37: 194 :2022/04/01(金) 22:30:30 HOST:ai126146050031.53.access-internet.ne.jp
現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン?その50 欧州反攻作戦・その6


空母打撃群が人類側の攻撃でボコボコにされていたその頃、主力艦隊は全力で西進。一路ドーヴァー海峡の突破を目指す。
勿論、人類側の艦隊・・・あの三胴式の超巨大戦艦が待ち構えているのは明らかであり、まともにぶつかり合っては勝ち目がない。
何せ敵戦艦の主砲はビームを発射する事が出来、威力の方も絶大だ。主力戦艦であり、70000tに迫る大きさを誇る超ド級戦艦チ級が一撃で撃沈させられたのだから。
現在ビーム砲に対する様々な防御機構の開発に邁進しており、主にラ〇ネー〇装甲染みた物や対ビームコーティング・電磁装甲といった物が有るが、残念ながらこの戦場には間に合っていない。
だが、一つだけ間に合った物が有る。それは、この後開始される艦隊決戦で使用される事となる。

一方の人類側、主に日米神三国合同の艦隊だが突進してくる敵艦隊を半包囲する為に、ドーヴァー海峡を背に鶴翼の陣の様な陣形を取っていた。
中央に国防海軍の艦隊を置き、北側に米海軍。南のダンケルク沖合には神崎島艦隊がそれぞれ展開している。かのユトランド沖海戦を大きく上回る史上最大の艦隊決戦。その始まりの前に、やまとは緊張していた。
無理もない。確かに彼女自身は水上戦闘を経験した事が有るが、相手は比較する事自体が馬鹿げている南キムチの艦隊であり、敵戦艦との撃ち合いは福島沖での戦いが初めてだった。
今回はあの時を遥かに上回る数の敵戦艦が、味方上陸部隊を粉砕すべく進撃してきているのだ。そのプレッシャーは計り知れない。
そんな彼女の下に、大和から通信が入った。


大和『やまとちゃん。今、大丈夫?』

やまと「大和お姉ちゃん。あ、うん。今は大丈夫だよ」

大和『・・・やっぱり、緊張してる?』

やまと「・・・うん、少し。・・・ねぇ、お姉ちゃん」

大和『何?』

やまと「・・・お姉ちゃんは、かつて常世に居た時は数えきれない程の艦隊決戦を経験したんだよね?」

大和『ええ。軍艦だった頃はそういう機会が殆ど無かったけど、常世では逆に凄まじい数の戦いを経験したわ』

やまと「・・・お姉ちゃんでも、やっぱり緊張する?これ程の相手となると」

大和『・・・そうね。特に激しい時は、3000隻を超える巨大艦隊を相手にした事も有ったわね』

やまと「そ、そんなの!?」

大和『ええ。勿論緊張もしたし、正直に言うなら怖いという思いも有ったわ。でも・・・』

やまと「でも?」

大和『それでも、守りたい物や守りたい人達が居たからこそ、それ等の戦いを乗り越えてこれたの』

やまと「守りたい物に・・・守りたい人達・・・」

大和『貴女にも居るでしょう?守りたい人達が』

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そう言われ、自身の守りたい人達の事を思い出す。
自分の居る超大陸世界の日本の人々に、別世界の日本の人々。もう少し身近な人だと、自身の艦の乗組員達やこの世界で知り合った戦娘の皆。
誰もが大切な人達であり、どんな事をしてでも守りたい。そういう人達だ。


やまと「・・・お姉ちゃん、有難う。私、頑張るから!」

大和『ええ。この戦い、絶対に勝ちましょう』

やまと「・・・にしても」

大和『?』

やまと「やはりお姉ちゃんは凄いな。流石歴戦の戦士というか」

大和『ふふっ。伊達に数えきれない程戦い抜いた訳では無いわ』

やまと「他の人の作品でその身に神様を降ろしたとも聞くし、私も精進しないと!!」

大和『・・・そういうメタ発言は、控えた方が(汗)』


何ともメタい発言に呆れつつも、彼女の緊張が解れた事に安堵する大和だった。


それから数十分後、敵主力艦隊が視認出来る距離まで近づいて来た。
以下が、その構成となる。


双胴式巨大超ド級戦艦レ級×2
改超重砲撃戦鬼級×3
改超ド級航空雷撃戦艦姫級×8
超ド級戦艦チ級フラッグシップ×9
巡洋戦艦ト級フラッグシップ×13
ステルス防空巡洋戦艦鬼級×20
ステルス防空巡洋艦へ級フラッグシップ×37
打撃巡洋艦ホ級フラッグシップ×16
ステルス防空駆逐艦二級フラッグシップ×50
ミサイル駆逐艦ハ級フラッグシップ×104
高速フリゲートワ級×40


別動隊に幾らか艦を割いたとはいえ、とんでもない数の艦隊である。甲世界の海自や乙世界の海軍。米艦隊も息を吞む。
一方、神崎島艦隊はと言うと・・・

39: 194 :2022/04/01(金) 22:31:30 HOST:ai126146050031.53.access-internet.ne.jp
エーレル「オウオウオウ。雁首揃エテ押シ寄セテキテンナ」

長門「これ程の規模の戦いは、本当に久しぶりだな」


獲物を見る目で舌を舐めるエーレルと、常世での戦いを連想させる規模の敵艦隊に、ある種の懐かしさすら感じている長門。


エーレル「大規模演習ヤタイキックモイイガ、ヤハリ実戦ガ一番燃エルナ。対馬デハ敵ニ逃ゲラレタシ、今回ハ派手ニ行クゾー!!」

陸奥「余り敵を舐めてかかったら駄目よ、エーレル」

エーレル「大丈夫!気合ヲ入レ直シタダケダ!私達ノ力、敵ニ見セ付ケテヤロウゼ」

武蔵「・・・そうだな。私達の目の黒い内は、此処は通させない!!」


それぞれ気合を入れ直す艦娘達。人類史上最大の水上砲撃戦が、もう間もなく始まろうとしていた。

まずは前哨戦となるミサイル攻撃だったが、双方の防空力が極めて高かった事も有り、どちらにも有効打は無かった。
デロニカからの情報を元に、改めて敵主力艦隊を半包囲する日米神艦隊。敵の数の多さも有り、確実に仕留めるべく狙いを定めていたが・・・
何と、レ級及び改超重砲撃戦鬼級が主砲を発砲。まだ有効射程内に入っていないにも関わらず、である。敵の行動を訝しる日米神艦隊。すると砲弾が途中で爆発し、何やら光り輝く粒子を撒き散らした。


艦長「何だアレは?」

レーダー員「分かりません。レーダー波には異状なし、チャフの類では無いようですが・・・」

やまと「・・・少々不気味ですが、やるしかありません。砲撃を!」

艦長「・・・そうだな。主砲、撃ち方用意!」

砲雷員「主砲、射撃準備完了!」

艦長「よし!撃ち方始め!」


主砲から粒子レーザーが放たれる。が、空中に撒き散らされた粒子に反応してレーザーが大幅に減衰。
桁違いの高出力を誇るティ連製の主砲な為か完全に搔き消される事は無かったが、先頭を進むレ級に殆どダメージを与えられていない様だ。

40: 194 :2022/04/01(金) 22:32:00 HOST:ai126146050031.53.access-internet.ne.jp
艦長「なっ!?レーザーが減衰!?」

やまと「・・・成程。敵もやるようですね」

艦長「どういう事だ?」

やまと「恐らく先程撒き散らされた粒子がレーザーを減衰させているのでしょう」

艦長「くっ、あじな真似を!」

やまと「これまでの戦闘で、あちらも学んでいるという事でしょう。実体弾で攻撃を仕掛けましょう!」

艦長「分かった。主砲をレールガンモードに変更。実弾攻撃で仕留める!」

砲雷員「了解。レールガンモードに切り替えます」


そう、敵戦艦が放った主砲弾はこの戦場で唯一間に合った対レーザー用の物の一つである『対粒子レーザー攪乱膜弾』だ。
これまでの戦闘データを基に、ナノマシンを中心とした重粒子を撒き散らしてレーザー砲の粒子を拡散させる代物だ。効果時間は30秒程だが、戦艦をも一撃で葬り去るレーザー砲を封じるのに
有効な物と言える。惜しむらくは、搭載が間に合ったのはレ級と改超重砲撃戦鬼級のみで、しかも10斉射分のみだったが。
敵の対策を受けて、すぐ様主砲をレールガンモードに切り替える。その間にも敵艦隊は超電導推進ポッドを稼働させて、素早く距離を詰めて来る。その敵艦隊に、やまととふじがカウンターを浴びせる。
先頭を走っていたレ級に複数の砲弾が襲い掛かり、極めて狭い領域に弾着。その威力を解放する。
命中したのは61㎝砲(斥力砲モード)が二発に56㎝複合砲弾と51㎝複合砲弾がそれぞれ六発。そして、その破壊力は破滅的だった。
具体的な命中箇所は特定が不可能な程であるが、艦橋が中ほどから二つに切断されて二番砲塔の上に落下し、艦種から艦尾の様々な個所に大きな破壊が振り撒かれる。
右側の第二砲塔正面が貫かれて轟音と共に海中に落下し、中央部分の接合部分に大穴が開く。機関部も損傷したのか、明らかに速度が下がり、左側船体の艦首部分にも大穴が開き、増大した抵抗で進路の変更すらさせられる。
主砲の大部分は健在で砲撃だけは出来るが、レーダーや測距儀が大破した以上、最早ただ浮かんでいるだけと言ってもいい状況だ。

41: 194 :2022/04/01(金) 22:32:30 HOST:ai126146050031.53.access-internet.ne.jp
機体の新鋭戦艦が一撃で無力化した、という事実に衝撃を隠せない蒼空邪軍艦隊のコア達。だが退く事は出来ない。
そもそもが犠牲を顧みずに敵を倒すという作戦であり、敵上陸部隊を潰さない限り退く事は許されていないのだ。それに敵艦隊との距離も詰まって来ており、もう間もなくこちらの主砲の有効射程内に入る。
その為、先頭を走っていたレ級を躱しつつ引き続き距離を詰める蒼空邪軍艦隊。だが・・・敵はこの二隻だけではない。左右には甲乙両世界の日本艦隊や米艦隊・神崎島艦隊も居る。
前だけではなく左右からも激しい砲撃が加えられる。51㎝もしくは46㎝砲弾が次々と飛来し、更に距離を詰めると14インチ砲弾や8インチ砲弾まで降って来る。
多くの被害を出しつつも遂に砲戦距離まで詰め寄り、砲撃戦へと移行する蒼空邪軍艦隊。恨みを込めた砲弾をやまとやふじへと撃ち放つ。だが、ティ連製シールドで厳重に守られた二隻に傷一つ付けられない。
逆に激しい反撃を受け、一隻・また一隻と無力化もしくは爆沈していく。蒼空邪軍艦隊からしたら反則もいい所である。
まぁかく言う彼等も、攻撃減衰能力やバリアーの様な物を使用して優位に戦闘を進めていたのだから、何をかいわんやといった所だが。一方、小型艦艇同士の戦いも熾烈を極めており、両者共に少しずつ被害が出始めている。
もっとも、日本及び神崎島艦隊はティ連製シールドのおかげも有って被害は限定的であり、そればかりか重巡の支援を受けながら敵艦隊に肉薄。4000mの至近距離から侵食魚雷による雷撃すら行い、痛打を浴びせている。
なお最も被害が大きかったのはやはり米海軍であり、大型艦こそリンカーンとランプがそれぞれ20インチ砲弾を二発程被弾して小破した程度だったが、タイコンデロカ級三隻とアーレイバーク級六隻が大口径砲弾を喰らって
沈没に追いやられ、同数が中大破。レキシントンも14インチ砲弾を三発被弾して中破している。

さて、先頭を走っていた為にいの一番に落伍したレ級のコアだが、激痛で意識が飛びそうになりながらも味方の劣勢を悟り、動ける艦艇に撤退命令を出している。
流石に勝ち目が無いのが明らかであり、此処での全滅は無意味と判断したのだ。トラー・ゲルトナーは怒り狂っていたが、直後にコア本人が気絶した事も有り、命令が覆させられる事は無かった。
因みに落伍しながらも浮いていた艦だが、こちらも軒並み鹵獲されている。上で書いたレ級のコアも戦死する事無く鹵獲された。
以下が、今回の戦果となる。

42: 194 :2022/04/01(金) 22:33:00 HOST:ai126146050031.53.access-internet.ne.jp
撃沈

双胴式巨大超ド級戦艦レ級×1
改超重砲撃戦鬼級×1
改超ド級航空雷撃戦艦姫級×5
超ド級戦艦チ級フラッグシップ×7
巡洋戦艦ト級フラッグシップ×10
ステルス防空巡洋戦艦鬼級×12
ステルス防空巡洋艦へ級フラッグシップ×22
打撃巡洋艦ホ級フラッグシップ×14
ステルス防空駆逐艦二級フラッグシップ×30
ミサイル駆逐艦ハ級フラッグシップ×62
高速フリゲートワ級×30

鹵獲

双胴式巨大超ド級戦艦レ級×1
改超重砲撃戦鬼級×1
改超ド級航空雷撃戦艦姫級×1
超ド級戦艦チ級フラッグシップ×2
巡洋戦艦ト級フラッグシップ×2
ステルス防空巡洋戦艦鬼級×2
ステルス防空巡洋艦へ級フラッグシップ×4
打撃巡洋艦ホ級フラッグシップ×2
ステルス防空駆逐艦二級フラッグシップ×8
ミサイル駆逐艦ハ級フラッグシップ×8
高速フリゲートワ級×4


生き残った艦も多くが損傷状態であり、追撃を逃れられたのは僅かだった。
内訳はこうなっている。

改超重砲撃戦鬼級×1
改超ド級航空雷撃戦艦姫級×2
巡洋戦艦ト級フラッグシップ×1
ステルス防空巡洋戦艦鬼級×6
ステルス防空巡洋艦へ級フラッグシップ×11
ステルス防空駆逐艦二級フラッグシップ×12
ミサイル駆逐艦ハ級フラッグシップ×34
高速フリゲートワ級×2

前回同様「大本営発表乙」と言われそうな、空前絶後の戦果だった。
ここまで一方的な展開になったのは、やはりテクノロジーの格差だった。敵の攻撃を悉く無効化し、反対に敵に致命的痛打を浴びせていく。
もはや少々の工夫程度でどうにかなる様な物では無かった。

敵艦隊を撃破し、ホッとする艦隊首脳部。だが、そこに新たな知らせが。
残りの別動隊及び潜水艦隊の行方が判明。別動隊は英国本土を大きく迂回し、イギリス海峡側から突入しようとしており、潜水艦隊は大胆にもアイリッシュ海を抜けて
セントジョーンズ海峡を抜けようとしていたのだ。
急ぎ迎撃を試みるが、日米神艦隊は再編成に少々時間が必要であり、空母打撃群も似た様な状態。動けるのは、念の為に上陸部隊の傍に止め置かれていた諸国連合の艦隊のみ。
水上戦闘は、いよいよ佳境に入ろうとしていた。

43: 194 :2022/04/01(金) 22:33:30 HOST:ai126146050031.53.access-internet.ne.jp
以上です。書く気力がなかなか湧かなかった事も有り、書き上げるのに難儀しましたorz
相変わらずの大本営発表まがいの大戦果ですが、テクノロジーの絶望的な差を考えるとこうなるのも自明かなと。寧ろレーザーを多少どうにか出来ただけでも、十分奮闘に値するかなと(汗)
にしても、改めて斥力砲を調べてみましたが、何ともえげつない破壊力だ(汗)。そして例によって新鋭艦が鹵獲されるという事実に、敵側も頭を抱えています。
そんな中、遂に別動隊と潜水艦隊を発見。戦闘は佳境に突入しようとしています。・・・というか、アリ〇ーンモドキはどうやって仕留めよう(汗)
攻撃を防ぐ方法は考えていますが・・・。まぁその辺りも、何とか頑張って頭をひねってみます。それでは。
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最終更新:2022年04月04日 10:54