551: ホワイトベアー :2022/01/25(火) 10:22:48 HOST:sp49-97-104-32.msc.spmode.ne.jp
播磨型戦艦(近代化改修型)
基準排水量:365,200トン
全長:440m
全幅:70m
主機:MHT-04型熱核融合機関×6基
速力:30㏏(公称)
乗員:195名
◾主砲
:三連装75口径61cm電磁加速砲×4基
◾副砲
:62口径127mm連装速射砲×36基
(磁気火薬複合加速方式)
:70口径57mm単装速射砲×32基
◾対空火器
:90口径35ミリ機関砲×22基
:連装対空高出力戦術レーザー砲×32基
:90口径12.7mmAI搭載無人機関銃銃座×60基
:二十一連装短距離艦隊空ミサイル発射機×12基
:垂直発射型ミサイル発射管×420セル
・長・中・短距離艦対空ミサイル
・艦対潜ミサイル
・巡航ミサイル
・対艦ミサイル
◾対潜兵装
:三連装短距離魚雷発射管 ×8基
:八連装対潜ミサイル発射機×8基
:十二連装魚雷発射機 ×8基
バイタルパート:対24 インチ砲対応防護
ノーマルパート:対18インチ砲対応防護
艦載機
:回転翼哨戒機×12機
:26式早期警戒管制無人航空機×36機
:26式防御障壁展開用無人航空機×44機
同型艦
1番艦:播磨
2番艦:武蔵
3番艦:紀伊
4番艦:出雲
5番艦:因幡
6番艦:石見
552: ホワイトベアー :2022/01/25(火) 10:23:54 HOST:sp49-97-104-32.msc.spmode.ne.jp
解説
大日本帝国海軍が運用している播磨型戦艦に近代化改修をほどこした戦艦。
建造後に改修が施された播磨、武蔵、紀伊の3隻と、追加建造が認められ計画時からこの姿で建造される出雲、因幡、石見の3隻の計6隻を2032年までに実戦配備される予定であり、さらに7番艦、8番艦、9番艦の追加建造も議会で審議が行われている。
概要
2020年度艦艇整備計画において帝国海軍が保有するにいたった播磨型戦艦は、大和型で採用された55口径60㎝三連装電磁電熱複合方式砲を4基搭載し、
さらに大和型戦艦でも採用されている抵重力環境でしか精製できない、VH鋼よりも30倍ほどの高い防御性能を誇る特殊合金を使用した複合装甲をバイタルパートにおいては最大で1000mm、非バイタルパートであっても主装甲として200mmから330mm程度、モジュール化された60mmから120mm程度の補助装甲が付与されており、設計段階から圧倒的な攻撃力を誇りつつも同格以上の相手との戦闘を前提にして防御も重視した設計が施されていた。
これにより、播磨型戦艦は自らの主砲たる55口径61㎝三連装電磁電熱複合加速砲以上の砲の直撃にも問題なく耐えられるだけの防御力を保持した文字通り日米枢軸日本が誇る21世紀の最新鋭戦艦であった。
しかし、播磨型戦艦は本質として対地攻撃を重視して設計された日米枢軸の大和型戦艦の改良型でしかなく、就役と前後して就役した日蘭日本の新鋭戦艦たる大和型戦艦や扶桑型戦艦と比べるとその性能差は悲惨の一言に尽きた。
意気揚々と就役させた戦艦が日蘭世界の日本は愚か、フランスにすら劣っていたという事実は「ようやく追い越したと喜んでいたら、実は周回遅れだった」という非情な事実を日米枢軸の日本海軍に突きつけることになり、海軍艦政本部の技術者をノックダウンさせ、帝国海軍の用兵側を大いに慌てさせた。
後に日本海軍内でリシュリューショック(日蘭日本に負けたことよりもいくら日蘭世界とは言えフランスに負けたという事実のほうがショックが大きかった)と呼ばれるこの事件を受け、海軍内では直ちにこれらの戦艦に対抗可能な、あるいは匹敵する戦艦の新規建造の検討を開始。
もっとも、艦隊決戦を前提とした戦艦の建造技術や運用ノウハウは日蘭日本は愚か日蘭フランスにも劣るのが現状であり、これ以上の軍事費拡大をさけたい大蔵省や予算を搔っ攫われる事を警戒した三軍(陸軍・空軍・宇宙軍)が協力して議会や内閣などの政治家たちに対して、《現状で新規戦艦の設計を開始するよりも今は基礎研究やノウハウの獲得に重きを置くべきだ》と説得。(珍しく)この意見は議会や政府にも受け入れられた事で海軍の野望は潰えたかのように見えた。
陸海宇宙軍および大蔵省に新型戦艦の建造を中止された海軍であったが、彼らはここでおとなしく引き下がるつもりはさらさらなかった。
なにせ、日米同時多発テロ以降の日米枢軸日本では対テロ戦争こそもっとも重視するべき国防政策であり、これの主役である陸軍や空軍の予算が増加される一方で海軍予算は縮小傾向にあった。
並列世界へと続くゲートの誕生と日本連合の創設で近年では海軍予算も増え、900隻艦隊構想を下にした海軍再建法が衆議院を通過。参議院でも通過が確実視されるなど再び海軍重視な情勢になりつつあったが、それでもこの風潮を覆すには至っておらず、海軍的にはこのショックを活かしてさらなる海軍予算増額と海軍重視の政策を盤石にしようとしていた。
それを逃すことは組織拡大を本能として持つ官僚組織の一つである大日本帝国海軍にとってはあり得ないのだ。
553: ホワイトベアー :2022/01/25(火) 10:24:26 HOST:sp49-97-104-32.msc.spmode.ne.jp
チャンスをものにするべく海軍が転生者・非転生者が
夢幻会内外で必死に大蔵省官僚や政治家を口説き落とそうとしている一方、
ネットを中心にした一般国民の間で海軍の戦艦が他の世界の戦艦に劣るということは、もし仮に別の世界の戦艦がゲートを通してこちらに現れたら、一方的に帝都や沿岸都市が火の海になるのではないかという憶測が広まっていった。
なにしろ未だに帝国議会や首相官邸、皇居、国防総省などの帝国主要施設に飛行機が突っ込み、大阪で核爆弾が起爆してから20年も経っていないのだ。多くの日本人の心に刻まれた本土攻撃に対する恐怖が癒えるにはあまりにも時間が短すぎた。
こうしたネット上での噂は日本軍や外務省が公表していたが、それまでたいして注目されていなかった日本連合による列島世界レバノンや列島世界韓国に対しての報復攻撃への注目を集める結果となり、各省庁が発表していた報告の一部がセンセーショナルに広まったことにより国内世論においてその憶測が戦艦増強の大合唱になるのは時間がかからなかった。
そして、こうした動きに万年野党に落ちぶれた旧革新派政党系の野党と選挙の逆風に怯える与党若手政治家が乗っかり、議会では海軍にたいしての公聴会が実施されるにいたる。
国会に呼ばれる事になった海軍上層部はこうした世論の流れを読み、海軍予算増額のチャンスをものにするために公聴会において、
「最低でも同程度の技術力を持つ勢力が40万トン級の戦艦を主力とする艦隊を用いてゲートを超え侵攻してきた場合、既存の播磨型戦艦では相手にならず、帝都を含めた帝国の主要都市は火の海になる。
これを阻止するためには改播磨型戦艦というべき戦艦を40万トン戦艦1隻あたり3隻、もしくはこちらも同クラスの戦艦を用意して、ゲート付近に築かれた沿岸要塞との連携して攻撃する必要がある」
という最新の研究結果を、タチが悪い事に何の改竄もしていない机上演習やスパコンを用いたシミュレーション結果などの研究成果とともに公聴会で報告する事で民衆の不安を煽り、播磨型戦艦の近代化改修と追加建造を認めさせるにいたった。
議会では冷戦以降初めて軍事費を対GDP費5%台(史実USドル相当で最低でも12兆7277億ドル:史実世界の軍事予算総額の約6倍)まで引き上げることが決定。その圧倒的な予算をもって、他の三軍の軍事計画や海軍内の軍備更新計画に影響を与えずに播磨型戦艦近代化改修化計画とその量産計画が承認された。
全体的な艦の見た目であるが、これは船体切断を伴う船体延長工事が実施されており、船体が約60メートル近く延長されて、バルジの拡大や予備浮力の強化などが施された結果、全幅も3メートルほど延長していながら多少スマートになった用に見える。
機関としては搭載兵装の変更に伴う使用電力量の向上から、船体を切断し三菱製Ⅲ型核融合炉から三菱重工と播磨重工が共同で開発したMHT-04型熱核融合炉に換装している。
これは大和型戦艦や改修前の播磨型戦艦に搭載されていた三菱Ⅲ型熱核融合炉の4倍の発電量を誇っており、莫大な電力を艦内はもちろん艦載ドローンなどにも供給する事ができるようになった。
兵装
主砲
主砲には従来まで大日本帝国海軍巨砲の代名詞であった55口径60㎝三連装電磁電熱複合加速砲から、同砲の後継として21世紀初頭より開発が進められていた75口径61㎝三連装電磁加速砲に換装されている。
もともと日本海軍では冷戦時より海戦の主役を航空機および潜水艦と定義づけており、戦艦に求められていたのはその圧倒的な砲火力による敵沿岸陣地や港湾都市への対地艦砲射撃であり、言ってしまえば戦艦を重装甲なモニター艦として運用していた。
554: ホワイトベアー :2022/01/25(火) 10:24:57 HOST:sp49-97-104-32.msc.spmode.ne.jp
この運用方針は日米枢軸日本が冷戦終結後に建造した大和型にも色濃く引き継がれており、大和型に採用された主砲は、速射性や砲の寿命を優先して電磁電熱複合方式を採用されている。
しかし、その結果として砲の射程距離はロケットアシスト弾を使用しない場合は最大で200㎞、ロケットアシスト弾を使用しても最大で600㎞と電磁加速砲と比べると圧倒的に短くなってしまい、運用する帝国海軍としてはやや物足りなさがあった。そこで帝国海軍は多少の砲撃速度の低下は許容することで大口径電磁加速砲をポスト大和型に搭載する事を検討し始める。
時は流れ2019年、ゲートと呼ばれる超常現象の発生に伴う日本連合の発足と列島日本の占領が発生すると日蘭世界の51センチ電磁火薬複合加速方式砲の公称スペックが帝国海軍にもたらされ、本格的に65口径61㎝電磁加速砲の量産計画が開始された。
純粋な電磁加速砲であることや長砲身化したことにより砲口初速は最高8000㎧にまで達する事に成功し、既存の大陸間弾道ミサイルに匹敵する圧倒的な射程距離を獲得した。もっとも最高初速での発射は砲に掛かる負担も大きく、試験時には十数発発射しただけで砲身交換が必要になる事もあったので、緊急時を除いて7000㎧から6500㎧程度までの初速に抑えて使用しているが。
主な使用弾薬としては対艦用徹甲弾である26式超重徹甲弾(砲弾重量3294kg)20式徹甲弾(砲弾重量2623.3㎏)、対地攻撃用の06式高勢弾(砲弾重量2623.3kg)、戦略兵器である16式特別弾の5種類の砲弾を搭載している。
20式徹甲弾は史実アメリカ合衆国がアイオワ級戦艦を現役復帰させる事を発表した為に正式採用された対装甲艦用徹甲弾で、その重量は2623.3kg、75口径61㎝電磁加速砲で発射された場合は通常初速(初速6500㎧)でも従来の55口径60㎝電磁電熱複合方式砲の約12.5倍、史実大和型戦艦の45口径46㎝砲の約125倍という恐ろしい威力を発揮可能としていた。
06式高勢弾は軟目標への破壊力を意識して開発された砲弾で、破壊力の源である炸薬量が16式徹甲弾よりも30%ほど増加されている。主に対地攻撃用に使用する事を想定しており、60㎝砲仕様型は大和型戦艦にも搭載され、レバノン砲撃や韓国砲撃などでその威力を十分に発揮している。
26式超重徹甲弾は所謂SHSと呼ばれる種類の砲弾であり、砲の損耗が大きくなってしまうが20式徹甲弾よりも重量がおよそ26%ほど増加されている対戦艦用徹甲弾で、その重量はなんと3294kgとなっている。
その威力は、65口径61㎝電磁加速砲の通常初速(6500㎧)で史実大和型戦艦の約156.7倍、最高初速(8000㎧)で発射された場合、史実大和型戦艦の45口径46㎝砲の約220倍という恐ろしいもので、大日本帝国海軍が対戦艦用に設計した切り札的存在でもあった。
そのため、本来はゲートを睨む様に建築が進む東京湾要塞の要塞砲用砲弾として配備されており、水上艦艇としては播磨型戦艦にしか搭載されていない。
一方でこの砲弾にも欠点があり、最高初速での発射は一回の使用で砲の寿命を1/10以下にまで損してしまう諸刃の剣であった。それ故に搭載されるものの最高出力で使用されたことは実験時を除いて一度も存在していない。それどころか、通常出力でも砲にかかる負荷が大きいので試験時を除くと通常出力で使用された事も数回レベルしか存在しない珍兵器まがいの砲弾である。
最後の16式特別弾は並列世界でも核抑止力を保有し続けるために帝国海軍が開発した熱核弾頭搭載型艦砲用砲弾で、核出力6mtと従来の小型軽量化の方針に逆らう高出力高威力型の弾頭を搭載している。
555: ホワイトベアー :2022/01/25(火) 10:25:29 HOST:sp49-97-104-32.msc.spmode.ne.jp
もともと、南極条約の発行以降の大日本帝国海軍での核抑止は潜水艦発射型弾道ミサイルを搭載する戦略型潜水艦がこれを担っていたが、並列世界という従来の各種バックアップが受けられず、さらに地理や地形も違う世界では弾道ミサイルの使用に大きな制限が掛かり、核抑止として機能するかが危ぶまれていた。
そこで開発されたのが本砲弾であり、条約加盟国に対しての戦略兵器の先制使用を禁止する南極条約との兼ね合いや戦略型潜水艦が有効に機能することから日米枢軸世界線で播磨型戦艦が運用される場合は搭載されず、並列世界への派遣時にのみ搭載される。
副砲
改装前の副砲は、62口径127mm連装磁気火薬複合加速砲と70口径57mm単装磁気火薬複合加速砲の2種類の磁気火薬複合砲を搭載していたが、運用してみると当初想定していたよりも効果が薄かった為、改修により70口径57mm単装磁気火薬複合加速砲は通常の火薬推進型に置き換えられている。
一方で、小型艦艇対策として砲数は増強されており、62口径127mm連装磁気火薬複合加速砲と70口径57mm速射砲双方ともに4基増強されている。
対空兵装
改装前は22基の30mm多連装機関砲、32基の連装対空高出力戦術レーザ砲、40基の50口径12.7mm遠隔操作式無人機関銃銃座と副砲と合わせなくてもハリネズミのように装備していたが、改修時に帝国海軍の海防艦水上戦モジュールと砲弾や部品を共有するために30mm多連装機関砲を90口径単装35mm機関砲に換装し、レーザー砲もより高出力な対空・対水上両用戦術レーザー砲に換装した。
また、最終防衛兵器兼不審船対策用に設置されていた12.7mm無人機関銃銃座は、搭載されている機関銃を50口径12.7mm機関銃ではパワー不足であったことから90口径12.7mm機関銃に変更している一方で数を片弦30基、計60基に増強されている。
こうした中小型水上艦攻撃能力の増強の背景には、並列世界に送り込む艦艇数の削減を狙う帝国海軍の思惑もあり、戦艦であっても万能艦としての機能を求められたからでもあった。
ミサイル兵装
今次改装では近接防御用に二十一連装短距離艦対空ミサイル発射機が12基搭載されることになり、搭載されている副砲、対空火器、VLS内の対空ミサイルと合わせて運用することで艦隊防空、僚艦防空、個艦防空、近接防空全てにおいて防空網にギャップが発生しないようにされている。
垂直型ミサイル発射機の数に変更はないが、搭載するミサイルとしては巡航ミサイルの搭載が廃止され、その分、防空ミサイルと対潜ミサイルの配備定数が増加。
巡航ミサイルの廃止には砲の威力と射程距離延長が関わっており、帝国艦隊司令部が「対地攻撃は電磁加速砲で十分。それよりも防空能力や対潜能力を向上させるのだ」という判断を下したことで外された。そのため運用能力自体はそのまま持ち続けており、搭載すれば運用することは可能である。
対潜兵装
対潜兵装としては基本的に改修前の状態を維持しているが、潜水艦などによる魚雷攻撃に対応するべく魚雷迎撃魚雷を搭載した十二連装魚雷発射機が8基増設されるなど、ジャマーやデコイなどの対魚雷防護兵装が増強されている
武器システム
播磨型戦艦はもともとイージス武器システムの後継であるアドバンス・イージス武器システムを搭載していたが、本改修では電子計算機や情報処理システムの刷新を含む大規模なバックフィット改修が施された結果、ベースライン2Bから最新のベースライン3Bにバージョンアップされている。
これにより弾道弾迎撃システムのみならず、播磨型戦艦は1600㎧程度の速度のものに限定されるものの、敵砲弾に砲弾を命中させる事で敵砲弾をずらし自身や僚艦への命中を防ぐ砲弾防衛能力を新たに獲得した。また、これとは別にアナログ式の火器管制システムも搭載しており、レーダーシステム等が使用不可能になっても最低限の戦闘能力を保つことができる。
556: ホワイトベアー :2022/01/25(火) 10:26:02 HOST:sp49-97-104-32.msc.spmode.ne.jp
レーダー
播磨型戦艦はアドバンス・イージス武器システムの中核としてXバンドとSバンドの2種類のアクティブ・フェーズド・アレイアンテナを搭載し、射撃指揮装置に留まらず多機能レーダーなども統合された複合武器管制システムであるFCS-6を搭載している。
さらに、リムパックで武蔵がアイオワ級に破れた事を教訓として、戦艦同士の殴り合いを想定。
メインセンサーが破壊された場合に備え、予備のアクティブ・フェーズドアレイ・センサーを4基、主砲用火器管制レーダーをメイン4つサブ4つの計8基、副砲兼短距離ミサイル誘導用の火器管制レーダー(いざという時は主砲用火器管制レーダーとして使用可能)をメイン4基、サブ4基の計8基、ミサイル射撃管制レーダーをメイン5基、サブ5基の計10基、水上捜索レーダーをメイン2基、サブ2基の計4基、対空捜索用三次元レーダーをメイン1基、サブ1基の計2基搭載するなど狂気的なまでの冗長性確保が図られている。
防御
播磨型戦艦は文字通り戦艦として建造された艦艇で、設計段階からバイタルパートであれば自身の砲の6倍の威力を受け止められるだけの装甲が付与され、バイタルパート以外でも自身の砲の超重量徹甲弾の直撃に耐えられるだけの装甲が付与されていた。
しかし、さすがに換装した電磁加速砲に耐えられる装甲をこの短期間で作ることは帝国の技術力をもってしても難しく、そのため、帝国海軍は装甲を増加させる事で防御力の向上を図った。
垂直防御として100mmの傾斜装甲が追加、その外側には帝国陸軍や海軍海兵隊の10式戦車にも用いている複合装甲による分割式追加装甲が100mm付与され、水平防御にもあらたに120mmの主装甲と100mmの複合装甲が追加で配置されている。
増加された主装甲は当然ながら喫水線下まで及んでおり、また船型の延長にあわせてバルジの拡大が実施され、予備浮力の向上も図られた。
しかし、こうした改修は小手先の改善策でしかなく、追加された複合装甲は最大でもアイオワ級の16インチ砲に耐えれる程度の防御力しかなかった。当然、これでは本型やポスト敷島型などに搭載されている電磁加速式大口径砲の直撃に耐えることはできない。
正直なところ、帝国海軍は近代化改修後の播磨型戦艦を本当の意味の《戦艦》とする事を諦めていた。なにせ主砲たる75口径61cm電磁加速砲の攻撃力は強大で、それに耐えれる装甲を付与するのは現実的ではなかった。
そこで、帝国海軍は開き直り、史実フィッシャー提督の唱えた「当らなければどうと言う事はない!!」理論に回帰し、本級は戦艦から大和型同様にいわゆる巡洋戦艦へとジョブチェンジすることになった。
速度こそ最大の防御力と見なした大日本帝国海軍にとって、追加装甲はあくまでも有権者(納税者)に『防御力も向上されている』と言い訳する程度の効果しか期待されていなかったのだ。
航空機
改装工事により播磨型戦艦は後部甲板にある航空甲板も延長されており、従来の対潜ヘリコプター以外にも新たに開発されたティルトローター式の小型無人早期警戒機であるQE-26早期警戒管制無人航空機や、海兵隊用特殊作戦支援機であるMV-04垂直離着陸式特殊作戦機、CV-04垂直離着陸式艦隊輸送機などを搭載可能としている他、改装前は垂直発射装置に搭載していた防御障壁展開用無人航空機を後部飛行甲板並び航空格納庫に搭載している。
展開方式を変更した為、防御障壁展開用無人航空機の展開速度は改修前と比べると低下したものの、メンテナンス性が向上した他、大量に展開させる事が可能となった。
557: ホワイトベアー :2022/01/25(火) 10:26:34 HOST:sp49-97-104-32.msc.spmode.ne.jp
運用
海軍省ならび海軍軍令部は、本艦の調達予定として前期建造型である3隻と新規建造型である3隻を1隻ずつ改修と建造を同時並行で勧めていく予定であり、2035年までに戦艦6隻体制の整備する計画を発表している。
この計画に則り、現在は機関トラブルで就役が遅れていた1番艦 播磨の近代化改修と4番艦出雲の建造が大神海軍工廠と横須賀海軍工廠で行われている。
海軍軍令部広報官は列島日本の海上自衛隊や他の同盟国たる日本連合加盟日本も水上打撃戦力を増強している事、さらに建造が進む東京湾要塞の存在を理由に改播磨型戦艦の数は6隻に留め、
その後は空母や強襲揚陸艦、戦略・攻撃型潜水艦などのその他の主力艦艇やミサイル巡洋艦やミサイル駆逐艦などの各種中小戦闘艦艇、その他補助艦艇、さらに海軍海兵隊の更新や増強を中心とした軍備整備計画を進めていく事を発表しており、
国防総省も海軍の規模拡大と他の三軍(陸軍・空軍・宇宙軍)の再編を同時並行すると言う立場を取っている。
しかし、帝国議会からは、『6隻だと整備の関係から常時4隻しか稼働させることができない』という声が上がっており、帝国議会内の安全保障委員会では戦艦の保有数を最低でも9隻に義務付ける帝国海上安全保障法や追播磨型戦艦の加建造予算に関する審議が行われているなど、建造数に関しては未だに未定な部分も大きい。
558: ホワイトベアー :2022/01/25(火) 10:36:00 HOST:sp49-97-104-32.msc.spmode.ne.jp
以上になります。
勝てない...このままでは日米枢軸日本は日蘭日本は愚か日蘭フランスにすら水上打撃戦力で劣る事になる...
と膝を付きそうになっていた時に天から
「戦艦の質で勝てないのなら数を揃えればいい。
大和型の時には状況と予算がそれを許さなかったが、今の日米枢軸の経済力と世論なら...いける...
戦艦の増強を...水上打撃戦力のさらなる拡大を...一心不乱の大建艦競争を!!」
との声とそれに纏わる天啓を得た結果、播磨型の発表から半年ちょっとたってしまいましたが、ようやくある程度対抗できる戦艦を登場させられました。
wikiへの転載はOKです。
最終更新:2022年02月08日 12:22