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銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの先は神崎島もヤルバーンも無いようですその七十六



「で、寝て起きたら火星離れてワープ中てどういうこった!?」

「いや柏木。オメェ揺らしても怒鳴っても全然起きねえんだもん。なあ?大見。」

「白木の言う通りだぞ。俺達だけでなく他の人にも手伝って貰っても起きなかった。」


うがーとなるゲート側の柏木に対し冷静に返す同級生コンビ。
なんか寝て起きたら火星出発して冥王星に向かってるとこだったからだ。
なおぐーすかと柏木が寝ているの間、柏木除いた家族や白木達は火星を満喫していたり。


「なんだよ…俺だって俺だって…恐竜触ったり、アンモナイト食ったりしてみたかった…。」

「まあ気持ちは分からんでもないが…。」

「柏木いい加減機嫌直せ。また今度家族サービスで行きゃいいだろ?それくらい銀連の方もしてくれるだろうし。」


拗ねた柏木(一児の父)に苦心する二人、白木は銀連の友人同位体に目で訴えかけてたり。
自身に訴え掛ける白木に苦笑しながら銀連日本の柏木は頭の上で丸を作る。




「しかしすげえなこれマジでプロトケラトプスじゃん。」

「えらい人懐っこかったぞ。」

「美里のやつが連れて帰りたいとか言って参ったぞ…。」


まあそんなこんなありだが機嫌を直したゲート側柏木は白木達と共に割り当てられた部屋に移り、白木らが撮り溜めた火星の画像や動画に見入る。
妻や子がプロトケラトプスと戯れ、水族館のふれあいコーナーで淡水型シーラカンスやアーケロンと写真撮ったり、白木がアンモナイト食ってたり。
そして大見家族が映した映像、100メートルを有に超える巨木の森や草原を一家を乗せた四輪駆動車が走る。
その中を闊歩するディプロドクスやイグアノドンの群れ、正しくジュラシックパークそのもの。
聞けばプロトケラトプス、アンモナイト等大人しい恐竜や生物は日本へやアメリカへ友好の証として送られる予定だという。
ついでにこれらの映像、画像も送信されるとかで大騒ぎ間違いなしだ。


「ん…?」


柏木は映像の中の違和感に気づく。
100メートルを超える巨大樹の生い茂る森の向こう、更に巨大な樹木が生えている。
目算では500メートルを有に超え、キロメートルクラスのサイズがあるのではないかと感じる。
見れば他の画像にも幾つも写っている。


「おい白木、このバカでかい樹なんだ?」

「ああ、その樹か…どっからでも見えたし、どこでも一本はあったな。」

「あん…?ああ、それな俺も気になったんだ。そんなサイズの樹木は中生代どころか地球史上絶対ない筈だからな。」

「白木の脳味噌にもないのか…。」

「ああ、でも内の幾つかに名前あるのぽろっと漏らしたの聞いたぜ。」

「名前…?」

「ああ【ドーナーズ】、【ネルトゥス】、【バドゥヘナ】それから【イルミンスール】とか言うのがあるらしい。」

「【イルミンスール】…。」


その時と艦内に放送が流れる。


『間もなく冥王星近海にディルフィルドアウト。各員は所定の配置について下さい。』

「おっともうそんな時間か。白木、オーちゃん。艦橋へ行くぞ。」

「おう。」


歩き出す柏木、続く二人。白木は少し考えるように隣の大見にだけ聞こえる小声で言葉を紡ぐ。


「大見よ、同じ名前の神聖な樹々、神樹とでも言うべきものがキリスト教が広がる以前のドイツに『あった』んだよ…。
異教弾圧とフランク王国の拡大の過程で切り倒されて全て失われちゃいるが…な…。
フランク王国年代記に記載されてる【イルミンスール】に至っちゃ名前が世界蛇ヨルムンガンドと同じ語源と意味でユグドラシルと同じ世界樹と呼ばれる程の存在。
フランク王国が【イルミンスール】崇めてる連中攻めたリザクセン戦争で氏子連中の大半殺された上に生き残った氏子の目の前でカール大帝に切り倒されたって話だが…何でそんな名前のが火星にあんだ…?」

「白木、それ本当か…?本当ならまたあのティアマト様みたいにまた祟りの類の話が向こうであったとしてもおかしくないぞ…。」

「大見、俺はこの件でウソは言わねえよウソは…一応上にも報告上げときますかねえ…。」

964: 635 :2022/03/26(土) 16:36:38 HOST:119-171-250-56.rev.home.ne.jp





「おおこりゃすげえ。」

「確かにこれは…。」


ディルフィルドアウトした大和の艦橋に入ったゲート柏木と大見は感嘆の声を上げ、白木は口笛えを吹く。
目の前には冥王星と兄弟のカロンが見える。
表面をズームしてもキノコ状の建物や粒子ビームだかの巨大砲やそのビームを反射する衛星も存在しない。
冥王星の軌道上にはリングがあり土星や木星の輪の様に周囲を覆う。
ゲート柏木が銀連日本の自分に質問するとあれは銀連日本の有数する冥王星基地の本体だという。
そこには葉巻がたやら某機動戦士の巡洋艦ぽいのやら中にはバカでかい飛行艇ぽい形のまでいる、聞けばズイウーンタイテイとかいう名前だとか。
後、なんだ見慣れた千鳥型が某師団三十一隻どころか五十隻以上いるぞ。
現在では銀連側だけでなくゲート側のイゼイラの艦隊も多数停泊しており準備が出来次第順次日本へ向け出発するという。


「あそこに停泊してるのがこっちの宇宙のイゼイラの艦隊だな。」


銀連側柏木が指差す方を見れば拡大したモニターに100隻を有に越えようかという艦隊が映りゲート側日本人全員石化する。
何れも幾何学な形をしたイゼイラ艦艇なのだがゲート柏木達からすればサイズが良くわからない。
近くをでっかい空母みたいのが横切り同じくらいのが通りせいぜい数百メートルかなと思ったり。


「そういやあれらの艦て一番デカイのサイズどんなもんなんだ?通り過ぎた空母みたいのからすると原子力空母くらいか?」

「あん?ああっと、大きさならもうすぐアレが通り過ぎるから理解るぞ。」

「アレ?」


ホレと銀連側柏木がクイと顎を向けるとモニターに映る影、大西洋異聞帯の衛星軌道で猛威を振るったヤツ。


「あれって…機神アルテミス!?」

「いや砲艦の方のアルテミスの同型艦で三番艦の【フリシア・ナヨタケノ・カグヤ】だ。」

「三番艦て…。」

「あれが全幅1キロメートル以上な?」

「じゃああの空母って…3キロメートル以上!?」

「ちょっと待て!あれが3キロとするとイゼイラの艦艇ってキロメートル級がごろごろいるのか!?」

「うん。」


肯定の返事を返す銀連柏木に絶句するゲート側日本人達、ヤルバーン乗員達は何を驚いているのかさっぱりだ。
だが銀連柏木はこれで驚いてちゃこれから来るヤツに身が持たないと言う。
まさかと声出す白木、サヴァンな脳味噌に残っていた言葉。


「機動人工亜惑星要塞ってヤツか!!」

「白木、正解!ホレ来たぞ。」


銀連柏木が言いゲート日本人達がハッとして振り向き艦橋の窓に張り付くと空間が歪みだし爆ぜる。
亜空間の尾を引き、可視波動を纏う存在がゲート側柏木達の視界を覆う直径500キロメートルのケルビン正14面体状。


「あれが…。」

「そうアレがアレよ。機動人工亜惑星要塞、あれがラグランジュ点まで進出してイゼイラの基地になんのよ。」


キロメートル級の艦艇に人工の天体と言うべき要塞。
ゲート側日本人全員が冷や汗を流す。
イゼイラ人の同胞(日本人)への愛の重さを認識すると共に中露に国内の左巻き共なんちゅうもん怒らせたのかと。軍事的圧で彼らの胸が熱くなる(ストレス性心臓病)。
なおこの後、冥王星基地しれぇと副しれぇの多川夫妻に面会して更に衝撃を受けたり。特に某空自と某エロ別嬪さん。

965: 635 :2022/03/26(土) 16:37:23 HOST:119-171-250-56.rev.home.ne.jp
以上になります。転載はご自由にどうぞ。

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最終更新:2022年04月04日 10:37