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現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン?その10 交戦開始フェーズ1


南北から挟み撃ちする様に、海中から出現した蒼空邪軍艦隊。その数と規模は「どこの全盛期の米海軍だ」と言いたくなるような、膨大な数で編成されていた。
まずはその編成を見て行こう。なお、南北双方とも同じ種類と数で編成されている。

水上打撃艦隊
超ド級戦艦チ級×1
巡洋戦艦ト級×2
打撃巡洋艦ホ級×8
ミサイル駆逐艦ハ級×12
ミサイルフリゲートロ級×24
砲撃フリゲートイ級×24

空母打撃群
大型空母リ級×1
巡洋戦艦ト級×2
ステルス防空巡洋艦へ級×2
ミサイル駆逐艦ハ級×12
ミサイルフリゲートロ級×24
高速補給艦ヌ級×2
原子力潜水艦ル級×2

以上の様な編成となっている。・・・・・自分で書いておいてなんだが、普通の観点で見るなら頭おかしいレベルである(ヲイ)
確かにこれなら、20世紀末から21世紀初頭の艦隊では苦戦は必至だっただろう。だが・・・。
奴等がこれから相手にしようとしているのは、「普通の艦隊」では無かった。
加えて、今まで実戦投入が為されていなかった存在、「戦娘」もここにいるのだ。
いつもの様に物量と、人類側が持たない戦艦でごり押しすれば十分に殲滅出来る。そう思い上がった連中に、反撃の鉄槌が振り下ろされようとしていた。

185: 194 :2022/01/16(日) 22:51:00 HOST:ai126151018094.55.access-internet.ne.jp
~BGM・ジパングより 戦闘『みらい』~


多川「やっぱり出るのか、カーチャン」

シエ「当然ダロウ、ダーリン。コノ世界ヲ救ウ為ニ来タノニ戦ワズニ見学ナド、出来ル訳ナカロウ」

多川「まっ、そりゃそうだな。よし!久々の旭龍だ!いっちょやったりますか!」

シエ「了解ダ!コチラシエ、コレヨリ発艦スル!」

やまと管制官「了解!健闘を祈ります!」


やまと後部の甲板から発艦する多川・シエ夫婦の旭龍。
一気に速度を上げ、今まさに艦隊目掛けて対艦ミサイル攻撃を仕掛けようとしていたジェット重艦上戦闘機二級・ジェット艦上戦闘攻撃機ホ級の混成編隊に襲い掛かった。


多川「うほぉ!まさかF-14Dモドキを目にするとは!こっちだと、とっくの昔に退役しているのにな!」

シエ「ダーリン!気持チハ分カルガ、油断スルナヨ!何セ航空機ヲ模シタ生命体トカイウ代物ダ!ドンナ事ヲシテクルカ分カランカラナ!ユーハブ!」

多川「了解だカーチャン!アイハブ!」


旭龍とジェット重艦上戦闘機二級がドッグファイトを始める。初めて見る機体に驚いた様子を見せるも、怯む事無く襲い掛かる二級。
翼の後退角を可変させつつ必死に後ろを取ろうとするが、その程度では旭龍を倒す事は出来ない。逆に後ろに付き、右腕に装備された内蔵粒子ブラスト加農砲の一撃を浴びせる。
エンジンに被弾した二級は炎上しながら墜落、途中で爆発四散した。だが、シエと多川はある現象に驚いていた。


シエ「ダーリン、見タカ?」

多川「ああ。当たる直前に何か壁の様な物にぶつかったみたいな、そんな現象が見えたな」


シエと多川が目撃した、まるで水面に水滴が落ちた時に見える波紋の様な物が発生した現象。それが、蒼空邪軍の持つダメージ減衰の能力だった。
後日この時の戦闘データを基に再現されたシミュレーションでは、この機能によって武器の威力が減少しているのが確かに確認された。
推定1~2割程の減少とみられたが、弾薬に限りがある地球製の戦闘機ではこの減衰能力は厄介な能力だった。苦戦を強いられるのも道理だ。
だが・・・もう一度言うが、今回のこちらの戦力は普通では無いのだ。何せゼル兵装システムにより、弾薬は事実上無制限なのだ。蒼空邪軍にとっては堪った物では無いだろう。
そうこうしている内に、しょうかくから発艦した機体・甲世界の変t・・・ゲフンゲフン、アh・・・ゴホンゴホン、未来に生きる漢達が開発したJF-5の国防海軍版である
F-5「陣風」が、敵攻撃隊に次々と襲い掛かった。

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1機、また1機と撃墜されていく二級。世代も技術も文字通り違う戦闘機の猛攻に、残りの二級は自らが生き残るのが精一杯な状態と化す。
味方戦闘機が初めて見せる惨状に、ヌ級の編隊は慌ててミサイルを投棄して引き返そうとする。だが、1機たりとも逃しはしない。
そう言わんばかりに次々と敵機を撃墜していく陣風。ある機体は30㎜機関砲の銃弾の雨を浴びて穴だらけとなり、緑色の血液の様な物をぶちまけながら墜落し、
ある機体は120㎜滑腔砲弾をまともに浴びて爆散。他の機体は20㎜パルスレーザーや80㎜小型粒子ブラスト砲といったレーザー兵器に翼を焼き切られてスピンしながら墜落し、
中には近距離戦用粒子ビームートーチで機体その物を真っ二つにされて爆散する機体すらあった。
結局空戦は僅か20分程で終了。損害無しで大半の機体を撃墜する大戦果を挙げたのだった。

航空優勢はこちら側が取りつつあるが、敵水上打撃艦隊は怯む事無く、随時対艦ミサイルを撃ち放ちながら艦隊目掛けて突撃してくる。
そして彼らは目撃した。満載排水量100万tを超える、島の様な大きさの三胴式戦艦の姿を。幾らなんでも怯むかと思われたがそんな事は無く、距離を詰めようとしてくる。
対艦ミサイルを随時迎撃しながら、尚も突撃をやめない様子を柏木や神崎提督・そしてやまと本人や、やまと艦長等は冷静に観察していた。


レーダー員「敵艦隊に変化なし。こちらに突っ込んで来ようとしています」

艦長「奴等は恐れという物を知らないのか・・・?」

やまと「或いはこちらを舐めてかかっているか、ですね。まぁいいです。艦長。ここはひとつ、この艦の恐ろしさを教育してあげましょう」

艦長「了解だ。各員に告げる!今から敵ミサイルの迎撃は重粒子レーザー砲及びSeaRAMとレーザーCIWSのみで行う!全VLSに38式艦対艦ミサイルを装填!準備が整い次第、発射する!」

やまと砲雷員(以下砲雷員)「宜候!38式艦対艦ミサイル、装填開始!」


砲雷員の掛け声と共にゼル兵装システムが稼働。VLSに対艦ミサイルが装填されていく。


砲雷員「対艦ミサイル、装填完了!」

艦長「よし!撃ち方始め!」

砲雷員「発射(サルヴォー)!!」

187: 194 :2022/01/16(日) 22:52:00 HOST:ai126151018094.55.access-internet.ne.jp
砲雷員の号令と共に、艦体各所のVLSから次々発射される。その数、実に1152発!大型の対艦ミサイル故に1セル1発となったが、それでも膨大な数となる。
超大陸世界の駆逐艦達と合同で前衛艦隊を迎撃していた乙世界の第1艦隊の将兵達は、その光景に度肝を抜かれていた。


しらね艦長「な、何だこれは!?」

しらね電測員「ま、まるで艦が噴火している様だ・・・」


常識の埒外な光景に、戦闘中なのを忘れて唖然とするしらねの乗組員達。レーダーの反応も、次から次へと発射される膨大なミサイルの影で白くなっている程だ。
ミサイルはそれぞれ水上打撃艦隊と空母打撃群にそれぞれ半数ずつに分かれ、一斉に襲い掛かった。
常識をどこかに放り投げた数のミサイルに驚愕(している様に見える)しながらも、懸命に迎撃を開始。
特に最新鋭艦でもあるステルス防空巡洋艦へ級は、その評価に違わない迎撃能力を見せ、対艦ミサイルを次々撃ち落としていく。
だが、余りにも数が多すぎた。しかも他の艦からも対艦ミサイルは飛んできているのだ。迎撃し切れる筈も無かった。
まず水上打撃艦隊だが、砲撃フリゲートイ級は24隻中18隻が被弾し沈没又は戦闘不能。ミサイルフリゲートロ級は24隻中12隻、ミサイル駆逐艦ハ級は12隻中6隻が沈没ないし戦闘不能。
打撃巡洋艦ホ級は8隻中4隻が沈没。その一方で、巡洋戦艦ト級及び超ド級戦艦チ級は流石戦艦なだけあり、対空火器数個を損失するも砲撃戦に悪影響を与える被害は無かった。
もう一方の空母打撃群だが、ミサイルフリゲートロ級は24隻中16隻が沈没。ミサイル駆逐艦ハ級は12隻中6隻、ステルス防空巡洋艦へ級は2隻中1隻が沈没。他にも高速補給艦ヌ級2隻が共に沈没。
反撃に出ようとした原子力潜水艦ル級の2隻も、手の空いた駆逐艦に捕捉されて2隻とも撃沈された。
大型空母リ級は特に悲惨であり、実に4発が命中。大規模な誘爆を起こしながら沈没しつつあり、巡洋戦艦ト級以外で戦闘力を残す艦が激減したのだ。
流石に分が悪すぎると判断したのか、慌てて撤退しようとするもやまとの追撃は続き、それまで沈黙していた主砲及び副砲が火を噴いた。奴等は余りにも突っ込み過ぎたのだ。
56㎝複合砲が巡洋戦艦ト級を強かに打ち据え、61㎝重粒子・斥力切替兼用砲が超ド級戦艦チ級の装甲を突破し主砲弾が誘爆。直後に第二砲塔を吹き飛ばしながら船体が二つに割れて沈没していった。
残りの艦も大半が撃沈され、比較的早い段階で潜航して撤退した数隻を残して全滅した。
こうして南側の艦隊相手に完勝しつつある頃、北の方でも戦闘が勃発していた。

188: 194 :2022/01/16(日) 22:52:30 HOST:ai126151018094.55.access-internet.ne.jp
以上です。多川・シエ夫婦と陣風。そしてやまと無双な回となりました(ヲイ)
いやはや、やっぱり書きたかったんですよ。マ〇ロス顔負けの対艦ミサイル大量発射シーン(コラ)。
まぁやまとを見て構わず突っ込むのはどうなんだとか言われそうですが、浪漫の為なら仕方がn←殴
さて次回は、神崎島の艦隊と戦娘達の戦闘となります。・・・長くなりすぎそうなら、更にに分割するかも(汗)
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最終更新:2022年01月24日 22:26