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現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン?その47 欧州反攻作戦・その3


蒼空邪軍艦隊の全力出撃を知った人類連合は、空母打撃群と主力艦隊による総力を挙げた阻止行動へと移る。
加えて、英本土に展開している各航空隊にもそれ等の支援が命令された。
人類連合側は敵の目的が上陸部隊の粉砕だと分かり切っていたので、これを守り切りさえすれば勝利だと知っていた。
各艦隊の司令官は、心情としては「決戦」を望んだが、その心情を抑え込んで敵の撃滅ではなく撃退・阻止を最優先とする命令を下していった。
既に地上支援である程度の弾薬を消費している主力艦隊及び空母打撃群は、補給の為に交代で一時下がっていく。
しかし敵艦隊が来るまでには、全ての艦隊が前線に戻ってきている。この辺りはやはり、ティ連によるハイクァーンによる恩恵が大きい。
全ては予定通りだった。

さて、大挙出撃した蒼空邪軍艦隊だったが、当初からその全容が察知されていた。
前に話した潜水艦や潜水戦娘・潜水艦娘達からの報告も有るし、何より遥か上空にて戦域全体を見張っているデロニカの存在も大きい。
デロニカからの情報で、各種新型艦艇が複数確認されており、エ〇コン7のア〇コーンに酷似している超大型潜水艦の存在も特定されていた。
もし元ネタ同様にレールキャノンを装備しているとするなら、上陸部隊が壊滅的打撃を受けかねない。
フリンゼ・サーミッサや大和級人型特重機動戦艦が上陸部隊のすぐ近くに展開しているとはいえ、戦場に絶対という物は存在しないのだ。事前に叩くのが一番確実だ。
その為、特に潜水艦隊の動向に気を配る事となり、予想進路を中心に無数の対潜哨戒機とその直掩機が展開する事となる。

対する蒼空邪軍も多数の偵察機や今回の攻撃任務から外れた潜水艦を派遣するも、どちらも帰還する事無く犠牲ばかりが積みあがっていく。
とはいえ、敵の上陸地点とそれを支援する大艦隊の存在は確認されている為、適時各艦隊と合流しつつ水中へ潜行。ギリギリまで敵の空襲を回避すべく努力を重ねていく。

海中へと逃れられた為、敵艦隊の位置を一時見失う形となったが、人類側に焦りはなかった。どの道攻撃を仕掛けなければならない以上、必ずどこかで浮上するのは間違いなく、
その時こそが戦いの始まりとなるからだ。
艦載機パイロット達は既に待機状態に入っており、命令一つで何時でも行動に移れる。落ち着いて報告を待った。そして、遂にその時が来た。
ユトランド半島西方の海域、旧オランダ北方の海域に蒼空邪軍艦隊が出現。艦載機を発艦させると共に、主力艦隊がドーヴァー海峡を突破すべく全力で突撃を開始したのだ。

817: 194 :2022/03/13(日) 09:21:01 HOST:ai126248103001.9.tss.access-internet.ne.jp
ここで両軍の艦載機の内訳を見て行こう。
総数3304機の数を誇る蒼空邪軍の艦載機だが、数的主力は新開発されて間もないステルスジェット多用途艦上戦闘機ト級となっている。この機体が凡そ1250機。
次に多いのがジェット艦上戦闘攻撃機ホ級フラッグシップ。これが1000機。質的主力は制空戦闘鬼級が350機に、正式化直後の次世代ジェット艦上戦闘攻撃機チ級が500機。残りは対潜ヘリコプターへ級となる。
制空戦闘鬼級は高速フリゲートワ級に搭載されていた機体も含めての数だが、欧州戦線での消耗の激しさも有りこの程度の数となっている。
とはいえ通常の航空機では苦戦は必至な為、対抗としてこちらも戦娘達が派遣されている。

対する人類側は、以下の通りとなっている。艦載機の他に、英国に展開している戦闘機体の支援も受けられる。
数的主力は最早おなじみと化しているJF-5「陣風」が主力となっており、その総数は露天係止を行った事も有り実に1700機。そして最近本格供給が始まったJF-4も多数おり、こちらは800機。
それ以外にも、従来通りのF-4やF-3も多数展開している(F-4閃風800機・F-3C烈風1000機)
そしてこれは、各世界の日本及び神崎島だけでこれなのだ。
他の国々に目を向けると、JF-5の米国仕様・エーオースをはじめサラマンダーやF-35・ロシアのメテオールにSu-57。フランスのラファールMに共産支那&ドイツのヴァンピーア改と多種多様である。
こちらも、各機体合計で1000機程に達する。更には、戦娘達もこれに加わる。

蒼空邪軍の艦載機達だが、直掩を務める機体を除いた大半が定石通りに編隊を組んで突撃を開始したのだが・・・100機程のステルスジェット多用途艦上戦闘機ト級が水面ギリギリの超低空で突撃を開始したのだ。
一体何を目論んでいるのか・・・?

一方の人類側は、機動部隊には日米及び神崎島の機動部隊。主力艦隊にはこちらの主力艦隊をぶつける事に。全艦艇を投入しなかったのは、上陸部隊の防衛任務も有るが、敵艦隊の総数が若干数減っていたからだ。
敵艦隊の総数は各艦隊それぞれ334隻だが、再出現時に総数が300隻に減っていたのだ。大事な事なのでもう一度言うが、334隻の各艦隊が300隻に減っていたのだ。
つまり・・・途中で戦力を分派して別動隊を編成したと見るしかなかった。さもなくば、わざわざ戦力分散の愚を犯す筈が無いからだ。
その為、日米以外の艦隊が上陸地点近郊に残る事となり、別動隊に備える事となった。
そして敵の大群が迫ってきているので、まずは全力で迎撃の後に反撃を行う後手の一撃を選択した。空母打撃群の力の根源は艦載機に有り、まずはそれ等を落とせるだけ落として無力化してしまおうという事だ。
本来後手の一撃は非常に難しいとされているが、それが可能な戦力差が有るからこそ、こういう選択が出来るのだ。
それに人類側にとっては敵艦隊の撃滅は副次的な要素であり、極端な話敵が逃げ帰れば戦略目的は達成される。だからこそ、目標が撃退なのだ。

対する蒼空邪軍艦隊だが、空母打撃群の機体こそ新鋭機で固める事が出来た物の、欧州戦線と艦隊の戦力増強が優先された事も有り、空中空母艦隊の艦載機にまで手が回らなかった。
余りに消耗が激し過ぎる為、補充が追い付いていない結果だった。その為、新鋭の超音速巡行ステルス戦闘機レ級や超音速ジェット戦闘攻撃機ソ級は極少数であり、大半は超音速ジェット重戦闘機リ級や
超音速単発ジェット戦闘機ヌ級・超音速ジェット軽戦闘機ヲ級といった従来型の機体が主力となっている(ただし改修を受けたらしく、若干だが性能は向上していた)
とはいえ、敵は待ってはくれない。総力を挙げた攻撃で敵艦隊という名の巨大な壁を押し破り、上陸部隊を吹き飛ばさない限り勝機は無いのだ。
空母打撃群の航空隊のうち実に九割を攻撃へと差し向け、艦隊上空は空中空母艦隊の艦載機と僅かに送られてくる陸上戦闘機の直掩・そして艦隊そのものの防御力で凌ぎ切る。
      • どことなくあ号作戦や捷号作戦を彷彿とさせるのは、筆者だけだろうか?
ともあれ実に3000機に上る攻撃隊が、二手に分かれて突撃を開始。一方で迎撃に専念する人類側も、各種合計で3600機を投入。かくして・・・
史上最大の海上航空戦闘の火蓋が切って落とされようとしていた。

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以上です。またもや次回に引っ張る形と相成りました(汗)
日本だけで膨大な数の戦闘機体が来ていますが、英国とアイルランドのあちこちに分散すればどうにか展開可能かなと思います。・・・多分(ヲイ)
総数だけなら北米での戦いより少ないですが、海上でこれだけの数がぶつかり合うのは初めてなので、これまた濃い戦闘になるかと。
にしても、参加機種の内容が敵味方問わずカオス極まりないなと思ったり(汗)。とはいえ、蒼空邪軍側にとっては後が無いのも事実。ここで戦力を擦り減らしてでも反攻作戦を粉砕しようと試みます。
可能な限り力を込めて描写していこうと思いますので、お楽しみに。
wiki掲載は、自由です。

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最終更新:2022年03月15日 14:37