815: 弥次郎 :2022/03/20(日) 18:28:28 HOST:softbank060146116013.bbtec.net
憂鬱SRW 未来編鉄血世界証言録「角笛よ、黄昏に響け」
「HQに通信を送れ!ついでに信号弾を打ち上げろ!」
「メディアにも情報流せ!」
「ギャラルホルンに抑えられているかもしれんから、例のルートでも情報を流すぞ」
- 選挙が終わった後に動き出す情報担当者達。新時代の幕開けとなるこれに合わせ
「代表、クィンマンサ・メスラムタエアの準備が間もなく完了します…」
「わかりました……正式に会見をするだけでも手間ですね」
「申し訳ございません……」
「いえ、これも仕事です」
- ギャラルホルンに打ち勝ち、火星連合の目的が達せられたことを大々的にPRするため、忙しくなるクーデリア。
「やっと終わってくれたか……」
『ボードウィン特務一佐、ご無事ですか…?』
「ああ、なんとかな……機体に助けられた……」
『よかった……』
「お前たちも無事だよな?そうでなければ、俺が泣くぞ」
- 中破しながらもギリギリ持ちこたえていたガエリオ、信号弾を確認し、戦闘を中断。速やかに降伏を選ぶ。
「阿頼耶識対応のMSはまだ暴れているだと?」
『はい、通信での呼びかけにもまともに対応しません、まるで獣のような叫び声ばかりが』
「……戦闘マシンに仕立て上げたか。しょうがないな。ギャラルホルンの生き残りにも通達しろ。
動いて戦闘を継続するならば、鎮圧するとな。降伏している兵士を誤射するなよ!」
『了解!』
- 戦闘マシン、あるいは生体CPUと化した阿頼耶識対応型MSは停戦命令を無視し戦闘を続行。やむなく排除することに。
「MAの回収ね……この無人子機とあわせるとどれほどあるんだか」
「持ち替えられて復元されても困るからな」
「それはわかるけど……」
「何考えてストッパーや安全装置のない完全スタンドアローンの兵器を使ったんでしょうね?
作られたことがなかったとは言いませんけど、連合じゃ、制御に問題ありって結論が出たのに」
「わからんよ、作られたのが300年も前とあればな」
- 戦場跡地でMAとその子機であるプルーマの回収を行う部隊の会話。技術漏洩などを恐れて回収が進められた。
「……事実か?」
『はい。エドモントン内のギャラルホルンの総司令部に突入しましたが、外は警護されていましたが中はもぬけの殻。
重要書類の破棄や持ち出しなども行われていました、おそらく、組織的な撤収が行われたと思われます』
『司令部施設の地下には、にわか作りとは思えない地下通路が。それこそMSなども持ち込めるスケールでした。
障壁の先は、エドモントン市外まで通じており、そこには地下鉄道まで…』
「……そこから先は?」
『調査の結果、現在のエドモントンが構築されるより前から存在した地下インフラと推測されました。
ごく最近、これをレストアし、使用した形跡も。ただ、分岐が複雑で、迅速な追跡には該当する資料などがなければ難しいかと。
一先ず、ドローンによる物量で調査中です』
「……逃げ切られた、とみるべきだな。こうなることを予見していたか。
ギャラルホルンの撤退ルートの割り出しを急げ。それと持ち出された物品がどの程度か調べろ。
MAや阿頼耶識に関する技術や実物が持ち逃げされていれば……困ったことになる」
- ギャラルホルンの追跡を行った部隊からの報告を受けるブラフマン。イズナリオ以下ギャラルホルン上層部はエドモントンから姿を消していた。
「不発弾の処理に化学物質の後始末に……やることたくさんだな」
「これだから市街地近郷での戦闘は……」
- 戦闘終結後、現地入りした地球連合の後始末部隊。戦場跡地を通常の土地に戻す作業は戦闘よりも手間取るものであった。
816: 弥次郎 :2022/03/20(日) 18:29:18 HOST:softbank060146116013.bbtec.net
「さて、アーブラウにやってもらうことは山ほどあります。
火星連合を経由しての、間接的なモノとは言え、地球連合との折衝や交渉、交易を行うにあたっては色々と必要な知識もありますので」
「こ、これは……」
「どれだけあるんだ……資料の山?」
「儂が見たのは一部じゃったか……」
「当然です。地球連合の加盟国や惑星を全部合わせていくとこれだけではありません。
アーブラウなどの一個の惑星の4分の1以下しかない勢力の、何倍の規模だと思っていたので?」
- エウクレイデスから降ろされた大量の地球連合に関する資料の前に議員たちを引き連れてきて、エリック・ロー。
「では、代表が火星に戻られるのはまだ先、ですか」
「そうなるな。それまでの間は鉄華団も含めてセントエルモスは護衛任務を継続する。
監察軍はあくまで増援のためであって、常駐の戦力じゃないからな。
火星に帰還するのは基本的な条約などを結んでそれを内外に発表した後になる」
「わかりました。最後まで油断せず任務にあたります」
「まあ、そう肩肘張らなくても大丈夫だ。初の大仕事を終えた後だから、鉄華団には休暇を割り振る予定だしな」
「お気遣いありがとうございます……」
- 今後の予定を話し合うオルガとブラフマン。国交樹立やそれに付随する条約の締結が終るまで、任務は継続されることに。
「いよぉし、撃破数は増えたし、これでもうちょいでカラーリングやネーミングとかも自由にできるぜ…!」
「あ、シノ。明星さんと整備班から伝言。ペイントのカラー変更とかの諸費用は基本的には自腹だって」
「……嘘だろ?」
「はい、これカタログ。使う量と種類によって値段とか作業の量が変わって、値段にも響くから。
ちゃんと計画してね?」
「うげぇ……」
- 撃破数を稼いだことでカラーリングの変更やペイントの許可が下りるのが近づいたシノ、思わぬ伏兵にやられる。
「結局俺たちはMTで作業するだけかよ……」
「そういうなよライド。ここについてこれて勉強できるだけましじゃねぇか」
「けどさー、せっかく勉強してきたのに見ているだけってのはさ」
「体が成長しきっていないから駄目って何度も言われてるだろ?」
- 戦場跡地の片づけを行う鉄華団年少組の会話。今後の経営のためにも、年少組は一貫して戦闘には関与していなかった。
「まったく、これでようやく自由か。あとは……死体の始末だな」
- ガエリオ同様に地球連合に投降したマクギリス、ギャラルホルン解体が避けえない状況下で後始末に協力することになる。
「アンリ・フリュウについては火星連合や地球連合からは何か意見などはないのかの?」
「彼女のやったことは経済圏の総意と言ってもいい行動であり、当然のことをしただけでしょう。
火星連合としましては、特にとやかく言うことはありません。内政干渉になってしまいます。
彼女がギャラルホルンと規定を超えて癒着していたとしても、それを捌くのはアーブラウが決めるべきことですので」
「そうか……報復の一つでも言い出すかと思ったが」
「力があるからと言って、やたら振り回すのも良くありませんしね。あくまでも対等な関係でありたいものです。
むしろ、フリュウ議員の派閥が仲間割れなどを起こさないかどうかが心配なくらいです」
「ホホホ、そうかの」
- 蒔苗とクーデリアの会話にて。クーデリアも地球連合も、過度にアーブラウにかまう暇などなかった。
「えっと、三日月…?」
「何、アトラ?」
「お、おかえりさない…!」
「うん、ただいま」
817: 弥次郎 :2022/03/20(日) 18:32:26 HOST:softbank060146116013.bbtec.net
以上、wiki転載はご自由に。
ちょっと後始末の話は時間かかるかもです。
最終更新:2024年03月05日 21:28