842: 冷石 :2022/03/19(土) 07:19:23 HOST:p0390840-vcngn.gifu.nt.ngn.ppp.ocn.ne.jp
辺境人様の武術バカ数代に影響を受けた単発ネタを5分後に投下します。
843: 冷石 :2022/03/19(土) 07:25:11 HOST:p0390840-vcngn.gifu.nt.ngn.ppp.ocn.ne.jp
烈海王は錬武館に転生しても一向にかまわん
烈海王が目を覚ますと、自分を見下ろしている一人の男の顔が真っ先に目に入った。
「ここは?」
「ここは錬武館だ」
流暢な北京語で男は返す、この綺麗な発音を聞き烈は男が中国人でないことを悟る※1
(自分は宮本武蔵との立ち合いに敗れ死んだはず)
「おいおい、あんた大丈夫かい、記憶でも失ったか?」
「失礼をした、しかしなぜ私がここにいるのか皆目見当がつかない」
「本当に記憶喪失かい、あんたは錬武館の前で倒れてたんだよそれで俺が担ぎこんだ」
「む、それは迷惑をかけた、感謝します」
立ち上がり包拳の礼で謝意を示す。
「ああ、いいよいいよ、むしろ感謝はこれからされるかもしれねえ
あんた、かなりやるんだろう、体を見りゃわかる、欧米人のバーベルで作った筋肉じゃねぇ
人をどつきまわすために鍛えられて筋肉だ」
このとき改めて烈はその男が纏う獰猛な気配に気が付いた。
(不覚)覚醒してからいままでその気配に全く気付かなかった。
「試されますか」
その動揺からかこんな言葉が口から出てきた。
ニヤリ
心底楽しそうな、それでいて獰猛な笑顔を男は浮かべる
烈もまた同様の笑みを浮かべる
部屋に両者の闘気が充満する。そんな時
『松尾、例の中国人は目を覚ましたのか』
そんな声に部屋に充満した闘気が霧散する。
「ええ、船坂さん見ての通りですよ」
「そうか、なら早く来い、来ないと肉食いそびれるぞ。そちらのえーと」
「ああ、いけねえ名前聞くの忘れてた」
「ハー、相手が起きたら最初に確認することだろう。
『私は船坂弘と言います、よろしく』」
「私こそ名乗らず失礼をした、烈海王と言います」
「俺ぁ、松尾象山だよろしく」
2人に案内され中庭に向かうと、そこは血と臓物のにおいに満ちていた。
そのもとは、豚を素手、または短刀で殺し捌く匂いだった。
「おお、船坂君に松尾君、戻ってきたな」
そう錬武館館長本部朝基が3人を迎える。
この時烈は興奮していた。なぜならこの場にいる百人程度の男たちが皆、
ひとかどの武術家であったことに。
844: 冷石 :2022/03/19(土) 07:25:43 HOST:p0390840-vcngn.gifu.nt.ngn.ppp.ocn.ne.jp
ネタです、単発です。
ですが続きは書いてという人がいたら中編に移動して書きます。
845: 冷石 :2022/03/19(土) 07:33:56 HOST:p0390840-vcngn.gifu.nt.ngn.ppp.ocn.ne.jp
※1綺麗な発音の北京語は外国人位しか話さない
ナチュラルな中国人の発音は鉛が入る
最終更新:2022年03月25日 13:19