696: リラックス :2021/11/27(土) 12:19:20 HOST:softbank126002191158.bbtec.net
ちと遅れた(汗

厄いものが湧いたみたいです~もう一つ地球の兵器はガラパゴス?~その4

カリフォルニア級打撃艦
基準排水量:21500 トン
満載排水量:26085 トン
全長 215m
水線長 211m
全幅 26.8m
吃水 8.7m
機関 核融合ジェネレーター

速力 30ノット(公称)
乗員 360名

兵装
305mm質量砲 連装2基 (艦首艦尾に1基ずつ)
Mk41 VLS 16セル
127mm単装速射砲 4基
高性能20mm機関砲(CIWS)2基
対空パルスレーザー 2基

FCS-7C(β/甲世界製) 射撃管制レーダー
OPS-20 航海用レーダー
OPS-14 対空警戒レーダー
OQS-5 艦首ソナー
他複数

搭載機:対潜ヘリ2機

同型艦
『カリフォルニア』『ワシントン』『オレゴン』『ヨークタウン』
『アンティータイム』『レキシントン』『サラトガ』『オリスカニー』

概要
魔物の駆除は、まず大雑把にエリアを指定し、その範囲に加えて付近数キロ圏に徹底的な砲爆撃を叩き込み焦土に変えるところから始まる。

その為、艦艇に求められる役割として対地砲撃支援の重要性が増したことにより砲撃能力を強化した艦艇の需要が誕生した。

そうした背景から(戦艦同士の殴り合いを想定する必要はないということで)、どちらかというとモニター艦に近いコンセプトで設計されたのが本級である。

打撃艦という珍妙な名称は駆逐艦や巡洋艦と呼びたくないという関係者のせめてもの抵抗かもしれない。

冷戦期に戦艦という存在が絶滅して以降、いや、もしかすると更にそれ以前から艦砲は戦闘艦にとってサブウェポンでしかなくなっていたが、単純な火力投射量のコスパでは未だに侮れないものがあった。

(というより、魔物への火力支援とする場合、ミサイルは様々な理由から使い難いと言った方が正しいか。)

主砲として搭載された305mm質量砲はβ/甲世界の技術により作成された物で、これは『核融合炉から供給されるエネルギーを魔導技術により砲弾に運動エネルギーとして与え、撃ち出す』という物。

(あくまでも質量のある砲弾を撃ち出すということであり、運動エネルギー弾を用いることを前提とした砲という意味ではない。)

697: リラックス :2021/11/27(土) 12:19:51 HOST:softbank126002191158.bbtec.net
別の表現をすれば核融合炉から電力を作り、レールガンという形式で砲弾を撃ち出すという過程を魔導技術によりエネルギー効率を大幅に改善したとでも言えば分かりやすいかもしれない。

(もしくはファンタジー作品における魔法攻撃の内、石ころや氷の礫を魔法で操り的にぶつける攻撃。

これは魔法に類する技術なのか質量兵器なのか、と議論させたら、その道のヲタやプロからアマに至る創作作家や設定厨の間で喧々轟々の議論になると思われる。)

更に原始的な例えをするとカタパルトか、最悪物をぶん投げるのとそこまで変わらないと言えないこともないのだが、『電磁火薬複合式の大口径砲とか砲身の製造や交換が面倒だし、こっちの方が楽でええやろ』『それにその手の主砲と違って、砲弾の素材とか強度とか二の次で威力を最優先に出来るで』とメリットもあった模様。

この主砲は確かにすごいのだが、艦として見ると対地砲撃の能力が凄いというだけの艦でしかなく、それ以外の能力はせいぜい個艦防御が出来る程度(しかも対潜能力は必要に応じて追加出来る余地を確保しているに止まる。対潜ヘリを2機搭載できることから皆無ではないのだが)。

搭載兵装や機材は、設計時点でβ/甲世界製の部品での再生産が可能になった物を確実性優先で採用、それで不安となるところをβ/甲世界製兵器で補っている。

「要するにステルス性能を犠牲に対空能力を付与したズムウォルトを強化しただけじゃないのか?」と言われたら恐らく否定は難しいと思われる。

射程はズムウォルトに搭載される予定だったレールガンの倍以上(正確な射程は機密)、地平線や水平線の向こう側に砲弾を投射する関係上、後述の偽装に対応したβ/甲世界製の人工衛星とのデータリンク機能に対応したβ/甲世界製のFCSとセットで採用している。

魔導技術による擬装(ファンタジー風に言うと隠蔽用の結界)を用いて居住地を隠している比較的知能の高い魔物の存在はβ/甲世界からの情報で知られていたが、そうした魔物は要警戒対象であるという見解は一致していた。

マンパワーの関係上、そして時間の関係(何しろ半世紀と少し前に文字通り生えて来た存在である)から文明という物を築き上げるには何もかも足りないとはいえ、万が一、魔物が文明を築き上げたら危険度が跳ね上がる。

その為に少々無理をしてでも継続的にそうした箇所を叩くべく爆撃任務につける機体を用意したのだが、環太平洋条約機構の勢力圏から大西洋圏は遠く、

パイロット「頻繁に地球の反対側まで飛んで行って爆弾落として同じ距離戻って来るのしんどいっす」

上層部「そらそうやろなぁ…」

となる為、それを補佐するという意味合いもある。

ちなみに、所属は海軍でなく海兵隊。

コレは環太平洋条約機構軍(PKO的なの)として対魔物戦を遂行する上での要である陸空軍、そしてシーレーン保護の為に海軍、何れも日本が戦力の中核を担う状態であり、こうも日本の発言力一色という状況は流石にどうよ?と従来のお人好し思考で考えた日本がアメリカの面子を保たせる為に海兵隊の分類を制定し、『海兵隊はアメリカの発言力が強い、アメリカが中核を担う組織にしよう』と気を使ったことによる。

(そしてβ/甲世界側が「なら、この役割を果たしてもらおう」と乗っかったことにもよる。)

698: リラックス :2021/11/27(土) 12:20:23 HOST:softbank126002191158.bbtec.net
尤も、経済的にもマンパワー的にも回復してといない段階で環太平洋条約機構軍における一軍(海兵隊)の戦力の中核の役割を押し付けられた為に、こんな物を八隻も運用させられるアメリカ側は「(色々な意味で)泣きたい…」という反応だったが…

生産体制があまりの速度でめちゃくちゃになったこともあり、大陸間弾道弾を大量配備するのが難しくなった(そして、β/甲世界側もその手のモノを再生産できるよう手を貸してやろうという程お人好しではなかった。むしろ代官役的な存在に考慮して色々と妨害したり圧力かけていた。)のだから仕方ないと言えば仕方ないのだが、だからといって簡単に割り切るのは難しかったようである。

(合衆国海軍の主力艦艇はどうしたって?ニューポート・ニューズ造船所を筆頭に東海岸の設備が壊滅、経済的その他様々な問題で日本にインフラ整備を兼ねたコロニー建設を依頼して、その支払いに頭悩ます状況ですよ?察してあげて)

ちなみに、八隻も運用することになった理由としては二隻でペアを組み、大西洋で任務に就く、訓練、整備・改装、不足の事態に備えて待機のローテーションを想定してというのが一つ。

次に、命中精度の問題である。

レールガンよりはマシとはいえ、1000kmを超える遙か彼方に砲弾を撃ち込むとなれば、誤差はどうしても出る。

その為、命中精度を数で補う為に主砲を四門も搭載することになったのだが、より確実を期すために二隻一組での運用が望ましいと結論され、上記のローテーションとの兼ね合いで八隻の建造となったのである。

武装規模の割に船体のサイズが大きめなのは長期間任務を想定し、乗員の居住性を重視したことによる。

幸いというか、奇跡的にパナマ運河は維持していたことから、上述の理由により常に二隻(必要に応じて四隻)の打撃艦が大西洋で任務に就いている体制を構築することが出来た。

え?ロシア?マンパワー的にも自衛戦力を確保するだけでヒィヒィ言ってるのに環太平洋条約機構軍に影響力なんて、ねえ……

699: リラックス :2021/11/27(土) 12:21:01 HOST:softbank126002191158.bbtec.net
余談
銀連世界に転移し、その後の接触で銀連世界では戦艦らしい戦艦が復活していることを知った際、関係者は「お願い見ないで!コレを戦艦と呼ぶつもりはないから、比較するのは頼むからよして!」と悲鳴を上げた模様。

案の定、銀連世界側からは『パーフェクトズムウォルト』とか『ADMの目指した姿』とか、『ハッシュハッシュクルーザー』とか『国は滅ぼうとも英国面は滅びぬ、何度でも蘇るさー!』とか色々言われた模様。

α/乙アメリカ「あー、エイブラハム・リンカーン級か、良いなぁ…(遠い目」

β/甲世界「そうは言っても、あれって戦艦に対抗する為って背景があるから必要になった訳で、コッチと単純比較してどうなるモンじゃないよ。
まあ、エネルギー変換装甲とか採用すれば戦艦っぽくなるとは思うけど、コレを提供する予定は今のところないし」

α/乙アメリカ「畜生、畜生ですよプロデューサーさん! orz」

β/甲世界「誰がプロデューサーだよ」

銀連世界側のエイブラハム・リンカーン級を見て「どうせならこんな真っ当な意味で戦艦らしい戦艦が欲しかった」と咽び泣くα/乙アメリカだったが、接触当初の態度を覚えていることもあり、β/甲世界側の対応は塩だったそうな。

序でに、カリフォルニア級の名称が判明した後、銀連世界側のモンタナ州からは「どうしてウチの州の名前は採用してもらえないんだ!」と嘆きの声が上がったが、

α/乙アメリカ「仕方ないだろ!国際連合が実質消滅した後に設立した環太平洋条約機構、そこで定められた環太平洋条約機構憲章で『アメリカ』の領土は統治の及んでる西海岸三州しか認められなかったから、使いたくても使えなかったんだ! orz」

という銀連世界側から見て驚天動地のカミングアウトが行われた。

銀連世界「あー、だから西海岸三州以外の名称が旧戦場の名称になっていたのか、合点がいった… いったけども!」

α/乙ロシア「お前はまだ良いだろ!ウチなんか実質カムチャッカ半島だけだぞ!」

銀連世界「うわぁ、悲惨… というか、日本、鬼畜過ぎひん?」

α/乙日本「いやさぁ、『魔物に支配された国土』って扱いにすると『(優先して)解放しろ!』って絶対言って来るやん?
流石にね、対魔物戦略を政治的な事情で必要以上に右往左往させたくないじゃん?」

銀連世界「いや、そりゃ一理もないとは言わないけど…」

α/乙アメリカ「アラスカ?ハワイ?西海岸三州のインフラ刷新したりコロニー建設の為の費用捻出の為に売却よ。日本円以外での決算が認められないのつらたん…」

α/乙ロシア「ウチはサハリンと千島を… そして、環太平洋条約機構の作戦により解放されたエリアは環太平洋条約機構に責任がある」

α/乙アメリカ「そして、環太平洋条約機構加盟国は実質日本がいないと回らないから、日本に対して少なくとも筋の通らないことでノーは言えない」

銀連世界「そっちの日本、逞しくなって…」

700: リラックス :2021/11/27(土) 12:21:55 HOST:softbank126002191158.bbtec.net
以上、アメリカよ、お前は泣いて良い

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最終更新:2021年11月30日 23:00