295: 弥次郎 :2022/03/06(日) 22:47:16 HOST:softbank060146116013.bbtec.net
SRW一発ネタ「天蓋世界(Cloosed Sky)SRW」5
○パシフィック・ユニオン
政治体制としては各管区の代表議員を集めた連邦議会制を採用している。
その領域内には多様な民族が共存していて、それの統一にかかるコストや時間などを鑑みての判断である。
各管区は共通の法が存在しているが、管区ごとに独自の法や制度を定めており、治安維持機構や維持組織を組織しているなど独自色がみられる。
ただし、共通項としては、シュビラシステムによる管理・監視および安全保障に始まる社会制度が敷かれていることである。
旧日本列島を中心としたエリア。
ナノハザードや大災厄を経て、人口の一極集中などは旧世紀からかなり進行している。
そのため、主要都市とそれを結ぶライン以外はまともに管理や整備が行われておらず、荒廃してるところが多い。
流通が途絶えることも想定し、一部耕作可能地域は無人の農耕地域として無人管理されており、ハイパーオーツの生産を一手に担う。
その他、旧鉱山や海底の鉱山などの採掘もおこなわれており、おもに潜在犯によって操業が進められている。
PU管区の中でも上級の生活を送りたければここ、と言われるほど治安や生活環境などは優れている。そのためPU内部でも移住希望者が多い管区。
しかし、そんな最も満たされている環境であろうとも、犯罪は止まらず、人の心が乱れるのは止まることはない。
旧オセアニアを管轄するエリア。
ナノハザードと大災禍を経て人の生存圏が大きく狭まっており、そのエリアの広さに対して居住人口は多くはない。
人間よりも牛や羊が多いとされた旧世紀と同じく、人間よりもロボットやドローンの方がよほど多いとされている。
その代わりとしてパシフィック・ユニオンの生産能力を担うプラントが多数建造されており、あらゆるものの生産を担う。
ここで働くのは多くがドローンであるが、それに合わせてシュビラにより選別された労働者たちが派遣されて労働に従事している。
一方で、ここを攻撃されると深刻な打撃を受けるということもあって、かなりの戦力と防衛設備が備えられている。
旧東南アジア地域が多く含まれるエリア。
比較的ナノハザードの影響が小さい地域であったが、領内においては大災禍のころに核兵器が何度か使用された過去を持つ。
そういった過去、加えて他国と海路でつながっていることからPU内部でも特に人種が豊富で、雑多な言語であふれかえっている管区でもある。
公用語こそ定められているが、使われている言語は確認されているだけでも数十にも及んでおり、貨幣に関しても同様に複数存在している。
一応個人の生体情報と紐づけされた認証支払制度も存在するが、ローカルな現金や紙幣なども未だに現役を保っているのが特徴。
東アジア管区と同様に難民や流入民などが多く、中には国籍や戸籍を持たないままに、システムの目を逃れて生活している人々も多い。
資源や天然食料などを他の管区に輸出、あるいは生産の下請けをすることで経済を維持しているため、他の地域に依存している割合が大きい。
日本海に面したユーラシア大陸東部地域の一部が組み込まれているエリア。
パシフィック・ユニオン内でも意図的に治安に格差が設けられている管区。
安全な都市はとことん安全で快適な暮らしが営める。それこそシュビラをはじめとした治安維持機構もよく動いている。
それ以外のエリアでは日々の暮らしで手一杯だったり犯罪が日常茶飯事とお世辞に良い暮らしは望めない。
他の地域からの難民や犯罪者の流入が起きているのも事実であり、平穏の一枚裏側には無秩序が控えている。
そういうところも含めての管区設計ではないかというのがもっぱらの噂である。
ともあれ、犯罪が外にあふれ出ないように管理され、抑止されているのは事実である。
296: 弥次郎 :2022/03/06(日) 22:47:55 HOST:softbank060146116013.bbtec.net
○ディーヴァ
月と地球の間のラグランジュポイント1に設置されているスペースコロニー。
そこに設置されている膨大な演算装置を備えたステーションとナノマシンによるネットワークにより構成された構造体がディーヴァの本体となる。
ディーヴァの人口のほぼ全員が電脳パーソナリティーという意識あるいは魂を電子情報化することで内部の仮想空間に生活している。
最も、ディーヴァという膨大なネットワークとメモリにも限界というものが存在しており、全員がその恩恵を受けているわけではない。
社会的な貢献やディーヴァへの献身、あるいは活動が認められることでメモリが与えられる。
その一方でそれができない者にはまともなメモリを割り当てられず、人の姿さえ取れない生活を送っている者もいる。
その為、実質ディーヴァ内部では権力闘争が発生しており、如何に自分が有用であるかを証明し、メモリを得るかの競争が起こっている。
中には他者を害してでもメモリを獲得しようとする人間もおり、過去には保安局員がそれに加担していたこともあるという末期ぶりである。
無論、ディーヴァが何もしていないというわけではなく、日々ディーヴァ自体の拡張工事は進められている。
最もその工事に従事するのは多くが下級市民であり、むしろ電脳パーソナリティーで過ごすよりも充実している、という状態であるのも事実である。
地上に設置されているディーヴァの拠点。
厳密に言えば、ディーヴァ建設にあたり、地上に用意された研究施設やテストベッドなどが置かれていた場所である。
現状、その施設とそれに付随する領土がディーヴァの管理領域として認可されており、リアルワールドにおける拠点となっている。
主任務としては地上における諜報活動や情報収集、地上の資源および遺物の回収、地上からディーヴァへの攻撃の察知などを担当する。
その他にも、ディーヴァの人員の地上での活動のバックアップ、リアルワールドでの渉外活動なども窓口がここに設置されている。
特に地上での活動のバックアップのため、大型輸送機や大量の機動外骨格など、かなりの物理的な戦力が常駐している。
また、地上でミッションの際には雇用しているエージェントをサポート役として送り出しており、各地で傭兵などを雇用している。
本拠点が宇宙にあるとはいえ、地上での活動も非常に重要な任務ということでかなりの人員が配置されている。
ただしディーヴァにおいては地上勤務、特に生身での勤務は通称「島流し」とされており、あまり人気のある職ではない。
一部エリートコースを進める人間が一時的にキャリアを積む関係で来る以外は、基本的には失態をした人材が送られてくる傾向にある。
その為、地上支部の人材の質は必ずしも優れているとは限らない。もっとも、ディーヴァでは少量のメモリしか得られない下級市民には意外と人気な職でもある。
また、あまり多くはないが地上に暮らす人間がディーヴァへの移住資格を勝ち取って移住する際もここから向かう。
地上支部は、北米大陸に2か所、南米に1か所、ユーラシア大陸に2か所、旧欧州に1か所、アフリカに2か所配置されている。
他勢力とのパワーバランスや外交上の配慮などから設置がされていない箇所も存在しているのはご愛嬌か。
フロンティア・セッターによるディーヴァへのハッキングが始まって以来、地上支部では総力を挙げてこれを捜索している。
しかし、電子戦において圧倒的に負けているために、すでに各支部のメインコンピューターの情報は末端までFSに筒抜け状態である。
297: 弥次郎 :2022/03/06(日) 22:48:28 HOST:softbank060146116013.bbtec.net
○EDEN
巨大なクレーターを利用して作られた6つの巨大都市コロニー。
一つの循環系、すなわちバイオスフィアを形成しており、月面において鎖国体制を維持してもなお長らく維持できているのはこの能力に由来する。
内部は地上と同等の重力が再現されており、まるで全盛期の地球の環境かのような世界を作り上げている。
元々は地球-月-火星という開拓ルートを中継するための基地として開発されたのが始まりであり、未だにその機構や遺産などは残り続けている。
それらの遺産品は未だに管理局さえも把握しきれていないほどに存在している。タケルが使ったロケットもここで発見されたものを使った。
一方で、管理局が発見・接収したプロジェクトは「外宇宙探査」のために密かに活用されている。
これは従来の開拓ルートを開くため、というよりは、閉鎖的なEDENの環境を維持するために必要な資源を得るため、という面が大きい。
EDENの外側、すなわち月面コロニーの外側に出ることはできる。
ただし、その活動範囲については一定の管理エリア内のみが許されており、そこから先に進むことはできない。
強引に進もうとするとウェアラブル端末もしくは体内のナノマシンを通じて強制的に失神させられ、回収される仕組みとなっている。
この区画の外側には、滅んだことになっている地球をみえるエリアや、ディーヴァとの係争地域が含まれている。
そして、この領域ギリギリのところでボランティア活動を強いられたタケルは思わぬものを拾うことになる。
さらには、外宇宙の長き旅から帰還して月面に降り立った「罪の王」「罪の妃」を目撃することとなる。
EDENの外側にある進入制限区画のさらにその外側、EDENから目視確認できない別なクレーターに設営された巨大ステーション。
惑星間航行を可能とする大型船、そのドックと港、その他必要な設備が一纏めとなっている。
居住用の恒久コロニーも二つ設営されており、ここだけで完結した生活が行えるようになっている。
EDEN管理局が月以外の惑星もしくは衛星やアステロイドベルトなどからの資源回収のために密かに建造した。
土台となったのはEDEN黎明期の宇宙港設備であり、火星開拓の中止に伴って放置されていたものを、EDEN管理局が接収した。
それ以降は密かに設備の復元と拡張、さらには資源を活用した宇宙船の建造などが行われている。
衛人(ガーディアン)も元をたどればここで開発されていた宇宙作業用ロボットがもとになっている。
元々EDENはバイオスフィアを形成しており、独立状態でも存続してきた。
しかし、永遠というものはなく、必要となる資源の不足やコロニー自体の老朽化といった問題に突き当たっていた。
そして、それらを密かに解決するためにも、都合の良い場所を必要としていた。そこで目が付けられたのがこの秘匿港、というわけである。
すでにこの港からはいくつもの資源調査船が送り出されており、実際にいくつかのポイントで資源採掘などを成功させている。
当然、船員などは地球が滅んでいないことも、他に人類が生存していることも知っている。
それらについては体内に埋め込まれたナノマシンによる制御によって固く秘匿されており、船員によっては自分が何をしていたかを忘れさせられることも。
これほどのことまでもしなければ、人類の生き残りであり箱舟である、というアイデンティティーを保持できないがゆえに。
もはやこれは個人の意思というよりは、EDENという人の集合体の無意識の生存本能と言えるかもしれない。
298: 弥次郎 :2022/03/06(日) 22:49:13 HOST:softbank060146116013.bbtec.net
以上、wiki転載はご自由に。
土台は順々に仕上がりつつあります。
後はストーリーラインもちょっとずつ進めておりますよ…
まあ、投下できる時期は未定なんですがね!
最終更新:2022年03月11日 10:19