510: 冷石 :2022/03/10(木) 00:05:37 HOST:p0390840-vcngn.gifu.nt.ngn.ppp.ocn.ne.jp


   ゲート 夢幻会の憂鬱

「ふざけるな!」

総統室にヒトラーの怒鳴り声が響き渡った。
殺意を込めて令和世界の報告をまとめた報告書をにらみつけた。
白人勢力がヨーロッパの片隅に逼塞させられている、それだけでも腹立たしいのに
その世界で日本は絶対的な超大国として君臨し我が世の春を謳歌している。
こんなことがあっていいはずがなかった、
しかもその科学力はこの世界どころか21世紀の平成世界をも大きく引き離しているという。
ヒトラーの頭には令和日本と手を組んだ昭和日本によってヨーロッパが蹂躙される光景が浮かんでいた。
大なり小なり白人至上主義思想のあるナチス高官もまた同様の光景が頭に浮かび青ざめる。

「あの世界の日本とこの世界の日本が手を結ぶことを防げ、そして21世紀の黄色いサルの伸長を憂う憂国の士との連携の道を探るのだ」



白人勢力がヨーロッパの片隅に逼塞させられているという事は昭和世界のヨーロッパ列強を震撼させた。
この事実はこの世界でも起こりうると恐怖におびえ、対日で白人国家は連携すべきであるとの声が上がり始めた。
もはや令和日本へのヘイトは昭和日本でも対岸の火事ではなくなったのである。


「だー、どうすりゃいいんだよこの状況」
「もはや笑うしかねぇ」
「令和日本の転生者たち仕事しすぎだろ、環太平洋帝国通り越してモンゴル帝国以上の世界帝国じゃねえか」
「白人勢力があそこまで追い詰められてなければちったぁましだったんだが」
「英国は金〇握ってるからそう簡単には裏切らないと思うが、世論が沸騰したらどうなることか」
阿鼻叫喚そんな事態をしめす夢幻会の会合、そんな中令和日本に派遣していた白洲次郎の部下が入ってくる

「失礼します」

「うむ、何かあったのかね」

「アルヌスの丘で諸王国連合軍と我ら日本連合軍が激突し諸王国連合軍を殲滅しました」

「そうか、まあそれは想定内だな」

「さすがに中世レベルの軍相手に負けることはないだろう」

「それだけかね」

そうであってほしいなぁと思いつつ嶋田は声をかける

「はア、それなんですが…」

返答を聞いて嶋田は神は自分が嫌いなのだとの思いを新たにするのであった。




「すでにレーザービーム兵器が実用化されているだと」
「ありゃマイクロウェーブ兵器じゃないか」
「なんだよあの大型地上母艦ってのは」
「すごく大きいです」
「今度あれだけで5隻送ってくるそうだ」
「やめてあげてー、帝国のヒットポイントはもう0よー」

「…」
「…」
「…」
「こんな化け物国家相手に喧嘩売ろうとしてるのか平成世界とこの世界の白人どもは」
「絶対に止めろ、下手に戦争になったら日本が舞台になる可能性が高い!」
「吉田のケツをたたけ、反令和日本の流れを相手政府に鎮火させる様に働きかけろ!」
「この映像は今後の共同作戦においてスペックがわかったほうがいいでしょうと演習の光景を取ったものだから平成日本にも行ってるはず
この戦力を持った軍が首都でドンパチ始めることになるぞと、事実を正直に言ったほうがいい」
「アヘンを売ろうとしたことの報復で欧米社会を完膚なきまでに潰したことも無視できん」
「相手の沸点がわからないことがこれほど怖いとは…」
「何が何でも戦争回避その方向で行くぞ」
「おう!」

日米開戦時のような緊張感をもって夢幻会の夜はふけていく…

511: 冷石 :2022/03/10(木) 00:14:31 HOST:p0390840-vcngn.gifu.nt.ngn.ppp.ocn.ne.jp
とりあえずアップしました。
大型地上母艦はガンダムに出ていたやつです(名前が思い出せない)
しかし令和日本を異常に強くしすぎたかもしれない^^;

wikiへの転載はご自由にどうぞ。
冷石でした。

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最終更新:2022年03月11日 10:52