421: リラックス :2021/11/14(日) 18:17:02 HOST:softbank126002191158.bbtec.net
さて、漆黒のステイヤーネタは怖くなったので思いつきネタを
厄いものが湧いたみたいです~新しい惑星が現れました~
さて、中華があの世でもこの世でもない場所化したのも欧州がやいのやいの騒いでいたのもオワコン化し、クロガネ級宇宙探査艦のニュースも新鮮味が薄れて来た頃、突如として地球の公転軌道上に新たな惑星が現れたという知らせに、世界は驚いた。
しかも調査の結果、ユーラシア大陸、南北アメリカ大陸、オーストラリア大陸、アフリカ大陸、南極大陸が存在しており、地球と瓜二つということが判明すると、更に驚きは増した。
いい加減、驚きに慣れて来たような気がするという人々の心の声は至極尤もなのだが、それは兎も角、「もしかして並行世界の地球が惑星ごと現れたんじゃないのか」という意見もあり、日本の宇宙探査艦クロガネが近くから電波通信を試みたところ、やはりというか応答があった。
「やはり並行世界の地球か」
「まあ、既にゲートで繋がってる世界まであるから並行世界の存在そのものは証明されてる訳だし」
「しかし、どんな世界なのか政治的な話を抜きにしても気になりますね」
「まあ、その辺りはこれから情報交換していけば分かってくるだろう」
日本の某所でそんなやり取りが行われたのは余談として、情報交換により明らかになった向こうの地球の状況は驚くべきものだった(驚いてばっかじゃないか?気にするな)。
本来、大して面白くもない首相記者会見が非常に注目されるようになったのはいつの頃からだったか、と問えばティ連関係や神崎島関係の発表が行われるようになった辺りから、と返って来るだろう。
そして今回も、突如として現れた惑星、第二の地球と噂される惑星とコンタクトが成功したこと、それに関する重大発表があると告知されていたので報道陣も気合を入れていた。
ティ連がいることから感覚が麻痺しそうになるが、ある意味では地球外生命体とのコンタクトに成功したということでもあり、定型的な挨拶を終えた時点で、首相記者会見では本来考えられないような視聴率を記録していた。
「本日、宇宙探査艦クロガネを通じて日本はこの新たな惑星と情報交換を行った結果、この新たな惑星が並行世界の地球であることを確認しました」
二藤部内閣総理大臣のゆっくりと、聞きやすいようにはっきりとした口調に誰もが耳を疑う一方、やはり、と納得する者も少なくなかった。
しかし、続けて説明された『並行世界の地球』の現状について明らかになるにつれて、等しく驚きに染まっていくことになる。
422: リラックス :2021/11/14(日) 18:17:51 HOST:softbank126002191158.bbtec.net
まとめると、
- 大西洋圏は色々あって完全に人類の勢力圏じゃなくなってる
- アメリカは西海岸、ロシアは極東地域に僅かな勢力を残すのみ
- 欧州はイギリスを含めてほぼ全滅
- アフリカ?お察し
- 中国?チャイナボカンしたよ
- 例の半島?一緒にボカンだよ
- インド?パキスタンと小競り合いしつつ内戦状態
- 日本が唯一のスーパーパワーとして環太平洋圏を中心に何とか人類文明は持ち堪えている
- 万が一の備えとして月や衛星軌道上に生産設備や居住施設を作っており、一部は稼働中
といったもんである。
まあ、何をどうifを辿ればそうなるんだ!「ありえねーw」「そうはならんやろw」という反応になるのも無理はない内容と言えるだろう。
真っ先に我に返った記者が月に居住区を築けるくらいの技術力があるのに、何故、そんなことになっているんだと尋ねれば、
ゲートを通じて流入して来た魔物という人類の天敵と大西洋大津波という災害が重なったこと、更に各種問題という病巣を利権屋というヤブ医者に任せて放置していたツケでもあった、と。
序でに、
「魔物?ゲート?デジャヴを感じるのですが、もしや…」
「はい、β/甲世界に確認を取ったところ、
「うん、こっちでも確認した。間違いなく、そのもう一つの地球って、こっちの別のゲートから繋がってる世界(α/乙世界)だね」
との返答がありました」
という情報まで追加されたところで、驚きにある程度は耐性のあった記者一同も流石にひっくり返ったが、それを責めるのは流石に酷であろう。
423: リラックス :2021/11/14(日) 18:19:15 HOST:softbank126002191158.bbtec.net
「何というかね、その世界(α/乙世界)では日本は超大陸化してないし神崎島も生えてない、ティ連が現れた訳でもない… 謂わば限りなく『普通』と言って良いのかは分からないけど、兎に角そんな感じの世界だった訳さ」
「はぁ… 普通、ですか」
「うん。少なくともゲートが開く前は。本人達も無意識レベルだろうけど、自分らが基準と思い込んで行動していたね。
コッチでもアメリカが唯一無二の超大国として君臨してるだろう、倫理や常識は自分達のソレが通じるはず、とね」
「それは、何というか酷い話だなぁ。まあ、ウチでもやりそうな連中に心当たりがあるのが頭が痛い…」
「まあ、それだけなら相互不干渉って感じで良かったんだけど、コッチに魔物っていたじゃん?対策も進んでないし、動物アイゴォおぉぉ!って連中が受け入れようとすらしていたりで警戒心も足りない向こうの世界の人類を食い物(物理)にした方が色々と生きやすいぞ!って判断出来るくらいの知恵はあったんだよね、魔物って」
「あぁ、それで魔物の大移動が起きたと…」
「うん、魔物って国レベルで対応して一度体制を整えられれば悪くとも拮抗レベルまで持っていくのは難しくないんだ。
少なくともWW2の列強レベルの技術力と国力があって、魔物の生態について情報もあればね。押し返すとなるとひたすら時間をかけて根気の作業になるけど。
でも、体制を整える前に押し込まれると立て直しが効かないくらいには厄介なんだよね」
「あ(察し)。そう言えばウチも、魔物でなくてバグだけど似たようなことになった国が」
「一回根付いたら駆除は手間ってレベルじゃないからね」
ああなった大凡の展開が理解できたのは良いが、問題はここからである。
二つ目の地球、いや、α/乙世界とどう付き合っていくのか、それは誰にも分からない。
424: リラックス :2021/11/14(日) 18:21:57 HOST:softbank126002191158.bbtec.net
以上、魔法や魔物が発生してしまった世界ですが、今度はゲートが開いてしまったようです。【終わり、或いは新たな夜明けの話】の後のα/乙世界が厄いものが湧いたみたいです世界の宇宙に転移というネタでした。
最終更新:2021年11月30日 23:05