898: 194 :2022/03/23(水) 20:55:30 HOST:ai126146242019.53.access-internet.ne.jp
現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン?その49 欧州反攻作戦・その5
3000機に及ぶ激しい空襲を、軽微な損害で乗り切った人類連合。各種準備と休養を終え、反撃へと移る事に。
敵の第二次攻撃や別動隊に対応する必要がある為、全ての機体を出す事は出来ないが、それでも各種合計2000機に上る攻撃隊が二派に分かれて蒼空邪軍空母打撃群へと向かう。
なお攻撃に参加するのは主に日米の機体であり、他の国・主に仏露中独の機体は上記の理由から参戦していない。
それに対して、「出番が無い」と怒るパイロットも居れば、「あんな大群の中に突っ込む羽目にならなくてよかった」と呟くパイロットも居たらしい。
因みにJF-4とJF-5は発艦すると同時に探知偽装を使用。姿をくらませている。
一方の蒼空邪軍だが・・・ある程度は覚悟していたとはいえ、全体の七割に上る犠牲という事実にやはり大きな衝撃を受けていた。
特に例の機体(JF-5)が、何もない空間から突如出現して攻撃をかけて来たという事実に驚いていた。つまり連中は、探知偽装もしくはワープといった技術を持っているという事なのか、と。
まぁ流石のJF-5もワープ機能は持ち合わせてはいないが、探知偽装の能力を持つだけでも十分に反則だ。何せ、自分達の技術では敵の反応を捉える事が出来ないからだ。
そういう事も有り、我が身を顧みない体当たりが一番効果があったという有様であり、しかも敵にもシールドが有るらしく、確実に効くとは言い難い。
しかも敵機との機動性の差は懸絶しており、そもそも体当たりをかける事自体が至難の業なのだ。
だが、退く事は許されない。損傷を負いながらもどうにか帰還した機体を、ナノマシンによる修復装置で短時間で修理すると共に、第二次攻撃の準備にかかる。
そして、人類側が攻撃隊を放つのとほぼ同じ時に準備が完了。第二次攻撃隊900機を発艦。兵装は唯一効果が確認された魚雷に絞り、超低空で人類側の艦隊へと向かわせた。
その後の蒼空邪軍第二次攻撃隊の末路だが、デロニカ及びヴァルメによる索敵の目を逃れる事は出来ず、比較的早期に発見されて上空から1200機に及び直掩機の猛攻を喰らう事に。
流石にやろうとしている事がばれた事も有り、艦隊の遥か手前で大半が撃墜されて海の藻屑と消えたのだった。
一方、人類側の攻撃だが敵空母打撃群の300㎞手前で敵の直掩機と遭遇。二手に分かれていた直掩機のJF-5が、上空の優位な位置及び死角となる下方からの突き上げによる奇襲で大混乱へと陥れる。
迎撃しようとしたら、逆に迎撃されてしまった形だ。蒼空邪軍の直掩隊は迎撃どころでは無くなり、自らが生き残る事が精一杯な状態となった。
敵機が来なくなった空域を進み、人類側の攻撃が始まる。探知偽装能力を持たないF-3やサラマンダー・F-35が次々と対艦ミサイルを放つ。
その一方で、探知偽装を作動させたままのJF-4やJF-5はそのまま敵艦隊へと向かう。一体何をしようとしているのか・・・?
攻撃を察知した蒼空邪軍側はすぐさま迎撃を開始。ステルス防空巡洋戦艦鬼級を中心とした防空艦艇や新たに追加されたレーザー砲塔がその真価を発揮し、迫りくるミサイルを次々と撃ち落としていく。
全てのミサイルを迎撃し、ホッと一息ついたその時だった。
あの異形の戦闘機達が何もない空間から突如出現し、ビーム砲らしき武器で各艦艇に次々と攻撃を仕掛けて来たのだ。
899: 194 :2022/03/23(水) 20:56:00 HOST:ai126146242019.53.access-internet.ne.jp
JF-4及びJF-5が主に使用しているのは、新たに開発された155㎜重粒子ブラスト砲だ。80㎜小型粒子ブラスト砲より大きく重量が増したが、破壊力は大きく増大している。
これは蒼空邪軍の兵器達が攻撃の威力を減衰させる能力を持っている事から、より大きな威力を持つ武器を用兵側が求めた結果生まれた武器だ。特に、大きさに比例して強力な防御力を持つ海軍艦艇に対する
攻撃力が期待されている。
その様な代物を近距離で撃ち込んできたのだ。姫・鬼級や新型艦に搭載されているバリアの様な物は突破を許さずに耐えられたが、それよりも耐久力の劣る減衰能力程度の既存艦は減衰しても尚大きな破壊力の前に
大きな損害を負う事に。
頼みの綱の一つのレーザー砲塔が次々破壊され、更にはVLSや主砲に攻撃を受けて戦闘力の低下や酷い物は誘爆から爆沈していく艦すら居た。
とはいえ、初期の奇襲から立ち直ると共に改めて迎撃を開始したのだが・・・大苦戦を強いられる事に。
可変式半重力エンジンによる常軌を逸した高機動振りの前に、対空砲火が追随し切れていない。何せその場で垂直上昇や垂直降下、果てはいきなりバックしたりすらするのだ。
しかも、偶に命中してもエネルギーシールドで弾かれてしまうのだ。ステルス防空巡洋戦艦鬼級は主砲すら用いたが、当然ながら命中する事は無かった。
言うならば、シューティングゲームでプレイヤー機を迎撃しようとするも迎撃出来ずに返り討ちに遭う光景に近い。
とはいえ、既存艦艇への攻撃こそ上手く行っている物の新型艦艇や姫・鬼級には流石に少々苦戦を強いられている。何せ攻撃が全てバリアの様な物で弾かれてしまい、ならばゼロ距離でと接近を試みたが、
やはりバリアの様な物で阻まれて接近出来ない。このまま千日手状態となるのか、と思われたその時。レイ達戦娘が海域に到着。直ちに無傷の艦艇群に襲い掛かる。
迎撃を回避しながら双胴式巨大超ド級空母タ級の艦橋内部に突入するレイ達。だが、コアの姿が見えない。
レイ「居ない?一体何処へ!?」
カイ「恐ラク・・・戦娘ニ襲撃サレテモ簡単ニヤラレナイ様ニ、戦闘中ハ艦内部ニ退避シテイル様ネ」
イッチ「この巨体の中から探し出すのー?めっちゃ骨じゃんー」
カイ「大丈夫。私ハ同ジ存在ダカラ、居場所ガ感知出来ルワ。コッチヨ!」
カイの案内の下、コアの居る場所に真っすぐ向かうレイ達。途中で何度か乗組員達の迎撃を受けるも、エキスパートであるレイ達と素人に毛が生えた程度の乗組員達では勝負にならず、排除されていく。
そうこうしている内に、遂にコアの居場所に到達。艦内CICに居た。
レイ「見つけた!逃さない!」
タ級「チィィ!忌マワシイ連中ト裏切リ者ガァァ!!」
鈎爪を生成して襲い掛かるタ級のコア。だがレイの一太刀で鈎爪が真っ二つにされてしまう。
驚く暇もなく、何かが撃ち込まれる。カイがシビア特製のゼル端子をタ級のコアへと撃ち込んだのだ。トラ―・ゲルトナーとのリンクが断たれ、そのまま気絶。周りの乗組員達も同じく気絶した。
イッチ「凄いねー。シビアさん特製のゼル端子はー」
カイ「エエ。アイツトノリンクヲ断ツ事ガ出来ルナンテ、本当ニ凄イワ」
レイ「甲板上にヴァルメが来てますから、そちらに預けて次へと向かいましょう」
900: 194 :2022/03/23(水) 20:56:30 HOST:ai126146242019.53.access-internet.ne.jp
鹵獲したコアの回収の為にやって来ていたヴァルメにタ級のコアを預けるレイ達。そのまま次の艦へと向かう。
一方で、僚艦のコアの反応が途絶えたのを察知した次席指揮官(先程鹵獲したのは、図らずもこの艦隊の総司令だった)は、このままではまずいと確信。残存する艦艇達に急ぎ命令を下す。
「動ケル艦艇ハ急ギ潜航シテコノ場ヲ離脱シ、友軍勢力下ニ脱出!南大西洋ヲ経由シテ太平洋ノ友軍艦隊ト合流セヨ!動ケナイ艦ハ殿トナッテ敵ヲ食イ止メル!」
既に少なくない数の艦艇が撃沈もしくは大破していたが、命令を受けて一斉に潜航して離脱を図る。追撃を受けて更に大きな損失を負うも、全体の四割がどうにかこの戦場から離脱した。
もっとも・・・損傷状態で長躯撤退する羽目となり、少なくない数を損失・酷い場合は進退窮まって鹵獲されたりもした為、太平洋方面に離脱出来たのは全体の二割程でしかなかった。
さて、命令を下した次席指揮官(この指揮官もタ級のコアだった)はある場所へと向かう。レイ達が突入後、気配のある場所を察知したカイが渋い顔をする。
イッチ「どったのカイー?嫌な顔をしているけどー?」
カイ「・・・厄介ナ場所ニ逃ゲ込ンダ様ネ。複数ノ弾薬ノ反応ガ有ルワ」
レイ「それってつまり・・・!?」
カイ「弾薬庫、デショウネ」
イッチ「・・・それ私達が来た瞬間、ドカンする奴じゃんー(汗)」
レイ「・・・攻め方を変えましょう。ヴァルメに連絡を」
連絡を受け、ヴァルメから探知偽装を作動させた陸戦隊員達が乗り込む。一体どうしようというのか。
一方、タ級のコアは自爆用のスイッチを片手にレイ達を待ち構えていた。ここまでボロ負けを喫した自分達を、あの総司令は許さないだろう。ならば、連中を道連れにするのみ。
そう覚悟をしていたのだが・・・
ガコン
天井の排気ダクトの蓋がいきなり落下。突然の事に驚くタ級のコアだったが、更に驚く事に。
蓋と共に落下してきたのは・・・M84スタングレネードだった。
パンッ!!
閃光と爆発音をゼロ距離で浴びてしまい、一たまりも無く身動き出来なくなってしまう。
その隙にゼル端子が撃ち込まれ、こちらも確保されたのだった。
901: 194 :2022/03/23(水) 20:57:00 HOST:ai126146242019.53.access-internet.ne.jp
今回の攻撃による戦果だが、最終的には以下の様になった。
撃沈
大型空母リ級フラッグシップ×10
巡洋戦艦ト級フラッグシップ×10
ステルス防空巡洋艦へ級フラッグシップ×28
ステルス防空駆逐艦二級フラッグシップ×40
高速フリゲートワ級×56
大破
大型空母リ級フラッグシップ×6
巡洋戦艦ト級フラッグシップ×4
ステルス防空巡洋艦へ級フラッグシップ×13
ステルス防空駆逐艦二級フラッグシップ×42
高速フリゲートワ級×16
鹵獲
双胴式巨大超ド級空母タ級×2
改航空要塞姫級×1
大型空母リ級フラッグシップ×2
巡洋戦艦ト級フラッグシップ×1
ステルス防空巡洋戦艦鬼級×1
ステルス防空巡洋艦へ級フラッグシップ×4
ステルス防空駆逐艦二級フラッグシップ×4
高速フリゲートワ級×4
信じられない戦果である。というか、知らない人が聞いたら
「誇大広告乙」
と言いそうな程の戦果である。だが、現実に起きてしまった物だ。なお、最終的に生き残って味方と合流出来たのは以下の通りとなる。
改航空要塞姫級×7
大型空母リ級フラッグシップ×4
巡洋戦艦ト級フラッグシップ×4
ステルス防空巡洋戦艦鬼級×19
ステルス防空巡洋艦へ級フラッグシップ×7
ステルス防空駆逐艦二級フラッグシップ×22
高速フリゲートワ級×13
姫級や鬼級は比較的残っている物の、従来艦の改修型や小型艦艇の被害が甚大だった。それだけJF-4やJF-5の機動性と攻撃力に苦戦させられた証拠と言えよう。
こうして、まずは空母打撃群を撃破する事に成功した人類。一方主力艦隊の方は、空母打撃群が敵を引き付けている間に敵艦隊への突撃を続行。
ユトランド沖海戦以来となる大規模水上砲撃戦が、もう間もなく始まろうとしていた。
902: 194 :2022/03/23(水) 20:57:30 HOST:ai126146242019.53.access-internet.ne.jp
以上です。攻撃の様子をどう描写するかで随分と悩み、投稿が遅れてしまいました(汗)
そんなですが、空襲と戦娘達の攻撃の結果、かなりの数の艦艇の喪失及び鹵獲という事に落ち着きました。
正直普通の国なら間違いなくギブアップする所でしょうが・・・敵の総大将(トラ―・ゲルトナー)はまだまだやる気です(白目)
それに太平洋方面に居る艦隊に残存艦艇が合流している事も有り、まだもう一~二回は艦隊決戦をする力が有ったりします(汗)
さて、空母打撃群との戦いは決着が付きましたが、当然まだ終わりではありません。何せ四つの敵艦隊(空母打撃群・主力艦隊・潜水艦隊・別動隊)の内の一つを潰したに過ぎないのですから。
次回からは、主力艦隊との砲撃戦と相成ります。お楽しみに。
wiki掲載は、自由です。
913: 194 :2022/03/24(木) 16:02:08 HOST:ai126151053223.55.access-internet.ne.jp
すいません、別動隊に割いた分を引き忘れていましたので、修正を。
901
誤
撃沈
大型空母リ級フラッグシップ×10
巡洋戦艦ト級フラッグシップ×12
ステルス防空巡洋艦へ級フラッグシップ×34
ステルス防空駆逐艦二級フラッグシップ×52
高速フリゲートワ級×70
↓
正
撃沈
大型空母リ級フラッグシップ×10
巡洋戦艦ト級フラッグシップ×10
ステルス防空巡洋艦へ級フラッグシップ×28
ステルス防空駆逐艦二級フラッグシップ×40
高速フリゲートワ級×56
wiki掲載時に、修正をお願いします。
最終更新:2022年03月25日 11:33