189: ホワイトベアー :2022/05/27(金) 18:59:51 HOST:sp1-72-2-79.msc.spmode.ne.jp
日米枢軸ルート 小ネタ
15式軽戦車
15式軽戦車
全長:9.42m
全幅:3.30m
全高:2.60m
搭乗員:3名
重量:36t
動力方式:ディーゼル・電気モーターハイブリッド式
エンジン:MT-890-5 ディーゼル エンジン
最大速度:70km/h(公称値)
航続距離:550km(公称値)
武装:44口径120mm電熱化学砲×1門
:20mm機関砲×1基
:7.62mm機関銃×1基(主砲同軸)
:戦術高エネルギーレーザー砲×2基
概要
15式軽戦車は、10式戦車を開発したIOPと三菱が再び共同で開発した第4世代戦車である。
本戦車は、あまりの重量から都市部や山岳部等での運用に向いていなかった10式戦車や、度重なる近代化改修で重量が増加してしまった70式戦車2型SEPV3に変わり、水郷地帯や高原・山岳地帯でも問題なく運用できる軽戦車として開発された。
乗員は10式戦車についで自動装てん装置を搭載したことや砲塔の無人化により、車長、砲撃手、運転の3名となっている。
開発にあたり、10式戦車をモデルにしたため、同戦車のスケールダウン版と言う印象が強い。
開発経緯
2000年代初頭、帝国軍においては老朽化と陳腐化が進む70式戦車の後継として、10式戦車と、50口径130mm電熱化学砲を主砲とする70式戦車2型SEPV3の2種類の戦車を整備することで、戦力を維持しようとしていた。
しかし、10式戦車は48口径155mm電熱化学砲による圧倒的な攻撃力と、もっとも防御力の薄い箇所でも22式30mm多銃身回転式機関砲(史実GPU-8)の近距離射撃に耐えられると言う圧倒的な防御力を有していたが、
それらを達成するために車体重量が極めて増大化してしまっており、運用場所が限られてしまうため、平野や砂漠での侵攻戦ならともかく、都市部や森林地帯、インフラが整っている地域や土壌が柔らかい地帯にて使うには使いづらいと言う意見が陸軍機甲畑を中心に無視できない規模でいる。
当初の帝国陸軍は、こうした10式戦車の欠点を補うために、比較的小型軽量な70式戦車2型SEPV3の運用を継続させようとしたが、それにも反対の意見が出る。
70式戦車は1935年から日本陸軍に配備が開始された35式戦車を基礎性能は維持したまま、C4I能力を向上させる形で軽量化した戦車であり、性能の限界が早くから指摘されていた。
一応、度重なる改修で最新型の2型SEPV2は第4世代主力戦車相当の戦闘能力を誇る最強クラスの戦車であり続けているが、その結果当初は44トンと軽量な戦車であった70式戦車の重量は、70式戦車2型SEPV3では全備重量約51tまで増量されてしまい、山岳部等道路条件の悪い地域での運用には疑問符がついてしまう。
その為、日本陸軍においては、10式戦車の正式な採用前である2009年には、高原や山岳地帯、都市部などで問題なく運用できる新型戦車開発に着手することになる。
先進軽戦車開発計画と名付けられたこの計画への参加希望企業の公募は、2009年末より開始された。
冷戦が終結し、欧州連合とイギリス連邦、中東諸国が予算を全額負担している対テロ戦争の戦況もだいぶ落ち着いてきた事で、軍事予算の縮小が予想される時期に発表されらたこの計画は、全世界の戦車を開発可能な軍需企業にとっては決して逃せない蜘蛛の糸に思えたのだろう。
計画の発表から幾らかの時間も経たずに、いくつもの国家のいわゆる軍需企業が、それこそポルシェやヘンシェル、ネクスター、AMX、モロゾフ設計局、ウラル貨車工場といった欧州連合の企業ですら、参加を希望し、計画の本部が設置された国防総省技術研究開発本部には莫大な数の書類が届けられ、軍需企業の役員たちが次々と売り込みのために訪日してくると言う賑わいを見せた。
当然、戦車開発の第一人者を自負する三菱重工や国防総省とべったりなIOPもこの計画には参加しており、
10式戦車を共同で開発している両社の合併企業であるM&I DERI(M&I防衛装備研究所:M&I Defense Equipment Research Institute)は、10式戦車を基とした軽戦車開発計画である「先進機動戦闘装甲車両」、通称「AMBAV」の提案書を軍と国防総省に提出。また、政治家たちへのロビー活動を活発化させる。
M&I DERIは先進軽戦車開発計画において
アメリカのカモミール、イギリスのヴィッカース、満州の同和重工などの他の3社とともにも試作車両開発企業として選定した上され、各社2両の試作車制作を指示された。
190: ホワイトベアー :2022/05/27(金) 19:01:06 HOST:sp1-72-2-79.msc.spmode.ne.jp
試作車は2010年11月までに1号車の車体が完成し、砲塔未装備の状態で翌年2月から走行試験を開始。2012年10月には他社の試作車両より若干遅れてだが砲塔も完成、1号車はTKX-4-1として、2号車はTKX-4-2と識別コードが発行され、計2両は一応期限内に完全な姿で陸軍に納品される。
その後12年12月から15年夏までに莫大な数のテストが行われ、2015年8月、試験結果の最終比較検討を得て、日本陸軍は三菱重工とIOPの合弁会社であるM&I防衛装備研究所のTKX-4を採用が望ましいという報告書をまとめ、10月に国防総省装備審査会議がこれを承認、12月の帝国議会参議院国防軍事委員会もこれを追認し、15式軽戦車として制式化された。
火砲
主砲としてはIOPが開発し、日本製鉄所が製造を行っている44口径122mm電熱化学砲を装備している。
これは、同時期に開発が進められていた16式装輪装甲戦闘車(IOP商品名:M16装甲火力支援車)の主砲と共通化されており、砲弾も構造を最適化するために設計された新型徹甲弾(APFSDS)や榴弾(HEAT-MP)、対歩兵戦用のキャニスター弾など、完全な共通化が図られている。
取り回しの良さを優先したために主砲の威力は標準的なものであり、せいぜいが射距離2キロにてAPFSDSを使用した場合でもRHA換算で1400mm程度の貫徹力しか発揮できない。
そのため、開発時には70式戦車2型SEPV3と同じ主砲を搭載した砲が良いのではないかという意見もあったのだが、50口径130mm戦車砲(電熱化学砲)では長砲身過ぎて市街地や山岳地帯での取り回しが困難と言う事と、搭載可能砲弾数の観点からこちらの砲が採用された。しかし、将来的に必要であれば50口径130mm戦車砲に換装可能なよう設計されている。
副兵装としては主砲同軸として7.62mm車載機関銃を1挺、砲塔上部の車長用潜望鏡の無人銃架に20mm重機関銃1基を搭載している。
防御力
15式軽戦車は軽量化のために、装甲等の直接防御力を10式戦車に比べ大幅に削減している。
しかし、10式戦車でも採用された五重硬度防弾鋼を基本装甲として車体と砲塔を構築しており、車体正面や砲塔前面部には素材技術の向上により、ナノカーボン系強化セラミック繊維複合材などを使用した新型の複合装甲が導入されている。
さらに、外部モジュール式の追加複合装甲も装着することが可能であり、これらによって15式軽戦車は、KE弾に対しては最大1200mm、CE弾に対しては最大1600mm程度の防御力を誇る70式戦車2型と同レベルの防御性能を維持したまま軽量化が図られている。
152mm滑腔砲や140mm滑腔砲を主砲とするEUやCNの主力戦車を相手にするとなると、些か不安を覚える防御性能であるが、それらとの相対は10式戦車や70式戦車2型SEPV3の仕事であり、本戦車はいわゆる装輪戦車や歩兵戦闘車などの機動戦力や固定施設、歩兵との交戦や偵察がその任務としている。
最新の主力戦車と相対するのでなければこの程度の防御力で十分だと判断されたのだ。
外部モジュール式の追加複合装甲は前線基地などならば容易に取り外しが可能であり、任務や状況に応じた防御性能と重量の程度を選択できる自由度や損傷を追った場合の修理の容易さ、新型装甲への換装などが手軽になるなどの利点も存在する。
車体側面にはサイドスカートが装着されており、これも70式戦車と同様に6分割式で複合装甲の上部とラバー薄板製の下部に別れたものが採用されている。
サイドスカートの上部は複合装甲製のものであり、KE、CE弾問わずに一定の防御力を有しているが、ラバー薄板製の下部は小口径砲弾や榴弾の破片から履帯や転輪などの足回りを護るために用意されているとされており、表向きはそこまでも防御力を有してないとされている。しかし、成形炸薬弾頭に対しても一定の防御力があるという話も噂されている。
また、15式軽戦車は山岳地帯や高地、都市部などの機械化駆動鎧などの機動兵器がもっとも得意とする場所での戦闘を主眼においているため、車体正面部と同様、いやそれ以上に砲塔天蓋を初めとした車体上面からの攻撃力を意識しており、
無人砲塔の採用による砲塔上面装甲圧の増量や砲塔・車体上面装甲での複合装甲と五重硬度防弾鋼の二重構造化の採用、車体上面と砲塔上面に分割式の増加装甲が装着されているなど、外装モジュール式の複合装甲の取り付けを可能とするなど可能な限り直接防御力が高められている。
この結果、15式軽戦車の上面装甲は35mm機関砲の至近距離での掃射や、対戦車ロケット弾、さらにはトップアタック対戦車ミサイルによる攻撃にも全て抗堪し非常に優秀な直接防護力を発揮可能としている。
191: ホワイトベアー :2022/05/27(金) 19:03:44 HOST:sp1-72-2-79.msc.spmode.ne.jp
間接的防衛力としては、対戦車ミサイルや対戦車ロケット弾、無反動砲弾をハードキルする為に15式受動的防護装置を搭載している。
これは70式受動的防護装置をさらに発展させたものであり、車体の四隅など車体各所に赤外線探査識別装置やミリ派レーダーなどの各種センサーを搭載している。それらが目標を探知すると、搭載されているコンピューターが自動で軌道を計算、命中が予想される場合は、
第一段階で搭載されている2基のどちらかの戦術高出力レーザー砲が迎撃を図る。
それが突破された場合防護ロケットが打ち出され迎撃を図る。
それでも迎撃不可能な場合は散弾を使用する多段階防御が可能となっている。
また、ソフトキル用に08式受動防護装置も搭載しており、レーダーやレーザー波を完治した場合、目標の照準と測距を混乱させるよう設計されている
C4I
上面の防御性能の向上と携帯弾薬数増加のために、15式軽戦車は日本で始めて無人砲塔を採用している。
従来の戦車では砲塔部に搭乗する砲手は操縦手とともに車体のやや前方寄り中央左右に座り、車長は砲塔よりも後ろに位置する車体後部の車長席に座ることになる。
無人砲塔の搭載により、これまでの有人砲塔による高い位置からの肉眼による捜索は行なえない。
そのため、全周警戒は砲塔上の複合センサーを初めとした車体各所に設置されている各種センサーが取得した情報と車体ハッチの潜望鏡窓を用いた前方監視、戦術データリンクを用いた部隊内外との情報の共有・伝達を用いて行わなければならなくなった。
上記の理由から15式軽戦車のネットワーク能力とデジタル化は極めて高い水準で整備されており、リアルタイムでの車両状態や取得情報の共有化を可能としている。
また、陸軍と海兵隊の指揮統制システムである地上軍戦闘指揮統制システムを通して、他の軍や兵科、それらの部隊の情報やそれらが取得した情報、地形、敵味方の位置や情報などもリアルタイムにやり取りを行うことを可能としている。
これらの情報は各戦車に搭載されている戦術支援AIが整理し、車長や部隊長に纏まった状態で提示する。
これにより、日本軍は戦場の霧を極限までなくすことができ、リアルタイムで諸兵科連合による一体的な作戦行動を可能としている。
当然これは警戒のみならず、地上版共同交戦能力とでも言うべき能力も実現しており、15式軽戦車が捉えた敵目標に後方の戦闘ヘリが対戦車誘導弾を叩き込んだり、砲兵隊が精密砲撃を実施できたり、逆に別の兵科が捉えた目標に15式軽戦車が間接射撃を行うことも可能としている。
搭乗員による情報保全プロセスが何らかの理由で実行されずに、敵に鹵獲された場合は戦術支援AIが情報保護のためにネットワークへのアクセス権限を含めた全情報を削除。情報漏洩の可能性を最小限まで抑えられるようにしている。
動力
15式軽戦車は10式戦車に続いてディーゼル・電気式のハイブリッド動力を採用しており、三菱製の高馬力ディーゼルエンジンであるMT- 890-5を採用、バッテリーにはIOP製のプラズマ・バッテリーを採用している。
動力システムは史実米国のMCSをモデルとしており、モーターやギア類は全て電子制御され、2基の高効率ACモーターによって主な駆動力が生み出され、2段減速ギアを経由して前部の駆動輪に伝達される。
エンジンは発電のみがその役割であり、発電した電力を電子兵装や主砲などの兵装、車体駆動・操向用電気モーターに給電され、余剰分がバッテリーに充電される。
このため、常時もっとも効率のよい状態でエンジンを動かすことができるので大幅な燃費の向上が可能となり、さらに余裕を持たせた発電機が生み出す豊富な電力を活かしてさらに消費電力の大きくなる兵装や機器への拡張の余裕も確保している。
ただし、バッテリーの容量や任務内容、状況次第ではエンジンは動かさずにバッテリーのみで行動することも多々存在する。
バリエーション
15式軽戦車の車体は予算削減のために複数の兵器の共通プラットフォームとして利用されており、15式軽戦車以外にも15式歩兵戦闘車、16式装甲偵察車、18式自走155mm榴弾砲、18式自走120mm迫撃砲、15式装甲回収車、15式装甲医療車、16式指揮通信車などのバリエーションが存在している。
192: ホワイトベアー :2022/05/27(金) 19:04:18 HOST:sp1-72-2-79.msc.spmode.ne.jp
調達・配備
15式軽戦車は、帝国陸軍としてはあくまでも極地戦用の戦車であり、その調達予定数は1200両程度と少ない(ただしバリエーションを含めるともっと多いが)。
陸軍の主な配備先としては、中央即応軍所属の4個空挺師団と4個空挺旅団。各国外駐留軍の地上戦力の中核を担う11個機動師団、11個機動旅団などの即応性の高い部隊や低強度紛争対応部隊だけであり、主力の機甲師団や機甲旅団、歩兵師団、歩兵旅団などは従来どおり10式戦車と70式戦車2型SEPV3の配備が進められている。
他にインド洋沿岸部を管轄する海兵隊第3遠征軍所属部隊の戦車部隊や、東京都や大阪、福岡などの大都市圏の都道府県戦闘警備隊が調達を実施しており、2016年度国防予算で360両が調達されて以降、陸軍、海軍海兵隊、都道府県戦闘警備隊合わせて年間400両近くの戦車型が日本単独で調達されている。
193: ホワイトベアー :2022/05/27(金) 19:05:00 HOST:sp1-72-2-79.msc.spmode.ne.jp
以上になります。wikiへの転載はOKです。
最終更新:2022年05月31日 01:05