907: 冷石 :2022/03/13(日) 02:56:57 HOST:p0390840-vcngn.gifu.nt.ngn.ppp.ocn.ne.jp


ゲート 夢幻会の憂鬱



わらわは今背筋に氷の棒でも突っ込まれたような心地だった。
何故なら今はわらわの部下である騎士団が行った約定やぶりにある。
イタリカ防衛後結んだ約定を履行するために日本軍(昭和日本、平成日本、令和日本と区別しているらしいのでわらわもそれに従う)
が帰還し最後に残った伊丹殿たちが帰還するときに事件は起こった
わらわの部下たる騎士団が伊丹殿たちと接触したのだ。
この時令和日本の鉄の巨人が休息(充電というらしい)で輸送車両にいたため、警戒せず近ずき隊長たる伊丹殿に手を上げ
日本軍が言うところの非人道的な扱いをしたというわけである。
これはやばい、もし彼らがその気になれば父上の言う、距離の壁など役に立たない。
そうなれば帝国は滅ぶ、謝罪のためアルヌスの丘に来たのだが、度肝を抜かれた。
盗賊どもを蹴散らした鉄の巨人が何体も存在し、令和日本の千住少尉に言わせれば、
正面切っての戦いならば、鉄の巨人でもかなわないという鉄の戦車が音を立てて疾駆している。

三国の責任者と会談した時、令和日本の外交官という他の物とは一風変わった服装(おそらく文官用の服なのだろう)の男が口を開いた

「今回の件ですが痛い目にあった伊丹中尉には悪いですが、令和日本としては大事にするつもりはありません」

大事にするつもりはない、三国のうちの一つがそう言ってくれたことにわらわはほっとした。

「昭和日本としてもこの件は連絡が間に合わなかったという事で何のペナルティもなしというわけにはいきませんが、大事にするつもりはありません」

二か国が大事にするつもりはないとのことだ、ペナルティはあってもこの調子ならば即侵攻とはならないだろう

「平成日本としては、外交官がいない以上決定するわけにはいきませんがそれほどひどいことにはならないと思いますよ
ただ、説明のために平成日本に来ていただいて説明はしていただくことになりますが」

「うむ、説明責任があるのは当然だと思う、喜んでというのも変だが平成日本に向かわせてもらおう」

わらわは安どのあまりへたり込みそうになるのをなんとか耐え隣のボーゼスを見た真っ青だった顔色も幾分よくなっている

「では、伊丹たちが平成日本に向かう時に一緒に平成日本に向かっていただくという事でよろしいですか、殿下」

わらわたちは一も二もなく受け入れた。


昭和日本東京某所

「とりあえず皇女殿下は平成日本に向かったか」

「基本原作通りですね」


「しかし歯がゆいですね、違う日本とは言え外国人のスパイ組織が好き勝手するのを黙ってみてるだけというのは」

「しかたあるまい、同じ民族が統治するとはいえ結局は外国だ、ここで干渉して悪しき前例を作るわけにはいかん」

「私としては、令和日本がどう動くかに興味があります」

「基本静観じゃないのか、特地権益に興味はないと言ってたし」

「ええ、ですが商売はしたいとも言ってましたからね、余計なプレイヤーが増えるのは嫌がるのでは?」

「なるほど変なプレイヤーが増えるよりも、ある程度有効的な平成日本が窓口である方が望ましいと」

「ええ、そう考えたほうが令和日本の思考に会う気がするのですよ」

「うむ、では基本静観、ただ令和日本にも注意を払うという事でいいですか」

「異議なし」

「しかし今回の会合では令和驚異の科学力が来なかったですね、さすがに打ち止めですかね」

「やめてください、それはフラグです」

乾いた笑い声が部屋の中に響いた。

908: 冷石 :2022/03/13(日) 03:02:26 HOST:p0390840-vcngn.gifu.nt.ngn.ppp.ocn.ne.jp
ゲート 夢幻会の憂鬱アップしました

投下してちょっと読み返したのですが誤字やおかしなところが散見されますね^^;
書いてるとき、投下するときは気づかないものです。

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冷石でした

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最終更新:2022年03月20日 12:35