399: トゥ!ヘァ! :2021/12/27(月) 21:02:13 HOST:FL1-118-109-175-6.kng.mesh.ad.jp
スパロボクロス 融合惑星 米大陸戦争
〇米大陸戦争
米大陸戦争とはβ世界の北米、南米を舞台に起こった大陸間戦争である。
主にオーシア連邦において使用されている名称。オーシア建国後に起こった内紛である第二次南北戦争と、そこから継続して行われた中南米連合との北南戦争という二つの戦争をまとめた争いである。
BETA大戦末期に発生したギャラクシー事変により深い傷を負っていた
アメリカが一関して不利な戦況が続いていたが、第108戦術戦闘飛行隊ウォードッグ(後の特務飛行隊ラーズグリーズの)活躍により戦況を逆転。
オーシア有利な状況で講和に持ち込むことに成功した。
BETA大戦終結後にアメリカ合衆国とソビエト連邦が合併したことに反発した両国の左派・右派及び現政権へ反発する一部若手将校、また旧政権関係者とCIA、業務整理をくらった一部企業などが手を組み起こしたクーデター。
諜報組織すら加担した突発的なクーデターは当時のオーシア政権も予想しておらず、オーシア大統領(旧米国大統領)、副大統領(旧ソ連書記長)の両名がクーデター派に囚われるなど一時はクーデター軍の思い通りに事が運んでいた。
その中で後の北南戦争でも活躍した第108戦術飛行隊ウォードッグの活躍もあり、両大統領を奪還。
最終的にはオーシアの現政権派がクーデター部隊を鎮圧することに成功した。
しかしクーデター派への尋問により事件の裏側にはオーシアの打倒を目指す中南米連合の支援があったことが判明し、更にクーデターに関わっていた米ソの過激派若手将校グループの一部や発端に関わったCIA関係者などが同中南米連合へ亡命している。
その後はほぼ間を置くこともなく中南米連合による攻撃が開始され、北南戦争へと繋がっていくこととなる。
なおこの戦争を通して当初はぎくしゃくしていた米ソ国民及び軍関係者の意識改革と一体化が進んでおり、継続して続く北南戦争への対処と、その後の国難を乗り越えていくための下地が作り上げられていった。
オーシア連邦と中米、カリブ海、南米諸国による中南米連合との戦争。
第二次南北戦争からほぼ間を置かずに発生している。
勃発当初は中南米側の奇襲攻撃と第二次南北戦争の痛手が抜けずにいたオーシア軍の初動の遅れにより、中南米軍が大きくオーシア領内に食い込む形から始まった。
初動で遅れたオーシアはウォードッグ隊改め大統領直属特務部隊ラーズグリーズ飛行隊を始めとする精鋭部隊による中南米連合軍前線部隊への首狩り戦術を実行。
これにより中南米連合軍の前線部隊の動きが一時的に麻痺し、オーシア軍は自軍再編のための時間を稼ぐことに成功した。
その後同様の精鋭部隊を中心としたオーシア軍による一点突破攻撃によって中南米連合の主力が撃破され、戦場がメキシコ国内に移動。
この際に戦場が泥沼化すると思われたが、中南米連合へ亡命した旧米ソ過激派将校が南米諸国の主戦派の力を借りS11を利用した戦略攻撃を実行。
幸いにしてラーズグリーズ隊を始めとするオーシア精鋭部隊の活躍により途中で迎撃に成功し、オーシア軍主力及びメキシコの主要都市への被害は免れた。
しかし自国内にて無断でS11を複数発使用されたメキシコ側はこれに激怒。
自国民保護を名目に中南米連合から離反。オーシアと単独講和を締結した。
これによりメキシコ国内をフリーで移動する権利を得たオーシア軍はそのまま中米へ進撃。
味方国土への無断の戦略兵器使用は中米及びカリブ海諸国にも動揺を走らせ、中米諸国と南米諸国の部隊間による不和をもたらした。
この結果足並みが揃わずに中米戦線はオーシア軍に突破されることとなる。
中米防衛線の破綻及び大西洋で暴れていた中南米連合の切り札であった超大型潜水母艦がラーズグリーズ隊に撃破された報告を見てキューバを中心としたカリブ海諸国も同連合を離反。
オーシアと講和を結び、カリブ海がフリーになるなど、残った南米諸国においても講和の機運が高まる。
この時点で戦争の天秤はオーシア側へと大きく傾くこととなる。
最終的にはパナマにおける決戦において残存中南米連合の主戦派部隊及び亡命していた米ソ過激派将校部隊の撃破により南米諸国はこれ以上の抗戦は無意味とオーシアとの講和のテーブルへ着くことを決意した。
400: トゥ!ヘァ! :2021/12/27(月) 21:02:52 HOST:FL1-118-109-175-6.kng.mesh.ad.jp
オーシアは戦争に勝利した。
しかし、ギャラクシー事変の傷跡や第二次南北の消耗。そして更に北南戦争での疲労と、とても手放しで勝利を喜べる状態ではなかった。
かといってギリギリの勝利であったため、過度な要求を旧中南米諸国に行うこともできず、現オーシア大統領ビンセント・ハーリングによる要望もあり、中南米連合諸国とは穏当な講和条約を締結することで終わった。
しかし大きな疲弊をしながらもオーシア国内に暗い雰囲気はなく、むしろ戦前よりも明るい空気となっているなど、戦争の勝利は精神的な面で大きなプラスとなっていた。
特に米ソ国民間のわだかまりが戦争を通して解消されており、これは後にオーシア国民という一つの国の国民意識を形成していく切っ掛けとなっていく。
メキシコは戦時中に味方からS11による攻撃を受けたことから強い反南米感情を持つ国となった。
このため旧南米勢への反発が強く、同じように戦時中に途中から離脱したカリブ海諸国や南米への不信感をぬぐえない中米諸国と共にオーレリア連邦共和国を建国することとなる。
南米は戦時中にメキシコを見捨てたツケが回りカリブ・中米諸国からすら強い不信感を持たれることとなる。
皮肉にも南米諸国はかつての米国と同じことをして、仲間だった国々から強い反発や不信感を持たれる羽目になったのだ。
最も南米側も戦時中の足並みの揃わなさやカリブの途中離脱などに強い不満を持っており、両者の間には深い溝が出来ることとなる。
戦後はオーシアから定期的に食料を買うことと、石油などの各種資源売買におけるある程度の優遇措置を行うことが設けられた。
この措置においても左程望外な値段を吹っかけられているわけではないため、内心ではオーシアの対応に驚きを持っている。
これに関しては単純に国内優先で外国とこれ以上事を荒立てたくなかった現オーシア政府の思惑によるものであった。
オーシア政府は一時のあぶく銭よりも定期的に得られる収入を選んだわけである。
その後の南米諸国は協力関係を継続。レサス共和国として統合され、メキシコが中心となり建国したオーレリアと睨み合い(とチャンスがあればオーシアへの復讐)を続けていくこととなる。
401: トゥ!ヘァ! :2021/12/27(月) 21:03:22 HOST:FL1-118-109-175-6.kng.mesh.ad.jp
〇用語
BETA大戦末期に米本土で起こった事件。バジュラの襲撃から異世界の軍勢の襲来、ギャラクシーの陰謀、当時の政権の没落など様々な事件の総称である。
全て含めて3000万人ほどの犠牲者が出ており、米国史上最も大きな傷跡と言える。
なおこの数字は政府が把握している数であり、そこから漏れているホームレスや難民などは勘定されていないため、実数は更に膨れ上がると見られている。
第二次南北戦争の際に蜂起した反政府グループの総称。
米ソの国粋派、現政権に反発する将校グループ、BETA大戦時の旧政権一派、冷や飯をくらっているCIA、BETA大戦後に業務整理という名の粛清を受けたマーキン・ベルカー社を中心とした一部企業関係者たちなどが所属している。
なお旧AL5関係者に関してはこの頃はさっさと国元から逃げ出しているためクーデターに参加した関係者は殆どいなかった。
逃げ出せなかった者の多くはギャラクシー事変中に死んだか、極悪な者は裁判の後にすぐさま極刑が実行されている。
なお一部の情状酌量の余地ありと認められた者は政府に保護され、名前と顔を変えて別の人生を歩んでいる。
奇襲的な行動によりオーシアの大統領と副大統領を拘束することに成功したが、後に政府軍側の精鋭部隊の活躍によって両名が解放されてしまい、政治的にも軍事的に劣勢となり鎮圧された。
殆どの主要人物は争乱の最中で死亡するか、逮捕されており、一部の残党が中南米連合への逃れ、このあとすぐに勃発する北南戦争に身を投じている。
米ソにおける国粋主義者の集まり。
最も単に己の大義に酔っているだけの人物も多く、実際クーデターの際には呉越同舟と反発しあう間柄のはずの米国とソ連それぞれの過激派将校団同士で手を組んでいる。
米ソ両方のグループとも大凡二つの勢力に別れており、一つが純粋に祖国を思って行動している一派と祖国に復讐したいと思い行動を共にしている一派である。
前者が主に過激派グループの首魁とされているが、実際には後者の復讐者たちに煽られているだけである。
前者のいわゆる自称愛国者たちは第二次南北戦争の際に大半が死亡するか、逮捕され組織として瓦解している。
中南米連合へ亡命し、メキシコのS11弾頭落としを実行したのが後者の復讐者グループである。
この復讐者グループはオーシア組が第8492戦術機隊、ソ連組がオヴニル戦術機部隊と呼ばれていた。
402: トゥ!ヘァ! :2021/12/27(月) 21:04:10 HOST:FL1-118-109-175-6.kng.mesh.ad.jp
オーシアへの復讐を名目に中南米の国々が手を組んだ大連合。カリブ海諸国やメキシコも加盟していた。
中身は大凡三つのグループに別れており、メキシコと関わりの深い中米諸国による中米協力機構、カリブ海諸国によるカリブ同盟、南米諸国による南米経済協定。
このうち最も戦力に優れる南米協定グループが中南米連合の主導権を握っていた。
戦争の準備が整うまでの工作としてオーシア内の反政府関係者を支援し、第二次南北戦争を起こさせ、それが予想以上の短期間に終結したと思えば、オーシアへいきなり奇襲攻撃を仕掛けるなど徹底して主導権を握り続けようとした。
実際当初は中南米側が主導権を握っていたがオーシアのラーズグリーズ隊に戦場をひっくり返されてしまい、改めて主導権を取り戻そうと南米協定の主戦派がメキシコに黙ってS11の投入を決定。
結果はS11によるオーシア主力の撃破もできず、無断で戦略兵器を使われたメキシコが連合を離反。
この南米協定の蛮行によって中米諸国との連携もがたがたになり、頼みの綱の大型潜水艦が撃沈された挙句にカリブ海諸国にも離反され、最後のパナマ決戦にて主戦派の部隊が壊滅。
南米協定内の講和派が連合内の主導権を握り、戦争に講和。オーシアに判定負けを喫することとなる。
戦後はメキシコを始めとする中米、カリブ諸国との間に大きな遺恨を残しながらも、南米諸国間の連携は維持し続けており、南米経済協定を発展させた統合国家レサス共和国の建国に進んでいくこととなる。
オーシアがBETA大戦後に改めて設立した純粋航空機部隊の一つ。
108とついているが、実際には人員のみや、中には欠番の部隊も多い。
これは元々BETA大戦中の旧政権時代から行われていた戦後を睨んだ航空戦力復活計画を流用した結果である。
本来ならばもっときちんと部隊が揃っているはずだったが、大戦末期のギャラクシー事変の被害や、その後の政権交代のゴタゴタにより消滅、解散、穴あきとなった部隊が多かったため。
どこの部隊が消滅していて、どれほどの被害を被っているのかの調査に手古摺っていたため、戦後のオーシア建国時に改めて新設されたのが100番代以降の部隊となる。
ウォードッグ隊は戦後に改めて新設された純航空機部隊であり、機体はかつて試作機のみで終わっていた航空機のYF-15現代の技術でリファンしたものを運用している。
他の部隊では同じように試作機もしくは設計のみで終わっていたYF-16やYF-17をリファインし、正式化したものや正式採用されていたがすぐさま調達が打ち切られたF-14の近代化改修モデルを運用している。
当初は大西洋に浮かぶサンド島にてリファイン機の運用データを取るための部隊であったが第二次南北戦争の勃発により急遽実戦投入されることとなった。
軍人らしからぬ人物ばかりの部隊であったが、腕前はピカイチであり、同戦争中にみるみる頭角を現し、オーシア大統領ハーリング氏や副大統領ニカノール氏の救出任務などでも活躍した。
最終的には戦術機部隊インフィニティーズと共同で米ソの過激派将校連合とCIA&マーキンベルカー社が出してきた秘匿部隊を撃破し、第二次南北戦争を短期間の争いに収めた。
その後は大統領直轄の特務飛行隊ラーズグリーズへと再編され、続く北南戦争でも活躍。
中南米連合の主力部隊を撃破し、オーシア軍反撃の先鋒として活躍した。
なおこの二つの戦争とラーズグリーズ隊の活躍により戦術機では戦闘機に勝てないという教訓がオーシア、中南米両軍に改めて認識され、戦術機はあくまで陸上兵器としての運用が徹底されることとなる。
戦後も大統領直属の特務部隊として様々な戦場に投入されては、大きな戦果を挙げるオーシアの象徴的な部隊として名を轟かせることとなる。
403: トゥ!ヘァ! :2021/12/27(月) 21:04:53 HOST:FL1-118-109-175-6.kng.mesh.ad.jp
オーシアが改めてかつて運用していた、もしくは試作や設計で終えていた機体を現代の技術でリファインし、改めて生産した航空機群のこと。
主にF-4、F-5、F-14、F-15、F-16、F-18、F/A-18の7種が運用されていた。
見た目はかつて運用していた機体と同じだが現在の技術が多く使われており、戦術機の跳躍ユニット開発で鍛えたエンジン技術やスターライト樹脂を始めとする軽量装甲製造技術。また戦術機に使われている網膜投影や間接思考制御も取り入れており、見た目よりも大分ハイテクな機体となっている。
このため既存航空機と比べても操縦難易度や耐G性能が向上しており、操縦難易度がかつての機体よりも低下している。
このため当初想定していたよりも航空機パイロットの育成が進んでいる要因の一つとなった。
最も逆に一機当たりのコストが高騰してしまったが、後に導入される新世代工法(エスコン式航法。2機の予算で3機でっち上げるアレである)によりコスト問題は解決した。
後に友諠を結ぶユニオン(フルメタ米国)やAEU(フルメタ欧州)などにこの手の技術は輸出されており、新世代工法と相まって見た目によらない高性能な航空機が数多く誕生する理由の一つとなる。
南米経済協定が秘密裏に建造していた超大型潜水艦。
元は米国が開発していた新世代潜水母艦であったが、AL5計画の発足とG弾運用体制の採用により計画は中止。
建造中であった一番艦と二番艦はスクラップとして売り出されていたところを南米諸国が買い取り、自国で秘密裏に建造を続けていた。
BETA大戦後に企業粛清により業務を分割されたボーイングや会社そのものを潰されたマーキン・ベルカーの技術者などを取り込み完成させた。
巨大な船体には数多くのミサイル及び航空機、または戦術機を搭載可能。
特に散弾ミサイルと呼ばれる特殊弾頭ミサイルは対地、対空に大きな性能を発揮し、オーシアのなけなしの航空戦力や地上戦力に大きな打撃を与えた。
一番艦が大西洋で活動し、二番艦が太平洋で活動していたが、一番艦がラーズグリーズ隊にの活躍によりカリブ海にて撃沈されてしまい、これを見たカリブ海諸国の離反を決定づけてしまう。
二番艦はパナマの決戦に参加したが同じくラーズグリーズ隊に迎撃にあり大破。幸い沈むことはなく、近場の港に座礁したが、戦後に復旧されオーシア軍へと接収されている。
一番艦テスカトリポリ。二番艦ケツァルコアトル。
旧米国が研究していた戦術機の性能拡張装備。
巨大はブースターユニットと武装コンテナが合体したような代物で、戦術機が背負うというよりも、複数のアームで戦術機の方をユニットへ固定化して運用する。
戦術機の飛行能力と空中戦闘能力の向上を目指し、戦後に航空機部隊が復活するまでの間の繋ぎとして戦術機を航空兵器として扱うための追加兵装であった。
しかしAL5の採択とG弾運用体制の構築により予算と出番を奪われお役御免に。
だが開発者は諦めず、ギャラクシー事変及び戦後のドサクサ紛れに試作されていた実機と設計図を以て南米協定へと逃亡。
現地にて南米諸国の支援を受けながら改めて開発を進めていた。
北南戦争においては南米協定正式採用の兵装として活躍。
量産された本ユニットを装備した戦術機が火力支援部隊となり、かつてのドイツのシュトゥーカの如く味方地上部隊を空中から支援。中南米連合の初期躍進を支える原動力の一つとなった。
しかしオーシアの再生航空機部隊を投入し始めると立場が一転。その多くが本物の航空機には敵わず、次々と落とされることとなり制空権を失う。
結果オーシアの逆転を許す羽目となってしまった。
パナマの最終決戦においても亡命将校グループである8492隊とオヴニル隊が専用に改造された本ユニットを使いラーズグリーズ隊に挑んだが、本物の航空機には及ばず撃墜されている。
空の上では戦術機は航空機に敵わないという事例を強く印象付けた装備となった。
一時期のあだ花に終わるかと思われていたが本ユニットだが、第一世代機だろうと装備すれば高い機動性と火力を得られる点注目され、飛行可能な地上攻撃用の火力支援兵器として再設計されることとなる。
水上からの上陸支援や敵地への強襲。更には後に融合惑星に現れる侵略生物の群れへ火力と機動力を用いて大立ち回りするなど意外な形で活躍し続けることとなる。
404: トゥ!ヘァ! :2021/12/27(月) 21:05:51 HOST:FL1-118-109-175-6.kng.mesh.ad.jp
投下終了
最近のマブラヴ関係の設定の追加に合わせて、前に投下した第二次南北や中南米連合との北南戦争周りを合わせてリメイクした設定集です。
最終更新:2022年01月20日 11:14