815: モントゴメリー :2022/02/02(水) 00:07:28 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
Béton de maréchal

Béton de maréchal、すなわち「元帥のべトン(=コンクリート)」とはフランス連邦共和国(FFR)で開発された高度先進素材である。
従来のコンクリートのように砂やセメントを主成分としながらも、鉄鋼スラグを基盤にクォーツ(石英)の粉末やガラス繊維等の混合物を添加している。
その最大の特徴は、極めて高い強度である。

従来のコンクリートが圧縮強度およそ35N/mm²=35MPa(≒5000psi)なのに対し、Béton de maréchalは約414 N/mm²=414MPa(≒60000psi)を誇る。
単純計算で12倍の強度を持つのである。
つまり従来の強度を求めるのに1/12の分量で済むのである。
これにより建造物を大幅に軽量化することが可能となり、従来は高層建築物を立てるのが困難だった軟弱地盤の土地も開発が可能となった。
また、輸送コストも桁違いに低下したため、アフリカ州中央部などの僻地開発にも有利となる。
それでいて柔軟性も維持されており、その強度と相まって今までは不可能だった造形が可能となった。
これにより、FFR中の建築家や芸術家がその腕を振るうこととなる。

製造に必要なセメントなどの原材料も大幅に削減されるため、製造コストや必要エネルギー量も削減された。
それでいて、無重力状態でしか精製できない「リシュリュー鋼」と異なり、一般的な環境で従来の設備を用いて製造が可能である。
これは正に「革命的な」発明であった。

このBéton de maréchalは21世紀初頭に行われたFFR全土に渡るインフラ再構築——「謀将大統領」の初戦果——において大々的に使用され普及した。
これによりFFRの構造物は大幅な軽量化、もしくは強靭化が達成された。
「リシュリューのエレベーター」「女神たちの空中回廊」ことヌーベル・ミディ運河(運河橋)などは、これがなければ建設は不可能であっただろう。
『元帥』がFFRの精神的支えであるように、『元帥のべトン』はFFRの国土を物理的に支えているのである。

816: モントゴメリー :2022/02/02(水) 00:08:02 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
…そして、新発明が軍事面に応用されるのは技術史の必然である。
「べトン」と聞いて真っ先に思い浮かぶのはネーデルラント帝国国境線にあるような要塞線であろう。
しかし、FFRはそのドクトリンにおいて永久築城による陣地防御を否定している。
これは「どれだけ堅固に作ったとしても、固定陣地は日蘭両国の火力に粉砕される」という戦訓に基づいている。
それは最早トラウマと言ってもいい。
その代わり、FFR陸軍は野戦築城を非常に重視している。
もしFFR領土が侵攻された場合、12時間以内に事前想定された地域に簡易防衛線を構築し、48時間以内には築城を完遂する能力を有している。
この際用いられるのは、事前に製造されていたBéton de maréchal製ブロックでありこれを接合して防御設備を構築する。
(建築用語でいうところの「プレキャスト」方式である)
また永久築城を否定すると言っても、国境警備隊の拠点や街道の要衝などには事前に設備を建設している。
その強度は、OCU陣営が装備する「大型貫通爆弾」の直撃に耐えられる。
(野戦築城も同様)
また、病院や学校などの有事には避難所とされる施設や公館庁舎もこの強度基準で建設されている。
さらに、国境地帯の住民には自宅を自発的にこの強度で建築するものも多い。
一度敵性勢力がFFR国土を軍靴で踏み荒らそうと試みるならば、FFR陸軍はこれら野戦築城を「金床」として機甲部隊を中心とした「槌」と連携した機動防御を展開する。

817: モントゴメリー :2022/02/02(水) 00:08:53 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
以上です。
ウィキ掲載は自由です。

最近夜な夜な夢枕に立つ各世界線のマジノ線残留思念たちを鎮めるために製作いたしました。
「何かないかなー」と探してみたら、数年前にイランが発明した新素材コンクリートを見つけました。
その圧縮強度は60000psi!!
一般的なコンクリートの12倍!?
本当、リアル先輩は我々の想像力を置き去りにするのですね……。
今イランはこれを用いて地下施設の更新を進めているとか。
なお、米軍の最新式バンカーバスターである「大型貫通爆弾」(MOP)は貫通力65mと言われますが、これは通常コンクリートの場合。
強化コンクリート(圧縮強度10000psi)相手では7mしか貫通しません。
超強化コンクリート相手では「数十cmも貫通せずにへし折れる」と予想されます。
現在米軍はMOPの改良版を開発中ですが、完成したという話は聞きませんね。
この『元帥のべトン』を使って要塞線でも作ろうかと思いましたが、FFRの皆さんがウチのドクトリンでは永久築城は合わないとか言ってきました。
なので機動防御用の野戦築城に活用します。
また、各都市の公共施設も『元帥のべトン』を使用しますのでMOPの絨毯爆撃が来ても市民を守ってくれるでしょう。

818: モントゴメリー :2022/02/02(水) 00:09:32 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
今夜はもう寝るので、返信は明日帰宅後でご容赦ください。

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最終更新:2022年02月08日 13:23