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現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン?その17 紀伊半島沖迎撃戦


マリアナ諸島北方に突如出現した蒼空邪空艦隊と蒼空邪蒼黒雲は、マリアナ諸島から発進した超音速ジェット超重爆撃機ル級等と合流。
道すがら硫黄島の基地を叩いた後、一度西方に進路を取り沖ノ鳥島北方で進路を変更。そのまま真っすぐ大阪へ向けて進撃を続けていた。
可能な限り新鋭機を揃えると共に、戦力を随時補給可能な蒼空邪蒼黒雲を二つ付けたのだ。
性能が上回っていても、更なる数をぶつければ突破は可能。何より、例の艦隊が居る地点は避けている。
あの武装した少女みたいな何かは出てくるかもしれないが、数はそれ程でもないだろう。ならば押し切れる。そう判断していた。
だが・・・何度も言うが、相手は星間国家であるティ連の加盟国である超大陸日本。今までの常識は、全く通用しないのだ。
絶対の自信を抱きながら突き進む敵空中艦隊に迎撃に向かう日本。空での激戦が、間もなく始まろうとしていた。

やまと達は高度2000mで一気に西進。紀伊半島南方で艦娘達を降ろす。やまとと大和が再び発進後、艦娘達は距離を置いて展開し実艦化。赤城と加賀・しょうかくは実艦化する手間も惜しいとばかりに
艦載機達を次々と発艦。妖精さんサイズのF-5陣風が編隊を組んで、敵空中艦隊へと襲い掛かった。

一方の敵空中艦隊だが、奇妙な反応に困惑していた。超低空から何かが押し寄せてきている様だが、航空機にしては反応が小さい。これはどういう事か・・・?
更に同高度に、とんでもないサイズの反応を探知。空中空母姫級や空中戦闘空母鬼級に勝るとも劣らない反応だ。一体何がやって来ているのか。
その答えは、護衛の戦闘機80機余りが一斉に火を噴きながら墜落し、4隻の空中戦闘空母鬼級が突然のレーザー攻撃で船体を真っ二つに切り裂かれ、緑色の血液の様な何かをぶち撒けながら墜落する。
更に2隻の空中空母姫級が正面から飛来した大口径弾で船体に大穴を開けられて爆散すると同時に齎された。
先の海戦で確認された未確認戦闘機(陣風)と、例の艦隊がここに待ち受けていたのだ。
彼等は混乱した。一体どうやってここまでやって来たのか?敵機の機影が何故やけに小さいのか?何より、戦艦が空を飛ぶなんて反則では無いのか?
無理もない。かたや星間国家に所属する勢力であり、もう一方は自分達と同じ「人ならざる者達」なのだ。彼等が想定していたのは、あくまでこれまでの人類側と自分達の常識であり、
この様なチートな存在との戦いは想定していない。
それでも残存する空中戦闘空母鬼級は主砲を二艦に向け、直掩機隊は邀撃を開始。地上攻撃機隊や戦略爆撃機達は、その間に大阪へと向かおうとしたが・・・・・。
正面からのミサイル攻撃で先頭を行く機体が爆散。そこには・・・戦娘達の姿が。接敵する少し前に発進した、レイといちごの二人だった。

371: 194 :2022/01/22(土) 14:01:00 HOST:ai126213033074.77.access-internet.ne.jp
いちご「ここから先は通行止めだよ!」

レイ「一機たりとも通さない!覚悟しなさい!」


二人のコンビネーションの前に、次々と撃墜されていく攻撃隊。ある爆撃機はミサイルを被弾、爆弾や巡航ミサイルが誘爆して爆散し、ジェット攻撃機の1機はバルカン砲で穴だらけになり墜落。
F-15Eモドキが爆弾を捨てて立ち向かうも、元の機体より運動性が落ちている事も有り全く歯が立たず、逆に格闘武器で切り裂かれて撃墜される有様。
直掩機隊の一部は慌てて援護に向かおうとするも、陣風の群れに阻まれてそれも敵わない。この空域は蒼空邪空軍機の墓場となりつつあった。
残りの空中戦闘空母鬼級も大苦戦を強いられていた。何せ空中目標への対艦砲撃等やった事も無く、更にバリアの様な物でこちらの砲撃を無効化してくるのだ。
      • まぁ仮にバリアが無かったとしても、28㎝砲弾ではこの二隻にダメージを与える事等到底出来なかったであろうが。
逆にやまと達の攻撃は確実に大ダメージを与え、一隻、また一隻と沈めて行った。

流石にこれは勝ち目がない。二つの蒼空邪蒼黒雲は、残存戦力と共にそれぞれ違う方向に逃げ出したが・・・
一つは大和の放った零式通常弾の一斉射撃が浴びせられる。横手一佐の話で、面単位の空間制圧射撃による撃破が検討されている事を知った大和が、物は試しと行ってみたのだ。
その結果は十分有効である事が確認された。51㎝砲弾が次々炸裂し、揉みくちゃにされた蒼空邪蒼黒雲はひとたまりも無く雲散霧消。
もう一つの方は、攻撃隊を片付けたレイといちごが雲の内部に突入。
内部の赤い球状のコアから雷による迎撃(恐らくミサイル等を無効化したのも、この機能と思われる)を受けるが、ギリギリで躱した二人は二手から襲い掛かる。
そして、斬邪丸とガイエスハーケンに切り裂かれたコアは爆散。こちらも雲散霧消した。

かくして、迎撃作戦はこちらの勝利に終わった。
2個空中艦隊を壊滅させ、更に蒼空邪蒼黒雲二つを消滅させるという大戦果を挙げた。直掩機隊は八割、爆撃隊及び攻撃隊は実に九割という損耗率に達している。
士気を挫くと共に主導権を引き寄せるべく行われた今回の空襲だが、予想を上回る展開の前に惨敗。人類側を勢い付かせると共に、幾つかの地域の奪還作戦が実行される事となる。
反対に蒼空邪軍は戦力の多くを失い、切り札たる空中艦隊すら容易に撃破出来る存在に頭を抱える事となる。
そこで敵側の戦力の分析を進めると共に、それに対抗出来る戦力の構築を急ぐ。その後、ある一つの成果を生み出す事となるが、それは暫く先の事であった。

372: 194 :2022/01/22(土) 14:01:30 HOST:ai126213033074.77.access-internet.ne.jp
以上です。ちょっと短いですが、紀伊半島沖の空中大演習の回でした(コラ)
まぁ敵さんからしたら、巨大戦艦が空を飛んだり妖精さんサイズの機体が攻撃力そのままの状態で襲って来る等、想像の埒外でしょうからね(苦笑)
そして蒼空邪蒼黒雲の撃破シーンですが、設定集で語られていた撃破方法(面単位の空間制圧射撃による撃破)と戦娘による撃破の二つを入れてみました。
ミサイル等を無効化していた手段(雷による迎撃)ですが、まぁこんな物かと。
次回は、幾つかの地域の奪還作戦の様子等を描いて行こうかと。海空と続いて、今度は陸戦となります。・・・上手く描けるといいなぁ(汗)
あ、制空戦闘姫級の出番はもう少し先になりますので、悪しからず。
wiki掲載は、自由です。

386: 194 :2022/01/22(土) 18:46:00 HOST:ai126213033074.77.access-internet.ne.jp
原案者・クローサー様から、制空戦闘姫級の改訂版をいただきましたので、投下。

制空戦闘姫級
超大陸世界と乙世界の接触後、新たに現れた姫級。
戦娘と同じく「人機一体」である事、戦娘投入後に現れた事から、蒼空邪軍が乙世界が開発した戦娘を模したと考えられる。
背部に三枚パドル式左右独立二次元推力偏向ノズルの双発ジェットエンジン、2つの大型ウェポンベイと2つの小型ウェポンベイを搭載したカナード付デルタ主翼を搭載。右腕に連装30mmバルカン砲、左腕に小型電磁投射砲を装備。大型ウェポンベイには最大12の目標を同時攻撃可能な超小型ミサイルを搭載したVLSを格納し、小型ウェポンベイには高性能バッテリーを格納。格闘用武装として高周波ブレードのコンバットナイフを装備する等、人機一体兵器でありながらかなりの重装備を誇る。
この重装備にも関わらず、安定性を投げ捨てた事によって生まれた機動性は凄まじい。最高速度約マッハ2.3と他の追随を許さない旋回性能により、一度に複数の戦娘と通常戦力を相手取る事が出来る。
更に電子戦能力も保有しており、ECMを展開する事によって周辺の人類製レーダーや無線などを妨害し、連携を阻害する。が、電力を多量に消費する為、一度に比較的短期間しか展開出来ない。バッテリーの電力が尽きれば再展開には一定時間を要し、更に小型電磁投射砲のパフォーマンスに悪影響を与えてしまう為、電力調整を必要とする。
そしてトドメに、レーダー波吸収素材やレーダー波吸収構造によって高いステルス能力を獲得。レーダー警戒網を掻い潜った奇襲攻撃や、遠距離から捕捉されずに小型電磁投射砲による狙撃を行う等、搭載された数多くの武装や能力を使いこなす事から、制空戦闘姫級自身の練度も高い事が窺える。

蒼空邪空軍や蒼空邪海軍の中では最も小型の姫級であり、確認されたのは未だ一体のみに限られる。だが、高度な精密照準能力によって人類大型兵器の弱点部や武装を破壊する事にも長けており、その上高機動力と隠密能力によって人類の重要拠点を急襲。結果として人類の戦域そのものに打撃を与える事も性能上では決して不可能ではない為、乙人類軍にとっては正に天敵といえる。それと同時に、複数の戦娘を一度に相手にしても圧倒し得るポテンシャルを持つ、蒼空邪軍トップクラスの単体戦力でもある。

更に脅威度が増しています(ステルスとか(滝汗))
果たして描写し切れるのか・・・オラ、ワクワクしてきたぞ(白目)
      • まぁ倒す手順は組みあがりつつありますが。

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最終更新:2022年01月24日 22:38