14: 194 :2022/02/08(火) 19:10:51 HOST:ai126149240118.54.access-internet.ne.jp
現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン?その38 血戦!北米大陸


人類側の機先を制する形で大攻勢に打って出た蒼空邪軍。人類側が凡そ130万前後に対して334万と、実に三倍近い兵力をぶつけてきた訳だが、中身はどうだったのか。
小型化に成功した放射能低減装置を積んだ輸送ホ級を除くと、その大半はこれまでとあまり変わっていない。大量の歩兵イ級にそれを指揮するエリート歩兵ロ級。
これまた大量の主力戦車ハ級に、大隊規模での指揮を執るエリート主力戦車二級が、今回の兵力の根幹をなしている。
一応先行配備という形で、歩兵イ級の改良型である強化歩兵へ級やエリート歩兵ロ級の改良型である強化エリート歩兵ト級、今後の主力と期待されている新型主力戦車
(後に主力戦車チ級(T-90A相当)と命名)に蒼空邪軍で初めて確認された2種類の新型自走砲(後に主力自走榴弾砲リ級(2S19ムスタ-S相当)及び装輪自走榴弾砲ヌ級(G6ライノ相当)と命名)
やそれ等を統括する新型エリート主力戦車(後に新型エリート主力戦車ル級(チョールヌイ・オリョール相当)と命名)といった物も、少数だが投入されている。
さて、今回の蒼空邪軍側の作戦だが、こちらも割とシンプルな作戦を想定している。砲兵要塞姫の砲撃支援の下、全戦線で渡河作戦を決行。特に中央戦線に戦力の多くを投入し、前線都市である
トピカ・リンカーン両都市を落とし、そのままロッキー山脈目指して西進。前線指揮を担う都市・デンバーを陥落させると共に、兵力を南北へ分けて北部・南部戦線の後方を遮断。
そのまま包囲殲滅へと移行し、最終的には敵軍をロッキー山脈の向こうへ押し込む、というのが作戦の骨子となる。
ロッキー山脈までの地域を確保すれば、より突破が困難なロッキー山脈をそのまま戦線の防壁代わりに使える上、米国を自壊へと導く事も可能。
そうなれば、パーガトリー神国の領域と併せて両米大陸を巨大な橋頭保にしてしまう事すら可能となる。そういう意味でも魅力的なプランだった。
何より今を逃せば、正体不明の軍勢の増援により北米の維持すらも困難となる。やるなら今しか無かったのだ。
その為総兵力の内の、実に半数以上となる200万の兵力が中央戦線に投入され、南北両戦線にはそれぞれ50万。予備に34万という振り分けとなる事が決定。
総力を挙げた攻勢をスタートさせたのだ。

さて、対する人類側だが、一旦砲撃をやり過ごすと共に空爆で砲兵要塞姫を無力化(撃破まで行かなくても退避させるだけでも良い)し、この攻勢を迎え撃つ事に。
まず最も激しい攻撃に晒される中央戦線だが、トピカ・リンカーン両都市は敵に近過ぎるという事も有り、放棄。縦深防御戦を展開しつつ、ノースプラット・ドッジシティ・ウッドワード・
オクラホマシティのラインまで後退。このラインで敵の攻勢を食い止める。戦娘部隊は、主にこの戦線に配備。
南北の戦線は、補助的な攻勢という事も有り歩兵及び砲兵による弾幕での迎撃を図る。そして、敵主力が奥深くまで侵攻したのを確認の後、南北から敵後方を遮断。
包囲殲滅を行い、その勢いのままカウンターを仕掛ける。以上が人類側の今回の作戦の骨子となる。

15: 194 :2022/02/08(火) 19:11:22 HOST:ai126149240118.54.access-internet.ne.jp
1月30日早朝、砲兵要塞姫の弾幕射撃の支援を受けつつ大規模渡河作戦を行う蒼空邪軍。上空からも航空部隊が激しい空襲を行い、緊急出撃してきた人類側の戦闘機群と激しい空戦に突入する。
対する人類側も、初期の混乱から素早く立ち直ると共に、阻止攻撃へと移行する。戦線後方から砲兵及びMLRSのよる激しい砲火を、主に敵中団及び後団に浴びせる。
その砲撃は凄まじく、蒼空邪軍側はこれまでと勝手が違う事を早速思い知らされる。どういう魔法なのか、敵の砲撃が一向に止む気配が無く、こちらの兵士達を吹き飛ばし続けているからだ。
これは言うまでも無くティ連のハイクァーンによる恩恵で、生産力低下の影響で弾数に限りがあったこれまでとは違うのだ。
ならばと、空爆で砲兵陣地を排除しようと試みたが、大規模な敵空軍と戦娘達の壁の前に攻撃も失敗。結果、少なくない機材と何より全体の1割に相当する地上兵力を早くも喪失する。
特に南北両戦線は激しい阻止砲撃と陣地に籠る歩兵部隊の反撃で、攻勢頓挫の恐れすら出始めていた。
その一方で、主攻である中央戦線だが・・・ある時を境にピタリと砲撃が止み、陣地で抵抗していた敵歩兵部隊が少しずつ後退していくのが見え始めた。
恐らく物量差に持ち応える事が出来ないと判断したのか、後退して体勢を立て直そうとしている様だ。
罠かもしれないと疑ったが、南北両戦線が苦戦している現状、進まないという選択肢はない。もし躊躇えば、作戦その物が失敗となり兼ねないからだ。
陥落させたトピカ・リンカーン両都市で一度態勢を整え直すや否や追撃戦を行い、昼夜を問わず攻勢をかける。予備兵力から戦力を補充し、そのままデンバー目指して突撃する。
対する人類側は、当初の予定通り縦深防御戦を展開しつつ、上で述べた最終的な防衛ラインに転進。その最中の遊撃戦で、戦娘達はその猛威を発揮した。
何せリニアクローラーの恩恵で、短時間で素早く陣地転換が可能であり、後退も素早く確実に行えた。夜襲も随時行われ、敵兵力を少しずつ削り取っていく。
その一場面を見て行こう。

16: 194 :2022/02/08(火) 19:11:52 HOST:ai126149240118.54.access-internet.ne.jp
もうすぐ日付が変わろうかとしている時刻。先頭の斥候部隊1個分隊が、トラップを警戒しながら少しずつ前進している。その蒼空邪軍の部隊を、高性能センサーで正確に捉えるキュウやナナにヒト(10式戦車)。


キュウ「・・・・・こちらキュウ。ヒト、3000m先に敵の斥候と思われる分隊が居る」

ヒト「こっちも捉えました。新型のエリート歩兵の姿も見えますね。・・・・・にしても、憧れだった戦娘の人達と一緒に戦えるなんて・・・幸せ(悦に入っている)」

ナナ「・・・ヒト、悦に入らないで。戦場で尊死なんてしたら、置いていくよ?」

ヒト「だ、大丈夫ですよナナ先輩!・・・・・多分」

ナナ「・・・・・(頭を抱えている)」

キュウ「・・・それで、どうする?仕掛ける?」

ナナ「・・・そうね。各員、一発ずつ叩き込む!」

ヒト「殲滅はしないんですか?」

ナナ「私達の目的は、最終防衛ライン構築の為の時間稼ぎよ。敵が簡単に引けない地点まで引き込むのが、今作戦の肝。殲滅は後程出来るから、逸らないの」

ヒト「了解です!で、誰がどれをやります?」

ナナ「キュウは新型エリート歩兵を。ヒトはT-90に似た新型戦車を狙って。距離は2000、弾種はAPFSDSで。私はHEAT-MPで、敵歩兵を吹き飛ばすわ」

キュウ「・・・了解」

ヒト「了解です!」


先程までの緩い空気を消し、標的を狙う三人。敵が迫るのをじっと待つ。
距離2000まで踏み込んで来た所で、行動を開始する。


ナナ「撃て!!」


三人の射撃が、敵斥候部隊に襲い掛かる。強化エリート歩兵ト級のコアが撃ち抜かれ、主力戦車チ級の砲塔と車体の隙間に着弾。砲塔が大爆発と共に真上へと吹き飛ぶ。
驚く間もなく歩兵イ級が最も密集している地点に砲弾が炸裂し、複数の歩兵イ級がバラバラになりながら吹き飛ぶ。
混乱し、闇雲に撃ちまくる敵部隊を尻目に、三人は素早く離脱していったのだった。

17: 194 :2022/02/08(火) 19:12:23 HOST:ai126149240118.54.access-internet.ne.jp
この様な感じの遊撃を受け、少なく無い兵力を喪失する蒼空邪軍であったが、此処が踏ん張り所と判断したのか、最後の予備兵力20万を前線へと送り込み、最終防衛ラインへ攻撃を開始。
しかし、此処を抜かれるとまずいという事も有り、人類側も激しく抵抗。夥しい数の蒼空邪軍の屍が積み重なっていく。
空軍は既に大きな損害を受けて消耗しており、地上支援どころでは無い。また、その影響も有って砲兵要塞姫の展開も遅れがちであり、少数の自走砲や歩兵達の迫撃砲が頼りといった状態だ。
そうして攻めあぐねている状態の中、後方から緊急の知らせが齎され、戦況が一変する。その内容は

「南北の戦線から、見た事も無い巨大人型兵器が前線を次々と突破しつつあり!」

という物であった。

先程も書いた通り、南北の戦線は歩兵と砲兵の頑強な抵抗により、攻勢が頓挫寸前だった。元々中央戦線の支援的な意味合いも有った事から、敵を引き付ける為の睨み合いへと移行すべく、
陣地の構築に入ろうとしていたのだが・・・
そこに人類側の反撃が始まった。そしてその主力は、今まで見た事も無い巨大な人型兵器だったのだ。
北方戦線は量産が始まったばかりの蒼星改を先頭に日本のグリーンオーガと米国のGMが、南方戦線は共産支那とドイツの誇るティーガーⅢ改と重鉄虎改を先頭に、鉄人&レオパルドⅢの大群が、
南北両戦線の突破とその後の包囲を狙って激しい攻勢を仕掛けて来たのだ。しかもその後ろには36式可変機動戦車や、38式超重可変機動砲戦車に38式超重機動砲戦車といった巨大戦車達が
その後ろから砲撃支援をしつつ、これまた常識を遥かに超える猛スピードで次々戦線を突破しているのだ。何せ一番遅い38式超重可変機動砲戦車ですら130㎞/hと、主力戦車の倍近い速度で走るのだ。
対応しろと言われても、不可能だった。
予備兵力も既に前線へと送った後であり、戦線の穴を塞ぐ事も不可能。結果、中央戦線の根本は呆気無く折れ、200万近い兵力が丸々包囲されてしまったのだ。
中央戦線の部隊や戦娘達も、ここぞとばかりに反撃に出て激しい攻撃を浴びせる。蒼空邪軍も何とか包囲を突破すべく根本となる部隊に攻撃をかけるも、人型歩行戦車の大群の前には成す術も無く
撃退されるばかりで、戦力を急速に衰えさせていく。
最終的に丸三日にも及ぶ攻撃の末に、蒼空邪軍は戦力の大半を消失。ごく僅かの鹵獲や逃げ遅れた砲撃要塞姫の投降を除いて、その全てが殲滅された。
そして、人類の反撃はここからだった。
燃料・弾薬の補充と休息・汚染の除去で三日程過ごした後、本来予定されていた攻勢作戦を開始。奪われていた地域を奪還すると共に、渡河作戦を決行。ここまでの戦いで制空権はこちらが握っており、
その影響で砲撃要塞姫の弾幕射撃も尻窄みに終わり、楽々渡河されてしまう。空軍兵力も直ぐの補充は不可能であり、陸と空両方からの攻撃の前に、残っていた守備部隊はじりじりと押されていく。
メキシコ湾沿岸では、護衛部隊に守られたズムウォルト級が猛威を振るい、抵抗を続けていたニューオーリンズやペンサコラ等に籠る敵守備隊を次々吹き飛ばしていく。
何せハイクァーンのおかげで弾薬の残量を気にする必要が無く、必要な個所に好きなだけ砲撃を浴びせる事が出来るのだ。蒼空邪軍にとっては堪った物では無かった。
最初の三か月間の第一次攻勢でシカゴ・インディアナポリス・ナッシュビル・モントゴメリを結ぶラインまで進出に成功。やや疲れが見えるも、補給を終えた部隊は進撃を再開。
次の三カ月でクリーブランド・チャールストン・シャーロット・ジャクソンヴィルを結ぶラインまで解放。北部もトロントまで奪回に成功している。
一連の攻勢の結果、敵残存兵力は東海岸及びフロリダ半島まで押し込める事に成功。流石に部隊の再編成の必要性も有り、ここで一旦攻勢はストップしたが、遅くとも半年以内に北米全域の奪還が可能となったのだ。
因みにフロリダ半島には、疲れ切った10万の部隊が取り残されており、その後救出作戦が決行されるも戦娘達の妨害も有り、半数を救うのが精一杯であり、残りは殲滅されている。
久々の大きなニュースに枠人類側だったが・・・・・向こうも一方的にやられてばかりでは無かった。
戦娘タイプと思われる蒼空邪軍新型兵器の大群の猛攻を受け、スイスと道路・・・ゲフンゲフンベネルクス三国にフランスが陥落したという知らせが、欧州から齎されたのだ。
その為、北米奪還が急がれる事となり、予定の半分の三カ月でどうにか北米の奪還を成功させた。最後の方はゴリ押しだったのは言うまでもない。
スペインと英国が危機に陥る中、再編成と部隊の展開を急ぐ人類。欧州を舞台とした蒼空邪軍との一大決戦。それが発生するのは、そう遠くない日であるだろう。

18: 194 :2022/02/08(火) 19:12:53 HOST:ai126149240118.54.access-internet.ne.jp
以上です。一話で収めようとした結果、後半が駆け足気味となりましたが、北米決戦の顛末となります。
北米戦線の蒼空邪軍の攻勢とその頓挫。その後の奪還作戦で北米を解放する一方、欧州戦線が危機的状態に。描写こそ有りませんが、早くもバトルオブブリテンが発生しています。
その為、ティ連の技術のゴリ押しで北米の解放を完遂。復興を行う一方で欧州方面での反攻作戦を計画します。
なお他の戦線は、取り敢えず小康状態といった所ですね。シベリア方面はウラル山脈の守りを突破出来ず、アフリカ方面も同様。豪州方面も周りから孤立気味なので、戦力を蓄えつつ小康状態です。
なので、欧州方面に戦力を注ぎ込み、遮二無二突破に成功しています。現在はピレネー山脈とアルプス山脈を防衛ラインとして、それ以上の浸透を防いでいる状態です。
そんな訳で、今後は欧州を巡っての戦いとなって行くと思います。取り敢えず決めているのは、英本土防衛とフランス上陸。それを阻止しようとする蒼空邪軍艦隊との一大艦隊決戦といった所でしょうか。
まぁその辺は、気長に待っていただければと。新キャラの設定等は次回に回します。ここまで書くのに疲れましたのでorz。それでは。
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最終更新:2022年02月13日 11:42