457: 194 :2022/01/25(火) 00:10:30 HOST:ai126164206082.72.access-internet.ne.jp
現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン?その20 新たなる脅威


アジア方面を解放し、徐々に勢い付く乙世界の人類達。無理もない。今まで核兵器の大規模使用を除いて、勝利する事が出来た戦いは数えるほどしかない。
それも小兵力同士の局地戦が殆どであり、大規模な戦いで勝利した事が無かったのだ。それ故に、この勝利が人々を勇気付けたのだ。
支援に関しても、ティ連のハイクァーンによって日本が必要とする物資が行き渡りはじめ、民生の方でも安定感が大きく増した。
支援の結果、それまで稼働に制限が掛かっていた工場や発電所等もフル稼働へと移行し、各種物資の自力での生産も大きく増え始めていた。
生活に必要な各種物資が日本中に行き渡り、日々の困窮状態から解放された結果、更なる社会の安定へと繋がる良性の連鎖を作り出している。
その副産物として、終末思想のカルト宗教「パーガトリー教」の浸透を完全阻止する結果にも繋がっており、狂信者達の血圧を更に上げて行く事となる。
蒼空邪軍は、潜水艦多数をゲート近海に繰り出して通商破壊戦を試みたが、大幅に強化された対潜網の前に満足な戦果を挙げる事が出来ないまま無為に損害を増大させ、
開始から僅か三か月で作戦を中止せねばならない程の損害を負ったのだ。それ以前に、ティ連のデロニカや工作艦を阻止するのは不可能だった。
ならばと蒼空邪軍及びパーガトリー教の狂信者達は日本の領海を出た船団に狙いを定めたが、これらも関係者達の努力も有って全て防がれている。
おまけにパーガトリー教の事がティ連にも知れ渡る事となり、ティ連国民からも

「イスラム原理主義と同じ、いや、大半の人類に無様に滅びよと主張している分だけ原理主義者達よりも質が悪い、ヂラールに匹敵する害悪的存在」

と認識される様になり、機を見て同組織の本拠地の探索と、指導者達の抹殺を行う事が決定されている。

年が明け、戦娘部隊の面々はフェル達ティ連関係者達や神崎提督等神崎島の関係者達、超大陸世界の日本政府の関係者達を招いての新年会を行い、思う存分英気を養った。
アジア方面での解放作戦の活躍振りに対する、細やかなご褒美だった。
正月料理に舌鼓を打ち、正月伝統の遊びの数々に海外の戦娘達も興味津々な状態。思い思いに元旦の休日を満喫する少女達の姿に、大人達も思わずホッコリとするのであった。

さて、休暇を終えた戦娘部隊は、予定されている北米大陸での反攻作戦の為に、一路ハワイへ。
デロニカに搭乗してハワイに到着後(なお、デロニカの機影にハワイの米国人達は度肝を抜かれていた)、反攻作戦の支援に当たる事となった。
戦娘部隊も支援に向けての編成に入ろうとした時、衝撃的な知らせが複数齎された。

458: 194 :2022/01/25(火) 00:11:00 HOST:ai126164206082.72.access-internet.ne.jp
横手「第3艦隊が壊滅!?」

情報士官A「・・・はい。つい先程『ハワイ東方250海里地点で戦娘に酷似した蒼空邪軍兵器に襲われている』という緊急電が入り、その後間も無く連絡が途絶えました・・・」

情報士官B「その1日前に、パナマ運河西域を航行していた輸送船団からも同様の通信が来た後に、やはり連絡が途絶えました。第3艦隊は、その調査も兼ねて出撃したのですが・・・」

横手「・・・返り討ちに遭ったと」

情報士官B「・・・はい」

情報士官A「それと、これはまだ未確認情報ですが・・・北米大陸の汚染地帯を抜けて来た正体不明の戦力の攻撃が有り、そこでも戦娘らしき敵戦力の投入が報告されているとか」

神崎「・・・由々しき事態だな。恐らく敵さんは、戦娘達との戦いを想定した新たな兵器を生み出したのかもしれない」

横手「・・・その線が濃厚でしょうね。しかも通常戦力がこうも簡単に捻られているのを見るに」

神崎「俗にいう『鬼・姫級』相当の戦闘力を持つみたいだな。いずれにせよ、現段階では情報が足りなすぎる」

情報士官B「・・・まずは情報を集める為にも、連絡があった海域に戦娘達を派遣しましょう。万が一生存者がいる場合は、救出もしなければなりませんし」

横手「そうするしかないな。海空からニ人ずつ派遣する。空はレイ・いちご、海はこんごう・きりしまだ。よろしく頼む」

四人「「「「了解!」」」」


四人はすぐさま行動を開始。長距離侵攻モードで該当海域へと向かう。

459: 194 :2022/01/25(火) 00:12:00 HOST:ai126164206082.72.access-internet.ne.jp
レイ「・・・対戦娘を想定した、新たな敵。か・・・」

いちご「空母1隻を含む艦隊が、呆気なく壊滅するとか・・・ヤバい匂いがプンプンするね」

こんごう「レイ。いちご。気持ちハ分かりマスガ、今アレコレ考えてモ仕方がないデスヨ」

きりしま「そうですね。ここは生き残る事と情報を持ち帰る事。この二つを重視しましょう」

いちご「・・・そうだね」

レイ「・・・お二人の言う通りですね。ここはまず、情報を」


そこまで言った時、ゾクリとした感覚に襲われるレイ。本能的な危険を察知し、回避行動に移るレイ。


いちご「え!?どうしたn」


いちごが言い切る前に、それまでレイが居た空間を光弾が貫く。それを見たいちごも、慌てて回避機動に移る。
時を同じくして海上から何かが現れ、こんごう達に攻撃を仕掛けて来る。幸い攻撃は外れ水柱が立つだけに終わったが、こんごう達も慌てて回避機動を行う。


???「・・・外シタカ。勘ノイイ奴等メ・・・」

???「少シハヤルヨウネ・・・。楽マセテモラオウカシラ・・・」


そこに居たのは戦娘によく似た、黒を基調とした禍々しい装備を身に纏った女性型生命体の姿が。
後に、圧倒的な戦闘力で人類側を震え上がらせた存在として記録される事となる蒼空邪軍の新兵器。
その内の二体である制空戦闘姫級と高速海上姫級が、戦娘達の前に初めて姿を現した瞬間であった。

460: 194 :2022/01/25(火) 00:12:30 HOST:ai126164206082.72.access-internet.ne.jp
以上です。現在の乙世界の日本の様子と、先日ネタにした対戦娘を想定した新型蒼空邪軍兵器、その内の二人の初遭遇と相成りました。
民心の安定は必須。はっきりわかんだね(内政脳)。さしもの狂信者達も、社会の安定には勝てなかった模様。しかもティ連にもその存在を知られて、ヂラールに匹敵する危険な組織と認識されました。
今は反攻作戦の方が大事ですが、ある程度落ち着いた所で殲滅に移る事となります。
そして、北米での反攻作戦の支援の為にハワイへとやって来た直後に、新型の蒼空邪軍との遭遇となりました。
次回は、制空戦闘姫級と高速海上姫級とのバトルとなります。敵の圧倒的な戦闘能力・・・が上手く書けたらいいなぁ(ヲイ)
wiki掲載は、自由です。

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最終更新:2022年02月03日 14:48