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現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン?その9 乙世界への初めての派兵


方針が決まり、本格的に救援を行う事を決めた日本。まずはその前段階として、柏木と神崎提督を特使として乙世界の日本へと派遣する事となった。
護衛も兼ねて派遣する事となった戦力は、以下の通りとなる。

日本・第1艦隊(旗艦・やまと)

戦艦  やまと(二代目)
空母  しょうかく
巡洋艦 こんごう
    きりしま
駆逐艦 ふぶき
    しらゆき
    はつゆき
    みゆき
    しらつゆ
    しぐれ
    むらさめ
    ゆうだち
補給艦 たけしま
潜水艦 ながと
    むつ

神崎島・特使護衛艦隊(旗艦・大和)

戦艦  大和
空母  赤城
    加賀
巡洋艦 青葉
    矢矧
駆逐艦 陽炎
    不知火
    黒潮
    親潮
    浦風
    磯風
    浜風
    谷風
補給艦 速吸


なおティ連の艦艇だが、大和級人型特重機動戦艦やフリンゼ・サーミッサ級人型機動攻撃艦・宇宙空母カグヤ等は来ていない。
何故なら、彼等が居たら艦娘達や戦娘達の出番が無くなるかr・・・ゲフンゲフン←殴
      • ゼスタール本星の奪還作戦後の整備等の関係も有り、次回の来訪時に持ち越される事となった。代わりといっては何だがフェルとシエ、ついでに多川(ついで言うな)も来ており、
やまとの艦載機に旭龍も搭載しているので、ティ連性兵器の出番が無い訳では無い。

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一方の乙世界だが、出迎えは第1護衛群改め第1艦隊の稼働艦が護衛兼出迎えに来ている。やって来ているのは以下の艦だ。

しらね
ゆうぎり
あまぎり
はたかぜ

そして、戦娘であるF-2・レイとF-1・イッチ・くろしお型潜水艦・くろしおが、彼女達の隊長であり今回の連絡武官を務める横手 平文(よこて ひらふみ)一佐(26)と共にやって来ている。
彼らは、超大陸世界の圧倒的な巨大さを誇る艦艇達にただただ圧倒されていた。
特にやまと(二代目)は、前代未聞の三胴式巨大イージス戦艦なのだ。驚くのも無理はない。戦娘達や横手一佐もその例外では無かった。
さて、ここで一旦本題から離れて、戦娘達の隊長を務める横手一佐の事に触れよう。
この横手一佐だが、階級の割に年齢がとても若い。一見するとエリート中のエリートに見えるが、本人はエリートだという自覚は欠片も無い。
というのも、元々の彼は一般大卒業後に一般の中小企業に就職、蒼空大戦勃発後に友人の誘いを受けて海軍の技術幹部に転職。統合幕僚本部で戦闘とは無縁の、事務作業中心の
技術屋として勤務していたのだ。当然ながら士官学校すら出ていない凡人(本人談)なのだが、上からの命令で速成教育を受けた上で戦娘部隊の隊長へと抜擢されたのだ。
なお、上の連中曰く

「従来の兵科とは全く異なる戦娘を運用するには、より柔軟な思考を持つ若手士官が相応しい」

「戦娘部隊の隊長は、その性質上情報処理能力や事務能力、人材調整能力に長けた者が相応しい」

と言っていた。
一見すると至極真っ当な正論に見えるが・・・なんて事はない。開発に莫大な資金と技術を投入した関係上、それに比例して責任も大きい戦娘部隊の隊長職等、誰もやりたがらなかったのだ。
エリートである程失敗が許されず、経歴に傷が付く事を恐れる悪習は、今なおこの国に強く根付いているのだ。
そんな訳で全くの畑違いな部署に配属される事となり、頭を抱える羽目となった彼だが、実際に現場に立つ彼女達を見て、愕然とする。
何せ戦娘達の多くは学生・それも高校生が多く、中には中学生や小学六年生といった子供まで居るのだ。話には聞いていたが、やはりショッキングな光景だった。
彼女達を一人でも多く、生きて元の生活へと帰さねば。そう思い立ち、必死にやる気を奮起させる。
こうして精力的に職務に取り組んだのだが・・・シミュレーター上とはいえ戦娘が一騎当千以上の戦闘力を持つ事が証明された辺りから、部隊に対する干渉等が激増。
それに比例して仕事が激増したのだが、帰来の真面目さと年長者故の矜持が仇となり一人で抱え込んでしまい、とうとう過労で倒れてしまう。
彼が目を覚ました時、ベッドの傍に部隊の戦娘達が心配そうに見守っていた。彼は必死に平静を装うが、レイがいきなり彼を抱きしめ


レイ「・・・隊長、本当にすみません。倒れる程お疲れだった事に、気付けなくて・・・」

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抱きしめながらそう語りかけるレイに、とうとう限界を迎えた彼は彼女の胸の中で泣きながら、此処までの事を話した。
全くの畑違いの箇所に配属された事。戦娘達の現状に愕然とし、一人でも多く生きて帰したいと誓った事。成果が見え始めて来ると、途端に干渉が増えて仕事が激増した事。
年長者として、皆に迷惑をかけたくない一心で、一人で必死に頑張って来た事。
彼の話を黙って聞いていたレイ達だったが、やがて彼女はこう言った。


レイ「今までこんなに頑張って私達を支えてくれていたのに・・・気づいてあげられなくてごめんなさい。・・・私達はここに誓います。隊長が私達を守ろうとした様に、私達も、隊長の事をお守りします」と。


その言葉に彼はただただ泣き、やがて泣き疲れたのか、そのまま静かに眠ったのだった。
さて、改めて仕事の現状を調べた戦娘達だったが、その現状に激怒した。正直邪魔としか言えない干渉が多数有り、仕事の効率を著しく悪化させていたのだ。
その裏には、この期に及んで戦娘達を悪く言う連中達の工作も含まれていた。
そこで戦娘達は、上層部にコネが有る戦娘・きりしまの伝手を頼り、現状を上層部へと訴えたのだ。
訴えに驚き、改めて調査した統合幕僚本部も激怒した。隊長である彼を苦しめ、戦娘達を激怒させるこの行為は利敵行為以外の何物でも無かったからだ。
諸悪の権化な馬鹿共は軒並み左遷され、特に悪質な者は利敵行為の罪で処刑されたのだった。それを見届けた後、戦娘達も矛を収めた。
その間、戦娘達も業務内容の改善に取り組み、隊長や戦娘達の業務効率は大きく改善されていった。
かくして、戦娘達と隊長の間に強い絆が結ばれたのだった。もっとも・・・・・
後日、戦娘全員に想いを告げられ、惚れさせた責任を取る形で戦娘全員と家族(比喩的表現)となる羽目となり、超大陸世界及び甲世界の男性達から

「乙世界の神崎提督」

という綽名をつけられ、事ある毎に「モゲロ」と言われる事になるとは、この時点の彼は知る由も無かった。

さて、話を戻すと各艦隊はゲート直ぐの海域で無事合流。戦娘達と横手一佐が、特使である柏木と神崎提督の乗るやまとに乗艦した。
それはいいのだが・・・実は彼、今回の連絡武官の任務が急に(前日・しかも夜中)来た事により、事前に必要な知識が十全に頭の中に入っていなかった。
その為、勘違いからとんでもない失態をやらかす事になった。具体的に言うと・・・
柏木や神崎提督、フェルやシエ達との顔合わせを済ませた後(彼女達の姿にも驚いていた)、その後に案内されたやまとの艦橋にて、集まっていた艦娘達の姿を見て激高したのだ。


横手「か、柏木特使!神崎提督!これは一体どういう事ですか!?」

柏木「え!?どういう事とは・・・?」

横手「とぼけないで下さい!なぜ彼女達の様な少女が、軍人をしているのですか!そちらの世界も、若い少女達を平気で前線に立たせる、そんな世界なのですか!!」

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一人の大人として、少女達を前線に立たせるという事態に強い慚愧の念に堪えない思いを抱いている故に、この光景は到底認められない物だった。
確かに、一般的かつ常識的な大人の視点で言うなら正しいのだが・・・言うまでもなく、彼は根本的な思い違いをしていた。彼の剣幕にキョトンとしていた艦娘達だったが、落ち着いて間違いを訂正する。


やまと「・・・・・え、えーと。横手一佐・・・でしたか?何かとんでもない勘違いをしているみたいですが・・・」

横手「・・・勘違い?」

大和「私達は人間ではなく、艦娘・・・つまり軍艦の魂ともいうべき存在なのです」

横手「・・・・・・・・・・え!?」


予想の斜め上を突き破る答えに、ポカンとなる横手。聞くと、彼女達は軍艦の魂であり、人々の想いが具現化した存在であるというのだ。
最初は信じられなかったのだが、証拠として妖精さんの存在や何もない所から巨大な艤装を出現させた事から、信じざるを得なかった。
と同時に、知らなかったとはいえとんでもない暴言を吐いてしまった事を恥じて、メンバー達の前で何度も頭を下げる事となったのだった。


横手「大変、大変申し訳有りませんでした!そういう存在と知らずに、決めつけで非難する様な事を言ってしまって!!」


必死に謝罪する横手。無理もない。下手をすると友好関係にヒビが入りかねないからだ。そうでなくても、特使に対して失礼な言い分である。後ろで控えるレイとイッチ・くろしおも、顔を青くして固まっている。
そんな彼等の様子に、思わず苦笑する柏木と神崎提督。少なくとも、一人の大人として誠実かつ良識的な見解を持っている事は、先程のやり取りでよく分かったからだ。


柏木「まぁまぁ、横手一佐。顔を上げて下さい。知らなかった訳ですし、我々も怒っていませんから」

神崎「ええ。それにこの末期戦な状況でもなお、人としての良心を失っていない。そればかりか、他人の為に怒る事すら出来る。・・・もしかしたら、軍人としては問題が有るかもしれないが、人としては立派だとは思うよ」

横手「・・は、はぁ。そ、そう言っていただけるなら・・・」


そう返す横手に再び苦笑する二人。『良くも悪くも若い』、そう感じさせる反応だったからだ。
一方のレイとイッチ・くろしおはと言うと・・・。


レイ「え、えーとはじめまして。F-2支援戦闘機です。呼びにくいなら、ゼロの和訳でレイって呼んで下さい」

イッチ「あー、同じく支援戦闘機であるF-1です。イッチって呼んで下さい」

くろしお「くろしお型潜水艦1番艦、くろしおです。よ、よろしく・・・」


少々固いながらも、自己紹介をする。流石に緊張している様だ。
特にイッチは慣れない敬語口調で、更に固い印象だ。

157: 194 :2022/01/16(日) 16:42:45 HOST:ai126151018094.55.access-internet.ne.jp
大和「はい、レイちゃんにイッチちゃん、そしてくろしおちゃんだね。私は神崎島鎮守府所属、大和型戦艦一番艦・大和です。二人とも、よろしくね」

三人「「「は、はい!!」」」

やまと「フフ、そう緊張しなくてもいいよ。私は日本国防海軍所属、やまと型戦艦一番艦・やまとです。お姉ちゃん共々、よろしくね」

レイ「お姉ちゃん?」

やまと「私にとっては、誰よりも憧れてる大切な存在だからね。初めて会えた時なんか、嬉しさのあまり思わず抱き着いちゃった位だし」

イッチ「へー、憧れの存在かー。その辺詳しく教えてー」

レイ「せ、先輩!そんな砕けた口調・・・」

大和「先輩?」

レイ「あ、はい。戦娘になる前から先輩後輩の間柄でして・・・」


見た目的な年齢が近い事も有ってか、あっと言う間に打ち解けていった。
そんなこんなで顔合わせも済み、一路横須賀へと向けて南下しようとしたその時、乙世界第1艦隊から緊急の知らせが入った。ディーゼル潜水艦ヌ級と思われる反応を確認したというのだ。
乙世界第1艦隊は対潜戦闘を開始。見事に撃沈するも、撃沈直前に仲間に知らせる極低周波の音波を発したというのだ。
間違い無く敵が襲撃をかけて来る。大和達は急いで迎撃態勢を取る事にした。


大和「提督。敵は恐らく大規模な戦力を複数差し向けて来る物と思われます。私達は第1艦隊後方に展開。複数方向からの襲撃に対応します!」

神崎「分かった。各員、襲撃をかけて来ると思われる敵を撃滅せよ。我々の凄さを、思い上がった仇敵に思い知らせてやれ!」


敬礼を交わす大和達と神崎提督。彼女達は艦橋の外に出ると、エレベーターで降りる時間ももどかしいと言わんばかりに、やまとの艦上の各箇所に脚を付けながら器用に飛び降りていく。
そして海上に出ると共に水上スキーで艦隊後方に遷移する。十分離れた所で、全艦が一斉に実艦化した。


横手「!?」

レイ「え、ええっ!?」

イッチ「ほわー、あんな芸当まで出来るなんて・・・」

くろしお「色々と規格外過ぎるよ・・・」


目の前で起こった信じられない光景に呆然とする四人。「物理法則?何それ美味しいの?」な現象に度肝を抜かれていた。
とはいえ、呆然としてばかりはいられない。彼女達も戦闘準備に入る。コアユニットである赤い球を背中の取り付け部分にはめ込み、各種装備を展開。いつでも戦闘に入れるようにする。
おやしおは一足早く海上へ。顔だけ出した状態で、何時でも潜航及び襲撃に移れる様に準備する。
そして・・・南下を開始して一時間後、南北から蒼空邪軍艦隊が襲撃。遂に先端が開かれる事となった。

158: 194 :2022/01/16(日) 16:43:20 HOST:ai126151018094.55.access-internet.ne.jp
以上です。乙世界への特使の二人と戦娘達の隊長の派遣なお話でした。取り敢えず、横手一佐はモゲロ(血涙)
前回の後書きで、超大陸世界の各国の様子を書くと言ってましたが、いざ書いてみるとどの国も似た様な反応とやり取りとなってしまったので、泣く泣く没に。
数少ない明確な違いと言えば


共産支那

部下A「・・・軍の一部が、この機に乗じて台湾を占領せよと主張しておりますが」

張主席「殴ってでも止めろ!それでも聞かないなら・・・不幸な事故に遭ってもらわねばならん」

部下B「デスヨネー」


北朝鮮

元帥様「南北両方とも脱出に失敗して、民族が歴史上の存在になっているとはorz」

部下B「それで、今後の我が国の方針は?」

元帥様「日本に全面協力を行い、戦後の発言権を確保するぞ。・・・その前に、中国と一定の妥協をしなければならないが。つくづく頭が痛い・・・」


こんな感じですかね。米ロは殆ど変わらない有様でした(涙)まぁどちらも、国の中枢(北米東部・ヨーロッパ・ロシア地域)が核で吹き飛んでいるという事実に頭を抱えていますが。
さて、次回はいよいよ戦闘シーンとなります。国防軍艦隊・神崎島艦隊・戦娘達の戦いをそれぞれ描いて行く事となるかと。お楽しみに。
wiki掲載は、自由です。

164: 194 :2022/01/16(日) 17:47:23 HOST:ai126151018094.55.access-internet.ne.jp
誤字が有ったので、修正を。

157
  • 誤 二人「「は、はい!!」」
  • 正 三人「「「は、はい!!」」」

wiki掲載時に、修正をお願いします。

166: 194 :2022/01/16(日) 18:06:24 HOST:ai126151018094.55.access-internet.ne.jp
もう一か所誤字が。おおもう・・・orz

153
  • 誤 何故なら、彼等が居たら艦娘達や深海棲艦、そして戦娘達の出番が無くなるかr・・・ゲフンゲフン←殴
  • 正 何故なら、彼等が居たら艦娘達や戦娘達の出番が無くなるかr・・・ゲフンゲフン←殴

wiki掲載時に、修正をお願いします。

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最終更新:2022年01月26日 08:14