776: 194 :2022/02/02(水) 08:10:31 HOST:ai126151194198.55.access-internet.ne.jp
現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン?その33 蒼空邪軍の正体・その3


制空戦闘姫の背中の穴から突如出現した、謎の物体。
異形の存在であり、なおかつ知的有機生命体への敵意と憎悪を隠そうともしない言動に、メンバー達の警戒心も一気に上昇する。


ナヨ「お主は一体何者なのです?仮にも味方に対してこの様な仕打ちをする等、褒められた物ではありませぬな」

???「知的・・・有機生命体ハ・・・コノ宇宙ノ、癌。・・・ソンナ汚物共ヲ・・・コウ扱ッテ・・・何ガ悪イ?」

横手「・・・もう一度聞く。お前は一体何者だ?」

???「・・・我ガ名ハ・・・トラ―・ゲルトナー(独逸語で『偉大なる庭師』の意)・・・」

トラ―・ゲルトナー(以下・トラ―)「・・・知的有機生命体ヲ・・・コノ宇宙カラ抹殺シ・・・宇宙ノ、環境ヲ・・・守護スル。ソレガ・・・私ノ、使命・・・」

フェル「ち、知的生命体を抹殺!?環境を、守る為に・・・!?」

柏木「・・・ベタな三流SFの世界観だが、本当にこんなのが居るとは・・・」

トラ―「・・・貴様達・・・知的有機生命体ヲ・・・排除スル・・・滅ビヨ・・・悪魔ノ猿メ・・・!!」


制御下に置いている制空戦闘姫を操って攻撃しようとするトラー・ゲルトナー。だが・・・
この世界はナヨ経由でトーラルシステムと繋がっている。従って、暴れる事は不可能なのだ。


トラー「・・・何故ダ・・・?何故・・・制御出来ナイ・・・!?・・・グァッ!?」


制御が出来ない状況に困惑するトラー・ゲルトナー。逆に、自身の中に何かが侵入してくる現象に、呻き声をあげる。
シビアがゼル端子を撃ち込んだのだ。


ナヨ「残念ながら、この世界は妾の制御下に有ります。狼藉等、許す筈が無いでしょう」

シビア「全ての情報を提供させてもらう。抵抗は無意味だ」


物凄いスピードで情報を抜き取り、制御下に置いてしまおうとするシビア。
だが・・・トラー・ゲルトナーが突然爆発。大破したコアが地面に転がる。どうやらハッキングから自身を守る為に、自爆した様だ。


トラー「・・・有機・・・生命体メ・・・。必ズ・・・・・抹・・・殺・・・・・・・」


捨て台詞を残して、コアは完全に機能を停止した。後には、解放された制空戦闘姫だけが残ったのだった。

777: 194 :2022/02/02(水) 08:11:01 HOST:ai126151194198.55.access-internet.ne.jp
現実世界へと戻った柏木達。今回の接触で判明した事に、頭を抱えている。


柏木「・・・何というか。予想通りとはいえ、交渉の余地が無い奴だったな・・・」

フェル「全くです・・・。何が知的生命体に対スル憎悪を、ソコマデ掻き立てているのデショウ?」

レイ「・・・碌な理由じゃ、ないでしょうね。仮にも味方を、あんな風に粗末に扱う位だし・・・」

横手「・・・自然を守る為に虐殺、か。ふざけ切っている!」


敵対勢力の目的を知り、暗い思いに落ち込むメンバー達。横手に至っては、怒りを隠そうともしていない。
そんな所に、ナヨとシビア・ニーラ博士が入って来た。


ナヨ「・・・先程の物体ですが、結構な所まで判明しましたよ」

フェル「本当デスカ!?」

ニーラ「ハイ、フェルオネエサマ。ケラーシビアが収集した記録データのおかげで、ある程度のアタリを付けれる様になりました」

シビア「これより、収集出来た情報を述べる。しかるべき部屋に、移動せよ」


シビア達に催促され、研究所内の会議室へと移動するメンバー達。そこでハッキングの結果、判明した事を説明する。
以下、箇条書きで書いていく。

  • トラー・ゲルトナーと名乗るマシンは、元は自然環境改善の為の特殊なナノマシンであった。
  • 「自己学習・自己増殖・自己進化」の三つの理論を持ち、環境改善に必要な機材の独自生産の能力すら持ち得る存在だった。
  • どこかの星系に存在すると思われる種族が、居住惑星の確保を目的としてばら撒いた可能性が高い。
  • 気の遠くなる様な年月の末に、独自の自我を持つに至ったと推測される。


シビア「それと、興味深い情報も発見出来た」

柏木「興味深い情報?」

シビア「偶然からヂラールが蔓延る惑星の近くを通過し、その際に攻撃を受けたというデータが存在した」

フェル「ヂラールが!?」


フェルの言葉に頷くシビア。彼女は続ける。


シビア「損傷を負いながらも、奇跡的にヂラールの魔の手を振り切り、その後更なる年月の末に有人惑星へと不時着したというデータが、確認出来た」

ナヨ「ヂラールの攻撃から破壊されずに逃げ切るとは・・・、運がいいのか悪いのか」

778: 194 :2022/02/02(水) 08:11:31 HOST:ai126151194198.55.access-internet.ne.jp
そんな事を言い合う銀連メンバー達。一方のレイと横手は、話に付いて行けず、半ばポカーンとしている。


横手「え、えーと・・・柏木さん。ヂラールとか言うのは・・・?」

柏木「ああ、後で説明しますが・・・取り敢えず、ティ連と激しく衝突している勢力だと、思っていただければ」

レイ「な、成程・・・」


正直に言うと聞き捨てならない話だが、それを細かく聞いていると話が先に進まないと思い、取り敢えず脇に置く事に。
再びシビアが進める。


シビア「その不時着の際に、プログラムの書き換えが行われた痕跡が確認された。不時着の衝撃が原因と思われる」

フェル「・・・マサカ、あの物体ノ暴走振りハ・・・」

シビア「・・・恐らくフェルフェリア生体の予想通りだろう。『自然環境を守護する為に、知的有機生命体の抹殺を至上命題とする』と、プログラムが変更されていた」

柏木「・・・本当に三流SFで、よく見る設定じゃないか(汗)」

シビア「・・・だが、残念な事にそれ以降の記録は、ハッキングを解除された為に得る事が出来なかった。謝罪する」

柏木「いや、十分ですよシビアさん。連中の目的もかなり分かってきましたし」

神崎「残りに関しては・・・制空戦闘姫に聞いた方がよさそうですね。彼女はどうしてます?」

ニーラ「現在も眠らせてマスガ・・・」

レイ「・・・思い切って、事情を聴いてみるべきと思います。ああいう扱いを受けていた理由も含めて」

シビア「残りの二人からも情報を得た方がいい。ハッキングで得た情報を元に、奴とのリンクを完全に排除するプロトコルを作成した。実行せよ」

柏木「助かります」


彼女達が眠る一室へと移動するメンバー達。ティ連製の拘束具で拘束されており、仮に暴れても動く事もままならない状態だ。
まずは陸上戦艦姫と高速海上姫の二体に、シビアが作成したプロトコルを使用。これで、敵意は無くなる筈だ。
それを確認した上で、まずは制空戦闘姫に覚醒処置を行う。程なくして、彼女が目を覚ました。


制空「・・・・・ウ・・・ココハ・・・?」

ニーラ「あっ、目を覚ましました!」

制空「貴女達ハ・・・コアノ最深部デ出会ッタ・・・」

レイ「ここは日本にある、戦娘統合技術開発研究所よ」

制空「・・・ソウ。・・・私達ハ、・・・貴女達ニ負ケテ・・・」

神崎「そういう事だ。陸上戦艦姫と高速海上姫の二人も捕らえ、拘束させてもらっている」

制空「・・・ソウ・・・デスカ」

レイ「それより、コア内部での貴女の扱いはどういう事なの?まるで・・・罪を犯した罪人みたいな扱いじゃない!」

制空「・・・アノナノマシンニトッテハ、私達ハ・・・都合ノイイ使イ捨テノ道具ミタイナ物。私達ガ・・・元居タ惑星ノ人間達ハ・・・ミンナ」


悲しそうな顔をしながら、自らに起きた事を話す制空戦闘姫。
それは、ある惑星と種族に起きた一連の悲劇。その詳細に、メンバー達は憤慨する事となる。

779: 194 :2022/02/02(水) 08:13:01 HOST:ai126151194198.55.access-internet.ne.jp
以上です。本作のラスボスの名前と、その目的の話でした。ベタ過ぎる三流SFな展開ですが、どうかご容赦を。斬新なアイデアを生むのは無理でしたorz
奴の名前ですが。グーグル翻訳(独逸語)での翻訳をカタカナ表記にしています。・・・発音を聞いた上でカタカナにしていますが・・・間違ってないよね(汗)
一応元ネタとしては、ステ〇リスのグレ〇テンペ〇トやGガ〇ダムのデ〇ルガ〇ダムやDG細胞を元としています。
あ、今回ですがヂラールが直接的に関わってくる事は有りません。それも入れると収拾がつかなくなるので(汗)。なので、暴走のきっかけ作りの役とさせていただきました。
次回は制空戦闘姫が人間だった頃の過去と、彼女が住んでいた惑星の悲劇のお話となります。それでは。
wiki掲載は、自由です。

780: 194 :2022/02/02(水) 08:26:59 HOST:ai126151194198.55.access-internet.ne.jp
779
済んでいたじゃなくて住んでいただったorz
wiki掲載時に、修正をお願いします。

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最終更新:2022年02月03日 15:49