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現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン?その55 欧州反攻作戦・その11
突如姿を現した新型の蒼空邪軍の戦娘。しかも異質なデザインをしているこの相手に、戦娘達の警戒心は大きく跳ね上がる。
だが、この一体だけに専念する訳にはいかなかった。この姫級の出現に呼応する様に、これまでで最大となる2個師団相当の敵戦力が、この橋頭保に押し寄せてきているのだ。
重装備の揚陸が遅れている現状では、通常部隊では苦戦は免れないだろう。ナナは素早く決断した。
ナナ「私とランでこいつを食い止める!他の戦娘の皆は、通常部隊の援護に回って!」
ヒト「ええっ!?で、でもたった二人では!!」
ナナ「重装備の揚陸が未だ終わってない現状、このまま敵部隊に突入されたら橋頭保が壊滅しかねない。私達だけが頼りなのよ!」
キュウ「・・・ヒト、ナナの言う通り。・・・他の部隊の援護に行こう」
ヒト「・・・分かりました。ナナさん、ランさん。ご武運を!」
ナナ「私も、此処で死ぬつもりは無いわ。さぁ、行って!!」
そのやり取りを最後に、キュウ達は通常部隊の援護の為に転進。離脱していく。
ナナ「・・・ゴメンね、ラン。付き合わせちゃって」
ラン「気ニスルナ。年下ノ連中ヲ守ルノハ、年長者ノ務メダカラナ」
地中突撃姫(以下地中)「・・・フン、随分ト舐メラレタ物ダナ。タッタ二人デ私ヲ止メヨウト考エルトハ」
ラン「テメェナンザ、二人デ十分ダ!」
地中「ホザケ、旧型!!」
右腕を振りかぶり、そのままラン目掛けて腕先の金属の固まりを振り下ろす地中突撃姫。
その一撃を躱して至近距離から主砲を撃ち込むラン。だが、その一撃が呆気無く弾かれた。
ラン「ナニッ!?」
ナナ「に、28㎝砲弾を弾き返したですって!?」
地中「ソノ程度デ!!」
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そう叫びながら腕を構える地中突撃姫。すると、腕先の金属の固まりが巨大な単装式主砲へと変化した。
それも、通常の野戦での使用は考えられない14インチ砲だ。
地中「喰ラエ!!」
目の前の光景に驚愕しながらも、慌てて回避機動を取る二人。だが14インチ砲弾の爆発は凄まじく、爆風で吹き飛ばされてしまう。
幸いティ連製パーソナルシールドのおかげも有って負傷する事は無かったが、軽い脳震盪を起こす。至近距離でこれなのだ。直撃を貰おうものならひとたまりも無い。
ラン「・・・ウ、腕先ノ金属ガ形状ヲ変エタダト!?」
ナナ「液体金属的な物なの!?」
陸上「ゴ名答ダ。サァ、私ヲ楽シマセロ!!」
今度は海軍艦艇用の155㎜速射砲へと変化させ、激しい連射を浴びせて来る。
その激しい射撃に、防戦一方へと追いやられる二人。
ラン「クソッ!!ナンテ火力ダ!!」
ナナ「私が奴の注意を引くわ。その隙に、奴にレーザー砲を叩きこんで!!」
ラン「分カッタ!!」
ナナが敵本体に牽制射撃を加えて注意を引き、その隙に後ろに回り込むラン。
ラン「喰ライヤガレ!」
左脚から虹〇の脚を収束モードで叩き込むラン。だがレーザーを放とうとした瞬間に、地中突撃姫の本体から周囲を光り輝く粒子が散布され、直後に放たれたレーザーを無効化してしまった。
ラン「ナニッ!?」
ナナ「れ、レーザーを無効化したですって!?!?」
地中「敵戦艦ノレーザー砲ヲモ減衰サセル対レーザー粒子・・・ソノ性能ハ確カナヨウネ。サァ、今度ハコチラノ番ヨ!!」
845: 194 :2022/05/03(火) 12:01:30 HOST:ai126151215026.55.access-internet.ne.jp
対レーザー粒子を自ら吹き飛ばしつつ、今度は両腕と両脚の一部を拡散式レーザー砲へと変化させ、激しい弾幕射撃を浴びせて来る地中突撃姫。
格闘戦を仕掛けようにも、これ程の弾幕の前では近づく事もままならない。
ナナ「なんなのアイツは!?チートにも程が有るわよ!!」
ラン「・・・クソ!!コウナリャ、奥ノ手ダ!!」
そう叫びながらグ〇ンド〇ンバーを四つ同時に射出、方位するようにバラバラの方向から攻撃するラン。
激しい射撃に三つが撃ち落とされるも一つが奇跡的に迎撃を掻い潜り、至近距離でシビア特製のゼル端子を本体へと撃ち込む・・・が。
ニュルン
なんと本体を液状化させてゼル端子を突き抜けさせる形で回避してのけたのだ。
地中「フッ、妙ナ技術デコチラノコアノリンクを断チ切ッテイルノハ知ッテイル。何時マデモ同ジ手ガ通用スルト思ウナ」
ラン「クソッ!!」
ナナ「まるでター〇ネー〇ー2のT-1000型じゃない!?こんなのどうすりゃいいのよ!!」
完全な八方塞がり。このままでは、抑え込む事が不可能となる。
仮に他の敵部隊を倒しても、こいつに橋頭保に突入されては意味が無くなってしまう。どうすれば・・・!!
と、その時。突如その場から飛びのく地中突撃姫。直後、今まで居た場所が爆発する。
響き渡る飛行音に思わず上空を見る二人。そこには艦隊から飛び立ったと思われるF-5「陣風」の機影が。つまり、海上の方は片付いたという事だ。
地中「チィィ!?海ノ方ハ、シクジッタミタイネ・・・。残念ダケド、ココハ退カセテモラウワ!」
そう叫びながら再び自らの形状を変化させ、地中へと退いていく地中突撃姫。
どうにか撃退出来たという事を認識した二人は、揃って地面にへたり込んだのだった。
最終的に作戦は成功。欧州に第二戦線を築くと共にロシア戦線と合同で蒼空邪軍を押し潰し始める事となる。
一方、新たに出現した新型姫級の性能は驚異的なのも確かであり、対策を検討して行く事となるのだった。
846: 194 :2022/05/03(火) 12:02:00 HOST:ai126151215026.55.access-internet.ne.jp
蒼空邪軍設定集その8&新たな戦娘
欧州戦線にて新たに確認された新型姫級。地中への潜航能力を保有する事からその名が付いた。
新たに戦娘型の鬼級を開発した蒼空邪軍だったが、敵対する人類側の戦娘達の戦闘力が大きく向上したせいも有って思ったよりも戦果を挙げる事が出来ず、それでいて激しい損耗率を記録していた。
当初は数で押し潰せると判断されていたが、それは甘過ぎる見通しだった。確かに従来の技術のみの戦娘なら、想定されていた通り数で押し切るのも不可能では無かっただろう。
だが、現実はティ連に技術によって大幅に強化されており、従来の延長線上の技術をベースに製造された戦娘型鬼級では荷が重すぎたのだ。
また戦娘以外との戦闘でも、異形の形をした戦闘機達に勝てないどころか未だ劣勢を強いられているのだ。
その為、最早コスト云々を言っている場合ではない状態であり、再び高性能な戦娘型兵器の開発を余儀無くされた。その後、幾つかの試作を経て開発されたのが、地中突撃姫級だ。
本体部分は女性型のコアだが、特徴として肘及び膝から先の部位が存在せず、腕及び脚に直接ナノマシン性液体金属ユニットが直付けされている事だ。脊髄部への主要神経接続部の設置は
ラグを極限まで削減出来る物の、ダメージが直接フィードバックされてしまうという欠点がある。だが、新型鬼級の物では反応速度的に不満が残る。そこで折衷案と言うべき物として
腕と脚に直接艤装を装着し、人工生体神経で少しでもラグを減らすという方向へと変更した。また、ダメージのフィードバックと言う欠点を解消する為、艤装と本体の痛覚を敢えて遮断。
ダメージによって動きが鈍るという事態を防いでいる。とはいえダメージを把握出来ないのもまずい為、左目部分に装着されているセンサーに艤装のダメージが数字として表示される様になっている。
艤装面の特徴は、何と言っても形状記憶機能を備えたナノマシン性液体金属ユニットだろう。これは複数の機能を備えており、多数の武装の形状を記憶させる事で、戦局に応じた武装の変更をその場で可能としている。
この辺りは、ティ連のゼル兵装システムを参照にした可能性が高い。まぁアチラと違って弾薬までは自動生成出来ない様だが。
そして本姫級最大の特徴である地中潜行能力だが、両腕と両脚の液体金属ユニットでコア本体を覆い、指向性ナノマシン粒子を進行方向に放ち、その高熱で土や石・岩を溶解させながら突き進む。
最大深度も凡そ200mとかなりの深さを潜る事が出来る。その為、行動範囲内ならどこでも奇襲攻撃を可能とする能力を保有している。
武装は14インチ単装砲や155㎜速射砲、155㎜榴弾砲やMLRSに中距離地対空ミサイルランチャーや近距離地対空ミサイルランチャー、30㎜チェーンガン等多岐に渡り装備可能となっている。
格闘戦用の武器は装備していないが、両腕の液体金属ユニットその物が一種の質量兵器となっており、格闘戦時に威力を発揮する。
最後に、本体・艤装共に硬度を自在に変更する事が可能となっており、副産物として敵の攻撃やゼル端子によるコアのリンク切断を無力化する事が可能となっている。
847: 194 :2022/05/03(火) 12:02:30 HOST:ai126151215026.55.access-internet.ne.jp
「対潜哨戒機・P-1です。呼びにくいならぴいって呼んで下さい。あ、隊長。くれぐれも私や他の皆さんの足を引っ張らないで下さいね」
供与兵器であるP-1の戦娘。外見は白髪のセミロングで、瞳の色は赤色。肌の色は変わらず。制服はレイ達と同じ物を着用している。
スタイルは某「改ニを讃えよ!!」な駆逐艦と似た様なレベル。背丈もほぼ同じ位。
背中にP-1と同じエンジン付きの主翼とHSQ-102MAD・両脚に各種センサー類とスラスターを内蔵した複合ユニットをそれぞれ装備。爆雷や対潜魚雷と言った武器は手で敵や海面に投げる形で使用する。
格闘戦は想定されていないが、護身用として高周波ブレード付きナイフを携帯している。
元は地方の私立中学に通う中学生で、少々プライドの高い娘だった。戦娘適性そのものが確認された時は、内心で
「私が出来る子だって事を、皆に証明するチャンス」
と思っていたのだが、肝心の宛がう兵器が無い事を理由に予備扱いされた時はかなり凹んでいた。
しかしながらその程度で諦めるような娘では無く、必ず出番が来ると信じて自らの鍛錬に余念が無かった。供与兵器が宛がわれる事が決定した際は、内心かなり喜んでいた。
とはいえ、前線で華々しく戦う機体では無いP-1だった事に当初は不満を抱いていたが、輸送船団の人達の感謝の言葉を聞いてその不満も改まっていった。
性格の方だが煽てられると割と張り切るタイプで、周りからは良くも悪くも「チョロい」と思われていたりする。
先輩戦娘達に強い憧れを持つ一方、そんな彼女達に慕われている横手隊長には当初は敵愾心に似た感情を抱いていた。上のセリフに、その辺りの感情が滲み出ているともいえる。
まぁ彼の指揮下で任務に当たる内に、その感情も和らいでいったが。
ややツンデレの気が有り、ぴい子と呼ばれる事を殊の外嫌っている。
848: 194 :2022/05/03(火) 12:03:00 HOST:ai126151215026.55.access-internet.ne.jp
以上です。新型姫級との戦いとその姫級の設定及びP-1の戦娘の設定でした。
ハッキリ言ってチートその物となってしまいました(汗)・・・・・どうやって倒そう(ヲイ)
そしてぴいことP-1ですが、ツンデレの気が有るチョロインなキャラに(コラ)。イメージ元は某裏提督LOVE勢な駆逐艦です。まぁバレバレですが(汗)
さて、長く続いた欧州での戦いもとりあえずこれで幕となります。・・・長かったorz
今後は、その後の欧州及びロシア方面の簡単な描写と久々の戦娘達の休暇の様子をお送りしようかなと。
その次は・・・久々に本編と全く関係無い番外編を書こうかなと。考えているのは・・・
ウマ娘版絶対に笑ってはいけない・・・全二・三話程度
艦娘格付けチェック大事故編・・・全二話程度
の二つとなっております。どちらを先に見たいかをリクエストして頂けたら幸いです。では、また次回。
wiki掲載は、自由です。
最終更新:2022年05月10日 09:53