475: 194 :2022/04/17(日) 19:10:31 HOST:ai126149069112.54.access-internet.ne.jp
現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン?その53 欧州反攻作戦・その9


さて、最後に残った潜水艦隊との戦いだが、当初は順調に対処が出来ていた。主に英本土に展開していた対潜哨戒機部隊の奮戦の前に、大きな損害を出していたからだ。
確かにそれぞれの艦は原型の物より強化が為されてはいた物の、制空権の無い状態では流石に対潜哨戒機の敵ではなく、次々と撃沈されていく。
このまま対潜哨戒機部隊のみで対処出来るのではと思われたが・・・流石にそうは問屋は降ろさなかった。


P-3CクルーA(以下クルーA)「敵潜水艦1、撃沈を確認!!」

P-3C機長(以下機長)「これで何隻目だ?」

P-3C副長(以下副長)「これで六隻目です」

機長「一日で対潜水艦エースの仲間入り、か」

副長「ですが、他の哨戒機も概ね似た様な戦果を挙げておりますが」

機長「それだけ獲物が多いという事だな。次の攻撃を終えたら、基地に引き返すぞ。取り敢えず、ココアでも飲んで落ち着k」

クルーA「機長!水中から何かが射出!これは・・・SAMです!!」

副長「何!?」

機長「イカン!!チャフとフレアを巻きつつ退h」


突然の対空ミサイル攻撃に驚きつつも回避機動を取ろうとしたP-3Cだったが・・・間に合わなかった。
ミサイルは右エンジンに直撃。翼を折られたP-3Cはそのまま洋上へと墜落したのだった。

P-3Cを撃墜したのは、戦略砲撃潜水艦鬼級。VLSに独自の改良が施されているらしく、潜行しながらミサイルを発射出来る様にされていたのだ。
他にも複数の機体が撃墜・損傷を負うに至り、対潜哨戒機のみでの撃破は断念。戦娘達が派遣される事となった。
対潜哨戒戦娘達と共に、敵が潜んでいるとみられる海域へと急いだ。

476: 194 :2022/04/17(日) 19:11:01 HOST:ai126149069112.54.access-internet.ne.jp
レイ「対潜水艦戦闘はした事無いんだけど・・・」

イッチ「仕方が無いよー。対空ミサイルの反撃が有る以上は対潜哨戒機じゃ荷が重いだろうしー」

P-1哨戒機(愛称・ぴい)「大丈夫!私が連中を炙り出してやりますから、浮上した所を仕留めちゃって下さい!」

イッチ「ん-、頼むよぴい子」

ぴい「その呼び方止めて下さいって!!」

レイ「まぁまぁ。期待してるからね、ぴいちゃん」

ぴい「し、仕方が無いですね。私の力、よく見ておいて下さいね。先輩方」

レイ(ちょろい・・・)

イッチ(ちょろいねー)


少々ツンデレな所の有るぴいを上手く宥めて、任務へと集中するレイ達。
予想進路上を中心にソノブイを次々投下。自身もセンサー出力を最大に引き上げ、敵潜水艦の探知を行う。と、海面下からいきなりミサイルが飛び出して来た。


ぴい「・・・チィッ!!」


回避機動を取ろうとしたぴいだったが、その必要はなかった。
レイがすかさずフォローに入り、敵ミサイルを撃墜したからだ。


ぴい「助かりました、先輩」

レイ「敵からの迎撃は私達に任せて。ぴいちゃんは敵潜の探知を!」

ぴい「はい!・・・居た!!南西方向、距離150!深度50m付近に複数居ます!非常に大きい!!」

イッチ「多分、報告に有った新型の戦略原潜だねー」

ぴい「対潜魚雷で攻撃します!!」

477: 194 :2022/04/17(日) 19:11:31 HOST:ai126149069112.54.access-internet.ne.jp
間髪入れずに対潜魚雷を複数投下するぴい。この魚雷のセンサーは目標の質量その物を探知して追尾する物であり、デコイで誤魔化せる物では無い。
複数の命中を確認。だが、目標の沈降及び圧壊音は確認出来ず。再度攻撃を仕掛けようとしたその時。


ぴい「敵潜、浮上してきます!!」


戦略砲撃潜水艦鬼級6隻が一斉に浮上してきた。どうやら潜ったままでは一方的に攻撃されると判断。浮上して上陸地点に長距離砲撃を仕掛けようとしている様だ。
この時点で敵新型戦略原潜はチャネル諸島北方の海域にまで来ており、長距離砲撃ならばカーン辺りまで砲撃出来る位置に来ていたのだ。

浮上した6隻は砲撃準備にかかると共に対空戦闘を開始した。うち4隻は船殻にやや大きめな破孔が開いていたが、戦闘には支障が無いようだった。
温存されていた制空戦闘鬼級が次々と発進し、VLSからは対空ミサイルが次々発射される。更に200㎜レールガンと艦対空レーザー砲が激しい射撃を加えて来た。
敵の激しい迎撃の前に、ぴいを始めとする対潜哨戒戦娘達を急ぎ下がらせるレイ達。


レイ「ぴいちゃん!後は私達に任せて、退避して!」

ぴい「で、でも!!」

レイ「敵の戦娘まで出てきている以上、対潜哨戒機は良い的よ。浮上しているなら、私達でも倒せるから!早く引いて!!」

ぴい「・・・分かりました。ご武運を!!」


レイ達の忠告に従い、退避を始めるぴい達。
彼女達が引いたのを確認し、レイ達も戦いの場へと突入する。

さて戦略砲撃潜水艦鬼級との戦いだが、レイ達をもってしてもかなりの苦戦を強いられる事に。
以前にも書いたが、この潜水艦の戦闘力はちょっとした要塞並みの物を持っている。迂闊に近づいたら、逆に撃墜されかねない。
その上、制空戦闘鬼級も多数上がって来ているのだ。これ等に阻まれ、中々攻撃に移れない。
格闘用の長槍・蜻蛉切で敵制空戦闘鬼級を串刺しにしながら、イッチが呻く。


イッチ「予想以上の強さじゃんー(汗)殆ど要塞だよー」

レイ「先輩!気持ちはわかりますが、弱音を吐かないで!」

カイ「私達ガコイツ等ヲ抑エテイル隙ニ、敵艦ニ攻撃ヲ!!」

レイ「はい!」

478: 194 :2022/04/17(日) 19:12:02 HOST:ai126149069112.54.access-internet.ne.jp
敵制空戦闘鬼級との戦闘をイッチ達に任せ、潜水艦への攻撃を試みるレイ。
こうしている間にも、敵の主砲発射シークエンスは進行していく。必死の形相で対空砲火を掻い潜り、その内の一隻に攻撃を仕掛けるレイ。
主砲の根元にエネルギーカッターを放つ。敵の迎撃を掻い潜ったそれが敵の主砲基部に直撃。
次の瞬間、破壊された主砲のエネルギーが逆流したのか主砲基部から大爆発を起こし、更に誘爆を起こしながら沈没していった。
だが、その隙に残り5隻の発射体制が整う。そして・・・遂にカーンへ向けて砲弾が発射された。


レイ「ああっ!!」


悲痛な悲鳴を上げるレイ。このままでは、上陸地点にいる戦娘達や味方将兵が!!だが、さしもの彼女もどうする事も出来ない。
一方、戦略砲撃潜水艦鬼級の司令(旗艦のコアを兼用)は勝利を確信した。砲弾そのものは通常砲弾ではあるが、その破壊力は着弾地点一帯を吹き飛ばすには十分な威力を持つ。
着弾地点にいる敵軍は大きな打撃を受け、陸上部隊の反撃で海へと追い落とされるだろう。大きな犠牲を出したが、我々は勝ったのだ!!
だが、世の中はそんなに甘くない。砲撃の危険性有りとの報告を受けた人型特重機動戦艦・大和が急ぎ上陸部隊の上空へと展開。シールドを最大出力で展開したのだ。
放たれた5発の砲弾が大和のシールドに接触。膨大な運動エネルギーを叩きつける・・・・・が、見事に防ぎ切った。砲弾はシールドを貫通する事無く防ぎ止められたのだ。
地上部隊からは大きな歓声が上がると共に、友軍からの連絡で被害が無かった事にレイ達が安堵する。
正反対に、蒼空邪軍の司令は信じられない物を見せられ、呆気に取られていた。何なのだ、あの人型兵器のシールドは!?本艦最大最強のレールガンの砲弾複数の直撃を受けながら無傷とは、反則にも程が有る!!
だが、退く事は出来ない。ならば何度でも砲撃を叩きつけるのみ。だが、一瞬砲火が止んだ隙を突いてレイ達が突入。激しい攻撃を加える。
残り5隻中3隻が弾薬の誘爆や多数のリチウム電池の発火により轟沈。1隻は鹵獲され、最後の1隻である旗艦は鹵獲されるのを良しとせず、レイ達が乗り込む前に自害。コアを失った影響で各所で誘爆を起こしながら爆沈。
こうして、最後の脅威だった潜水艦隊も中核となる戦略砲撃潜水艦鬼級を全て失うと共に、他の潜水艦の殆ども撃沈。僅かな生き残りが長躯アフリカへと撤退している。
こうして海の脅威が排除された訳だが、その間陸上への支援が手薄になっていたのも確かであり、その僅かな隙を突いて蒼空邪軍陸上部隊の決死の反撃が行われていた。

479: 194 :2022/04/17(日) 19:12:46 HOST:ai126149069112.54.access-internet.ne.jp
以上です。漸く海上戦闘にケリが付きました。
潜水艦の対空ミサイルの元ネタは、独逸で開発中のIDASが元となっています↓

ttps://ja.wikipedia.org/wiki/IDAS_(%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB)

こちらでは戦略砲撃潜水艦鬼級のVLSで発射出来る様に、改良が施されています。
そしてレールキャノンによる砲撃ですが、流石に核砲弾ではありません。一応環境の保護と再生を掲げている以上、そういうオプションは採れませんでした。
ですが、追い詰められつつある以上はどうなるか分かりませんが(何せ勝利した後に再生する事でチャラにするという事も出来なくはないので)
そんなこんなで海上の脅威は排除しましたが、その間隙を縫って陸上部隊が反撃に打って出ています。次回はその辺りの描写になるかと。あ、新たな戦娘であるP-1の設定はまた後日に。
では、また次回お会いしましょう。
wiki掲載は、自由です。

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最終更新:2022年04月19日 10:29