475: ホワイトベアー :2022/03/27(日) 15:10:07 HOST:222-229-56-17.tokyo.fdn.vectant.ne.jp
日本大陸×ワールドウィッチーズ セリフネタ 時系列バラバラ 4

「戦闘機軍団の戦力は60%が喪失。わが国は事実上、単独での本土防衛能力を喪失しました」

「という事は暫くの間は本土防衛すら国連軍に任せるしかない訳だ?」

「そのとおりです。」

「誉あるブリタニアが本土の防空すら他国に依存しないと行けなくなるとは・・・ネウロイの本土侵攻という最悪の想定は防げたが、その代償はデカすぎるな」

「合わせて言えば、地上部隊の再建と合わせて航空部隊の補充も我が国単独では不可能です」

「・・・当面は極東の引き籠もりや新大陸の植民地人に頭を下げ続けるしかないか」

ーーバトル・オブ・ブリタニア後のダイウニング街10番地でのやり取り。
最終的にネウロイのブリタニア本土侵攻を防ぐことに成功した人類であったが、ブリタニア空軍戦闘機軍団の60%が失われる事になり、ブリタニアは単独での自国の防衛能力を一時的に喪失する。
さらに、BoBの被害とその前の大陸撤退で失われた装備はブリタニアの工業力だけで補充をするのは不可能な量であり、ブリタニア王国は自身の持つ国外権益を対価としてリベリオンや日本が主導する国連軍に本土防衛を担ってもらい、装備の補充も日米のレンドリースに頼る事になった。



「ブリタニア本土は護りきることができたか」

「はい。しかし、ブリタニアの被害は甚大で暫くは我々の助けなしに本土の防衛はできないでしょう」

「わっかているよ。第8航空軍の補充は最優先で行う。それに大西洋艦隊は暫くブリタニア本土防衛に付ける」

「さらに援軍を送るべきでは?」

「アーノルド君、君だって分かっているだろう。我々が今優先するべきはアフリカ大陸だ。スエズの奪還と中東の防衛を優先しなければいけない以上、これ以上の戦力を欧州に割くのは困難だ」

「欧州へのレンドリースの削減となるとブリタニアや北欧諸国が煩くなりますね」

「ブリタニアはともかく、自国の防衛しか望まない北欧への物資など最小限でいいだろうよ」

ーーホワイトハウスでのリベリオン合衆国大統領 フランクリン・ルーズベルトと彼のカクリョウヤ軍の将軍達との会議の一部。

この時のアフリカにおいてはカールスラント陸軍アフリカ軍団とロマーニャ陸軍アフリカ軍団、ブリタニア陸軍第8軍が主力を担う国連地中海方面第3軍とアフリカ諸国の国家連合であるアフリカ連合軍が主力を担うインド洋方面第3軍アフリカ駐留軍がネウロイ封じ込めとエジプト奪還を担っていたが、ネウロイの攻勢から反撃に出るところかじりじりと後退を続けていた。
これに対して一刻も早いスエズ奪還と中東への脅威排除を望む後方諸国はアフリカ戦線の強化を決定。アフリカ連合諸国へのレンドリースの増強を実施るほか、スカンジナビア半島を管轄する北極海方面第第3軍から抽出した部隊を地中海方面第3軍に移動、リベリオン合衆国を中心とした南北リベリオ諸国がアフリカ戦線の中核として軍の主力をアフリカに送り込むなど戦力の増強を実施する。
ただし、これらは本来なら欧州に回される戦力や物資の低下を意味しており、北欧諸国やブリタニア、オラーシャ等の欧州戦線最前線国家と後方諸国の対立をより一層険しいものにする事になる。

476: ホワイトベアー :2022/03/27(日) 15:11:04 HOST:222-229-56-17.tokyo.fdn.vectant.ne.jp
「喜びたまえ。ヴィルケ中佐。君の申請通りに強力なウィッチを配属しよう」

「ありがとうございます」

「RAFFCの連中が君をどう思っているかは知らないが、我々、国連大西洋方面第1軍司令部は君に大きく期待している。各国の強力なウィッチを招集した以上、それ相応の結果を出してくれたまえよ」

「ご安心ください。我々はRAFFC以上の結果を出して見せますので」

ーー国連軍大西洋方面第1軍司令部でのミーナ・ヴィルケ中佐と国連軍将官のやり取り。
国連軍はBoBでの戦果から、少ない戦力と負担で大きな戦果を発揮できる統合戦闘航空団構想の有用性を改めて認識し、第501統合戦闘航空団の増強を決定する。
その一方で本来ならブリタニア本土の防空を担うRAFFC、ブリタニア王立空軍戦闘機軍団司令部は部隊の再編を理由に第501統合戦闘航空団からエースを引き抜いて変わりにビショップ姉妹を送り込むなど非協力的な姿勢を見せており、ブリタニア本土防衛を担うようになった国連大西洋方面第1軍との間で感情的な対立ができつつあった。(※1)



「第502統合戦闘航空団を中東に移動させるですか?」

「ああ、近々、エジプト方面で大規模な攻勢作戦が計画されている対ネウロイ用の攻勢部隊である君たち502もこれに参加するべくアカバ空軍基地に移ってもらう」

「その間のサンクト・ペテルブルグの防衛はどうするのですか? 我々なしではネウロイの侵攻に耐えられないと考えますが」

「カウハバから507JFWをこちらに移動させる。そもそも攻勢部隊である君たちを守備に回している現状が可笑しいんだ。」

「わかりました。ですが動くのには文書による命令書が必要です」

「心配しなくても用意してある。これがUNMSCからの正式な命令書だ。」

「北極海方面第3軍司令部を飛び越してUNMCSから直接ですか」

「組織的には統合戦闘航空団は安保理の直轄部隊だからね。こうした命令はUNMCSの管轄だよ」


ペテルブルグ、第502統合戦闘航空団基地でのグンドュラ・ラル少佐と国連軍将校のやり取り。
国連軍事参謀委員会は安保理で決定したアフリカ重視戦略に基づいてアフリカおよび中東への戦力集中を行っており、その一環としてペテルブルグを拠点としていた第502統合戦闘航空団もシハイ半島への移動が命令される運びとなった。
しかし、ラル少佐はグレーよりの手段で命令を受諾しない事や人材や物資を盗み取ることで有名であり、はんば奇襲的にUNMCSの参謀を直接ペテルブルグに送り込んで命令書を渡すというある意味現場無視ともいえる手段にて通達を行った。

477: ホワイトベアー :2022/03/27(日) 15:11:47 HOST:222-229-56-17.tokyo.fdn.vectant.ne.jp
「全く上には困ったものだよ」

「隊長の今までの行動がUNMCSからの不信を買ったのではないですか?」

「まさか。私のような清廉潔白なカールスラント軍人が不信を買うのならそれはUNMSCがパラノイアになっている以外ありえないよ」

「どの口が言っているのでしょうか」


ペテルブルグ502統合戦闘航空団基地でのグンドュラ・ラル少佐とエディータ・ロスマン曹長とのやり取り。
国連軍事参謀委員会から発せられた中東への突然の転戦命令はカールスラント、スオムス、オラーシャの航空ウィッチが中核を担う第502統合戦闘航空団の航空ウィッチ達にとって納得できないものであり、ラル少佐は部下と上層部の板挟みになった。



「キュレナイカに地中海方面第3軍と米第5軍を、シナイ半島と紅海沿岸部にインド洋方面第3軍と我が帝国陸軍中東派遣軍、アフリカ連合軍が展開。後は地中海に508JFWを搭載した国連太平洋艦隊が、紅海に水上打撃部隊が展開すれば万全という事ですな」

「何が気に入らないのかね」

「エジプト南部を担当する部隊はアフリカ連合軍だけでは危険ではありませんか? 万全を期すならここの強化も図るべきでだと考えますが」

「だが、正面の兵力をこれ以上割くわけにもいかんだろう。あそこには510JFWも配備している。各国のエースを集めた精鋭たちの力を信じようじゃないか」

UNMCSでの国連軍将官達によるやり取り。
国連軍は日米の強い要請の下にカイロ奪還作戦である「砂漠の剣作戦」を計画しており、エジプトを包囲するように部隊を配置していた。
しかし、その戦力の配置はカイロを挟撃する役割を担うキュレナイカとシナイ半島に戦力を集中させており、逆にエジプト南部でネウロイの南下を防ぐ事を任務とする部隊は練度や装備に不安の残るアフリカ連合軍部隊であるなど幾つかの問題を抱えていた。


※1
一応、ブリタニアはリベリオンや日本などに海外権益を譲渡すると言う対価を払った上で安保理の同意を得て501JFWからの戦力引き上げを行っているので、制度上も道義上も問題はなかった。

478: ホワイトベアー :2022/03/27(日) 15:12:24 HOST:222-229-56-17.tokyo.fdn.vectant.ne.jp
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最終更新:2022年04月04日 13:14