48: ホワイトベアー :2022/02/23(水) 17:00:30 HOST:157-14-173-202.tokyo.fdn.vectant.ne.jp
日米枢軸ルート 小ネタ自律思考型戦闘兵器システム その1

MCAD-9 サイクロプス 

IOPにて第一世代自動人形の発展系として開発された2メートルクラスの人型自律思考型戦闘兵器システム(Autonomy Thought Combat Weapon System:ATCWS)。

電磁収縮筋を利用したマッスルパッケージと呼ばれる人工筋肉を使用しており、さらに脚部にバッタの脚の関節構造が取り入れられていることから発揮可能な運動能力と瞬発性、さらにマッスル・パッケージに防弾機能がついているため、装甲と合わせて7.62ミリ弾クラスの直撃に耐え得れる防御能力をその特徴としている。

人型装甲車とでも言うべき圧倒的な防御力と、人型ゆえの小回りの高さは都市部や山岳部、山林部での戦闘において圧倒的なパフォーマンスを発揮可能で、1個分隊12体で武装勢力100名に匹敵する戦闘力を有しているとさえ言われている。
搭載AIはメンタルマップやメンタルモデルを除いた第1.5世代型自動人形用のモノを採用しており、自動人形とは違い疑似感情を搭載していない。

基本武装としてはCAD-03用に開発された12.7ミリ自動小銃を流用している他、専用に開発された散弾銃や20ミリ対物小銃などが用意されている(無論、従来の銃器も運用可能であるが)。
愛称であるサイクロプスはメインセンサーが巨大なモノアイ式であることからそう名付けられた。ただ、一部関係者(転生者)からは「フルメタのがっかりM9ミニマムバージョン」と謎の呼ばれ方をされているとかいないとか。

IOP製の第2世代自動人形である011シリーズよりかは統合的なパフォーマンスは劣るものの、こと戦闘能力に関しては第2世代自動人形を凌駕し、自動人形にはない高い耐久性や汎用性からIOPのATCWSの中でも売れている機体で、多数のバリエーションを有している。
ただ、官民で素体を共有化している自動人形よりかは単価が高く、さらに上記したとおり第2世代自動人形と比べてしまうと作戦遂行能力も低いため、帝国軍では市街地戦を主任務とする一部の装甲人形部隊や国連統合平和維持軍派遣部隊などにしか配備されていない。

帝国軍向けでの平均単価は4000万円。ハワイ条約機構加盟国にも販売されており、合計で20万体近くが生産され、現在でも生産と配備が継続されている。

主なバリエーション
MCAD-9A サイクロプス
基本型。第2世代自動人形を超える機動力と防御性能を有しており、戦闘能力では第2世代自動人形を超えている。2004年から実戦配備開始。

MCAD-9A1 サイクロプス・アーマード
アフガニスタンでの戦訓を反映したバリエーション。非正規戦用や防衛戦での運用を重視しており、運動性を対価に追加の装甲を施し、重要箇所は12.7重機関銃の直撃に耐えるまで防御能力を向上させている。2011年から配備開始。
アーマードと名乗っているが、追加装甲をパージすることはできない。

MCAD-9A1E1 サイクロプス・アーセナル
全部隊への直協支援用に開発された機体。
75ミリ軽榴弾砲や小型ミサイルランチャーを搭載させるなど火力を強化するための改良と最大6機のUAV運用能力が付与された。

MCAD-9A2 サイクロプス・エンハンスド
各種センサー類の刷新とAIの性能および運動性を9A型より向上させつつ、防御力をA1型と同等のものを維持、さらに不可視型の熱光学迷彩システムを搭載した次世代仕様。陸軍機甲人形部隊の主力機として9A型および9A1型に近代化改修を施す形で調達が進められている。

XMCAD-9ATD
国防総省技術研究開発本部がIOPを主契約企業として開発した先進技術実証用の実験用自律思考型戦闘兵器。ATDはAdvanced Technological Demonstratorの略。政治的理由からサイクロプスシリーズの1つと書類上はなっているが、全長2.5m(砲身長含まず)と大型化しているなど、実際には新規に開発された機体。

高出力中性粒子ビーム砲や小型アクティブプロテクションシステム、小型常温熱核融合炉などの開発中の新兵器や新技術群の試験に運用されていた。

49: ホワイトベアー :2022/02/23(水) 17:01:01 HOST:157-14-173-202.tokyo.fdn.vectant.ne.jp

MCAD-110 アラクネ
三菱にて開発された自律思考型戦闘兵器システム(Autonomy Thought Combat Weapon System:ATCWS)。自動人形などのIOP製品とは違い人型を模しておらず、四脚歩行形式を採用している。

主に都市部での敵正規軍歩兵部隊や武装テロリスト等の非正規戦闘員を相手にするために開発された。IOP製品のように最新技術を投入するのではなく基本的に枯れた技術で開発された兵器であり、高い信頼性を有する機体として主に帝国陸軍他ハワイ条約機構加盟国軍で幅広く採用されている。

帝国陸軍の装甲人形部隊において装甲車的役割を担う機体として開発されており、装甲は圧延防弾鋼板を使用。最大で12.7ミリクラスの銃弾に耐えることが可能とされている。
主兵装として12.7ミリ機関砲を搭載している他、側面に用意されているハードポイントに対戦車ミサイルや短距離地対空ミサイル、7.62ミリ機関銃、自動擲弾銃等の追加兵装を搭載可能とし、回転式の上部モジュールには10連装式スモークチャージャーを二基搭載している。

重武装、重装甲を誇る本機であるが、その最大の特徴はこれらを史実C-130クラスの戦術輸送機に1個中隊14機搭載可能であり、それを空挺投下可能な点である。これにより、帝国軍はわずかな時間で装甲戦力を必要とする場所に投射可能となった。



MACD-210
IOPが中小国や紛争地の友好的武装勢力などへの供与目的で開発した自律思考型戦闘兵器システム。民生市場向けの四発式UAVをモデルに最低限の戦闘用AIとセンサー、武装を搭載しており、列強正規軍との戦闘では役に立たないものの、中小国軍や非正規武装勢力との戦闘において味方地上部隊に対して航空支援や航空偵察を与える事ができる。
基本的には味方陣地もしくは現地歩兵部隊による無線をもちいた操作が行われるが、一応、戦闘用AIを搭載しているので完全自律行動が可能で、電子妨害下でも運用ができる。ただ、その場合は事前に設定されたフライトコースか最後に設定された目標上空まで飛行し、敵部隊と思われるものに無差別に攻撃を行うので当然適切な航空支援などできない。

極めて低性能な機体であるが、単純な構造ゆえに維持・補修のしやすさと、システムコードがオープンソースとして公開され、搭載AIも単純なものゆえにノートパソコンがあれば現場に合わせてAIの調整ができる事、なにより調達費が約12万程度と最新機種のスマホ程度の値段で購入できる事から本ATCWSが投入された紛争地では敵味方問わず運用している事が多い。

基本武装は7.62ミリ3連装機関砲もしくは50㎏無誘導爆弾4発であるが、基本的に紛争地で運用されているものは大なり小なり改造されているので武装が変わっている事も多い。

50: ホワイトベアー :2022/02/23(水) 17:04:24 HOST:157-14-173-202.tokyo.fdn.vectant.ne.jp
以上になります。
元々は他のハワイ条約機構加盟国軍で運用されているすべてのATCWSを書いてから投下する予定でしたが、
思った以上に日蘭世界の考察が早く、これ以上時間を掛けると後出しになりすぎると判断して分割形式で
投下させていただきます。

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最終更新:2022年02月28日 12:15