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現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン?その48 欧州反攻作戦・その4


敵を撃滅すべく進軍を続ける蒼空邪軍艦載機部隊。だが、コアの生命体達は悲壮感漂う表情を浮かべていた。
無理もない。何せ敵は詳細不明のハイテクノロジーを使用した兵器を、それこそ湯水のごとく注ぎ込んでくる連中なのだ。キルレシオは比較するのも馬鹿馬鹿しい差であり、まるで大人と子供の戦いなのだ。
総大将でもあるトラー・ゲルトナーは懸命に解析を続けている物の、未だその詳細は不明。ただ、日本列島東方沖に出現したワームホールか何かと思われる穴が出現してから日を置かずに、
敵の戦闘力や技術レベルが不自然なまでに跳ね上がっているのだ。だが決定的な証拠は掴めておらず、未だ情報収集に努めているレベルだ。
だが、今は侵攻してきた敵の撃破を行わねばならない。もし連中を見過ごせば、そのまま欧州方面は失陥。ロシア方面や中東・アフリカ方面も危機に陥る。今後の戦況を考えると、何もしないという選択は取れないのだ。
その為、欧州方面の全艦隊を擦り減らしてでも敵に大きな打撃を与えて撃退しなければならない。今までに溜め込んでいた戦力を一斉投入。敵上陸部隊を吹き飛ばすのだ。

各機体のパイロットを務める生命体は、敵機を捉えるべくレーダー類を注視する。制空戦闘鬼級も、センサー類を確認しつつ肉眼でも敵影を探す。先に敵機を確認出来れば、それだけ優位に立つからだ。
だが、直後に困惑する事となる。というのも、レーダーに捉えた敵影の幾つかが突如消失したからだ。従来の機体の延長と思われる敵ステルス戦闘機の機影は、出力が強化されたハイパワーレーダーで
捉えているだけに、理由が分からないのだ。蒼空邪軍艦隊の方でもその現象が確認されており、艦隊側も困惑する。だが・・・
それから10分後、驚愕する事となる。それまでなにも居なかった筈の上空から、あの異形の戦闘機達(JF-5やJF-4)がいきなり出現し、急降下しつつ攻撃を仕掛けて来たからだ。

読者諸兄の皆様はご存じだろうが、ティ連製の探知偽装装置を使い姿をくらませ、上空の優位なポジションを確保して一斉に襲い掛かったのだ。
複数のホ級フラッグシップが爆散し、ト級が穴だらけになって墜落していく。いきなりの奇襲に驚きつつも果敢に反撃を試みるチ級と制空戦闘鬼。そこに、同じく探知偽装を解除した戦娘達が襲い掛かり、一気に乱戦となったのだ。


レイ「数が多い!・・・でも、艦隊に行かせはしない!!」


そう叫びながら、斬邪丸・極を抜きつつすれ違いざまに制空戦闘鬼を一刀両断するレイ。真っ二つにされた制空戦闘鬼は墜落途中で燃料に誘爆・爆散した。だが一瞬の隙を突いた他の制空戦闘鬼が、小型電磁投射砲をレイへ向けて発射しようとする。

間に合わない!

そう判断してシールドの出力を上げようとしたが・・・

ドゴッ

横合いから小型電磁投射砲が浴びせられ、その制空戦闘鬼は爆散。
どうやらカイの射撃で、撃墜された様だ。

832: 194 :2022/03/15(火) 16:11:00 HOST:ai126250080230.11.tss.access-internet.ne.jp
レイ「カイさん!助かりました!」

カイ「油断ハ禁物ヨ、レイ!マダマダ敵ハ沢山居ルンダカラ!」

レイ「はい!」


その後も奮戦する戦闘機隊と戦娘達。蒼空邪軍にとっては、次から次へと押し寄せる無数の壁の様に感じていた。何せ一部を突破しても他の戦闘機隊が再び上空から襲い掛かって来るのだ。
まるで鉋で削られて行くように、次々撃墜されていく蒼空邪軍艦載機達。だが、流石に3000機近い機体を集中しているのだ。しかも一部のチ級や制空戦闘鬼は、攻撃隊を守るべく自らの身で庇い、
あるいは敵機に体当たりする者すら居た。戦闘空域は徐々に艦隊へと近づきつつあった。
そして艦隊まで200㎞に達した時点で、一斉に対艦ミサイルを発射。因みにミサイル発射に漕ぎ着けるまでに何と七割もの機体が撃墜されており、残りも損傷を負った状態で艦隊へと引き換えしていった。
発射された対艦ミサイルは、総数400発。制空戦闘鬼やチ級・ト級の多くは対戦闘機戦用装備だった上、ホ級フラッグシップが優先して狙われた為も有り、この程度の数となった。

一方、海面ギリギリの超低空を飛行していた別動隊だが、上空の攻撃隊を撃退した戦闘機隊が順次襲い掛かった。
それに対して別動隊は退避する事無く、寧ろ最大速度で艦隊へと突進していく。回避行動すら碌に取らずに突進を続ける様に、ただ事では無いと判断した戦闘機隊は次々攻撃を加える。
だが、同じく張り付いていた直掩隊が身を挺して攻撃機隊を庇う等して梃子摺り、何と艦隊50㎞付近にまで達する。だが、ここまでくると戦闘機隊のみならず艦隊からも激しい迎撃が飛んでくる。
1機、また1機と爆散していく中、艦隊20㎞地点に到達したその時、何かを複数海中に投下。次の瞬間、それが日米艦隊目掛けて高速で襲い掛かる。そう、投下してきたのは何と大型の魚雷。
二段式固体ロケットで推進するスーパーキャビテーション魚雷を使用した雷撃だったのだ。

対艦ミサイルと別動隊の迎撃に追われていた日米両艦隊は予想外の攻撃方法に驚くが、懸命に魚雷の迎撃を試みる。しかし期せずして雷獏同時攻撃となった事も有り、特に米海軍がやや苦戦を強いられる。
最終的な攻撃結果だが、日本艦隊は最も規模が小さかった乙世界の艦隊に攻撃が集中。たかなみ型二隻に対艦ミサイルが一発ずつ直撃し中破。もがみ型二隻にそれぞれ対艦ミサイルもしくは魚雷が一発
直撃し大破。被弾した艦は護衛に付き添われながら英国へと引き換えしている。
米海軍の方はタイコンデロカ級二隻とアーレイバーク級一隻に対艦ミサイルが一発ずつ直撃し、それぞれ中破。その他にも空母を庇う形で割り込んだヨークタウンとタイコンデロカ級に魚雷がそれぞれ
三発ずつが直撃。レキシントンはどうにか持ち応えられたがタイコンデロカ級はどうにもならず、総員退艦の後に沈没している。ヨークタウンも護衛に守られながら後退している。

833: 194 :2022/03/15(火) 16:11:31 HOST:ai126250080230.11.tss.access-internet.ne.jp
3000機近い航空機を投入しての攻撃だったが、得られた戦果は

沈没

タイコンデロカ級×1

大破

ヨークタウン
もがみ型×2

中破

たかなみ型×2
タイコンデロカ級×2
アーレイバーク級×1

と、襲撃機数を考えると少ない数となった。それでも米海軍としては大型艦が二隻大破・しかも内一隻は沈没という結果に衝撃を受け、更なる防空能力の向上と発進前の空母を叩く方向に力を入れて行く事となる。
不幸中の幸いは空母が無傷だった事であり、迎撃に専念した事も有って艦載機の消耗も最低限だった事だ。
だが反撃は直ぐには行われず、およそ二時間後に行われる事になった。流石に多くの機体と交戦した事も有り損傷機等も多く、攻撃中は万が一の被弾時に備えて攻撃隊の編成は行われていなかった関係も有る。
何より、これ程の規模の空戦という事でパイロット達の疲労も無視出来ない。それ故、攻撃が二時間後となったのだ。
一部から「潜航して逃走するのではないか?」という意見も有ったが、敵艦隊は退避する様子もなく攻撃の準備をしている様だという情報が入った。
既に大多数の攻撃機を失っているにも拘らず攻撃を続行しようとしている様子から、主力艦隊の突入を援護しようとしていると判断。そのまま放置する訳にもいかない為、攻撃隊が放たれる事に。
対艦兵装を積んだ航空機と共に対艦攻撃能力を持つ空戦戦娘達も投入。その攻撃結果は、放った側の予想すらをも上回る物となったのだった。

834: 194 :2022/03/15(火) 16:12:01 HOST:ai126250080230.11.tss.access-internet.ne.jp
以上です。蒼空邪軍の総力を挙げた空襲でしたが、その殆どを失う損耗に対して戦果の方は非常に小さな物となってしまいました。しかも肝心の空母は無傷だという(汗)
因みに魚雷ですが、誘導に関してはナノマシン使用の高性能センサーで克服しているという設定だったりします。それぞれ空母を狙っていましたが、護衛艦に邪魔されて届きませんでした。
なお没プロットでは、魚雷攻撃をしょうかくのシールドで弾き返すというネタも有りましたが、流石にそれはどうかという事も有り没に。それ以前に直掩機隊の激しい迎撃下で獲物を吟味出来るとは思えないので。
なので、比較的防空力が低く攻撃しやすい乙世界の日米両海軍が狙われた次第です。
さて、次はこちらの反撃となります。蒼空邪軍空母打撃群がどれだけ耐えられるか(撃退出来るとは言ってない)。その辺も込みで、描写していこうと思います。
wiki掲載は、自由です。

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最終更新:2022年03月25日 11:30