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銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの先は神崎島もヤルバーンも無いようですその六十三
熊野、浜風、ナヨクァラグヤ・ヘイルサーミッサ三人の驚愕な正体がヤルバーン首脳部+マシュとオマケのこちら側の柏木に暴露された。
向こう側、銀河連合日本の存在する世界の歴史についても大まかに説明したのだがフェルらが純粋な驚きだったのに対して、マシュと柏木はどうしてと顔にありありと書いてあった。
後輩「どうして…ドイツはやっちゃたというかどうして異聞帯とか特異点じみた方向へ斜め上にかっ飛んでったんですか…。後、何で鳩さんいらっしゃるの?」
突撃バカ「柏木です…中国も韓国もやらかすとは思っていましたがなんで全力全壊チャイナボカン(呪)へ極振りしたとです?
柏木です…ドイツがフリー素材後継の第四帝国化を目指すとか想像できませんでした…。」
まあ、
中国→蚩尤復活始め大怪異とか大暴れ
韓国→対馬で冥府神で創造神な分霊でもある対州要塞姫☆召喚☆からのティアマト降臨
ドイツ→超兵器とかヨルムンガルドとかケルヌンノス復活とか
斜め上様にも程がある国家群である。
二人が並行宇宙猫と化するのも無理はあるまい。後柏木フリー素材第四帝国言うな。
柏木は日領独逸とかキールを母港とする海自バルチック艦隊だの、ロイヤルネイビーVS超巨大レーザー戦艦だの、
機甲部隊を圧倒する乃木元帥率いる騎兵部隊だの、
東欧ではドイツの装甲歩行砲、多脚戦車部隊と米露の歩行戦闘車両、機動戦車部隊が激突だの、
ロンドンでは元ドイツ社会主義国家労働党の少佐率いる最後の大隊VS第四帝国吸血鬼部隊という訳の分からん事態に「架空戦記でも聞かねえな…」と逃避した。
マシュはマシュで国王マリー・アントワネットだのフランスカトリックトップで枢機卿なジャンヌ・ダルクだのフランスの守護祭神ケルヌンノスだの、
挙句の果てにフランスの主神にして女神、戦艦リシュリューだの訳の分からん方向にキリストとケルトとその他悪魔合体した国教(政府非公認)。
加え"あの"フランスで王権が復活しフランス人が粛々と従うという明後日の方向にかっ飛ぶフランス王国に目眩がしたり。
フランスについてナヨ様曰く。
「フランスに関してはリシュリューが持ってきてしまった並行宇宙からの因果(電波)ですね…間違いなく。」
「因果(電波)ですわね…。」
「因果(電波)ですね。」
「因果じゃしょうがないデス。」
「因果とは一体…?」
「まあ戦前のフランス社会や政治を考えれば良き因果(電波)であったと言っても良いでしょう。」
イギリスはイギリスで女王陛下が女神召喚とか八面六臂の活躍したり、
ブリテンを守るために帰ってきた許されよ許されよじゃないまともな妖精達(!?)が人間と轡を並べるだの、
ケルヌンノス止めるために斥力火薬複合加速式対地対空両用砲『Rohn』が分け御霊の儀で聖槍の分霊使った槍(!?)を実弾として投入されるだのマシュは頭が痛かった。
そのRohnを運用したのが神降ろしした戦艦ウォースパイト、
神降ろしした対象がブリテンの女神(某アヴェンジャーな女王とか某マシュの中の人の母とか)の総体女神ブリタニアとか。
後、戦後は島内人口の内、イスラム難民比率が激減というかほぼ一掃された上に土着の妖精比率が急上昇。
英国やロンドンはFairy LandだのEerial Cityの渾名がついてるとか。
アメリカやロシア、彼らは彼らで人的被害補填すべくAIの大規模導入や傷病者治療の為のサイバネティクス、バイオテクノロジーの普及を推し進めてたりする。
まあつまりはディストピアではないニューロマンスや電気羊方面にかっ飛んでいったりしてる。
日本と神崎島?柏木の感想が「あいつら神代と遠い未来に生きてんな…」という時点でお察しである。
宇宙国家連合に属して惑星保有、実際に神々が普通にいて、星間都市山脈まで保有して実質後継者とか厨二病患者も真っ青な設定特盛国家である。
なお防いだ世界滅亡の危機の数…「世界の警察どころか人理継続保証国家ですよこいつわ(白目)」(ゲート突撃バカ談)。
そしてヤルバーン、というかティ連側の話であるがやはり最大の問題となっているのが。
「やはり最大の問題は精死病と発達過程の欠如…ですね?」
「はい、フリンゼナヨクァラグヤ。その通りです。」
ナヨの問いにヴェルデオは答える。
二千年前より始まった精死病の発症者の増加と発達過程そのものの欠如による進歩の概念の喪失。
進歩の欠如とは星間都市山脈にも通じるものであるがあちらはそれを求めることすら放棄した停滞した世界だ。
ティ連は全く違うだが精死病の増加と合わせれば星間都市山脈と同様の行き詰まりの文明となりえる。
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「始祖サマ、我々は行き詰まりの文明となることを危惧しているのデス。文明の崩壊だけならまだしも我々の残滓や因果すら残せない最悪の結末を…」
「なる程、だから衛星軌道に突如としてディルフィルドアウトするという行動までして日本、ヤルマルティアを求めたと…その考えに至ったのはマシュ・キリエライトの情報からですね?」
コクンと頷くフェル、ナヨは視線をマシュに向けフェルや他の者もマシュに目をやる。
その視線の数に慌てるマシュ。
「え?ティ連が日本を求めたのは精死病の治療や発達過程文明を求めてのことではないのですか?」
「マシュや、それも当然ありますがこの者達を焦らせたのはそれだけではありませんよ…。」
「…『異聞帯(ロストベルト)』、ティエルクマスカが並行宇宙論にすら切り捨てられた行き詰まりのifの世界と成り果てるのをこの者達は危惧しているのですよ。」
ナヨのその言葉に目を見開くマシュと柏木。
しかしナヨはそれについては恐らくは心配はないと言う。
「何故ですか?」
「理由は妾達の世界やこの世界の属すマルチバースには抑止、そして恐らくは人理、汎人類史というものも存在しないからですよ。故に異聞帯というものは存在せぬでしょう。」
「人理が存在しない!?」
そもそもそんなの存在したなら対馬やブリテンであんなこと起きないし起きても対抗手段が発生するだろうとナヨは言う、汎人類史の様に。
「で、でもアマテラス神やアルトリアさん、頼光さんが…。」
「あれらは柏木らが自発的に動いたのにあの方々が力を貸してくださった結果です。
無論天津日嗣の方々がしっかりと執り行った儀式も以て…。ついでに言えば妾達の世界には人類悪というものは存在しません。
あるならば妾達の願いに応え母として再び立って下さった伊耶那美命様などはともすればその愛は人の死…故に人類悪と成り果ててもおかしくはありませぬ。」
「伊耶那美命…日本の冥府神ですか…戦艦大和に降りている。」
柏木の呟きに頷くナヨ。
「あの御方の権能の一つは死そのもの、人への絶対的な殺害権。その手を逃れる術はありませぬ。
あの御方が人類悪となればどれ程のものか…その方が成り果てぬ以上人類悪は存在し得ぬのです。」
人への絶対的な殺害権、その言葉にゴクリと唾むヤルバーン側。
神というものについてマシュの情報から理解していた気になっていた。
しかし、イゼイラはおろかティエルクマスカ全土でも信奉されているナヨクァラグヤの口から出た言葉だと想像以上に重い。
そんなフェル達にナヨは心配ないと笑いかける。
「伊耶那美様は余程の無礼を働かぬ限りその様なことをする御方でないので安心なさい。」
「つまり、無礼働くと南の二の舞になるのです。分かりますね?」
「これ!浜風!」
浜風の言葉に怒るナヨ、それに笑うヤルバーン。
しかし浜風の言葉で危機感を覚える男が一人、柏木である。隣国とか野党とかやらかさないかと。
ヤルバーン側が一頻り笑い終えるとナヨは話を切り出す。
「さて精死病と呪にそなた等がかからないように予防措置を取ろうかと思うのですが。」
「可能なのですか!?」
「可能です。呪への守りは本来ならばしかと儀式を行ったものか、神々の一部を貰い受けたものを使うべきですが…。」
驚くヴェルデオにナヨは出来ると答える。
「この場には神を降ろしたこともある熊野がおります。彼女の一部を借り受ければ短期ならば問題はないでしょう。」
ナヨはそう言うと処置を施すので全員に並ぶ様に言った。
294: 635 :2021/11/11(木) 07:19:07 HOST:119-171-250-56.rev.home.ne.jp
「(しかしこの呪の形式は地球の…それも
アジア圏のものに近い…?アジア圏…悪しきヘカトンケイル…多腕多頭の神、
インドのラークシャサの王…日本ならば両面宿儺という線もありますが…。)」
その様な事を考えながらヴェルデオ始めこの場のヤルバーン側の処置を終え、残す所はマシュとフェルのみ。
そしてマシュに触れデータを取るとナヨは怪訝な顔をする。
「これは…。」
「?ナヨクァラグヤ様?」
「…いえ、なんでもありません。妾の勘違いな様です。さ、フェルやこっちへおいでなさい。」
「ハ、ハイ!!」
始祖様前にしてガチガチなフェルさん。
その姿に苦笑するナヨさんであったがフェルのその手を握り生体、霊子データを取ると目を見開く。
そして幾つものゼルモニターを造成しデータを再確認し浜風と熊野を呼ぶ。
二人に耳打ちすると二人も信じられないものを聞いた顔をしフェルの肌に触れ目を瞑る。
そして見開くと真剣な眼差しへと変わりフェルを見つめる。
「アノ、始祖サマ?」
「フェル…そなた…いえ何でも有りませぬ…。」
それ以降ナヨは口を噤んだ。
「(…妾と大御神様の血、逆算すれば呪い主がイゼイラへと渡ったのは…大凡千年前の日本から…か…。)」
神崎島鎮守府提督執務室、宇宙国家になってもなお存在する書類山に埋もれている神崎提督のペンを走らせる音が響く。
そこへ木の軋む音と共に扉が開く、入ってきたのは普通の女性には持てない程の大量の紙を抱えた現在秘書艦を務める武蔵だ。
「提督、残りの分を持ってきたぞ。」
机に向かっていた視線を上げた神崎はその書類の量を見て露骨に嫌そうな顔をする。
その顔に溜息をつき武蔵は書類を机の上に置く。
「そんな顔をするな。元を正せば大淀の腹を大きくした相棒よ、貴様の自業自得なのだからな。」
「そうは言うがゲートさえ開かなければ本来ならこの書類は無かったのだから溜息も付きたくなるものさ…。」
武蔵の言葉に神崎は溜息を漏らす。
「全くしっかりして貰わなくては…貴様はフランスを保護国に置き、星間都市山脈すら施政下に置く鎮守府の長なのだからな。」
そうしているとバタンと再び執務室の扉が大きな音と共に開かれる。
無表情の銀髪の少女、イオナがテクテクと入ってくる、何か背負ってるというか前にも抱えている。
「提督、ナヨから緊急通信、最優先で処理して欲しい。」
「何かあったか?」
提督の言葉にコクリと頷くイオナ。
「ナヨからだと?何故こちらに…?」
「政治的、呪術的にかなりセンシティブな案件、それにヤルバーン経由するよりコアがネットワークに連接され鎮守府にいる私の方が早い。
連合日本じゃ事態と情報の飽和に対応仕切れないだろうから鎮守府経由で伝え、対応策も練って欲しいて言ってた。」
295: 635 :2021/11/11(木) 07:20:37 HOST:119-171-250-56.rev.home.ne.jp
神崎は血相を変え立ち上がる。
その驚愕は天照大御神からの血と聖イゼイラ大皇国皇帝家の血、それが日本とイゼイラで双方で分けられているという事実に他ならない。
つまりは真の意味で血を分けた兄弟とも言える。
日本に何かあればイゼイラに、呪術的な意味でイゼイラに何かあれば日本にも影響が出る可能性がある。
そして部屋に響く椅子が倒れる音。
神崎が立ち上がった拍子にバランスを崩した椅子だ。
「「えっぐ、えぐえぐ…びえ?ん!!」」
「あ、驚かせてしまったか…。」
イオナの胸元と背中から鳴き声が木霊する。赤子だ。
「あーすまん…。」
「お父さん、自分の子供泣かせたら駄目。武蔵、大和の子をお願い。」
「あ、ああ…。」
イオナは神崎の行動に注意すると前に抱えていた大和によく似た茶色い髪の子供を武蔵に渡すと背負っていた銀色のイオナによく似た赤子をあやし始める。
なおイオナ神のお言葉。
「同じ艦艇であるオリュンポスは提督との事で色々と参考になった(意味深)。」
「よしよし泣き止んでくれよ…とイオナ。」
「良い子でちゅね…何、提督?」
神崎は執務室のソファでガラガラ取出しでちゅね言葉(無表情)であやしているイオナに声を掛ける。
「先の件、タカオ経由でマリヘイル大臣にも伝えてくれ。」
「了解。観光目的で同行してる大戦艦級とかはどうする?」
「まあ観光目的だからな。必要ならそのまま作戦行動とって貰えば良い」
二人の会話を聞きながら子供をあやしながら武蔵は呟いた。
「しかし、イオナとタカオ以外の霧もいつの間にか居着いてたな…。」
296: 635 :2021/11/11(木) 07:22:48 HOST:119-171-250-56.rev.home.ne.jp
以上になります。転載はご自由にどうぞ。
おウマさんは今後別キャラに置き換えて行きますので脳内補完お願いします。
後、前々スレ>>1000約束は果たしたぞ…。
最終更新:2021年11月15日 11:46