヤルマルティアの国土その物を移民船の形にする」というアイデアが話題を呼んでおり、流石は発達過程文明と高く評価している。
地形に千島列島や南樺太が含まれている事からロシアが嫌な顔をしたり、共産支那が「日本という国土その物を宇宙にばら撒く、酔狂極まりない愚行だ!!」と声高に非難してきたりと
問題も無くはないが、今後も様々な問題に直面しつつも宇宙開発に今まで以上に力が入れられる事となったのだった。

152: 194 :2021/11/04(木) 22:27:20 HOST:ai126149069170.54.access-internet.ne.jp
以上です。そんな訳で、超大陸世界初の日本の宇宙移民船はネオジャ〇ンコロニーとなりましt←殴
いや、どうせ移り住むならよく馴染んだ所にしたいのが人情ですし(人情でしょう?)。まぁ高度な技術のおかげで、こういうネタな形状も実現出来るという事実が、改めて

「ティ連の技術力スゲー!!」

と確認させられた次第(小並感)
最後の方で述べた「超大陸な日本の余りの大きさに逆に住み難さを感じた人間」ですが、絶対に一定数はこういう人がいるでしょうね。何せ20倍の大きさですから、付いて行けない人が出るのは
避けられませんし。そういう人にとっても、このコロニーは丁度良かったのではと思います。
あ、そうそう。このコロニー船を見た米国のヲタ達が「日本に頼んで、ネオア〇リカコロニーを作ってもらおうぜ!!勿論『自由の女神砲』もセットで!!」と言ったとか言わなかったとか(ヲイ)
多分、今後も色々ありながらも宇宙開発は進んでいくんでしょうね。色々とツッコミ所しか無いですが、少しでも楽しんで頂けたら幸いです。・・・あまり詳しくない中で書いたので、色々と破綻しているかもですが(汗)
では、また次回お会いしましょう。
wiki掲載は、自由です。

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最終更新:2021年11月10日 11:57