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憂鬱SRW ファンタジールート 設定集【MPF-002G グランド・リッター】

MPF-002G グランド・リッター
動力:エーテルリアクター/エーテルバッテリーハイブリッド方式
OSおよびFCS:複合演算宝珠
全長:2.4m

武装:
8.8センチ主砲(同軸7.7㎜機銃)
30㎜アサルトライフル
ハンドメイス
シールド
ハンドグレネード

概要:
 MPF-001「琥珀桜」の次に送り出されたMPFシリーズの「MPF-002 ブライト・リッター」の陸戦型。
MPFという新カテゴリーの兵器を迅速に導入するために、あえて飛行能力などを排除して制作されたバリエーションの一つ。

 MPFという新カテゴリーの兵器はその開発元であるシティシスの本拠が置かれた扶桑皇国において行われ、そこからオーバーロード作戦の前哨戦から使われた。
性別や個人の持つ魔導的な適性に左右されることなく、誰もが一定以上の能力を発揮できるPSというのは、人類軍においても噂が立つほどだった。

 しかし、扶桑皇国およびその軍が運用することできたのは生産と開発を行ったシティシスの全面的なバックアップありきであった。
当時、このMPFなどに用いられていたエーテル技術をはじめとした先進技術や理論というのは未だに研究途上にあり、不安定要素の大きいものであった。
 控えめに言って、MPF-001琥珀桜の時点でさえハードルが高すぎた。分析や解析などを行う時点ですでにとん挫したというのだからお察しか。
これは技術不足もあるが、全域対応型の、航空ウィッチの互換かそれ以上を目指し、高スペックを目指したことによる弊害もあった。
つまり、意図せずして技術的ハードルを高くに設定しすぎてしまったのである。
 この声を受け、シティシスにおいては開発と製造の進んでいた「MPF-002ブライトリッター」の先行モデルをベースに即戦力となるMPFの開発に乗り出した。
各種能力を、特に魔導技術的にハードルの高い飛行能力などを大幅に制限するなどして運用を含めた難易度を下げ、誕生したのが本機である。

 本機の解説に移る。
 本機は前述の通りブライト・リッターをベースとし、技術的ハードルの高い要素を可能な限り取り払うかスペックダウンすることで排除している。
その為、陸戦型ストライカーユニットと類似した特性と能力を持つに至っている。
 まず第一に削られたのが飛行能力である。機動展開に伴う大きな跳躍はともかく、長時間の飛行を行うための機構はほぼ除去されている。
それに付随し、搭載されているエーテルリアクターもグレードを抑えたモデルへと換装。メンテナンスや調整のしやすさを優先した。
 第二に削られたのが魔力を直接攻撃転換するマギリングウェポンの削除である。すべて実弾系武装に置き換えがされた。
格闘兵装についても、物理的な破壊力を持つメイスを採用している。無論、全てエーテルエンチャントを施しているため威力などは通常のそれを超えている。
 第三に複雑化していたFCSおよび慣性制御OSの簡略化が行われている。まるで手が出せないコンピューターではなく、演算宝珠の複合管制にしている。
ここばかりはスペックを十全に発揮する関係上、演算宝珠によるコントロールにまでしかグレードダウンを行えなかったのもある。
 以上を以て、本来のスペックからは遠ざかったものの、扱いやすさと整備性の良さ、さらに信頼性を獲得するに至った。

 本機はオーバーロード作戦の後に、欧州各国に対して優先的に配備が行われることとなった。
 作戦失敗に伴って大きな被害を受け、即戦力を欲していたのは最前線である欧州各国であるとの判断のためであった。
この配慮は欧州各国にとっては文字通り喉から手が出るほど欲した戦力であり、各国は早速戦力の欠け落ちた前線配備を急いだ。
これに付随する形で魔導技術、特にエーテルを用いた技術の研究も大きく推進されることとなった。
これらが先駆けとなったこともあり、欧州ではブロッサム(琥珀桜の欧州モデル)および制式量産されたブライト・リッターをスムーズに導入できた。

831: 弥次郎 :2022/03/30(水) 21:33:18 HOST:softbank060146116013.bbtec.net

 さて、本機のその後についてであるが、地球連合の予想以上に受けが良く、欧州各国は独自の要求を定めてさらなる改良と量産を求めた。
というのも、魔導士の戦果が乏しかったことから魔導士の装備改良を行う必要があり、その繋ぎあるいは代替として使われ、活躍してしまったためである。
本来はフルスペックのモノを配備したほうが効率的にはいいのであるが、数を揃えたいという理屈も一理あると判断。
後継機となるMPFの陸戦型が開発されるまでの繋ぎとして、各国にて運用されることとなる。



武装解説:

  • 8.8センチ主砲(同軸7.7㎜機銃)
 みんな大好きアハトアハト。ティーガーほどの長砲身ではないものの、大口径主砲として採用されている。
国によっては独自の主砲へと換装して運用されているのが確認されている。

  • 30㎜アサルトライフル
 MPFにおける標準的な主兵装。威力・射程・信頼性に優れた銃。
 ただし、メンテナンスや兵站管理の問題から、各国ではそれぞれの国の機関銃に置き換えられることも多かった。

  • ハンドメイス
 エーテルエンチャントを施した近接格闘兵装。
 マギリングブレードの代替として開発されたものであるが、自衛用としては十分。
 主砲と干渉しないように注意さえすれば、機動力も相まって陸戦型のネウロイを叩き潰すことも容易い。

  • シールド
 同じくエーテルエンチャントを施した防御兵装。

  • ハンドグレネード
 歩兵用とは比べ物にならないレベルの大きさと威力を持つ手榴弾。
 FCSを司る演算宝珠と連動することで、投てきする際の精度をグレネードランチャーの精密射撃並みに高めることが可能となる。


各国バリエーション:

  • MPF-002G/B
 ブリタニア陸軍に提供されたモデル。
 搭載している主砲がマチルダのそれに換装されたが、威力不足から大型の野戦砲を改造して取り付けるなど変更がされた。
 当初こそ研究と実践において使われていることが確認されていたが、ある時を境に書類上はともかく戦場から姿を消すことになる。


  • MPF-002G/K
 カールスラント陸軍に提供されたモデル。
 装備などはほとんど変更されず、そのまま運用されることになった。
 主砲を取り払い、その代わりに対空砲や対空機関砲を搭載した対空型なども現地で整備された。


  • MPF-002G/V
 ヴェネツィアおよびロマーニャ陸軍に提供されたモデル。
 航空ウィッチと並んで最前線を張れる、なおかつ適正にも縛られないとのことから搭乗者枠を巡り骨肉の争いとなったとか。
 曰く、ウィッチの下に入れるので非常に眼福、とか。一遍死んでみるべきである。


  • MPF-002G/F
 扶桑皇国陸軍向けに提供されたモデル。
 一応支援ありとはいえMPFを配備していた扶桑皇国にとってはあまり必要性は高くはなかった。
 しかし、欧州への再びの派遣などを考慮した場合、数でも支援する必要があるとのことから配備されている。


  • MPF-002G/R
 リベリオンに提供されたモデル。
 扶桑皇国同様に、欧州への派遣に備えて多くはないにしても配備されることになった。
 MPFの乗り手であるウォーザードの訓練機としても運用されることとなる。

832: 弥次郎 :2022/03/30(水) 21:33:48 HOST:softbank060146116013.bbtec.net
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次の話に出す予定の機体なので設定だけ先に出します。
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最終更新:2023年11月03日 10:33