288: ホワイトベアー :2022/05/28(土) 20:33:57 HOST:sp1-72-2-79.msc.spmode.ne.jp
日米枢軸ルート日本小ネタ
自律思考型戦闘兵器システム その2

MCAD-22 シグマ

MCAD-9  サイクロプスシリーズの後継機として開発された次世代人型自律思考型戦闘兵器システム(Autonomy Thought Combat Weapon System:ATCWS)。開発は国防総省技術研究開発本部の支援を受け、IOPが開発を担当した。

単体で全てのバリエーションのサイクロプスシリーズの後継機として機能するように設計されており、XMCAD-9ATDで試験されていた各種技術や知見を基に開発されたATCWSである。


MCAD-9から引き続きマッスルパッケージシステムが採用されているなどIOP製の人型ATCWSの設計や機動力で敵の攻撃を避けながら敵を撃破すると言うコンセプトを踏襲していおり、技術の進歩によりパワーや速度、防弾性能などの素体の性能や、各種センサーや電子兵装などの各種性能が飛躍的に向上している他、第3世代衝撃反射システムや小型サーミオニック・ジェネレーターなどの新技術が多数搭載されている。


第3世代衝撃反射システムは、安土型無人飛行航空母艦に搭載されている第2世代反衝撃波システムを小型化したものであり、光学・聴音複合センサーにより攻撃を探知、その軌道上に"電磁バリア"を発生させて敵攻撃の威力を吸収・反射させることにより直接的な装甲への衝突力を軽減する効果を持つ。
このシステムと強化された直接装甲防御により、MCAD-22は各種ミサイルやおよそ30mmクラスの徹甲弾の直撃すら無効化することができる。

また、MCAD-9A2 サイクロプス・エンハンスドで搭載されていた光学、レーダー波、赤外線領域において機体を隠蔽可能な熱光学電磁迷彩システムを搭載しており、その静音性と合わせて奇襲攻撃などにも使用することが可能となっている。


基本武装としてはサイクロプスシリーズでも運用されていた12.7ミリ突撃小銃や、大口径散弾銃、20ミリ戦闘小銃、多連装ミサイルランチャーなどの銃器を使用可能としている。
両肩側面にある肩部側面アタッチメントにはオプション兵装として多連装多目的ミサイル発射機や20ミリ多銃身回転式機関砲を搭載可能とし、さらに右肩部には75ミリ電磁投射砲を1門搭載する事を可能としている。

これはEUやCNの主力戦車を撃破可能な威力を有しており、対戦車砲として利用できる他、榴弾等に弾種を変更することによる火力支援用火砲としても利用する事を可能としている。

こうした装備類は莫大な電力を消費するが、内部に搭載しているサーミオニック・ジェネレーター形式の小型常温核融合炉と、自動人形に搭載されているバッテリーの約2倍の容量を有する大型バッテリーの搭載というゴリ押しで電力を確保した。


搭載されているAIは最新の戦術自律思考型人工知能であり、ATCWSとしては唯一、第2世代自動人形と同様にメンタルマップやメンタルモデルを搭載しており、その性能は最新の第2.5世代特殊作戦用自動人形のものに匹敵している。

メンタルマップやメンタルモデルを搭載した理由は、

〘真に人間に対抗するためには感情を理解しなければならない〙

というIOPの強い主張の結果であり、柔軟な思考と感情シュミレーション機能と第2世代自動人形並の演算能力を有した演算装置を搭載されたことで従来のATCWSを超え、特殊作戦用自動人形や指揮型自動人形に匹敵する戦略的・戦術思考能力を手に入れた。


高度な電子戦能力や10式戦車や15式軽戦車などにも搭載されている量子通信ネットワークによるC4Iシステムすらも搭載しており、ハッキングやジャミング等による敵C4Iシステムなどの麻痺や情報収集などを可能としている他、高度な情報保護とリアルタイムでの自機の状態や取得情報、指揮命令等の各種情報の共有化を両立させている。


その高い性能から戦闘においては圧倒的なパフォーマンスを発揮可能であり、一部の軍事専門家からは、山岳部や都市部などの一部の地形では1個中隊あれば師団規模の敵戦力と互角に戦えるとすら評価されている。


高性能な機体であるが、高い性能を実現するため、特に小型核融合炉を搭載したことでその価格は従来のATCWSとは比べ物にならないほど上昇、MCAD-9A2 サイクロプスの15倍近く、15式軽戦車とほぼ同じぐらいまで調達コストが高騰している。

そのため、2020年から配備・初期作戦の獲得が行われたが、調達数は年間200体ほどで、およそ10万体近くが帝国陸軍で運用されているMCAD-9 サイクロプスシリーズを代替できるほどの十分な調達がなされる目処は経っていない。

こうしたことから、日本陸軍は未だに数的主力を担うMCAD-9A1/A2 とのハイローミックス編成や任務部隊編成を行うことで数的な不足を補っている。

289: ホワイトベアー :2022/05/28(土) 20:35:29 HOST:sp1-72-2-79.msc.spmode.ne.jp
MCAD-9A1E2 サイクロプス・アーセナルⅡ

IOPが開発した自律思考型戦闘兵器システム(Autonomy Thought Combat Weapon System:ATCWS)であるMCAD-9 サイクロプス、その火力支援型であるMCAD-9A1E1 サイクロプス・アーセナルの改良型で、本来後継となるはずだったMCAD-22の調達の遅れが予想される事から開発された。

原型機であるMCAD-9A1E1 サイクロプス・アーセナルは山岳地帯など、本来砲兵が立ち入るのが困難な場所において歩兵部隊に火力支援を提供する事を目的に開発された機体であり、主兵装としては75ミリ軽榴弾砲を搭載しているなど強力な火力を有していた。
しかし、反動吸収機構の未熟さでフルスペックの性能を発揮できず、その射程は75mm軽榴弾砲である事を勘案しても短いものであった。

本機はその射程の短さの改善と火力の強化を主眼にした改修が施された機体であり、反動吸収機構と副脚、主脚の強化による反動吸収能力の向上が図られた他、主砲を自動装填装置付きの後装填式120mm迫撃砲に換装することで射程距離と火力の向上が図られている。
また、搭載火器の変更に伴う火器管制システムのアップデートや、AI、各種センサーの性能向上を目的とした電子兵装の刷新も行われており、命中精度の向上等も図られた。

2021年末に初期作戦能力の獲得が宣言され、2022年より既存のMCAD-9A1E1に改修を施す形で調達が行われている。



MCAD-110A1 アラクネ改

三菱重工で開発された四脚歩行形式の自律思考型戦闘兵器システム(Autonomy Thought Combat Weapon System:ATCWS)であるMCAD-110の改良型モデル。

アラクネは主に都市部での敵正規軍歩兵部隊や武装テロリスト等の非正規戦闘員を相手にするために開発されたATCWSであったが、
2010年代後半からのE.U.(欧州連合)やC.N.(イギリス連邦)の急速な軍備増強と正規軍の復活を背景として対正規軍作戦にも投入可能なように改良が施されたのが本A1型である。

PSの実戦配備による正規軍の防弾性能の向上に対抗するために主兵装を従来の12.7mm機関銃から35mm機関砲に換装、それに合わせて機体強度が引き上げられている他、AIの性能引き上げによる自律作戦遂行能力の向上、火器管制システムのアップデート、電子兵装の刷新によるハッキング対策が主として行われた。

側面に用意されているハードポイントは以前残されており、対戦車ミサイルや短距離地対空ミサイル、12.7ミリ機関銃、自動擲弾銃等の追加兵装を任務内容にそって搭載することは引き続き可能である。
また、機体重量やバッテリーの問題から防御性能に関しても手が加えられておらず、依然として最大で12.7ミリクラスの銃弾に耐える程度である。

基本的に対テロ戦争で作りすぎたのはいいものの、アフガン戦終結後に余ってしまった機体を何とか流用できないかとして開発されたATCWSであり、攻撃力の割に防御力は低い。そのため、帝国陸軍としては引き続き緊急展開用の装甲戦力兼威力偵察用の戦力として運用している。

主な派生型
MCAD-110A1G
主兵装を後装填式81mm迫撃砲に換装し、自動装填装置を搭載した火力支援型ATCWS。試作こそされたものの、サイクロプス・アーセナルⅡが採用されたことで正式採用はされることがなかった。

290: ホワイトベアー :2022/05/28(土) 20:38:18 HOST:sp1-72-2-79.msc.spmode.ne.jp
以上になります。
ようやく分割してあげると宣言してチマチマ作っていたATCWSシリーズの断片を再度投降する事ができました。
wikiへの転載はOKです。

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最終更新:2022年05月31日 01:19