509: 弥次郎 :2022/02/07(月) 22:25:47 HOST:softbank060146116013.bbtec.net

SRW一発ネタ「天蓋世界(Cloosed Sky)SRW」


 西暦2XXX年。
 地球という生命の母星は危機に瀕していた。
 アポカリプス・ウィルスの世界的なパンデミック、環境改変ナノマシンの暴走によるナノハザード、「大災禍」などを経て疲弊した旧国家群は崩壊。
 生命を営む環境は大きく揺らぎ、人々の文明というものは存続さえも危うくなるものとなっていた。

 危機に瀕した人類がとったのは、これまでの体制への執着ではなく、生存だった。
 人々は、一つの人類というカテゴリーを捨てて、それぞれが生きられる世界を作り出し、内にこもることによって平穏を得た。
それは平和で平穏な世界であるかもしれない。しかし、それは閉ざされた世界であり、全てが管理・規制された、身動きの取れない棺桶にも等しかった。

 しかし、永遠など存在しない。
 閉ざされた世界は、天蓋は、あっけなく滅びを迎えることになる。
 混迷の果てに待つのは、破滅か、新たな世界への飛翔か。






【参戦勢力】

○パシフィック・ユニオン
原作要素:ギルティクラウン → 楽園追放前日譚 → PSYCO-PASSシリーズ
勢力圏:日本列島 東南アジア オセアニア
概要:
 何かと舞台となる列島国家日本を中心とするアジア地域の勢力。
 ギルティクラウン原作のアポカリプス・ウィルスのパンデミックの後に復興し、ナノハザード、「大災禍」を経て、シュビラシステムの統治に落ち着いた。
 人類文明の荒廃さえも起こった騒乱の中にあって、地球上において旧世紀から続く独自の勢力圏と文明を維持している稀少な勢力といえる。

 シュビラシステムによってもたらされるPSYCO-PASSなどの数値や社会的な適性を基に、為すべきものが為すべきを為すという世界を作り上げている。
原作よりもテクノロジーが向上していることもあり、統治の無欠さは不気味なまでに向上している。
また、勢力圏が広いということもあって、リソースや人的資源などに余裕があり、他の勢力と対等に戦える軍事力を備える。
これを支えているのが潜在犯たちであり、犯罪の取り締まりだけでなく、技術研究や戦争への参加、人体実験などに投入されている。
またドローンや無人機などの技術も頭一つ飛びぬけており、社会的な人間を生かすためにそれらは活用されている。
その為、現行の勢力の中では最もバランスよく技術を生かしているとさえいえる。

 総人口は勢力圏全体でおよそ10億人。
 しかし、統治システムであるシュビラによる潤沢な支援が受けられるのはこの中で4億人いるかどうか。
 その上位4億人を生かすために、残りの人口は生存させられているといっても過言ではない。
 よって、階級ごとにカースト的に社会で受けられる恩恵のレベルと居住可能エリア、および職業などは定められている。
これの「託宣」はシュビラによって下されており、場合によっては家族でさえも分断されるということも起こっている。
これはリソース問題もあるが、社会システムの根底にあるシュビラシステムの運用人員の限界も付きまとっている。

 そして、潜在犯を用いて犯罪を抑止する厚生労働省公安局刑事課に、一人の新人監視官が着任したところから物語は始まる。




○ディーヴァ
原作:楽園追放
概要:
 L1に存在するスペースコロニーを中心とする勢力。
 ナノハザードにより地球環境が激変し、生存できなくなった人類が移住した先の一つ。
 原作同様に肉体ではなく電脳パーソナリティーとなって生活しており、肉体は適宜必要に応じて精製するという生活を送る。

 物質的な世界から解放されており、事実上の不老不死を実現。病気や怪我などとは無縁の生活を送っている。
 しかし、原作同様に電脳リソースの限界に伴うメモリの取り合いというのは発生しており、最底辺となるとまともな生活さえ危うい住人もいる。
加えて、物理的な肉体を忌避する傾向さえ存在しており、もっぱら危険な生身での作業は下層の人間に押し付けられている有様。
その為、反逆を起こされないようにナノマシンやウェアラブル端末による監視と統制を行っており、さじ加減一つで人がアーカイブ化されたりもする。

 とはいえ、ディーヴァ政府にはきちんと軍事組織も存在しており、ディーヴァ自体の拡張を行う組織もきちんと存在しているため、いくらか原作よりマシ。
地球圏に存在している勢力としては極めて有力であり、持ちうる技術や軍事力などもトップランク。

 そして、ある時からディーヴァは地球圏のナノハザードにより人の生存がほとんどない地域からのハッキングを受けることとなる。
 ハッキングを仕掛けた主犯は「フロンティアセッター」を自称。ディーヴァ市民に外宇宙への進出を訴えるものであった。
 ディーヴァ保安局の局員のアンジェラ・バルザックがこれの捜査のため地上へと派遣されることから、物語は始まる。

510: 弥次郎 :2022/02/07(月) 22:26:44 HOST:softbank060146116013.bbtec.net


○EDEN
原作:FREEDOM-PROJECT シドニアの騎士
概要:
 月面に存在する恒久居住ドームを中心とする勢力。
 ナノハザードやその後の虐殺戦争時に地球との交流を遮断、鎖国体制に入ることで切り抜けた。
 その体制は未だに維持されており、基本的に外部勢力との接触を最小限にして、内側で完結した無欠の世界を作ることに終始している。

 この天蓋世界の例に漏れず、極めて厳正な統制・管理社会が敷かれている。
 原作同様に腕輪を装着することを義務付けられているほか、ナノマシンによる統治管制システム(ハーモニーのWatch Meを参照)を採用。
これによって犯罪の抑止、健康管理、社会問題の発見と解決、さらには円滑な社会運用を実現している。
 外の世界は戦争とナノハザードなどで荒れ果てており、このEDENこそが人類文明の箱舟であるという教義の元で思想統制も行われている。
その為、EDENの外を知らないままに一生を終えてしまう人間も決して珍しくはないのが実情となっている。

 とはいえ、完全にスタンドアロンであることはできず、密かに他の勢力との交易や情報収集などを行っている。
その一環としては、外宇宙へと進出を前提とした探索船団を編成、送り出している。
これらは基本的に隠匿されており、一定以上のクリアランスを持つ要員にのみ伝達される。造反者・違反者・知ってしまったものは記憶抹消処置などが待ち受ける。
 原作の要素に加え、ディーヴァに対抗してか、肉体のある生活に執着する風土が形成されているのが特徴。

 しかし、いつまでも閉じこもていることはかなわなかった。
 ある少年が一枚の写真を目撃したこと、「フロンティアセッター」による接触の発生が静寂を破った。
 さらには外宇宙からの帰還者が一時月に降り立ったことも、EDENの終わりを告げる号砲となったのであった。



○リーヴネーションズ
原作:ギルティクラウン DEATH STRANDING ACVシリーズ
概要:
 いくつもの災害や戦争を潜り抜けて残った地球各国による連合組織。
 数少ない生存圏を繋ぐ独自のネットワーク技術により、国家という体系を作っている。
 一個の政府による一つの国家というよりは、地域ごとのコミュニティの寄り合い所帯、あるいは連邦制といえるかもしれない。
その特性上、過酷な環境でも生存し活動する技術を独自に体系化しており、一部の分野においては最先端を行く。
これを支えているのが、ナノハザードを逃れた過去の遺産を発掘・再生・運用するリサイクル事業である。
頂点を極めたところから一段下がっている地球圏全体において、最盛期のころの技術を発見できるのは大きな強みとなっている。

 しかし、国家の性質上、統制国家としての面はやはり存在している。
 フロンティアを求め、自ら開放的な世界に飛び出していける余地は他の勢力よりも大きいが、その分だけ技術の漏洩や独占などが起こらないように気を使っている。
発掘品の質や量、技術などが各コミュニティのパワーバランスに大きくかかわり、時にはリーヴネーションズの枠組みすら危うくする兵器が見つかることもある。
そのため、外敵が存在するのと生存のために団結しているとはいえ、一つ間違えば身内で潰し合うという末路に堕ちてしまいかねない危険がある。
 コミュニティの枠を超えた国軍というものの規模も小さくならざるを得ず、国家体制はその規模に対して盤石とは言い難く、不安定さも大きい。
そのつながりをどう維持し、混迷の時代に立ち向かうのか。それは橋渡しの担い手たちにかかっているといってもいいかもしれない。


○「罪の王」「罪の妃」
 外宇宙より帰還した、かつて「桜満集」「楪いのり」と呼ばれた人類。
 アポカリプス・ウィルスにより霊長の枠を超え、高次元の生命体となっている。
 元凶となったウィルスを生み出した外宇宙の惑星へと逆侵攻をかけ、二人でメタメタにしてしまい、それどころか力を簒奪してしまった。
もはやその力は単独でも惑星さえも滅ぼしうる、生きた災害そのものと言えるかもしれない。
 古典的宇宙SFの例に倣い、光速に近づいていた彼ら二人と地球の時間の誤差は大きくなっており、かなりの時間が経ってから帰還している。
 二人としてはもはや力を使うこともなく隠棲するつもりなのだが、そうは問屋が卸さないようである。

511: 弥次郎 :2022/02/07(月) 22:29:20 HOST:softbank060146116013.bbtec.net
【用語解説】

○アポカリプス・ウィルス:
 ギルティクラウンにおいて、地球外からもたらされたウィルス。黙示録のラッパ吹きとも呼ばれる。
 「始まりの石」とよばれる隕石の形で、外宇宙から地球の大島へと送り込まれた。

 雌雄が存在するというウィルスで、人間の場合、男性には雄、女性には雌が感染する。
 ペイシェント・ゼロ(ゼロ号患者)である桜満真名が「イヴ」となり、その後のダァトの介入もあって強い影響力を発揮することとなる。
この雌雄が混じり合うことによって、旧来の生命(人類)は黙示録の時を迎え、新しい命が生み出されるとのこと。
真名はウィルスの影響をもろに受けたこともあり、「アダム」と結ばれて新しい世界を創造しようとした。
 しかし、ロスト・クリスマス事件において「アダム」とされた真名の弟である「集」が「イヴ」たる真名を拒絶したことに端を発し爆発的な感染が広がる。
この際に真名は肉体を失い、魂だけの状態となって六本木の地下に眠っている状態となった。
原作におけるヒロインである楪いのりは真名の意識(魂)を映すための「器」であったりする。

 本世界においては原作同様に葬儀社や王の力を手にした集の活躍によりアポカリプス・ウィルスは世界中から消滅。
元凶はまだ生きているとのことから、集はいのりと共に霊長を超えた生命体となり、地球から飛び立ってダァトの元凶を叩きに向かった。
その後、アポカリプス・ウィルスは消滅してしまったことからそのテクノロジーのみが残され、場合によっては記録から抹消されていった。
 しかし、その後、外宇宙から「罪の王」集と「罪の妃」いのりは帰還。これが再び動乱の幕開けとなる。

○ナノハザード:
 楽園追放に登場した、地球規模でのナノマシンによる環境の改変の失敗による災害。
 ユーラシア大陸や南北アメリカ大陸、アフリカ大陸などで広い地域が生活に適さない環境へとフォーミングされてしまった。
環境だけに飽き足らず、生物相までもが激変してしまい、生物の変異や疫病の発生などが発生した。
結果、旧来の技術や医療などでは太刀打ちできないケースが多数発生。既存国家の疲弊を大きく招くこととなった。

○「大災禍(ザ・メイルストロム)」:
 小説「虐殺器官」「ハーモニー」より。
 ナノハザードを経て、一応の安定を取り戻した世界において発生した事件。
 当時、国家間戦争はナノハザードの影響もあって起こっていなかったが、各地での紛争、特に虐殺は耐えていなかった。
その虐殺や紛争の火種が燃え上がることを阻止すべく、ナノハザードの生き残りである当時の国家群はそれらの鎮圧を試みていた。
皮肉にも、先進国を狙う戦争ではない、内々での争いが多かったことから、先進国には被害は極めて小さかった。
 その元凶となったのが、虐殺の文法。人間が生会得的に持つ「他者を殺戮することで結果的に自分を生存する」という本能を呼び覚ます語法である。
アメリカのMITにおいて軍事研究も兼ねて行われたこの研究の第一人者「ジョン・ポール」は、過去の膨大な記録からこれを発見。
古来より虐殺が発生するのは、この文法が自然発生したことによって、人々の意識が誘導されたことに由来すると結論付けた。
手製の核爆弾テロによって妻子を失ったジョンは、これをテロの温床となる後進国に意図的にバラまくことによって、国家内での戦争や紛争を誘発させた。
そうすれば、外に武器や意思を向ける余力を失うということになり、自分のような悲劇を受ける人を先進国からなくすためだった。
 しかし、これを実質後援していた旧アメリカらはこれを阻止すべく軍隊を差し向け、暗殺を試みた。
 結果的に言えばジョン・ポールは排除されたが、彼の「虐殺の文法」は次なる担い手に受け渡された。
 そして、アメリカを発端とした英語圏において大規模な内戦が勃発。それらは瞬く間に広まっていった。
斯くして、数少ない人類生存圏に対して戦略核さえも投じられる未曽有の戦争にまで発展。旧国家体制にとどめを刺した。

512: 弥次郎 :2022/02/07(月) 22:30:36 HOST:softbank060146116013.bbtec.net


【参戦兵器紹介】

エンドレイヴ:
 ギルティクラウンに登場したロボット。
 ヴォイド・テクノロジーの産物の一つであり、機体をパイロットが遠隔操縦することが可能。
 元々はアポカリプス・ウィルスへの対処のために開発された作業用ロボットに出自を持ち、その背景からパシフィックユニオンなどで現役である。

 公安局刑事課においては、他の勢力の機動兵器を用いた犯罪に対処するため、操縦技能を持つ潜在犯にドミネーターを装備したモデルを支給している。
直接乗り込まない遠隔操縦であるため、潜在犯が脱走する危険性が低く、必要となればペイルアウトさせられるのは大きな強みとなっている。
 また、エンドレイヴを想定した大型ドミネーター(マグナムドミネーター)なども開発されており、原作以上に重武装化しているのも特徴。
パワードスーツや無人ロボットなども配備しているなど、より実効制圧力を高めている。

 一方で、基礎技術レベルが低いことから、パシフィックユニオンだけでなく、他の勢力においても運用されている。
その為、勢力外でコピー生産されたものが持ち込まれて犯罪に転用されているケースもみられている。


AC:
 主としてリーヴネーションズが運用する人型兵器。Vシリーズに出てきた何時もの。
 現行の技術を超えている部分が大きいが、徐々に解析されているところも増えている。
 そのスペックは大きさに対して高い部類にあり、他の勢力からのちょっかいを跳ねのける程度の力はある。


大型兵器:
 リーヴネーションズが独占する、旧世代の大型兵器。
 ほかの兵器を圧倒するスケールと技術で開発されているらしい。
 詳しいことはリーヴネーションズのトップシークレットであるため詳細は不明だが、まさしく戦略級の能力を持つとされている。


衛人(ガーディアン):
 EDENで用いられる人型兵器。
 外見としてはまんまシドニアの騎士のアレである。
 EDENという本拠地での防衛線を前提としており、その潤沢なバックアップを前提とした高い性能を誇る。
事実、ディーヴァとの交戦においても高い戦果を挙げている。ただし、基本的に月に引きこもるEDENにとっては戦争は痛い出費な模様。


強化外骨格:
 ディーヴァが保有する機動兵器。
 パーソナルデータを転送することで疑似的な遠隔操縦、マテリアルボディによる直接操縦なども可能。
 宇宙での活動はもちろんのこと、他勢力への侵攻も前提とした大気圏突入能力なども備えている。
 オプションや拡張システムなども充実しているため、汎用性などにおいては随一といえるかもしれない。

513: 弥次郎 :2022/02/07(月) 22:32:05 HOST:softbank060146116013.bbtec.net

以上、wiki転載はご自由に。
続きを考えずとりあえずまとめてみた感じです。
コンセプトは「ポスト・アポカリプスとディストピアでSRWやろうぜ!」です。

意外と参戦できる作品が多くてビビりました。
本当はVIVYとかCOGENとかBETLESSとか混ぜたかった…

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最終更新:2022年02月08日 11:20