357: 194 :2022/01/22(土) 08:00:30 HOST:ai126213033074.77.access-internet.ne.jp
現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン?その16 蒼空邪空艦隊、襲来(改訂版)


蒼空邪軍4個艦隊の殲滅に人類側が沸き返る一方で、蒼空邪軍側は大きな衝撃を受けていた。
今まで核を使用された戦場以外での戦いで負けたのは、今まで殆ど無かった。多少性能で上回られても防御能力と、何より膨大な数によって押し潰して勝利を得て来た。
だが、今回は勝手が違った。様子見とはいえ、水上打撃艦隊と空母打撃群を2個ずつ・合計4個艦隊をぶつけたにも拘らず、僅か1隻を残して全艦撃沈されたのだ。航空機も全機喪失している。
辛うじて生きて帰ったロ級が持ち帰った、今回の戦場での映像が分析され、その結果に愕然とする。
まず何より目を引いたのは、まるで島の様な大きさを誇る三胴式の巨大戦艦とトリマラン式の超大型空母を中心とした、見た事も無い艦隊だった。
特に1000発以上の対艦ミサイルの発射シーンには度肝を向かれた。ヌ級がどれ程頑張っても、これでは焼け石に水だ。
また、この艦隊の艦載機も異質だった。恐竜を思わせる様な青い機体や、二つの武装を同時に使用する異形の戦闘機に、これまで大きな戦果を挙げて来た二級が苦も無く捻られ、
呆気なく制空権を取られていたのだ。
もう一方の艦隊も大きさこそ及ばない物の、正体不明の魚雷らしき武器で前衛艦隊が壊乱し、主力である超ド級戦艦チ級が、最初の一撃で事実上戦闘不能寸前に追いやられたのだ。
何よりこの両艦隊に共通する事象として、これまで自分達の戦闘の優位性を担保してきた防御能力が全く機能していないのだ。航空機の方は防御能力そのものは発動している為、
猶の事原因が分からないのだ。
そして、ある意味この二艦隊以上に恐るべき存在。強化外骨格と思われる物に武装やエンジン・装甲等を装備した人間の少女らしき物だ。
常識を遥かに超えた機動性と戦闘能力に艦隊の対空砲火は全く対応出来ず、あろう事か空母リ級が格闘専用と思われる武器で、一太刀に切り伏せられて撃沈されているのだ。
そしてこちらも、防御能力が全く機能していないのだ。
正体不明の脅威に頭を抱える事となったが、これ等に対応可能な戦力を生み出すのは急には無理である。だが、ここで連中を勢い付かせるのはまずい。
その後の偵察で、件の艦隊は横須賀に停泊中との事。ならば其方を避けつつ、連中に手痛い打撃を与えてやる。
かくして、蒼空邪軍は空の切り札を切る事を決定する。蒼空邪空艦隊が、日本本土に襲来しようとしていた。

さてその投入戦力だが、戦力を可能な限り集中した物となっている。しかも、導入開始からまだそんなに時が経っていない新鋭機も、複数投入されている。
以下が、その陣容だ。

蒼空邪蒼黒雲×2
空中空母姫級×2
空中戦闘空母鬼級×10
超音速ジェット超重爆撃機ル級(B-1Bモドキ)×300機

何と、蒼空邪空艦隊を2個艦隊に蒼空邪蒼黒雲が二つという陣容である。脇を固める超重爆撃機も、新鋭であるル級が300機投入されている。
そして艦載機も、複数の種類が投入されている。

超音速ジェット重戦闘機リ級(F-15C/Dモドキ)
超音速単発ジェット戦闘機ヌ級(F-16C/Dモドキ)
超音速ジェット軽戦闘機ヲ級(F-20モドキ)
A-10モドキ(後にジェット重地上攻撃機ワ級と命名)
Su-25モドキ(後にジェット高速地上攻撃機カ級と命名)
F-15Eモドキ(後に超音速ジェット重戦闘攻撃機ヨ級と命名)
F-117モドキ(後にステルス攻撃機タ級と命名)

358: 194 :2022/01/22(土) 08:01:23 HOST:ai126213033074.77.access-internet.ne.jp
かなりの大盤振る舞いである。F-117モドキこそ80機とやや少ないが、他は最低200機。多い物だと300機もの数となる。「空が3で敵機が7」といえば、ある程度は分かりやすいだろうか。
後年、この時の戦いの戦力を見た研究家が


「もしこれ等の戦力が他の地域・例えば北米等に投入されていたとしたら、問題無く勝利をおさめ、その地域を灰燼に帰する事が出来たであろう」


と断言している。今回投入された戦力は、それ程の規模の物だった。だが・・・。
前にも述べたが、相手は星間国家・ティ連の加盟国でもある超大陸世界の日本なのだ。酷な言い方をするなら、これでも見通しが甘過ぎるのだ。
その事を、この後の戦闘で嫌と言う程思い知る事となる蒼空邪軍であった。

硫黄島に展開する第3304臨時観測隊から敵空中艦隊の大部隊の接近の方が齎されると共に、同観測隊からの連絡が途絶えた。
その後、早期警戒機が遠方から進路を観測。大阪へと向かっている事が判明した。
総理は空軍に迎撃態勢を急ぐ様に命じると共に、超大陸世界の第1艦隊及び神崎島艦隊に支援を要請。
その緊急の会談で、和泉総理も予想出来なかった、とんでもない提案がなされたのだ。


和泉「や、やまとと大和を空に浮かして迎撃に向かう!?」

やまと「はい。私や大和お姉ちゃんは、宇宙戦艦としても戦える艦となっています。空を飛ぶ位は、造作も無い事です」

和泉「ほ、本当に飛べると・・・!?」

フェル「そこは建造や改装に協力シタ、我々ティ連も太鼓判ヲ押すデスヨ」

シエ「寧ロ海上ヲ行クヨリモ、ズット早ク到着出来ルゾ」

大和「更に艦娘の皆を運べば、現地で艦隊を展開させられます」

和泉「な、成程・・・そんな事も出来るのですか・・・。分かりました、要撃任務が可能な戦娘もそちらに寄こします。彼女達と合流次第、現地に向かって下さい」

やまと「了解!吉報をお待ち下さい!」

359: 194 :2022/01/22(土) 08:02:00 HOST:ai126213033074.77.access-internet.ne.jp
敬礼し、出撃準備を整えるやまとと大和の乗組員達。20分後に、空を飛んできたレイといちごの二人と合流。
いちごは初対面だった為、簡単に顔合わせを済ませる。
同時に両艦隊の艦船は艦娘形態に移行。突然軍艦が消え、少女達が水上スキーをしている光景に驚愕している。
10分程でやまとと大和に収容完了。そして・・・。
準備が整ったやまとと大和は、機関を始動。海面から浮かび上がる。


レイ「す、凄い・・・」

いちご「こ、こんな大きさの艦が空に浮かぶなんて・・・」


呆然とする二人。街を行く人々も、常識外れというレベルで無い光景に、口をあんぐり開けている。
余談だが、この時撮影された写真が、この年のピューリッツァー賞に選ばれている。
高度2000まで登ったやまとと大和は、一路西方へ。圧倒的数で押し寄せる空中艦隊に戦いを挑むのであった。

以上です。敵空中艦隊の出撃と、やまとの空中浮遊の回でした。
それと神崎島艦隊ですが、全艦艇が宇宙戦に対応していたかどうかちょっと分からなかったので(汗)、やまとと大和の二人のみとしました。
直掩機が少ないですが、しょうかく等横須賀にいる艦隊も緊急出港。二人の後を追っています。
なお、硫黄島に展開していた臨時観測隊ですが、悪意は全くありません(大本営発表)。では、また次回。
wiki掲載は、自由です。

360: 194 :2022/01/22(土) 08:02:30 HOST:ai126213033074.77.access-internet.ne.jp
と言う訳で改訂版をお送りしました。
艦娘形態で運んで現地で展開の件を指摘され、慌てて終盤の展開を変更する羽目に(汗)。
確認は可能な限りしっかり行うべき。これ、教訓ですorz
wiki掲載は、こちらの方でお願いします。

361: 194 :2022/01/22(土) 08:05:39 HOST:ai126213033074.77.access-internet.ne.jp
お詫びとしては何ですが、原案者・クローサー様から素敵なネタをいただいたのでペタリ。
エスコン6に出て来る架空機・CFA-44をモチーフにしているのだとか。

制空戦闘姫級
超大陸世界と乙世界の接触後、新たに現れた姫級。
戦娘と同じく「人機一体」である事、戦娘投入後に現れた事から、蒼空邪軍が乙世界が開発した戦娘を模したと考えられる。
背部に三枚パドル式左右独立二次元推力偏向ノズルの双発ジェットエンジン、2つの大型ウェポンベイと2つの小型ウェポンベイを搭載したカナード付デルタ翼を搭載。右腕に連装30mmバルカン砲、左腕に小型電磁投射砲を装備。大型ウェポンベイには最大12の目標を同時攻撃可能な超小型ミサイルを搭載したVLSを格納し、小型ウェポンベイには高性能バッテリーを格納。格闘用武装として高周波ブレードのコンバットナイフを装備する等、人機一体兵器でありながらかなりの重装備を誇る。
この重装備にも関わらず、安定性を投げ捨てたその機動性は凄まじい。最高速度約マッハ2.3と他の追随を許さない旋回性能により、一度に複数の戦娘を相手取る事が出来る。
トドメに電子戦能力も保有しており、ECMを展開する事によって周辺の人類製レーダーや無線などを妨害し、連携を阻害する。が、電力を多量に消費する為、一度に比較的短期間しか展開出来ない。余剰電力が尽きれば再展開には一定時間を要し、更に電磁投射砲のパフォーマンスに悪影響を与えてしまう為、電力調整を必要とする。

蒼空邪空軍や蒼空邪海軍の中では最も小型の姫級であり、確認されたのは未だ一体のみに限られる。だが、その機動力と精密照準能力によって人類製大型兵器の弱点部や武装を破壊する事に長けており、乙人類海軍にとっては天敵的存在。それと同時に、複数の戦娘を圧倒し得るポテンシャルを持った、蒼空邪軍トップクラスの単体戦力でもある。

とてもいい出来なので、本編中盤以降の登場を考えております。

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最終更新:2022年01月24日 22:37