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銀河連合日本×神崎島 ifネタ 大惨事世界大戦 誓い
「皆に問いたい、この国を日本を守る価値はあるのだろうか?」
日本の動きを受けて神崎島が動き出す前長門達艦娘達は会議を行った。
神崎提督より『動く動かないは自分達で決めろ』と言われたのだ。
自分達は神崎提督の命令の元動くつもりであったがなぜそんな質問をしたのか、
問いただす長門に神崎提督は答えた。
「かつてこの国の犠牲となったお前達は選ぶ権利がある。そして守ろうとするのならば自分の意思で決めなければならない。」
会議室を重苦しい沈黙が包む。
この国に、日本に隔意を持っていないと言えば嘘になるからだ。
「大和は、大和は例え一隻であろうともこの国を、日本を守ろうと思います。」
硬い決意をした大和は声を上げた。
長門は問う。
「理由を聞いても?」
「私を待っていて迎えてくれた人達がこの国にいます。ただそれだけが理由です。」
大和の脳裏に東京条約調印の日が思い出される。
おかえりなさいと書かれた横断幕を掲げた人々、
自分に敬礼を送る元乗組員と家族達。
自分を温かく迎え、おかえりなさいと言ってくれる人がいるそれだけで十分だった。
「大和さん、私も一緒に行きますよ。」
「赤城さん…。」
思い出すのは当時の自分達を知らないのに自分達の為に涙を流した一人の幼い少女。
一緒に手を繋ぎ歩いて行こうと願ってくれた幼子。
忘れるものかと誓った小さな決意。
たった一人の幼子との約束すら守れなくて何が一航戦か。
「お二人だけで行かせたりはしません!榛名も参ります!」
思い出すのは呉の空の下で出会った三人。
自分の乗組員の、彼らの曽祖父の最後の願いを叶えてくれた若者達。
二度と焼かせたりはしない。
「榛名だけにいい格好はさせないわよ。」
「私達も行くわ!もう東北にひどい事をさせないんだから!」
「電も行くのです!」
「勿論私も行くわよ!」
懸命に生きる現在(日本)を守る為に霧島、雷、電、神風は立ち上がった。
「雷達が行くんじゃ勿論お姉さんの私も行くわ!」
「榛名、霧島もっとお姉ちゃんを頼ってもいいのデース。」
姉妹艦達もそれに続く。
177: 635 :2019/05/06(月) 23:03:33 HOST:p1898232-ipbf412souka.saitama.ocn.ne.jp
それを皮切りに自分も自分もと立候補して行く。
ある者は志を継ぐ人々を知ったから。
ある者は残り継がれた願いと祈りを知っているから。
ある者は自分を想い忘れなかった人々を守りたいから。
間宮が長門に近づく。
「皆…。」
「皆、この国で守りたいもの、守りたい絆があるのですよ。」
「間宮、お前は?」
「勿論、給糧艦ですが私も戦います。裏方としてですが、もしもの時は私も砲を取ります!」
「お前は大人しくしていろ、これじゃ私が悪者じゃないか…。」
間宮もまた戦おうとしている。
生き残ってくれた人がいるからと笑いながら。
長門は苦笑いをした。
最後には艦娘全員が立候補していた。
どこから集まったのか妖精達も集まった。
彼ら全員が頷いている。
長門は思い起こすは今この時も自分の出来ることを懸命に行っている自衛官や政治家達。
立場は違えど誰もがこの国と平和を守るため命を掛けて戦っていた。
七十年前の妖精達、彼ら(戦死者達)の志を継ぎ、彼ら(犠牲者達)が残した願いと祈りを抱いて。
「…全員異論はないな?これから先は後戻り出来ないぞ?」
「「「はい!」」」
「全く…。お前達…これから行うのは彼ら(妖精)と我ら(艦娘)の誓いだ。我々は二度と違えないと悲劇を繰り返させはしないと…。」
長門は厳かに宣言をする。
「志は継がれた…。」
「願いと祈りはこの国に残された…。」
「我々を想い忘れなかった人がいる…。ただその一事をもって我々は再び立ち上がろう…。」
連合艦隊全力出撃
178: 635 :2019/05/06(月) 23:05:07 HOST:p1898232-ipbf412souka.saitama.ocn.ne.jp
以上になります。
転載はご自由にどうぞ。
最終更新:2022年04月04日 10:43