567: 陣龍 :2022/02/14(月) 09:37:49 HOST:124-241-072-209.pool.fctv.ne.jp
無幻世界日本海軍航空隊の事始め
第二次世界大戦にて、一躍世界初の航空機による戦闘航海中の敵戦艦撃沈の偉業を成し遂げた日本海軍の空母艦載機隊であったが、その始まりは実は対潜航空隊であった事を知る人は意外と少ない。元々イギリスより先んじて世界初の空母を建造し保有した連合艦隊であったが、正直に言って弾着観測用には戦艦に搭載する水上機の開発や性能向上が順調であった事も有って若干持て余していた。
当時の艦載機の性能は、後世とは比べ物にならない程貧弱であり、取り合えず戦闘機と偵察機を満載して敵観測機や偵察機の撃墜と、敵艦隊の索敵をする位の用途としてしか使われなかった。世は大艦巨砲主義全盛期で有る為、後の実験で魚雷を搭載した航空機によって、標的艦に改造された旧式戦艦の大破・撃沈を達成した時も、それなりに脅威とは見做されたが対空火力の強化の方向に向かっていた程だ。
風向きが変わったのは、英独との交流が加速して多数の技術や戦術が日本に流れて来た事、そしてフランスの極端な軍拡姿勢であった。
水上艦に関しては日本は無論の事、イギリス海軍も戦力差からして鼻歌まじりに撃砕出来ると考えられたが、先の『大戦』で散々手古摺った潜水艦の存在や、ドイツに殴り掛かるフランス陸軍への攻撃に関しては、日本が誇る戦艦群は射程距離や装備の関係で実質無力だった。その為、日本がルール地方占領事件を超える独仏戦争が発生して二度目の遣欧艦隊を送り込む時に、目立つ脅威の一つとしてフランス海軍が整備して居ると予測された、潜水艦に対する有効な戦力を構築するのを模索して居た。これは駆逐艦らの対潜装備の拡充と言う順当な解答に並行して、
度々行われた演習にて『空からの目』を潜水艦部隊が脅威に感じていたレポートにより、主に軽空母や中型空母が大艦巨砲主義の世の中を無視するように、当時としては多数建造されていた。鉄砲屋からは少々不満に思われたが、戦艦では潜水艦にまともに対処出来ない事は事実であるし、戦艦群の近代化改装も行われて居た事から
アメリカでの狂騒劇とは真逆に極めて大人しかった。逆に俄かながらに空母部隊との共同での戦闘に対する研究が始まった位だった。
一方何だか棚ぼた的に空母や艦載機への予算が増えた海軍航空隊であったが、折から技術発展やフィリピンに逃れて来た
アメリカ航空企業の存在によって、既存の制空と偵察のみならず対地・対艦攻撃としても有力な戦力になって来た事も有り、増額する予算に任せるがまま規模の拡大や練成を重ねていた。
対潜航空隊の拡充に加えて雷撃隊や急降下爆撃隊も新編し、また合理化の一環として陸軍航空隊とも一部装備の共有化、また予算獲得の意味も有って、【野放図に規模拡大している】との批判を交わす為に陸海軍航空隊共同で日本初の四発重爆撃機部隊も編成する等、実に日本人らしい勢いのまま規模を拡大していた。
そして大艦巨砲主義の時代に、この一見変わった戦力整備をしている日本海軍を侮り不作法な宣戦布告を誘発する結果となったとも言われているが、その後のオーストラリア救援に向かった、
アメリカが誇る巨大戦艦が『貧弱な日本軍機』の大群に袋叩きにされた末、艦隊決戦も艦砲射撃もする事無く敢え無く水底の骸と化した時には、日本軍の航空隊の規模は戦時体制による急拡大と合わせ、世界最大級にまで拡大していた。初動の戦力整備を誤り、水上艦以外は後手後手に回っていたアメリカ軍はこのユナイテッド・ステーツ級撃沈を始まりとして劣勢に追い込まれていく事になる。
568: 陣龍 :2022/02/14(月) 09:44:49 HOST:124-241-072-209.pool.fctv.ne.jp
|д゚) 航空隊の規模とかの話が出て来たので取り合えずぶち込んでみます(通り魔)
|д゚) まぁ先の第一次世界大戦やルール地方事件にフランスの暴走状態と合わせれば何時か二回目行く事は目に見えてましたし、水上艦は兎も角頭おかしい軍拡している以上潜水艦も相当整備しているだろう(予想)から、と言う理由付けでの空母艦載機隊の拡大が起きた感
|д゚) 途中からポスト拡大と言うか何かその勢いで組織拡大して行くのはまぁ日本っぽい感有りますし。後共に欧州戦線に言ってるので、日本の陸海軍にはそれぞれ共通の友人や戦友が居るので意外とそれなりに認識共有やら出来たって事で
最終更新:2022年02月18日 14:16