243: ホワイトベアー :2022/01/18(火) 17:07:08 HOST:sp49-98-153-192.msd.spmode.ne.jp
日本連合ネタ 日本連合による日本国占領の経緯
極東の島国である日本、世界一長い歴史を持つ皇族を頂くこの国は、第二次世界大戦までは唯一の有色人種による列強であり、第二次世界大戦で敗北し、一時期は連合国に経済的にも軍事的にも大きな制限を受た後も、その後の冷戦でうまく立ち回り、日本人の多くは自覚していないが現在でも世界第3位(西側第2位)のGDPと世界第5位(西側第2位:グローバル・ファイヤーパワーより)の軍事力を有する世界有数の大国である。
そんな日本であるが西暦2019年の6月末に突然、並列世界の日本、それも何故か日本列島を構成する北海道・本州・四国・九州が亜大陸化し、その他の島々も北は千島列島や樺太、西は与那国島まで軒並み巨大化を遂げ、さらに大日本帝国として続く複数の世界の日本と繋がるゲートが首都東京の目と鼻の先である相模湾に発生してしまう。
当初は日本政府が情報を規制した事もあり、謎の怪奇現象として一部の人間しか興味を示さずにいたが、流石に本土に近すぎる相模湾での出来事をいつまでも隠し通せる訳もなく、しばらくして政府は情報を公開。
マスメディアやネットを通してその衝撃の事実は広く広まる事になったが、マスコミや国民はあまりにもリアリティーのないファンタジーのような事実ゆえに懐疑的であり、野党やマスメディアは与党や首相を叩きまくった。
しかし、ゲートを通過した船が消える様子がマスコミに公開されたり、さらには並列世界の映像や実際にゲートを通して並列世界に向かう映像を公開するなど、政府が公開する情報を拡大。
国民も公開情報の拡大や映像などから次第にそれが事実であることを理解していき、国内は次第と騒然に包まれていった。
並列世界へと繋がるゲートの存在に国内外を問わず多くの投稿掲示板やSNSではお祭り騒ぎが発生、とあるネット仮想戦記の作者とそのファン達が唖然となると同時に勘弁してくれリアル先輩(白目)となり、マスメディアでは戦前日本と並列世界の日本を同列視からのバッシングを開始し、いつものように左派が国会前で騒ぎ出した。
とはいえ、極一部を除いた多くの人間にとって並列世界と繋がったゲートが相模湾に発生したと言う事実も、海外での戦争と同じように画面の向こう側の出来事でしかなく、大衆はいつもどおりの日常生活を送っていたが。
対してメディアや野党、自称先進的文化人、一部の芸能人はいつもの如くイチャモンや難癖をつけ、ウソ・・・失礼、推測や憶測、誤った情報でしかない情報をあたかも真実であるかのように世間に流すなど世論誘導などの妨害工作に精を出していき、
与党内や一部の官僚からも、友好関係の構築のために動いていた日本政府に対して
やれ『特亜に配慮するべきではないか』
やれ『同盟国たる
アメリカと共に動いた方がいいのではないか』
やれ『国連を中心に動くべきではないか』
やれ『大日本帝国を名乗る国家を信用していいのか』
など、政府の動きに対して少なくない反発を受ける。
さらに、妨害は国内だけではなく国外からも行われていた。
並列世界、それも複数に繋がるゲートがもたらすであろう利益や大日本帝国という名前、そこからもたらされる不利益への警戒から中国やロシアは並列世界に繋がるゲートの国連による管理と国連軍による警備を主張。軍事的、外交的な圧力をかけると同時に日本国内での裏工作を強めていき、
本来なら頼りになる同盟国であるアメリカや友好諸国であるEU諸国も少しでも権益を増やそうと裏で表で積極的に動いていた。
内憂外患、前後から妨害工作を受け、足を引っ張られていた日本国政府は政府として友好関係の構築のための行動を遅々として進めることができずに時間ばかりが過ぎていく。
244: ホワイトベアー :2022/01/18(火) 17:07:45 HOST:sp49-98-153-192.msd.spmode.ne.jp
日本国内での左派のバカ騒ぎや与野党の政治闘争、中国やアメリカ、ロシアといった国外勢力の介入姿勢、それを抗議しないどころか積極的に海外国家を招き入れようとする姿勢を隠そうともしない日本国の一部の政治家や官僚の存在、それらにより自由に動けない日本政府の姿は、
日本国と同様に多くの世界線で首都であった東京の目と鼻の先である相模湾にゲートが開いた事からピリついていた大日本帝国達を大いに刺激した。
多くの世界線の日本でゲートを通じた各世界の日本では、首都や本土の安全を確保する為に列島世界の列強の準備が整う前に列島世界(史実世界)の日本国を先制して軍事占領することの是非の検討が開始される。
いくつかの大日本帝国は経済的な理由や想定される負担の重さ、超自然的な存在を利用しての異世界出兵へのリスクから軍事制圧には慎重的であったが、日本国の配慮の先が《中国》や《アメリカ合衆国》で、なおかつアメリカ軍は横須賀に駐留し、日本国の野党が中国軍(正確には国連軍だが)の駐留を積極的に主張していた事実から日本国の軍事占領に意欲的な世界線が多数を占めていた。
とはいえ、ゲートを通しての大規模な軍の派遣は他の世界線の大日本帝国を刺激してしまい、最悪の場合は史実第一次世界大戦の様な玉突き事故をおこしかねないし、例えそうならなくても上記した問題は大きい。
そうした諸問題の解決のため、列島日本の共同占領とゲートの共同管理、各世界線の日本による平和的な関係の維持と発展を目的とした初の多数の世界線をまたぐ国際機関兼軍事同盟である日本連合が創設され、日本国の軍事占領と占領統治は決定されてしまった。
史実日本国の占領に前向きな日本が多い一方で、一部の例外を除いた多くの世界線の日本は別に異世界に植民地が欲しいわけでは無く、いつ閉じるかわからないゲートの向こう側に大軍を送り込みたいわけでもなく、列島日本で泥沼の非正規戦を行いたいわけでもなかった。
彼らはあくまでもゲートを通して自国の首都や大都市の目の前に敵が突然現れる可能性を潰したいだけで、本心としては日本国が自立してゲートの門番を勤められるならそれが1番楽なのだ。
これは創設されたばかりの日本連合で採択された日本国統治計画にて、日本国政府が大人しく恭順した場合、日本国政府に一定の権限と権利を残した上で連合国統治機関による間接統治を行うこと、将来的には日本連合の正式加盟国として相応しい体制と国力を付けさせて再独立させる事が明記されているなど、日本連合の戦後プランにも大きく反映されていた。
日本連合の戦後統治計画ならび日本国首相向けの事実最後通牒の一部を抜粋し、日本連合が占領後も日本国に認めた権利や権限等を大まかに纏めると以下のとおりである。
245: ホワイトベアー :2022/01/18(火) 17:08:29 HOST:sp49-98-153-192.msd.spmode.ne.jp
《あくまでも日本連合の日本国の軍事占領は一時的なもので、目標が達成された場合の日本国の速やかな再独立権》
《日本連合の日本国の占領目的は、日本国が責任有する独立国として、自立して主体的に自国およびゲートを防衛できる能力と意思を持つ国家に再編する事であり、その目的に沿わない政策は日本国政府の意見を尊重する》
《日本連合は日本国の占領統治の最高機関として日本国統治委員会を設置し、その執行機関として日本連合大本営を日本国内に設置》
《占領統治は日本国政府を通しての間接統治を採用》
《日本連合は日本国の公共の福祉に反しない限り、日本国国民の人権を最大限尊重し、統治にあたっては最大限の配慮をする》
《占領後も陛下ならび首相、閣僚の身の安全を保証》
《占領統治の為に設立される最高機関である日本国統治委員会に日本国の首相、もしくは首相の代理人がオブザーバーとして無条件で参加する事を認める》
《日本国政府首相が日本連合の占領政策執行機関に対して自由に意見を提出する事を認める》
《日本連合の方針や命令、要請、その他日本連合の考えに反しない限り、日本国の自由な内政司法・外交活動を行う権利とそれを行う権限、
そして日本国企業および国民の自由な経済活動を認める》
《日本国憲法および国内法に基づいて、日本国政府首相の自由な選任を認める》
《日本国の再独立までのロードマップを作り、それが達成された場合は再独立を認める》
《日本国は占領開始前に領有する全ての領土・領海・領空に潜在的主権を有し、占領状態から独立する時の日本国の領土は最低でも占領前と変わらない事を認める》
《日本連合加盟国の人間が公務以外で犯罪を犯した場合、原則として日本国の第一次裁判権を認める》
《占領期間中の日本連合は日本国防衛責任と日本国国民の保護責任を負担》
《日本国の自主防衛体制構築の援助》
《占領期間中の日本連合は日本国の経済ならび日本国国民の雇用状況に対しての責任と、それを果たすために可及的速やかに必要な処置をとる義務を負担》
《占領統治に掛かる全ての費用は原則として全て日本連合が負担。ただし、日本国の公共施設を利用する場合はその使用料のみ日本国が負担》
《日本連合が占領のために収用した私有財産の取り扱いに関しては独立時の条約において取り決める》
《占領状態から独立した場合、日本国が希望すれば、日本連合の正式な加盟国として迎え入れる》
控えめに見てもフランシス・ゲラルが定義するところの国際法による保護関係の下で日本国を保護国にすると言った内容である。
それでも比較的自由な内政や経済活動が認められ、原則的に日本連合側の人員が公務時以外で犯罪を犯した場合の第1裁判権を被占領下にある日本国政府に認めているなど、列強による支配が正当化されている世界線も少なくない日本連合では額面的には比較的ヌルい方であった。
もっとも、上記したように日本国政府の行政・司法・立法の権限はあくまでも
『日本連合の方針や命令、要請、その他日本連合の考えに反しない限り』
と明記され、日本国政府の実際の権限は第二次世界大戦時のGHQによる占領統治時と大差ないが。
方針が決すると、日本連合の行動は迅速であった。
彼らはなるべく少ない被害で日本国を占領するために、日本国政府に事実上の降伏勧告を渡す事を目的として特使を敷島型戦艦や大和型戦艦、装甲巡洋艦による日蘭日本や日米日本海軍を中心とした水上打撃部隊からなる護衛艦隊付きで派遣する。
この時のゲート周辺海域は日本連合の無理な展開により日本連合の艦隊が硬めており、護衛艦隊は海上自衛隊の妨害を受けずに相模湾に展開し、特使が東京滞在中は護衛艦隊は東京湾に鎮座。
246: ホワイトベアー :2022/01/18(火) 17:10:41 HOST:sp49-98-153-192.msd.spmode.ne.jp
明確な砲艦外交であり、あまり褒められた行動ではなかったが、その気になれば短期間で首都圏を火の海にできる護衛艦隊の存在は日本政府と防衛省に大きなプレッシャー、それこそ幕末の黒船来航時以上のものをかける事になった。
日本国に送り込まれた特使やその交渉団は非公式の会談において、日本連合はゲートの確保のために日本国の軍事制圧を決定した事を日本国政府に伝達。
同時に、日本国政府が日本連合の軍事制圧するなら戦略兵器の投入を含めたありとあらゆる手段をもちいて抵抗を排除するが、
日本国政府が日本連合の占領を受け入れるのなら、占領後も日本国政府に上記した一定の権限と権利を認め、日本国国民の生命および財産、その権利についても最大限尊重し、統治政策も一定の配慮をする旨を伝える。
それはとてもではないが交渉や外交と呼べるものではなかった。
戦前の列強ですら行わない、大義や名分すら必要ないと言わんばかりのいっそ清々しさを感じさせるほどの露骨な強者のエゴを煮詰めたような傲慢すぎる一方的な通行。
これを聞かされた政治家たちは何を言われたのか理解する事に数秒の時間を擁し、理解した後はあまりの傍若無人すぎる内容に嫌悪感と怒りを隠せなかった。
しかし、圧倒的な日本連合の軍事力と国力、そして東京湾上に堂々と鎮座する戦艦3隻、装甲巡洋艦4隻の護衛艦隊の存在が、事実上の最後通牒を受けた首相とその信頼のおける一部の政治家達から選択肢を奪っており、彼らには24時間の猶予を貰うのが精一杯であった。
その後、彼らは極秘の協議を得た上ではあるが翌日に特使に条件の受諾を特使に伝達、ここに日本の戦後体制の終了が決定された。
『日本の戦後はアメリカの占領に始まり、別の歴史を歩んだ大日本帝国の占領で終った...。皮肉な話だとおもわないか?』
日本連合の占領からしばらく経った後に、妖怪の孫は、盟友である閣下と呼ばれる政治家や後に令和おじさんと呼ばれる政治家に対して、悲しみと悔しさをにじませ、無念そうにそう発言したという。
日本国政府の承諾を取り付けた日本連合は、次に日本連合による日本国軍事占領と占領統治の最大の障害であるアメリカ合衆国を交渉の対象に選び、ワシントンに特使を派遣。
交渉には数カ月の時間を要したものの、依然として東京湾に鎮座する護衛艦隊の存在とアメリカ合衆国と日本連合の国力と軍事力そのものの格差から最終的に日本連合側の有利に話が進められた。
それでも、完全に日本連合のペースで交渉が進められたわけではない。
元商人であった大統領の交渉力の高さや、久々に本気を出した国務省、最前線にありながら不屈のヤンキー魂を発揮した国防総省の活躍もあり、アメリカ合衆国も粘り強く交渉を重ねていき、最終的には
- 日本連合の日本国占領の承認
- 一部の在日米軍施設(関東圏に存在する横須賀海軍施設以外の全施設と長崎にある全施設)は日本連合に譲渡する
事を認める対価として
- それ以外の在日米軍基地の維持
- 在日アメリカ人ならびアメリカ同盟国人の尊重
- 事実上片務的な日米同盟の締結を前提とした諸条件の交渉の開始
- 日米通商条約の締結に向けての交渉を開始する
等の譲歩を対価として日本連合からもぎ取った。
日米政府の承諾を受けたことで障害を全て取り除いた日本連合は日本国本土占領作戦であるリーカンストラクシャン(再構築)作戦を発動。
日本連合加盟国軍を統合して編成していた日本連合軍(※1)をゲートを通して列島日本世界に進出させ、日本海や東シナ海、オホーツク海などの列島世界の日本を包囲するように日本周辺の公海に展開させる。
248: ホワイトベアー :2022/01/18(火) 17:12:52 HOST:sp49-98-153-192.msd.spmode.ne.jp
こうした日本連合軍による日本を包囲するような近海への軍備の展開はマスメディアが積極的に状況を報道したため、日本国内の緊張も否応なしに高まっていった。
一方で、日本の国防組織である自衛隊であるが、彼らは一応防衛省と政府に防衛出動待機命令の発令を求めるも、政府側がこれを握りつぶした為、現場が取れる対応をとる以上の事ができなかった。
そうした中で、部隊の配置を終えた日本連合は連名で日本国政府に対して正式に
《日本連合の軍隊の日本国国内への進駐》
《内政干渉権と外交活動への拒否権を持つ政治・軍事・外光顧問団の受け入れ》
《受諾した場合の日本国政府ならび日本国国民の権限と権利》
《受諾した場合の日本連合の義務と権限》
《拒否した場合は戦略兵器の使用も含めたあらゆる手段を行使する》
《回答期間は24時間。それまでに返答がない場合は拒否したと見なす》
などの内容が明記された最後通牒を外務省に手交した。
日本連合が最後通牒を手渡した事は時間を置かず世間にも公表されたが、時刻が夜中であった事から大した騒ぎにはならずに済んだが、
東京湾の水上打撃部隊や日本を囲むように空母機動部隊や上陸部隊を乗せた揚陸艦隊が展開している事実と最後通牒の存在は首相や一部の政治家を除く日本国の政治家、官僚は大混乱に陥れ、日本国政府の行政能力は事実上麻痺してしまった。
こうした中、日本国政府は数時間後にはほぼ首相の独断で日本連合の最後通牒の受諾を発表することで表向きには戦争の危機は去るも、宣言受諾を受けて日本連合軍は洋上に待機させていた上陸部隊の日本国への進駐を開始。
翌日までには日本連合軍は東京、大阪、名古屋、福岡、札幌の五大都市圏や沖縄などの一部離島を完全に掌握し、東京に内政干渉権限を有した日本連合大本営が創設され、日本は歴史上2回目の他国による占領下におかれる事になった。
※1日本連合軍 戦力
海上戦力
戦艦 :3隻
正規空母 :16隻
装甲巡洋艦 :4隻
ミサイル巡洋艦 :40隻
駆逐艦 :168隻
フリゲート :180隻
潜水艦 :87隻
(戦略型潜水艦込み)
強襲揚陸艦 :32隻
ドック型揚陸艦 :64隻
ドック型輸送揚陸艦 :32隻
その為補給・輸送艦艇:多数
航空戦力
空母航空団 16個
海兵航空団 8個
ヘリコプター 多数
地上戦力(カッコ内は実際に日本に進駐した規模)
総兵力:100万名(約30万名)
戦車 :8000両(1200両)
装甲車:11000両(5500両)
火砲 :4800門(1440門)
(迫撃砲は含まず)
その為車両:多数 (多数)
簡単な解説
日本連合と史実アメリカ合衆国が締結した軍事同盟。
特徴としては条約内には自動参戦条項があり、相互の防衛義務を明記しているが、その適用範囲を史実世界に限定している。
そのため、史実日本および史実世界に展開する日本連合軍部隊が攻撃された場合は史実アメリカ合衆国は防衛(参戦)義務が発生するが、日本連合加盟国が自らの世界で攻撃を受けた場合は史実アメリカ合衆国に防衛(参戦)義務は発生しない。
一方で、史実アメリカ合衆国が攻撃された場合は日本連合加盟国に防衛(参戦)義務が発生する。なので日本連合と史実アメリカ合衆国の同盟はアメリカ合衆国が圧倒的な有利な立場にあり、外交的な大勝利となった。
ただし、この条約では敵の対象を国又は全条約締結国が国に準ずると認めた組織としており、非対称戦に首を突っ込むかは日本連合に選択肢がある。また、どちらかが条約の破棄を宣言してから一年後に条約は効果が失われる。
余談であるが、日本連合内の反米派が史実アメリカ合衆国との同盟に反発しており、大半の日本連合加盟日本が同盟を締結しているが全ての日本連合加盟国が条約を締結しているわけではない。
249: ホワイトベアー :2022/01/18(火) 17:16:59 HOST:sp49-98-153-192.msd.spmode.ne.jp
以上、ホワイトベアールートにおける日本連合の日本占領までの経緯になります。wikiへの転載はOKです。
最終更新:2022年01月20日 12:35