502: 弥次郎 :2022/01/23(日) 13:23:10 HOST:softbank126066071234.bbtec.net


日本大陸SS 漆黒アメリカルート設定集「バイオロイド概要」



○概要
 人類同盟加盟国で運用されているロボットの一つ。
 ロボットというと機械によって人間を再現したものをイメージしがちであるが、こちらは人間と同じく炭素などを主軸にした生体ロボットというものである。


○運用
 初期では非人類生息圏での軍事活動及び掃討に用いられていたが、人的資源の損耗の抑制などを行える利点から、人間の兵士と並んで用いられるようになった。
 ただし、全体から見てその割合は一定程度で押さえられている。これはコストの関係もあるが、人間を再現し、人間を超えたものを実現させた弊害が大きい。
メンテナンスなどを必須とする関係上、人間の兵士を運用するのと同じかそれ以上に後方支援が必要になったのである。
 また、AIなどの進歩が進んでいるとはいえ、有機的判断や柔軟な思考を実現するためにはやはり人間が必要との考えが普及しているのもある。

 軍事以外においては、民間においてはそのダウングレードモデルがコストの安さなどから導入する例がみられている。
単純労働や人間では危険が伴う作業において活用されているケースが多くみられている。
 そのほか、準軍事モデルが災害救助・警察・警備会社などで運用されている。いずれも、人間が死ぬよりはマシという状況下に積極投入されている。
 いずれにせよ、人の活動圏かそれに準じる環境において、このバイオロイドは活用されている。


○ロボット・アンドロイドとの棲み分け
 いわゆる機械的に人間を再現したアンドロイドなどとは役割が似通っている。
 単純なコスト、イニシャルおよびトータルを含めたコストを比較すれば、アンドロイドよりバイオロイドの方が安価に済ませられる。
 しかし、人間を再現しているということは、人間を超えた環境や運用が難しいということであり、投入される環境や状況に合わせ棲み分けがされている。
 具体例を挙げれば、月面をはじめとした宇宙開拓においてはバイオロイドよりもアンドロイドの方が活用されている。
人間を再現した結果、人間と同じく宇宙放射線の影響などを考慮しなくてはならず、そういった面でアンドロイドに劣っていると判断されたためである。
 いずれにせよ、アンドロイドにしろバイオロイドにしろ、使うのは人間ということに変わりはないため、活用する人間の能力が問われるものとなっている。


○人型以外への応用
 軍事的な面も含め、人以外の生物、鳥や犬といった動物を再現したバイオロイドも普及している。
 具体例としては盲導犬や聴導犬、警察犬、地雷探知犬、救助犬などとして活躍するバイオドッグがあげられる。
これらは犬を専門の訓練を受けさせたうえで実戦に投じられるため、数の確保が難しいという問題点が付きまとっていた。
また、生物である以上能力が衰えることは必定であり、その能力を活かせる期間が長いとも言えないのも問題だった。
このバイオドッグ導入はその問題を解決し、万が一の対応に合わせ数を展開しやすくすることに成功している。
 他方、バイオドッグに欠点がないというわけでもなく、生体の犬以上にメンテナンスやバックアップを必要とすることが欠点である。
特にインフラなどが被害を受ける災害などにおいては、活動限界が生体の犬に劣る場面も存在すため、未だに生体の犬の需要も大きい。
 こういった犬以外にも、馬や猿、鳥、魚類といった形で応用されており、各分野で大きな活躍を見せている。

503: 弥次郎 :2022/01/23(日) 13:23:46 HOST:softbank126066071234.bbtec.net

解説

◎バイオフレーム(バイオオーガン)

 1952年に提唱された「生きた部品(生体部品)」という概念を発展させ、人為的に生み出された臓器。
人間の臓器の構造を人為的に再現して同じような機能を持たせたものであり、人間の臓器の代替ともなりうるポテンシャルを備えている。
 1963年に実際の運用に耐えうるものが完成して以来、民生及び軍事の両面で活用されている。以降、改良と技術刷新は続けられてきている。
これの開発や研究の副産物の応用による人工臓器技術も進歩しており、人の遺伝子から臓器を人為的に分化させ、移植することも可能となっている。
 また、人間の臓器以上の能力を持たせることも容易くなっており、軍用バイオロイドが人間を超えた能力を発揮できるのもこれに由来する。
 構成する各部位をいかに列挙する。

〇骨格部位
 人体と同じくカルシウムなどを主とする骨格。
 ただし、人間以上の強度などを実現するため、金属の骨格なども混ぜ合わされたハイブリッド仕様となっていることもある。


〇筋肉部位
 活動に伴う運動を行うための期間として、バイオフレームによる人工筋繊維を採用している。
 電力により稼働するモーターなどの機械的な補助も加えることにより、通常の人間を超える膂力や握力などを発揮が可能である。
 勿論、これは軍用モデルでの話であり、民間モデルではそのグレードを下げているのが一般的な話である。


〇臓器部位
 バイオロイドは基本的には生体部品を用いており、これの生命維持および活動に伴うを行うための生体機関を必要とする。
 特異的なのは、人間を超えた身体能力を発揮するために人間より優れている心肺機能であろうか。
 人間と違い消化系は不要ということでその肺の容積は成人男性より二回りも大きく、心臓も同様である。
人間のそれを基礎としながらも、大きさや能力、臓器的な限界を高めることでその高い身体能力を底上げしている。
 消化系や生殖器官が無い分は、後述の体内循環液のタンクおよびろ過機構、栄養パレット、さらには活動に必要なバッテリーなどの積載に使われている。


◎エナジーサーキュレーションポリマー溶液(ECP)
 バイオロイドの体内を循環する液体。
 人間でいうところの血液に該当する物質で、酸素や栄養素を運搬し、また老廃物を回収する役目も担う。
その機能がほぼ血液に等しいこともあり、やや安全とは言い難いが、人間に輸血することで血液の不足を補わせることも可能。
 無論、欠点も存在しており、一定期間以上使い続ければ劣化が発生して機能が低下する。また損傷を追えば流出してしまうのも血液と同じ。



◎栄養パレット
 バイオロイドの生体部品を維持するための栄養素が蓄えられた臓器。
 メンテナンスや補給の簡易性を確保するため、腹部に内蔵されている。高級モデルでは口部からの補給も可能である。
 人間の身体能力を超えたそれを発揮するため、潤沢な栄養素が蓄えられており、これがECP液によって体内を循環する。
一応人間が摂取しても問題はない栄養が潤沢に含まれているが、すさまじく高カロリー且つ高栄養すぎるため、食べる際にはかなり注意が必要。
 そのほかにも、栄養が潤沢ということもあって虫やら菌やらが寄ってきたり繁殖したりすることもあるため、管理は厳正に行う必要がある。


◎自己破棄機能
 バイオロイドに一般的に装備されている機能の一つ。
 定められた条件が満たされたとき、自己の能力を全停止させ、構成する要素をすべて破壊する。
 これは生物でいうところのアポトーシス誘導であったり、あるいは活動停止を引き起こす酵素の放出であったりとさまざまである。
ともあれ、栄養供給のカットなどによって構成するバイオフレームは急速に劣化・不活化が行われ、機能が失われる。
 体内に蓄えられている薬品の作用もあって、AIやバッテリーなどもすべて使えない状態まで破壊され、再利用ができなくなるレベルになる。


◎換装機構
 バイオロイドは人間に近い機構を持つがゆえに、メンテナンスや損傷時の補修などに時間がかかることが初期には存在していた。
そこで考案され実装されたのが、臓器や部位ごとに切り離しを行い、任意で交換を行うことができるようにする換装機構である。
機能ごとにパッケージ化することで交換や整備を速やかに完了させることが可能となった。
 無論、それを行うだけのメンテナンスルームや予備の臓器・部位パーツを用意する必要もあるが、メリットは大きい。

504: 弥次郎 :2022/01/23(日) 13:24:22 HOST:softbank126066071234.bbtec.net
以上、wiki転載はご自由に。
以前から用語として登場していたバイオロイドについて…
まだ書ききれていないところもありますが、まあこんなもんと思っていただければ。

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最終更新:2022年02月08日 12:25