467: 635 :2021/12/26(日) 17:34:04 HOST:119-171-250-56.rev.home.ne.jp

銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの先は神崎島もヤルバーンも無いようですその六十六



「取り敢えず顔上げろ。な?な?」


時間は遡りヤルバーンでアレヤコレヤあってまだ空も暗い頃、
幼いこちら側の柏木の娘や姫迦よりもなお幼いというか物理的に小さい姿の姫迦お付きのブリテン(平行異聞宇宙)産妖精、
ハベなんたらの執り成しを受けて頭を上げる柏木の父、柏木真男。

顔を上げ目に入る光景にまた顔を青くする。
息子と娘、それぞれの子供二人がそれはもう盛大に祟っていたあの神様のトカゲ、というか竜っぽいゆらゆらと揺れる尾の上でキャッキャッと遊んでいるのだ。気が気でない。
それは柏木の妻に妹、母もだ。

状況を察した姫迦はティアマトの膝より降りると口を開く。
エラい人がいて周りがアワアワしている時の対処方法(ひどく状況が限定的)も分かっている。


「しずまれええ!しずまれ、しずまれええ!」


ちらりとお付きの妖精さんに流し目をするヒメチャン。
妖精は理解した。あ、これ格さんポジやらなアカんパターンだと。


「この紋所が目に入らぬかあ…。」


そしてやる気なさげに妖精が造成した某聖杯探索なゲームの絶対魔獣な章のシンボルマークの印籠を掲げるとヒメチャンは言葉を放つ。


「ここにおわすお方をどなたと心える!恐れ多くも大和の国の国みたま、ははがみティアマトさまにあらせられるぞ。ええい、頭が高い!ひかえおろう!」」


ノリノリなヒメチャンに妖精さんお前が格さんのセリフ言うんかいと心の中でツッコミを入れる。
寧ろ格さんポジは電で助さんは浜風辺りでないかと。
それを聞き急いで一列に並ぶと平伏する柏木家の面々。
孫×2も母親ズに手を引かれティアマトの尾から降りると同様にへへえとなる。
その状況に黄門様もといティアマトはとして何か言わなならんパターンかと溜息つく。


「柏木真男…。」

「…はい…。」


最早緊張でガクブルしながらティアマトの沙汰を待つ柏木父。


「その方の息子柏木真人が起こした騒動ですが…。」


ゴクリと息を飲む柏木家一同。


「お咎めなしです。」

「「「「は?」」」」

「だからお咎めなしです。特に被害出たわけでもありませんし。」


その言葉に腰を抜かす柏木父。
他の面々も安堵の表情をする。いきなり黄門様が始まった時はどうなることかと焦ったが

まああれだ。黄門様が始まったのがヒメちゃん自宅に良く遊びに来る従兄弟伯母(という立場)と良く夕方の人生楽あれば苦もありそうなの、
桜吹雪を見せつけそうな裁判官のを見ていたせいである。

なお現在の姫迦のマイブーム時代劇?は日本国営放送とイゼイラの合作の大河ドラマ、平安時代を舞台にしたその従姉妹叔母が主人公なやつだそうな。
その時代の証言者を土台とした千年前のイゼイラと日本の華やかな宮廷世界とその裏で行われるの貴族同士の政争、
京の都の闇に跳梁跋扈する物の怪とそれを狩るのは狗頭生角を成す陰陽師と剛力無双の武者とかいうそれは大河なのか?と疑問を呈したくなる様な内容である。
なお御本人達や他の者もゲスト出演しているとか。

ティアマトの言葉に安堵の表情を浮かべる柏木家の面々。
彼らを他所にティアマトは目を鋭くしお付きの妖精に告げる。


「少し外に出てきます。」

「ティアマト様俺も行きます。」


大見も同行を申し出た。

468: 635 :2021/12/26(日) 17:35:47 HOST:119-171-250-56.rev.home.ne.jp



柏木家のご近所、メキョッ!!という様な音が響き渡り、斧が男の顔にめり込む。
たたらを踏み仲間の方へ尻餅をつく若い男、社会正義の戦士であった男を社会は認めず政府の陰謀により仕事すら就けないありさまだった。
そんな民主的ではない国家そのものを憎んでいた所、自分の行動を認めてくれ資金援助までしてくれた議員の情報によりこの国を変える為に重要人物を連れていくだけだった筈だった。
その際に抵抗されるだろうからと武器も用意し重要人物の家族も使って説得する筈だったのだが。


「前が見えねえ…。」

「お前生きてんのかよ!?」


思い切り斧が顔にめり込んだ後があるのに男は生きていた。
これだけの騒ぎにも関わらず周辺の家々から人が出てくる気配はない。


「ティアマトさんに異界に神隠しして貰った上にゼル空間でここらへん一帯ギャグ時空設定にしたので死ぬことはないので安心するのです…。」


斧を担ぎ馬に跨った少女、駆逐艦電が男らに言葉を放ち、手に持った斧を掲げ馬が嘶く。
すると斧は紫電を纏い形を変え金属バットに変化する。ゴールデン理不尽である。


「取り敢えず反省するのです!ゴォォォルデンホォォォォムラン!!」

「ちょおお!?ブベラッ!?」


カキ―――ン!という音と共にある男は棍棒で打ち上げられるとその速度は7.19km/sを超え、キラーンとお星様となった。最早ギャグである。
それを見て別の男は逃走する。


「こんな所にいられるか!俺は逃げるぞ!!」

「あ!だからデスノボリ建てるのはご法度なのです!」

「知るか!!」


その時、空から何かが男の行く手を遮るように舞い降りる。
鷲の頭と翼、獅子の身体を持つ巨体。


『グオオオオォォォォ!』

「ば、化け物!?」

「ッ!?グリフォンだと!?」

「違うのです!ティアマトさんの子供で神獣のウム・ダブルチュさんなのです!!『プチ』…て、あーあ…。」


その舞い降りて来た見た目グリフォンなウム・ダブルチュの前脚に男は踏み潰された。
ウム・ダブルチュが脚を上げるとギャグ時空故にペッタンコでペラペラになった男の姿。男は風に吹かれひらひらと飛ばされていった。
無言でそれを見る電とウム・ダブルチュ。


「だから言ったのに…。」


その隙に駆け出す男の仲間たちだったが、電はそれをパンパン手を合わせ見送る。


「仲間を見捨てるとか、神獣前に逃げるとか、異界で方向見ずに駆け出すとかデスノボリ立過ぎなのです…。
まあ、最悪死ぬことはないのです!…ティアマトさんのお怒りに触れなければ、ですが…。」

『ガウ…。』

469: 635 :2021/12/26(日) 17:36:53 HOST:119-171-250-56.rev.home.ne.jp




別の場、森林に展開されたゼル空間内部に銃撃音や爆発音が木霊する。


「あーもう、当たらねえ!!」

「9mmじゃ効果ねえぞ!!」

「うひー!?あいつらロケット弾撃ってきたぞ!?」


こちら側の陸自と警察、CIAの連合部隊が中露の特殊部隊相手に戦闘を繰り広げていた。
向こう側の人員も探知偽装を行い行動し逃亡した者達の処理を行っている。
ゼル空間故に死亡等はないのだが。


「あ…『パン』…。」

「か、柿崎ぃ!?」


陸自の隊員の一人の頭が爆ぜ吹き飛ぶ。
死体など見慣れない日本の者はそれを見て吐き出して頭を晒しさらに犠牲者が増える。


「野郎…ブッ殺してやる!!」

「おい!?」


仲間の言葉も聞かず逆上した自衛官が銃剣で近づいた相手を心臓を突き刺し或いは警察官がMP5で相手の頭を撃ち抜くという光景もあった。
そして命乞いをした者の頭を撃ち抜きや死体に何度も銃剣を突き立て、銃撃を行うという姿もそこらで見られた。


「あー…戦場にありゃ飲まれてるな…。」

「ですねー…。」

「ま、新兵に良くあることだな。」


あちら側の特危や陸自の隊員達はその光景を見ながら良くあることと流し淡々と逃亡者を駆り立てていく。
この場にいるのは対馬や欧州戦線の地獄を見てきた、或いは戦後処理の紛争にも投入された者達だ。
その程度では最早取り乱したりしない。
本当に怖いのは人間であろうが、それ以上に本能に危機と狂気を訴える対馬やブリテンでの世を祟る神の生の姿、神威を画面越し或いは直に見た。
あれに比べれば些細な事である。

それにこんな光景、フランスやオランダの市民に泣き叫び命乞いをして吊るされたカワイそうな難民様や逆上した難民に首絞め犯されたりしたドイツ人の遺体等飽きる程見てきた。
さて作業に戻るかと視線を逃走者に見ればその者の首が宙を舞い、馬に乗った大鎧型のロボットスーツを着た武者が現れる。
武者が兜外すと若い男の顔が現れふうと息を吐く。


「あーあいつは…。」

「電ちゃん率いる騎兵部隊の一人か…確か元ジョッキーの…お疲れ様。」


陸自の隊員が声を掛ける。


「いえ…。」

「…でも良かったのか?あっち(韓国)の処理に行かなくて?」

「あいつらを前にしたら復讐心を抑えられなさそうなのでこっちでいいです…それにあちらにはティアマト様が行かれましたから…では残りを狩りに行ってきます…。」


武者は兜を被り直すと探知艤装を起動させ馬を走らせると夜の闇に姿を消した。
自衛隊員達はそれを見送ると逃亡者を狩り出す作業を再開しながら話し合う。


「あいつなんかあったんか?」

「対馬で家族全員失ってるんだよ…あいつ。自身はレースの怪我で本土の方にいたから助かったけどな。で対馬の後に志願して欧州戦線で騎兵として活躍したって話だ。」

「あの当時陸自に騎兵部隊なかったよな?」

「神崎島で騎兵やってる曾祖父様の伝手で鎮守府陸軍に志願したそうだ。
人員足らなかったから他の志願してた神崎島籍の日本人と一緒に詰め込むだけ詰め込んで送り込んだそうだが、模擬試験の結果とか見ると士官学校ならば主席合格クラスだったらしい…。」

「そんな短期間で…どれだけ血が滲む様な努力したんだ…?」

470: 635 :2021/12/26(日) 17:38:01 HOST:119-171-250-56.rev.home.ne.jp




「ヒィイイイイイイ!?あんなのがいるなんて聞いてないぞ!?」


腰を抜かし糞尿を垂れ流しながら韓国語を話す男はジタバタと後ろへ下がる。
男の視線の先にはもがく大人の男一人を片手で軽々と持ち上げる要諦類の様な巨大な角と龍の尾を持つ女の異形。
女は持ち上げた男の蹴りを受けるが気にした様子はなく冷たい目を向ける。
その足元には血糊が広がり肉片が落ちている。たおやかな女の手の一振りで文字通りの粉砕をされた者たちの亡骸だ。


「ああああああああああ!?」


狂乱した仲間の一人が自動小銃を乱射する。
女に命中しているのに効果を成さずむしろ女が持ち上げている男から血飛沫が飛ぶ始末。
女は視線を徐に乱射する者に向けると口を開く。


『Ahaaaaaaaaaaaa!!』


高い声が響くと銃を撃っていた者が瞬時に血煙へと姿を変えた。


「ひいいいいいいいい!?」


そして女が腕に力を少し込めると持ち上げていた男の身体は地面に落ちる。
だがその身体の一番上にはあるべきパーツがない、女の手で熟れた柘榴を握るように砕かれたからだ。
その光景を見て残っていた者たち全員が糞尿を垂れ流し腰を抜かしている。
逃げたくても逃げられない、あまりの恐怖に足に力が入らない。


「あなたたちの長は言いました…並行世界であろうともその国の罪は罪だと…。」


女は涼やかな声で言葉を発する。
その言葉は祖国の大統領が平行世界の日帝に放った言葉、自分たちの行動を正義とする証。
全てを寄越せと自分たちの前に平伏せと、だが同じ言葉が女の口から出ればそれは死刑宣告にも等しい。


「ならば向こうのあなたたちの成した罪もまた罪…。」


自分たちは向こうの自分たち関係ない!そう叫ぼうとして口が開かない。
恐怖からではない、否定する言葉を放つこと事態が出来ないのだ。その口からは呻き声しか出ない。
女の静かなしかし深き怒り、それを種として万の言の葉となった言葉をこの大八十島、大和の地で否定することは出来ない。


「そして私をかつての戦いの荒ぶる者として呼び出し、何よりあの子を害そうとした。あなたたちは…!」


しかし女は怒りを飲み込みだけどと続ける。


「償う機会も与えましょう。命なき者にも命ある者にも等しく。」


女のその言葉に救われたほっとするが男達、だが男達は勘違いしている。
それが本当に人間にとって救いなのか。


「そして時代はエコです。全てをもったいない精神で使わなくては…ケイオスタイド疑似再現…。」


女は平行世界の自分の権能を再現しその足元より黒い泥が溢れ出す。
周囲にあった死体達はその泥に飲まれ姿を変える。


「ま、まさか…!」


男達は資料として見せられた唇お化けの化け物の姿を思い浮かべ、さらに全身の穴という穴体液が全身から出てくる。
黒い姿の異形が黒い水面より姿を現し口を開く。

471: 635 :2021/12/26(日) 17:39:31 HOST:119-171-250-56.rev.home.ne.jp










「「「「「「ザッケンナコラー!ナンオラー!?スッゾコラー!日本ナメンナコラー!!」」」」」」

「「「!?」」」


黒泥から現れたのは…黒いスーツに目元を覆うサングラス、何処をどう見てもクローン・ヤクザですありがとうございました。
実際は女、ティアマトが産み直したクローン・ヤクザならぬラフム・ヤクザと言うべきアトモスフィアなラフムだ。


「あなたたちも直ぐにこの子達の様に善良な存在として産み直してあげます。そして己の罪を償うのです。」


そう女は人の視点ではなく神の視点で償う機会を与えると言ったのだ。
魂はそのまま姿と心を変え日本の為に尽くすのが最良とティアマトは判断した。
ティアマト、心の底からの善意である。繰り返すが善意である。


「「「ドウモ韓国軍の皆さん、ラフムです。スッゾオラー!!」」」


見事なアイサツを見てその事実に気づき男達は顔を青くするが3体編成でジェットストリーム単縦陣で突撃するラフム・ヤクザに捕まり次々に黒泥へと放り込まれていくインガオーホーだ。
泣き叫ぼうが懺悔しようがもう遅い、こうと決めた神の意思を変えることなど常人にできる筈もない、ショッギョ・ムッジョ!!





「オツカレサッシターサ!!」

「スッゾ陸自のアニキが高いと指示をどうぞ!」

「オラートッキのアニキ!これかはどうするんでサー!」

「「「………。」」」


電や他の者達の前に整列するどう見てもクローン・ヤクザ的アトモスフィアな集団その数なんと数十名。
ティアマトと合流時、こちらの陸自や警察は目を点にし、向こうの面々はやつら神様刺激しやがったなと冷や汗流す。


「ティアマトさん…何がどうしてこうなったのです…。」

「罪を償わせる為に産み直しました!」


ふんすとその豊かな胸を張るティアマトに対してわなわなと震える電。


「もうちょっと考えて行動するのです!!ラフムさん向こうにもいっぱいいるのですよ!?」


電の絶叫が夜空に木霊した。
その言葉にこちら側の者たちは戦慄する。


「え?アレ、ラフムなの?」

「一杯いるって…。」

472: 635 :2021/12/26(日) 17:45:26 HOST:119-171-250-56.rev.home.ne.jp
以上になります。転載はご自由にどうぞ。
大陸スレの自動人形やらバイオロイド見てたらいつの間にか書いていた次第、やったよ日本ちゃん家族が増えたよ!!
なおラフムさん大量に産み出したのティアマトマッマの善意です。
許可など得てはいないし、誰も把握せずいつの間にか同じ顔と姿が自衛隊と轡を並べていたり、ボランティアと一緒に対馬の復興作業に参加していたり等ある種のホラーが各地で展開されました。。

491: 635 :2021/12/26(日) 20:35:59 HOST:119-171-250-56.rev.home.ne.jp
476氏
ご指摘ありがとうございます。

転載する際にはお手数ですが以下を差し替えてお願いします。

468


たたらを踏み仲間の方へ尻餅をつく若い男、社会正義の戦士あった男を社会は認めず政府の陰謀により仕事すら就けないありさまだった。


たたらを踏み仲間の方へ尻餅をつく若い男、社会正義の戦士であった男を社会は認めず政府の陰謀により仕事すら就けないありさまだった。

471


ティアマトと合流時、こちらの陸自や警察は目を点にし、向こうの面々はやつら神様刺激しやがったな冷や汗流す。


ティアマトと合流時、こちらの陸自や警察は目を点にし、向こうの面々はやつら神様刺激しやがったなと冷や汗流す。

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最終更新:2022年01月24日 20:29