213:ホワイトベアー:2022/12/20(火) 11:55:40 HOST:om126166253112.28.openmobile.ne.jp
日米枢軸ルート 小ネタ 自動人形関連のあれこれ(改訂版)
自動人形
自動人形は冷戦終結後に日本や
アメリカで発生した爆発的な経済成長により顕在化した労働力不足の問題を解決するために実用化されたヒューマノイドロボットで、21世紀現在では先進国経済の中心である第二次産業や第三次産業での商業利用は一部例外を除き国際的に厳しく規制されているが、それでもハワイ条約機構内では自動車より多く、イギリス連邦内でもかなりの数が普及している。
現在、民間市場に多く流通し、帝国軍でも主力を務めている自動人形は人間社会に違和感なく溶け込めるように生体素材が多用され、極めて高い性能を有するAIと高度な疑似感情ソフト、コミュニケーションソフトを搭載している第二世代自動人形と呼ばれるモノであり、女性を模した美しい外見と高いコミュニケーション能力、さらに顧客の要望に応じてカスタマイズできる人格を与えられる事をその特徴としている。
IOP製の第2世代自動人形はその高度なAIと演算能力によって一見すれば豊富な感情を有し、人間の少女と何ら変わりないように見えるが、実際には人間を遥かに超越した能力を持ち、金銭と物資さえあればいくらでも生み出せる安い命の機械生命体、それが自動人形の本質である。
機械であるがゆえに顧客の要望や必要に応じて機能をカスタマイズできる高い汎用性も有しており、さらに、スキルモジュール等の追加オプションによって変わるものの、一般的に流通している自動人形の価格はおおよそ70万円から25万円程度と圧倒的に低いため、軍や警察などでも大規模に採用されたことを皮切りに登場から時間をおかずに爆発的に普及した。
現在では個人の住宅から役所や軍、警察などの公的機関、個人経営の喫茶店や田舎の田畑、漁船内、僻地の炭鉱に至るまで、自律人形は社会に違和感なく溶け込み、広く労役やサービスに従事している。
全ての人形に生体素材が用いられているというわけではなく、純軍事用自動人形など限定された用途専用に開発された自動人形などの中には一切の生体素材を使用していない完全に機械が剥き出しの自律人形も存在する。こうした機体は第1世代自動人形やその発展型であり、主に軍や警察、それに映画のエキストラとして少数が運用されている。
基本的に生体素材使用自動人形、生体素材非使用自動人形ともに生物ではないため放射能汚染地帯や生物・化学兵器汚染地帯でも特殊装備なしで活動する事ができる。ただし、あくまでも機械であるため、あまりに高濃度の放射線を浴びるとメインコンピューターが不具合をおこすことがある。
IOPで製造された第二世代自動人形は消費者として国内の経済活動をより活発化させ、さらに軍事作戦上の多用途性やデータ以上の結果をもたらせるように高度な疑似感情ソフトウェアを搭載しており、日本経済は自動人形という大量の消費者なしには立ち行かない状態となっている。
214:ホワイトベアー:2022/12/20(火) 12:02:56 HOST:om126166253112.28.openmobile.ne.jp
日本社会における自動人形
初期では産業用ロボットとして使用されていた他、軍用車両の自動運転システムの一部や国連中国平和維持軍での便衣兵相当任務での歩兵支援として運用されるなど限定的な運用にとどまっていた。
しかし、1980年代後半より高性能なAIを搭載した第二世代自動人形の登場と人件費の高騰や兵士の専門性の向上、世論の変化等の複合的な理由による人間の兵士の単価上昇が合わさった結果、
精密機械ゆえのメンテナンスの必要性などの通常の人間の兵士には劣る部分もあるものの軍部では人間に変わる新たな兵士として大々的に採用が進められた。
現在では大日本帝国軍の8割が自動人形化されており、海兵隊にいたっては一部特殊部隊以外は人間の兵士が存在していないなど極度な無人化が行われている。
民間でも主に家電やペットロボ等と同様に個人向け商品として販売されており、その安い値段と容姿が合わさって一家に一体以上まで普及している。
反面、労働力としてみた場合にはその優秀さと安価さ故に労働市場において人件費の価格破壊を起こす危険性が高く、民間での自動人形の労働力化は国際的に極めて厳しい規制がかけられている。
自動人形は疑似感情プログラム内に消費を促すプログラムが組み込まれており、上記した通り消費者としても機能をしている。
特に市場規模の大きな日本では自動人形用のファッション店やブランドがあるなど、自動人形を主要顧客とした業界すら生まれているほどだ。
また、自動人形は基本的に行動の制約が薄く、権限があれば人間の判断を仰がずに独自に行動をおこすことを可能としている。
そして、日本では自己防衛のために、後遺症の残るような重度の怪我を負わせたり、殺さない程度ならば人間に対して抵抗する事が許可されているなど民間用自動人形でも一定の攻撃が法律で許されている。
そのため、定期的にバカな不良が他人の自動人形にちょっかいをかけて痛い目を見る事件も発生する。
彼女らを対象とした市場が存在し、自己防衛まで認められているなど、まるで一見すると人間の様に扱われているようにも見える自動人形であるが、
その一方で最も自動人形が普及している日本国内ですら大半の人間は自動人形を人間の為に使用され、消費される道具と認識して使用している。
疑似人格や疑似感情を与えられた自動人形も自身を人間の為に働き消費される道具と認識し、道具であることを自身のアイデンティティとしているなど、
人間と自動人形の関係は決して対等なものではなく、使用者と道具、主人と奴隷といったような絶対的な上下関係にある。
215:ホワイトベアー:2022/12/20(火) 12:08:36 HOST:om126166253112.28.openmobile.ne.jp
用語
モノコック構造もしくはセミモノコック構造を採用し、人間の操縦によらず人間の指示の下に行動可能な半自律思考型のAIを搭載し、内蔵バッテリーにより24時間以上の独立行動を可能とした人型ロボットが分類される世代。
第二世代自動人形や第1.5世代自動人形と比べるとロボロボしい見た目をしたモノが多く、その信頼性や整備性の高さから主に軍や治安維持組織などで運用されている。
上記参照
自動人形ごとに用意されている疑似人格とそれに付随する記憶のこと。
IOP製の自動人形は基本的に自身の記憶と人格に関しての全てのデータのバックアップを取ることが可能となっており、たとえ何らかの事故などで機能を停止したとしても新しい素体にこれらのデータを引き継ぐ事ができる。
ただし、いくら同型の素体を使ったとしてもそれまでの素体と完璧に同じと言うわけではない。
その為、この引き継ぎ時には多少の調整が必要になる事もある。
IOP製の第二世代自動人形に搭載されているモジュールで、これにより自動人形に搭載されているAIは喜怒哀楽を感じる事ができる。
現在搭載されているモジュールは第二世代のもので、目標設定→性格に基づく自己正当化とモチベーション設定→目標遂行と経験の蓄積といったようにより人間に近い思考回路を手に入れる事が出来た。
IOP製の第2世代自動人形に搭載されている極小の電子装置。
各専門性の高い技能を行うのに必要な情報やプログラム、システムと権限が統合された装置で、第二世代自動人形に取り付けることで持たせたい技能や能力を付与する事ができる。
これによりIOP製の自動人形は自動人形本体の容量を圧迫せずに高い汎用性を手に入れることができ、スキルモジュールの取り外しという安価かつ確実な手段で機能の制限が行えるようになった。
一番代表的なのは自動人形に殺傷能力のある武器の使用と軍用車両の操縦を可能とさせ、兵士として必要な技能を行使可能にさせる戦闘管制コアと呼ばれる武器管制モジュールである。
基本的に日本軍の主力を担う自動人形は一般に流通しているIOP製自動人形にこの戦闘管制コアを装着させたモノであり、基本的に日本における戦闘用自動人形と民生用自動人形の境は戦闘管制コアの有無で判断される。
(当初から戦闘用に製造された軍用第二世代自動人形も存在しないわけではない)。
第二世代自動人形に登載されている電源装置。
IOPが開発した最も革新的な発明品の1つであり、フル充電時には民生用自動人形においては約220時間、軍用自動人形でも170時間近い活動時間を自動人形に与えることができる。
その圧倒的な電気容量から自動人形以外にも自動車等の乗り物や電子機械にも使用されており、IOPでは自動人形以上の売れ筋商品となっている。
余談であるが、自動人形は電池が切れるとスリープモードに移行する事になり、電気の供給がなされるまでその場で眠る事になる。
IOP製の第二世代自動人形は基本的にプラズマ・バッテリーへの充電によってエネルギーを獲得しているが、オプションとしてナノマシン燃料電池を追加で搭載した場合は食事によってエネルギーを獲得する事も可能としている。
しかし、有機物の酸化分解を利用して電力を獲得する関係上そのエネルギー獲得効率はお世辞にも良いとは言えないもので、民生用自動人形でナノマシン燃料電池を搭載している自動人形はあまり多くはない。
余談であるが、対人コミュニケーション能力の観点や料理等への自動人形の使用を目的として第二世代自動人形には味覚センサー等の食事用の機能が標準装備されており、IOP製の自動人形は通常の場合でもエネルギーの食事を楽しむことはできる(エネルギーの獲得はできない)。
216:ホワイトベアー:2022/12/20(火) 12:10:11 HOST:om126166253112.28.openmobile.ne.jp
以上になります。
史実での技術の進歩を反映して自動人形の設定にちまちまとした変更を加えさせていただきました。
wikiへの掲載はOKです
最終更新:2025年04月03日 22:40