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現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン?その28 リベンジマッチ・その1 改訂版
さて、問題の制空戦闘姫と高速海上姫だが、チートを施した戦娘達が接近しつつある事を知らぬまま、パナマ西方海上からパナマ運河へと向かっていた。
高速海上姫の後部VTOL甲板上で待機する制空戦闘姫が、高速海上姫と出撃前の雑談をしていた。
制空「・・・フゥ、ヤハリ我々ハ戦場ニ居ルノガ性ニ合ウナ。アノ胡散臭イ連中ノ相手ハ、ストレスガ溜マルバカリダ」
海上「我々ヲ『神ノ使徒』ト呼ンデ崇メルトカ、訳ガ分カンナイワヨネ」
制空「ダガマァ、上カラハ利用スルダケ利用シロトノ命令ダ。連中ガ暴レテイルノヲ利用シテ、戦力ノ再編ヲ進メナイトナ」
海上「放射線障害ヲ低減サセル、特殊防護フィールド発生装置ノ試作品モ、漸ク完成シタシネ。確カ試作品ガ、陸上戦艦姫ニ搭載サレタソウジャナイ」
制空「アア。奴ハ『自分ダケ戦娘ヲ倒セテイナイ』ト逸ッテイタカラナ。今頃ハ、護衛ノ歩兵1個小隊ト共ニ出撃シテイル筈ダ・・・・・!!」
上空の異変を感じ取る制空戦闘姫。空を見ると・・・見た事もない巨大な三角形の飛行体が、いきなり頭上に表れたのだ。デロニカだ。
レーダーで全く探知出来なかった事も有り、驚きを隠せない二体。
制空「・・・ナ、何ダアレハ!?」
海上「・・・レーダーニモ全ク反応ガ無カッタワ!・・・マサカ、例ノ」
制空「アノ訳ノ分カラン軍勢カ!!一体何ヲスル気ダ!?」
正体不明の飛行物体の目的が分からず、戸惑う二体。
と、突然自分達の周囲・半径100㎞の地点に、目に見える膜みたいな物を発生させて、自分達を取り囲んだのだ。
制空「ナ、コレハ一体!?」
海上「マサカ・・・バリアノ様ナ物ナノ!?」
まるで自分達を捕らえるかの様に展開されたそれに驚く二体。
すぐさま飛び立つ制空戦闘姫。そのバリアの様な物に目掛けて小型電磁投射砲を撃つ。だが、放たれた砲弾はバリアを破る事は出来ず、呆気無く弾かれた。
制空「バ、馬鹿ナ!?小型電磁投射砲ガ、弾カレタ・・・ダト!?」
海上「ナ・・・何テ耐久力ナノ!?」
その耐久力に驚愕する二体。何せ最大火力ともいうべき小型電磁投射砲が呆気無く弾かれたのだ。これでは脱出出来ない。
ならばと海中をサーチするも、そちらにもバリアが張られているのが確認された。
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海上「コンナ・・・我々ガ閉ジ込メラレルナンテ!?」
制空「クッ!!ナラバ、アノ飛行物体ヲ落トスマデダ!!」
コンバットナイフを抜き、デロニカに突撃する制空戦闘姫。
だが、そこに横合いから邪魔が入った。
レイ「させない!!」
斬邪丸・極を手に斬りかかるレイ。制空戦闘姫はコンバットナイフで受け止めるが・・・
それまでの高周波ブレードに変わってレーザーブレードが展開されており、コンバットナイフの刃を溶かし始める。
その様子を見た制空戦闘姫が、慌てて距離を取る。
BGM・第三次スーパーロボット大戦より「VIOLENT BATTLE」
制空「貴様ッ・・・新タナ艤装ヲ!?」
レイ「貴女達の命運もここまでよ!・・・ここで、決着をつける!!」
制空「・・・フン。ドウヤラ、以前ヨリモチカラヲ付ケタミタイダナ。ダガ・・・艤装ヲ強化シタ程度デハナ!!」
そう言って、空戦に突入する制空戦闘姫。後ろを取り、コンバットナイフで切り裂こうとするが・・・
制空「貰った・・・・・何!?!?」
レイは予備動作無しで宙返りを行い、制空戦闘姫の背後を奪い返す。驚愕しながらも、すぐさま距離を取る制空戦闘姫。レイは動じる事無く、斬邪丸を横に鋭く振る。
すると、レーザーブレードからレーザーカッターが射出され、それが三つに分裂しながら回避機動を取る制空戦闘姫に襲い掛かった。
制空「ナ、何ダト・・・!?」
必死に回避機動を取る制空戦闘姫。だが、三つのレーザーカッターは的確に追尾してくる。
意を決した制空戦闘姫は、バリアギリギリにまで引き付け素早く回避。レーザーカッターはバリアにぶつかって爆発・消滅した。
制空「キ・・・貴様!一体何ヲシタ!?・・・何故短期間デ、コレダケノチカラヲ身ニ付ケラレタノダ!?」
レイ「・・・私達を、滅びの運命から救ってくれた人達。その人達の協力、そして・・・その人達や滅びを認めない、皆の思いのおかげ!!」
制空「・・・!!・・・マサカ、胡散臭イ連中ガ言ッテイタ事ハ、本当ダッタノカ!!」
頭上に浮かぶデロニカを睨む制空戦闘姫。
この訳の分からない軍勢・・・あの宗教狂いな連中が言っていた「並行世界の連中」が、連中に手を貸しているというのか。だが、それにしても技術レベルが高すぎる。
僅か一か月程の期間でこれ程の性能向上なのだ。反則にも程が有る。
いちご「おっと、余所見は命取りじゃなかった?」
レツ「アタシ等もいるぜ!!」
セン「お初にお目にかかります、といった所ですわ!」
制空「!?」
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以前倒したもう一人の戦娘に、初めて見る新たな二人の戦娘。以前倒した戦娘も、前とは違う艤装を纏っている。
次々繰り出される格闘攻撃を何とか躱しながら、必死に距離を取ろうとする制空戦闘姫。だが振り切れない。背中の双発ターボファンエンジンが唸りを上げ、推力偏向ノズルをフル活用して
懸命の回避機動を取るが、常識を遥かに超越した高機動で喰らいついてくる。しかもその内の一機はレーザーまで放って来る。そうこうしている内にバリアの壁に追いつめられる制空戦闘姫。
そこに、四機から複数の空対空ミサイルが放たれた。
制空「クソッ、舐メルナァァァァァ!!」
連装30㎜バルカン砲でミサイルを迎撃する制空戦闘姫。と、ミサイルが爆発と共に金色に輝く粒子みたいな何かを大量にばら撒く。
壁際に追いつめられていた事も有り、その粒子に撒かれる制空戦闘姫。彼女の勘が『拙い』と判断。慌てて粒子から逃げようと試みる。
だが、遅かった。
バリバリバリバリバリバリ!!!
制空「ナ!?・・・・・ガァ・・!?!??!?」
粒子から凄まじい威力の稲妻が放たれ、直ぐ近くにいた制空戦闘姫はそれにモロに巻き込まれた。
電子機器がショートし、その機能を停止。エンジンも、それに連動して停止してしまう。回避機動の真っ最中だった事も有り、落下し始める制空戦闘姫。
そこに、レイが止めを刺すべく襲い掛かった。
レイ「これで、トドメだぁぁ!!」
どうにか意識が有った制空戦闘姫は、無理な姿勢から斬邪丸の斬撃をコンバットナイフで受け止めようとしたが・・・レーザーブレードの熱に耐えきれず、コンバットナイフが破損。
身体を捩って辛うじてレーザーブレードを回避するも、すかさず振られた追撃の一撃が背中のエンジン部分に直撃。燃料に誘爆して爆発し、完全に制御を失った制空戦闘姫は、海面へと墜落する。
制空「ウアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?!?!?」
成す術も無く海面に叩きつけられる制空戦闘姫。ダメージの限界を超えた彼女は呆気無く気絶したのだった・・・・・。
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以上です。見事なリベンジマッチと相成りました。
元ネタがチートな戦闘機な彼女でしたが、それ以上のチートには手も足も出ませんでしたwまぁ、即撃墜されなかった辺り、寧ろ頑張った方かもしれませんが。
特殊ミサイルの正体は、稲妻で敵を感電させる特殊な粒子(ナノマシン)を散布するミサイルでした。
なお当初は「発電現象を強制的に停止させるナノマシンをばら撒く」みたいなのを考えていましたが、より分かりやすく稲妻攻撃と相成りました。
次回は、海上でのリベンジマッチとなります。お楽しみに。
wiki掲載は、自由です。
※改訂版で、台詞等を少し追加しました。
最終更新:2022年02月04日 08:24