921: 弥次郎 :2022/03/21(月) 21:07:35 HOST:softbank060146116013.bbtec.net

憂鬱SRW 未来編鉄血世界証言録「角笛よ、黄昏に響け」2



「総司令官、特別部隊出撃完了しました」
「うむ。あれだけの数と質なのだ。地球連合とてただで済むまいよ」
「また、セブンスターズ麾下部隊も出撃したとの報告が」
「アレも出たか……まあ、役立ってもらわなければ困る」

  • ギャラルホルン司令部にて、イズナリオ。




「尋常じゃない数だな……」
「温存していたのか?」
「それにしてはな……増援を出すならもっと早くてもいいはずだ。
 まるで……」
「まるで?」
「通常の兵力がいては邪魔になるかのような……まさかな」

  • ギャラルホルンが妙なタイミングで増援を繰り出したことに違和感を感じるブラフマンとクロードの会話。果たして、その懸念は正しかった。





「特別部隊、地球連合・火星連合戦力と会敵、戦闘開始します」
「大型MW、戦闘開始します!」
「MW子機、稼働状態よし」
「押されていたがまだ終わらん!戦線の立て直しを急がせろ!」

  • 特別部隊を出撃させ、戦線立て直しを図るギャラルホルン。しかし、それは同時に切れる最後のカードを切ったに等しかった。



「No.317および319、感情制御閾値を振り切っています」
「そのまま突撃させろ。制御できないなら、制御できないなりに役に立ってもらう」
「了解」

  • 阿頼耶識対応型のMSの制御指揮所の風景。ドローンなどを中継したLCSによる指示と制御で、操り人形の如くMSなどは制御されていた。



「流石新型、すごいぞ!」
「相手が怯んでいるぞ押し返せ!」
「新型のMWもすごい!」

  • MAの進撃を見てギャラルホルンの一般兵。目の前のモノがなんであるかを知らないがゆえに、無邪気でさえあった。




「な、なんて動き……!」
「攻撃を続けろ!近寄らせるな!」

  • 阿頼耶識対応型のMSであるグレイズ・ギニョールを相手に火星連合軍兵士たち。異形、大型、そして明らかに異質故に混乱を誘った。

922: 弥次郎 :2022/03/21(月) 21:08:20 HOST:softbank060146116013.bbtec.net


『まさに放出、か……』
『特務一佐……』
『連合の次の手は、おそらく殲滅を主眼とした飽和攻撃が来る。
 連中とは距離をとれ。巻き込まれるぞ…!』

  • 出撃した「特別部隊」を見送るマクギリス。彼が予測した通り、戦域を丸ごと飲み込む飽和攻撃が実施され、多くの阿頼耶識対応型MSが撃破された。





「異形のMS……こいつも阿頼耶識かな」
『うあせえべええええおおおおおえええいいいいいいいいいいいあ!』
「言葉も忘れたか……」

  • フル装備のグレイズ・ブロウズと対峙して、リグ。試しに通信を繋いでみると、そこに「人間」はいなかった。



「阿頼耶識対応型をまとまって繰り出してきた、火星連合軍は後退!連合のMSとスイッチ!」
『りょ、了解!』
「これだけの数を揃えるなんて……!」

  • 同じく戦線で阿頼耶識対応型MSの群れとぶつかった明星。その意味するところを理解し、思わず激怒する。




『寄ってたかって……!サイコガンダムを舐めるな!』

  • 大型MS故にヘイトを集めたサイコガンダムMk-2、包囲され攻撃を受けるも、反撃でまとめて吹き飛ばす。




「阿頼耶識持ちMSのパイロットが正常な判断をしていないだと?」
『通信を繋いだら叫び声しか聞こえなかった。まともな状態じゃない』
「どうやっているかは……想像がつくな」
「ああ、その手の向精神薬、興奮剤、ガンパウダー……いくらでも人を狂わせる方法はある。
 あるいは阿頼耶識を通じてそういう風に誘導しているのかもしれんな」
『どうする?』
「……各戦線に通達。阿頼耶識対応型のMSは優先して排除させろ!
 これらを排除しない限り、安全に突入部隊が市街地に入ることはできない!」

  • 前線からの報告を受け、ブラフマンは指示を更新。エイハブ・リアクターの市街地への持ち込みを避けるため、殲滅戦を強いられることになった。





「各戦線での被害が多少なりとも発生しているか……」
「だが、拮抗されてもいる。とはいえ、数頼みの力押しだ、対処しきれる」
「問題はそれだけじゃない、そうだろうブラフマン?」
「ああ……精神的に影響が出てる。各戦線の士気が心配だ。
 オペレーター!各戦線に状況把握も兼ねて通信を入れておけ。あとはメディックとカウンセラーも待機させろ。
 場合によっては、部隊ごと交代させてもいい!」
「了解!」

  • 直接的被害よりも、阿頼耶識対応型のMSの登場で前線での動揺が拡大していることを察知したクロード達は対応を強いられた。




『おら、吹き飛べよ!』
『あれはマホロビ……ユージン!』
『待たせたな……!こいつら、反応はすばしっこいけど、飽和攻撃で弱らせることができる!』
『よし、ユージンの射線にうまく敵を誘導だ!倒せなけりゃ、そっちに任せろ!』
『了解!』
『頼んだぜユージン!』

  • 鉄華団のMS隊の危機に駆け付けるユージン。飛び回るマホロビの射線上や飽和攻撃の範囲に誘導してやることで、阿頼耶識でも逃れられない攻撃を浴びせた。

923: 弥次郎 :2022/03/21(月) 21:08:56 HOST:softbank060146116013.bbtec.net


『……見えた!』
『ぎれええしいいいいいいいいいいいいいおおおおおお!?』
『体中武器だらけでも……!』
『ええええええええええおおおおおおおいいいいいいう!』
『遅い……!』

  • 接近戦を仕掛けてきたギニョールに対し、三日月は習っていた居合で対抗。フレームごと切り裂き、瞬時に解体して見せた。



『今の何だよ……?』
『わからん……バルバトスの動きが、一瞬で……?』
『明星さんに教えてもらっていた、居合って奴じゃないか……?』
『なんだそりゃ?』
『えっと、抜刀術?とかなんとか。太刀で、一瞬で、切るみたいな?』
『後で聞いてみるか……』

  • 一瞬でMSを解体して見せたバルバトスの絶技に、度肝を抜かれる鉄華団MS隊。



『セントール、敵MSが突破回廊に取り付こうとしています、至急排除を!』
『了解!まったく、千客万来だな』

  • 忙しく飛び回るセントールらネクスト戦力。戦場の火消し役として、脅威度の高い敵を順次排除していった。




『キマリスを舐めるなよ…!』
『ぐっ…?こいつも阿頼耶識か!?』
『おお!』
『カバーする!』
『読めているぞ、その程度!』

  • 疑似阿頼耶識を組み込んだキマリス・トルーパー、パイロットの能力も合わせ、連合のMSともギリギリながらも張り合う。




『……っ!楽はさせてもらえんか!』
『ガンダムタイプだ、増援を頼む!』
『了解!MT隊を送る!』
『特務一佐、こちらは包囲されつつあります!』
『派手に立ち回る分、狙われるか……!このまま敵の動きを惹きつける!総員遅れるな!
 脱落したら、指示通りに死んだふりをしておけ!』
『はっ!』

  • 同じくガンダムタイプであるエリゴスを操るマクギリスの部隊は、脅威度が高いと判断され必然的に狙われることとなる。



「MAおよびギニョール、次々と撃破されていきます……!」
「馬鹿な……あれが、あの戦力が!?」
「地球連合の戦力は化け物か!」
「ファリド公……」
「クッ……やむを得んか」

  • 当初こそ奇襲効果などを発揮したものの、効果が薄れて対処され、次々と撃破されていくMAなどに驚愕するギャラルホルン司令部。

924: 弥次郎 :2022/03/21(月) 21:09:58 HOST:softbank060146116013.bbtec.net
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最終更新:2024年03月05日 21:27